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ホーム勝負の明暗京都2歳ステークス 2020【回顧】勝ち馬の将来性は?次走への一言メモも

京都2歳ステークス 2020【回顧】勝ち馬の将来性は?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京都2歳ステークス 2020 における勝負の明暗

2020年11月28日(土) 5回阪神8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) 芝・内 2000m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 8 ワンダフルタウン 牡2 55 和田竜二 2.01.6   07-07-07-06 35.0 3 4.4 462 -2 (栗)高橋義忠
8 9 ラーゴム 牡2 55 武豊 2.01.7  3/4 05-05-05-04 35.3 2 3.8 512 +4 (栗)斉藤崇史
6 6 マカオンドール 牡2 55 岩田康誠 2.01.8  3/4 06-06-05-06 35.3 7 25.6 484 +4 (栗)今野貞一
5 5 グロリアムンディ 牡2 55 福永祐一 2.02.0 1 08-07-09-09 35.1 1 3.8 482 +6 (栗)大久保龍
7 7 ダノンドリーマー 牡2 55 岩田望来 2.02.0 ハナ 08-09-07-08 35.4 8 39.2 494 +4 (栗)藤原英昭
2 2 バスラットレオン 牡2 55 坂井瑠星 2.02.1 クビ 02-02-02-02 35.9 4 6.9 482 +20 (栗)矢作芳人
8 10 タガノカイ 牡2 55 藤岡康太 2.02.2  1/2 01-01-01-01 36.1 9 127.8 508 -4 (栗)宮徹
1 1 ビップランバン 牡2 55 川田将雅 2.02.3  3/4 03-03-03-04 35.9 6 9.7 474 +8 (栗)清水久詞
4 4 グラティトゥー 牡2 55 松山弘平 2.02.3 ハナ 03-03-03-03 36.0 5 8.5 460 0 (栗)橋口慎介
10 3 3 テリオスルイ 牡2 55 菱田裕二 2.02.3 10-10-09-09 35.4 10 139.8 462 +4 (栗)松下武士

 

改めて申し上げるまでもないが【京都2歳ステークス】は、2歳戦を代表する出世レースのひとつ。

例えば一昨年の3着馬ワールドプレミアは、後のG1馬だ。

また、昨年の勝ち馬マイラプソディも、その後も重賞で好走した。

当然、今年のレースにおいても

現時点での能力と共に「将来性に注目したい」

そんな思いでレースをご覧になっていた方も多かっただろう。

もちろん、私たちもそうだ。

 

重賞初勝利!ワンダフルタウン

そんなレースを制したのは、3番人気のワンダフルタウンだ。

4角6番手から、上がり3ハロン最速のタイムで差し切りを決めた。

まずは重賞初勝利、おめでとう!

管理する高橋義厩舎も今年の重賞初勝利だし、鞍上・和田騎手も約半年ぶりの重賞勝ちだ。

こんな時期だから宴会という訳にはいかないだろうが、勝利の味を堪能してほしい。

 

そんなワンダフルタウンだが、前を走る2番人気のラーゴムをねじ伏せるかのように差し切った。

3/4という着差以上に力強さを感じさせてくれたレースぶり。

鞍上・和田騎手は次のように語っている。

思ったより展開が向いてくれて、この馬向きの競馬で力を出し切ってくれました。スタートが良く、先行馬が揃っていたので、流れを見ながらと考えていましたが、前に目標となる馬がいましたし、いつでも外に持ち出せる形でした。

今回で、デビュー戦以来、4戦連続でのコンビ。

完全に馬のことを把握しているからこそ、道中での位置取り、仕掛けどころ共に完璧に見えた。

競馬において、馬の能力が重要だということは大前提。

だが、それを引き出してくれる鞍上(馬のことを理解してくれている鞍上)の存在がいかに大事か、そんな点を改めて教わった気がする。

 

ワンダフルタウンの将来性は?

さて、気になるのは今後だ。

冒頭でも記した通り【京都2歳ステークス】は出世レース。

ここでの結果も大事だが、それ以上に将来的に活躍できる馬なのかどうか!?

