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京都牝馬ステークス 2019【回顧】あの馬を見限らないでほしい!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京都牝馬ステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
5 10 デアレガーロ 牝5 54 池添謙一 1.21.0      07-06 34.2 9
7 15 リナーテ 牝5 54 武豊 1.21.1  1/2    11-11 33.9 7
7 13 アマルフィコースト 牝4 53 坂井瑠星 1.21.1 クビ    02-02 34.7 13
6 12 アルーシャ 牝4 54 ルメール 1.21.3 1 1/4    10-08 34.3 2
7 14 ミスパンテール 牝5 56 横山典弘 1.21.5 1 1/4    06-06 34.7 1
6 11 ワントゥワン 牝6 55 M.デム 1.21.7 1 1/4    17-16 33.8 3
4 7 キョウワゼノビア 牝6 54 田中勝春 1.21.8  1/2    07-08 34.9 15
8 17 カラクレナイ 牝5 54 松山弘平 1.21.8    14-14 34.4 10
2 4 リバティハイツ 牝4 55 北村友一 1.21.8 クビ    11-11 34.6 4
10 5 9 エイシンティンクル 牝6 54 和田竜二 1.22.0 1 1/4    04-03 35.5 5
11 3 5 レーヌミノル 牝5 55 松田大作 1.22.1  1/2    04-04 35.4 12
12 1 2 ベルーガ 牝4 54 川田将雅 1.22.1 クビ    14-15 34.5 6
13 8 18 カイザーバル 牝6 54 四位洋文 1.22.3 1 1/4    07-08 35.3 8
14 B4 8 ライトフェアリー 牝7 54 酒井学 1.22.5 1 1/4    03-04 36.0 16
15 2 3 ハーレムライン 牝4 54 柴田善臣 1.22.6  3/4    11-11 35.5 14
16 8 16 クリーンファンキー 牝6 54 藤岡佑介 1.22.6    16-17 34.8 17
17 3 6 オールポッシブル 牝5 54 荻野極 1.23.1 3    01-01 36.8 11
1 1 ディメンシオン 牝5 54 福永祐一          

 

誰もが認める出世レース

【京都牝馬ステークス】といえば「出世レース」

ぜひ、下でご紹介している、近年の【京都牝馬ステークス】好走馬の「その後」をチェックしてほしい。

開催年 結果 馬名 その後の活躍
2015年 2着 ケイアイエレガント 同年ヴィクトリアM 2着
2016年 1着 クイーンズリング 同年エリザベス女王杯 1着
2017年 1着 レッツゴードンキ 同年高松宮記念 2着
2017年 2着 ワンスインナムーン 同年スプリンターズS 3着

 

これでもかとばかりに、後のG1で活躍しまくっている。もちろん、今年の出走馬たちにも、上記面々に続く活躍が期待されるのだ。

では、そもそもどうして【京都牝馬ステークス】は出世レースとなりえたのだろうか?

細かい理由はいくつかあるが、最も大きな部分は「コース」にあると私たちは考えている。

 

京都芝1400Mは「本物」だけがこなせる舞台

京都芝1400Mの舞台となる、外回りコースの最大のポイントといえば、やはり3角にある高低差4.3メートルの坂だ。

京都コース

その坂は、3角の途中から下り坂になる。当然、自然と勢いがつくことになるが、ここが難しい。

スピードが出すぎてスムーズに曲がれないのか、4角に入る際に外に振られて距離ロスをしている馬をみる。これは本当にもったいない。

スピードやスタミナは、年齢を経たり稽古を積むことで上昇するが、生まれ持ったセンスには限界があるようで、経験豊富な馬ばかりのレースだとしても「スピードが出てもキレイに回れる馬(センスのある馬)」とそうでない馬の差は出る。

センスがある馬というのは、要するに「本物」だということ。

本物だけが活躍できるレース

だからこそ「出世レース」になりえるのだ。

そんなレースで今年優勝したのが、池添騎手が騎乗した9番人気の伏兵・デアレガーロだ!

