こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】金鯱賞 2020 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 5 | 6 | サートゥルナーリア | 牡4 | 58 | ルメール | 2.01.6 | 05-05-05-05 | 33.2 | 1 | 1.3 | 502 | -2 | (栗)角居勝彦 | |
| ２ | B6 | 8 | サトノソルタス | 牡5 | 56 | 藤岡康太 | 2.01.9 | 2 | 03-03-03-03 | 33.8 | 8 | 41.3 | 498 | +2 | (美)堀宣行 |
| ３ | B4 | 4 | ダイワキャグニー | 牡6 | 56 | 内田博幸 | 2.02.0 | 3/4 | 01-01-01-01 | 34.2 | 6 | 24.3 | 514 | +6 | (美)菊沢隆徳 |
| ４ | 6 | 7 | ギベオン | 牡5 | 56 | 福永祐一 | 2.02.0 | ハナ | 03-04-04-03 | 33.8 | 7 | 28.3 | 510 | +8 | (栗)藤原英昭 |
| ５ | 2 | 2 | ラストドラフト | 牡4 | 56 | 吉田隼人 | 2.02.1 | クビ | 06-07-06-06 | 33.5 | 3 | 11.4 | 460 | -4 | (美)戸田博文 |
| ６ | 3 | 3 | ニシノデイジー | 牡4 | 56 | 田辺裕信 | 2.02.3 | 1 1/2 | 09-08-08-08 | 33.6 | 4 | 20.6 | 496 | +2 | (美)高木登 |
| ７ | 1 | 1 | ケイデンスコール | 牡4 | 56 | 中谷雄太 | 2.02.5 | 1 1/4 | 06-06-06-06 | 34.0 | 10 | 111.3 | 464 | -4 | (栗)安田隆行 |
| ８ | 8 | 12 | マイネルファンロン | 牡5 | 56 | 丹内祐次 | 2.02.7 | 1 1/4 | 02-02-02-02 | 34.7 | 11 | 175.9 | 478 | +6 | (美)手塚貴久 |
| ９ | 7 | 9 | ブレスジャーニー | 牡6 | 56 | 松若風馬 | 2.02.8 | 1/2 | 10-10-11-12 | 33.7 | 9 | 54.7 | 480 | +6 | (栗)佐々木晶 |
| 10 | 7 | 10 | ロードマイウェイ | 牡4 | 56 | 川田将雅 | 2.02.8 | クビ | 10-10-11-10 | 33.8 | 2 | 5.8 | 476 | +2 | (栗)杉山晴紀 |
| 11 | 5 | 5 | サトノガーネット | 牝5 | 54 | 岩田望来 | 2.02.9 | 1/2 | 12-12-10-10 | 33.9 | 5 | 24.2 | 438 | -2 | (栗)矢作芳人 |
| 12 | 8 | 11 | ジュンヴァルカン | 牡7 | 56 | 柴山雄一 | 2.02.9 | クビ | 08-08-08-09 | 34.1 | 12 | 306.2 | 536 | -6 | (栗)友道康夫 |
レース前の段階から、私たちはYoutubeチャンネルや、コラムにおいて
サートゥルナーリアが力の違いを見せるレース
だと断言していた。
大半の方が、彼の強さをわかっていても、一方で
「結果の出ていない左回り、久々、斤量58キロ」
など、わずかな不安を拭えずにいたと思う。
だからこそ、サートゥルナーリアの力の違いを断言し、皆様の不安を拭い去ることがプロの仕事ではないかと考えたのだ。
そして、彼は期待に応えた。
全く楽な手応えのままに後続に２馬身差。率直に言って強い！
さて、youtubeやコラムにおいて、具体的には以下のような書き方をした。
ハッキリ言って、素直な結論だ。
理由に関しても、あれこれという必要はないだろう。
【有馬記念】２着や【皐月賞】優勝などの実績を思えば、ここでは力が抜けている！
もちろん
・58キロの斤量
・良績のない左回り
という不安要素を気にされる方もいると思うが、それらを差し引いてもレベルが違う。
プロの予想家として、そこは責任をもって断言したい。
「本当に強い馬に関しては、あれやこれやと細かい理由を書く必要はない」
それが私たちの流儀。
例えばディープインパクトに対して
「彼は末脚に威力があり、スタミナがあり、、、」
などと細かく解説したら、かえって間抜けだろう。笑
それに、一流の馬たちに対して失礼だ。
