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ホーム勝負の明暗【回顧】共同通信杯 2018 勝負の明暗「グレイルが敗れた3つの要素」

【回顧】共同通信杯 2018 勝負の明暗「グレイルが敗れた3つの要素」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

グレイルが敗れた3つの要素

1)斤量差

勝負の世界に言い訳は無用!!しかしながら、彼の最大の敗因は【京都2歳ステークス】を勝ってしまった故の、57キロという斤量だろう。誰よりも1キロ重いこの斤量が、要因②でも挙げる特殊な馬場とも合わなかったと断言できる。

 

2)馬場適性

ハッキリと断言できるのは、「東京コースでは走らない。」という事ではない。良馬場と言えど土曜の夜から、日曜の朝までに降った雨の影響もあって、ところどころぬかるむ特殊な馬場に成っていた。グレイル自身、向こう正面でも何度かノメっていたように、今回は走りに重苦しさが出ていた。新馬戦では勝ちきれても、重賞などのハイレベルなレースで戦う上では、ぬかるんだ馬場の克服が絶対条件と成るだろう。

 

3)枠

パンパンの良馬場、そして時計勝負になっていれば、関係なかった大外枠だったが・・・上記2つの要素が浮上したことで、痛手と成ってしまった。来年の共同通信杯や今後の東京1800m戦で覚えておきたい枠別のデータは以下の通りだ。

馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1~8番 9-9-7-55 11.30% 22.50% 31.30%
9~16番 1-1-3-40 2.20% 4.40% 11.10%

※ちなみに昨年の覇者スワーヴリチャードは1枠1番から優勝を察らっており、共同通信杯 2018 において、月曜日から予告していた☆穴馬3番サトノソルタスも1枠1番から2着に入っている。

 

グレイルのまとめ?

結論から言えば、「重馬場以外は狙える。」ということだ。今回は休養明け初戦の上で、超えるべき壁が多かっただけ。元々の素質はこんな物ではないので、急坂のある中山コースや、再度東京コースに出てきても十分に戦えるだろう。しかし、足元がぬかむ馬場を克服するには、しばらく経験と成長が必要に思える。仮に皐月賞で不当な人気薄になるならば、面白い存在と成るかもしれない。

 

2018年 2月 11日(日) 1回東京5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
第52回 共同通信杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)[指定] 芝 1800m 12頭立

(via:JRA)

 

?1着オウケンムーン・・・皐月賞へ直行!!

振り返ってみれば、競馬はいつも簡単なもの。オウケンムーンは過去3戦全てで上がり最速をマーク。この東京コースでは、圧倒的1番人気グレイルと同じく初挑戦だったが、持ち味の「末脚」そして激坂を既に経験していたことが、勝負の分かれ目となった。

 

▲実は、右回りの方が良い?!

首の高い走りと、力任せの豪快な競馬は、父オウケンブルースリを思い起こさせる勝ちっぷりだった。そんな荒々しい競馬スタイルも父親譲りなのだろう。

直線では口向きが逆を向いていたように、実は右回りの方が走りやすいかもしれない。北村騎手も「若さは有るが、伸びしろが有る。」と言い残したように、直線でブレないように走れれば、更に終いの切れ味が増すことだろう。

ここからは皐月へ直行するようだが、中間の追いきりには、十分に目を光らせたい所だ。

 

 

 

?2着サトノソルタス・・・やはり強かった!!

1週前の月曜日から、このレースの予告の☆穴馬に指名していたサトノソルタス。以下の通り、会員様にはお伝えしていた。

恐るべき底力 ・・・3番☆サトノアレス
この馬の前走新馬戦(昨年10/29 東京芝1800M)におけるレース振りは、今でもハッキリと頭に焼き付いている。唯でさえ、経験の少ない2歳馬にとっては心が折れそうな、稀にみる不良馬場。ましてや舞台はタフな東京芝1800Mだ。「どんなレースになるのか」と興味津々で見ていたが、レース後には、その興味は「素晴らしい馬が現れた」という興奮に変わっていた。
不良馬場をものともせずに堂々と走った精神力、まるで良馬場を走るかのように楽に進んだ推進力!直線の坂をアッサリ駆け上がったパワー!この時期の2歳馬とは思えぬほどの能力だ。
そんな馬に「世界のムーア」が跨るのだから、鬼に金棒!久々でも仕上がり良好だ!
先週【きさらぎ賞】でもデビュー2戦目のサトノフェイバーが勝ったが、同じサトノ軍団から、またもデビュー2戦目の重賞ウイナーが誕生するか!