この点について考える必要がある。

ということで、最初に私たちなりの結論から申し上げるが、ワンダフルタウンは

クラシック路線でも上位争いが狙える素材

だと考えている。

 

ここまで全て、上がり最速をマークしてきた

このように評価した最大の理由は

今回も含め、デビュー以来の4戦全てで上がり最速をマークしてきた

という点だ。

これまでも、2歳戦の回顧をする度に記してきたことではあるが、私たちの中での予想家における考え方のひとつに

着順やタイムは展開に左右されるケースがある
だが「上がり最速」だけは心身のレベルの高さを表す場合が多い

というものがある。

 

心身両面でのレベルの高さを感じる

好位を走って、尚且つ上がり最速を使える馬はもちろん強い。

抜群の走力の持ち主だと言い切れるだろう。

一方、後ろから上がり最速を使える馬は

結果的に勝とうが負けようが、前を走る馬たちに闘志を燃やして抜こうとする

そういった姿勢の表れであり、精神的な強さを感じずにはいられない。

 

特に精神的な強さは、この先、相手のレベルが上がれば上がるほど大事になってくる部分。

上を目指すなら、どんなレースに出ようとも、決して怯む訳にはいかないからだ。

重賞を制するほどの走力に、抜群の精神力。

間違いなく大一番向きの馬

だと断言させてもらおう。

ということで、優勝馬だが、文句なしで「未来の主役」に指名したい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は、唯一、ワンダフルタウンに将来性が近いと感じた馬をご紹介。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

4着グロリアムンディ

レース後に福永騎手が残したコメントが印象的。

「下手に乗りました。上手く乗れませんでした。外に出そうとしましたが、出せない形になってしまいました」

失礼ながら、本当にその通りだと思う。

3着馬から1馬身差の4着だったが、上がり3ハロンは勝ち馬に次ぐものだし、ゴール後も余力が感じられた。

前走の新馬戦の内容、あるいは今回の道中で見せたスケールの大きいフットワークから、かなりの大器だということは間違いなさそう。

ぜひ、もう一度見てみたい。

スムーズに回ってくることさえできたら、即重賞勝ちの可能性も!!

 

【京都2歳S 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ワンダフルタウン(和田竜二騎手)
「思ったより展開が向いてくれて、この馬向きの競馬で力を出し切ってくれました。スタートが良く、先行馬が揃っていたので、流れを見ながらと考えていましたが、前に目標となる馬がいましたし、いつでも外に持ち出せる形でした。少し早めに動きましたが、最後まで長く脚を使える馬ですからね。(馬体について)追い切りもしっかりとやって、その中で馬体重がマイナス2キロですから、馬自身の充実もありますし、特に問題はなかったです。スタミナのある馬で、距離が延びて良くなってくるのは良い傾向だと思いますから、ここで賞金も加算できて先々が楽しみになりました。長く良い脚を使えますし、決め手もしっかりしていて、頼りになる相棒です」

2着 ラーゴム(武豊騎手)
「惜しかったです。ある程度思い通りの競馬はできました。最後まで止まっていませんでした。現状では決め手の差だと思います」

4着 グロリアムンディ(福永祐一騎手)
「下手に乗りました。上手く乗れませんでした。外に出そうとしましたが、出せない形になってしまいました」

5着 ダノンドリーマー(岩田望来騎手)
「ゲートで半馬身遅れてしまいました。向正面でリカバリーしてくれましたが、一つ前の位置が欲しかったです」

6着 バスラットレオン(坂井瑠星騎手)
「行く馬がいなければ、行っても良いと思いましたが、行く馬がいたので、行かせてリラックスしていました。一旦は前に出たのですが、坂で脚が上がりました。もう少し短い距離の方がポテンシャルを出せると思います」

8着 ビップランバン(川田将雅騎手)
「1コーナーまで力みましたが、それ以外は道中リズム良く走れました。自分で動ける形の方が結果は出やすいのかなと思います」

9着 グラティトゥー(松山弘平騎手)
「良い形で折り合いがつきました。溜めがきいていると思いましたが、ここ2戦とは馬場が違いましたね。重い馬場の方が得意だと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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