今年の主役へ！
もちろん、さすがにサートゥルナーリアとディープインパクトを比較できるとは思ってはいない。
あくまでも、ディープインパクトは唯一無二の存在。
だが、サートゥルナーリアについても
敢えて細かいことを書きたくないとキングスポーツが思えるほどの馬
だと、皆様にご理解いただけると幸いだ。
間違いなく、今年の競馬界の中心は彼だ！
勝ち馬だけじゃないぞ！
正直に言って、強い馬が強いレースした時は、書くことがないんだ。
回顧しなくても、誰もが強さをわかっているからね。笑
強いてふれるとすれば、２着＆３着馬だろうか。
８番人気のサトノソルタスと６番人気のダイワキャグニーが好走
単勝１倍台の１番人気が勝ちながら、３連単で万馬券が出た（おかげさまでキングＳもゲット）のは彼らの好走のおかげだ。
もちろん、客観的にみて、前にいった馬向きの流れ。
前半1000Ｍの通過は63秒台だからね。
だがそれを差し引いても、特に２着サトノソルタスの直線での動きは良かったと思う。
父ディープインパクトのような鋭さというよりは、息の長さでどこまでも伸びていきそうな雰囲気。
間違いなく、一流馬の脚だ。
戻ってきた大器
元々、一昨年の【共同通信杯】２着の素質馬。
その後、長期休養を経験しており、出世は随分と遅れてしまったが、使われつつようやく素質が目覚めつつあるといったところかもしれない。
上でも記した通り、条件は向いたとはいえ、結果的に実績豊富なラストドラフトにも先着。
これなら！
サートゥルナーリアとは立場が違うが、今年のＧ１戦線を賑わす存在にはなるかも！
注目してほしい。
レースを見逃した方はコチラから
【みんなのKEIBA 次回3月22日(日)午後3時】
大阪杯前哨戦「金鯱賞・GⅡ」は⑥サートゥルナーリアが圧倒的人気に応えました
2戦2敗の左回りで後続を2馬身突き放し
去年の神戸新聞杯以来となる重賞4勝目
大阪杯優先出走権を獲得しました
2着は8番人気⑧サトノソルタス、3着は6番人気④ダイワキャグニー pic.twitter.com/0Gpv13DnJf— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) March 15, 2020
６着・ニシノデイジー
昨年の【日本ダービー】５着の素質馬ながら、その後はなかなか結果を出せずに苦しんでいる。
だが、今回に関しては、着順はともかく内容は非常に魅力的。
具体的には、直線での鋭い差し脚は、間違いなくこの馬本来のもの。（上がりタイムはメンバー中・３番目）
結果的に位置取りが後ろすぎただけ。
位置取りひとつで、もう少し違う結果があったのではないだろうか。
次走、久々に「噛み合った彼の走り」がみたい。
スムーズなら、Ｇ２までは勝ち負けになる！
【金鯱賞 2020】のレース後の関係者のコメント
レース後のコメント
１着 サートゥルナーリア（Ｃ．ルメール騎手）
「この馬で、もう一度勝てて嬉しいです。今日は完璧なレースが出来ましたし、最後も良い脚でした。心配はしていませんでしたが、左回りも全然問題ありませんでした。皐月賞馬ですし、今年はもう一度、ＧＩを勝ちたいです」
２着 サトノソルタス（藤岡康太騎手）
「ゲートを出て、流れが落ち着きそうだったので、この馬としては、位置を取りに行きました。外の３番手、壁がなく少し力みましたが、何とか我慢してくれましたし、脚は使ってくれましたが、相手が強かったです」
３着 ダイワキャグニー（内田博幸騎手）
「前走からの上積みはあると思っていましたし、レースは折り合いをつけて、４コーナー手前から、早めに伸ばして行けばと思いましたが、相手の次元が違いました。左回りは走りますし、健闘したと思います」
４着 ギベオン（福永祐一騎手）
「４コーナーまでは理想的でしたが、そこから先が、もう少しスムーズに捌けていれば、もっと良かったのですが」
６着 ニシノデイジー（田辺裕信騎手）
「スローペースになると思っていましたし、この馬としては、良いスタートから、良い位置が取れました。ロスなく運べて、脚を使っていますが、前の馬も脚を使っています」
９着 ブレスジャーニー（松若風馬騎手）
「一発を狙って乗りましたが、ペースが落ち着きすぎてしまい、後ろからでは厳しかったです」
１０着 ロードマイウェイ（川田将雅騎手）
「ゲートがうるさく、出られない形になりました。その後も流れが向かず、残念な競馬になりました」
１１着 サトノガーネット（岩田望来騎手）
「展開は向きませんでしたが、この馬なりの競馬は、できたと思います」
（via ラジオNIKKEI ）
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