まずは2着に激走してくれたことを感謝したい。

▲まだまだ底を見せず!!

やはり持って生まれた能力は素晴らしものが有る!!元々新馬戦の内容も評価していたように、タフな東京コースで2戦連続で結果を残せたことは、フロックとは言えない。

今回は1枠1番といういい枠を引き当てたことも、手助けになっただろうが、あの力のいる馬場状況の中で、上がり3ハロン33秒3の豪脚はまさに破格!

ムーア騎手も「将来が楽しみ。」と付け加えたように、ここからの成長次第では、十分にクラシックを狙える存在だ。

しかし皐月賞へ向けて浮上するのが「騎乗問題」だ。ムーア騎手は4月2日(月)までの短期免許なので、皐月賞では騎乗することが出来ない。果たして誰が本番で手綱を握るのか?その動向にも注目だ!!

 

 

 

?3着エイムアンドエンド・・・京成杯10着から飛躍!

グレイルが馬群に沈んだのと同じぐらい、衝撃的だったのがこの4番エイムアンドエンドの激走だ!!

▲共同通信杯3着は、本物なのか?!

その激走のヒントは、ミナリク騎手がレース後に残した、この一言に隠されている!!「馬場に向いている!」だ!!

レース運びも目を見張る内容だった。これまで以上に積極的に前へ取り付き、2番手を確保。逃げるコスモイグナーツを捕らえにかかった所で、勝ったオウケンムーン、そしてサトノソルタスの切れ味に屈したが、先行勢の中で唯一、粘ったのは、このエイムアンドエンドただ1頭!!

前走の京成杯10着からは驚きの結果だったが、今後も力のいる馬場で、楽に先行(出来れば2番手)を奪える条件が揃った時は、要注意となるだろう。

 

※ただし、覚えておきたい注意点も有る。それは「減った馬体重」だ。デビュー戦からここまで4戦連続で休みなく使われており、実際に今回のパドックでもマイナス8キロと、少し寂しく写った。それが最後の坂で止まってしまった要因とも言えるので、自走は馬体重の増減に、目を光らせて頂きたい!!

 


 

【共同通信杯 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【共同通信杯2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 オウケンムーン(北村宏騎手)
「坂下からの反応も良く、しっかり伸びてくれました。東京は合うと思っていましたし、リズム良く走れましたね。走りのフォームにもまだ若さがありますし、その分、伸びしろもあると思います。国枝先生の馬で初めて重賞を勝つことも出来たので嬉しいです」

(国枝栄調教師)
「調教よりも実戦にいっていいタイプで、表に出ない部分に良さがあるのでしょうね。競馬が上手ですし、折り合いにも苦労しない馬です。賞金を加算出来ましたし、この後は皐月賞へ直行になるかなと思います

2着 サトノソルタス(ムーア騎手)
「まだ1戦しかしていなくて、馬体もこれからでしょう。将来がとても楽しみな馬です」

3着 エイムアンドエンド(ミナリク騎手)
「今日はリズム良く走れることを一番のポイントにしていました。スタートが良く、ポジションも取ることが出来て、まさにその通りに走れました。直線も手応えが良く、一生懸命に最後まで走っていました。今日のような馬場も向いていました

4着 ゴーフォザサミット(田辺騎手)
「行き脚がつかず、道中も追走することがやっとでした。ただ、ゴーサインを出してからはしっかり反応していました。前半からいいレースが出来ればもっといい競馬になると思います

5着 カフジバンガード(内田博騎手)
「ゲートでは落ち着いていましたが、スタートの出がイマイチでした。最後に並んで追い込めたことも良かったです。長くいい脚を使えるタイプです。最後は力負けしましたが、上位馬と差はないですので、経験を積めばさらに良くなります

7着 グレイル(武豊騎手)
「思いのほか伸びませんでした。現時点での敗因は分かりません。輸送は問題ありませんでしたし、パドックでの雰囲気も許容範囲でした。素質がある馬なので今後に期待します」

10着 ステイフーリッシュ(中谷騎手)
敗因が分かりません。色々な要因があったと思います。もしかしたら3戦目で目に見えない疲れがたまっていたかもしれません。ただ、心配していた折り合い面はまったく問題ありませんでした。この馬の力はこんなものではありません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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