 

今年のデアレガーロは違う

実は昨年のこのレースでも2着に入っていたデアレガーロ。

だが、率直に申し上げて、昨年の段階では「それなりの力はあるが、やや展開が向いての好走」という部分もあった。そのため、その後は目立った好走をできずに少々苦しんだ。

だが、今年に関しては、

紛れもなく「本物になった」

と断言できる。

単に勝利を収めたということだけではなく、弱点である気性の若さを見せなかったこと、終始スムーズだったフットワークなどを含め、心身ともにこれまでとは別の馬のようにさえ見えた。

「絞った上でプラス32キロだった」

という大竹師のコメントからも、5歳春を迎え、遅ればせながれの成長期に入っていることは間違いない。今後の活躍には大きな期待が持てそうだ。

 

人間同士の信頼関係があればこそ

もちろん、今回の勝利には、鞍上・池添の存在も大きかった。

やはり馬体重の大幅増は気になっていたようだが

休み明け、絞ってこの体重という(大竹)先生の言葉を信じて臨みました。

と語っている。

昨年暮れの【有馬記念】で、共にブラストワンピースを勝利に導いたコンビだからこその「信頼関係」

急激な成長を見せる馬に、その馬&調教師を信じ切っている鞍上が跨っていたのだから、勝利は当然だったのかもしれない。

この信頼関係が、今年のデアレガーロの活躍を更に加速させることになりそうだ。楽しみでならない。

 

ディメンシオンを見限らないでほしい

いつもはレースに出走した馬について言及しているが、今回だけは「番外編」ということで、無念の出走取消になったディメンシオンについて少々ご紹介させてほしい。

今回の2着馬リナーテは、前走【ターコイズS】で7着だったのが、その【ターコイズS】で5着だったのがディメンシオン!しかも、5着という着順以上に、内容では出走馬中トップクラスの走りだったと評価していた。

実際に「ターコイズSのレース回顧」における「未来の主役」のコーナーでは、ディメンシオンを紹介していた。

以下、転載だ。

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

5着ディメンシオン

今回はG1帰りの馬に敗れることにはなったが、さすがは昇級戦にもかかわらず3番人気に推された馬らしく、豊かな将来性を感じる。

立ち回りも上手そうだし(競馬センスがありそう)末脚もそれなりに切れる。弱点らしい弱点は見当たらないというのが正直なところだ。

それだけに、これからレース経験を積んでいけば、重賞勝ちまで手が届く存在になるだろう。注目していきたい。

ということで、今回は残念だったが、見限らずに覚えておいてほしい一頭だ。

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

3着のアマルフィコースト

13番人気という低評価だったこと、また比較的スムーズに好位2番手をゲットできたことなどから「フロックではないか?」という見方をする人もいるだろう。

だが、決してそうではない。

前半からラストの直線まで、乱れることのないフットワークは、かつてのこの馬には見られなかったものであり、まるで父親のダイワメジャーを見ているかのようだった。

要するに、ここにきて大きな成長を遂げているということだろう。

雰囲気的にはマイルくらいまではこなせそうだし、いずれは大きなところで活躍できる可能性も。

またもや楽しみな4歳馬が出てきた!

 

【京都牝馬ステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 デアレガーロ(池添謙一騎手)
「ゲートをしっかり出てくれました。少し掛かるところがあるのですが、折り合いもついていい感じで追走しました。いい形で直線に向くことができました。正直(馬体重が)プラス32kgはどうかと思いましたが、休み明け、絞ってこの体重という(大竹)先生の言葉を信じて臨みました。今日は折り合いがついたのが一番です。昨年(2着)の借りを返すことができました。落ち着きも出てきました。重賞は初めてですが、これからも頑張ってほしいですね」

2着 リナーテ(武豊騎手)
「スムーズなレースができました。ラストもよく伸びています。しかし、一頭強い馬がいました。1400mはピッタリな感じです」

3着 アマルフィコースト(坂井瑠星騎手)
「テンションが高くなりやすい馬なので、その点を注意して乗りました。『馬が気分よく』ということを心がけて、レースはゲートを出てからもリズム良くずっといい手応えで運んで、ラストまでよく頑張ってくれました」

4着 アルーシャ(C.ルメール騎手)
「休み明け、短いところでいいレースができました。次は良くなりそうですね」

5着 ミスパンテール(横山典弘騎手)
「残念だったね。でも、よく頑張ってくれました」

8着 カラクレナイ(松山弘平騎手)
「厳しい形になりました。もう少し良い位置で脚をためる競馬がしたかったです」

9着 リバティハイツ(北村友一騎手)
「行く馬がいたのでそれを行かせて、道中はリラックスしていました。しかし、坂の下りでスピードに乗って欲しい所で左手前になり、勢いをつけて4コーナーを回ることができませんでした。直線ではジリジリという感じでした。坂を下るのがあまり上手ではない気がしました」

11着 レーヌミノル(松田大作騎手)
「雰囲気は良かったです。一瞬来そうな気がしましたが、伸びてきませんでした」

12着 ベルーガ(川田将雅騎手)
「調教も返し馬も良かったのですが、それが競馬につながってこないことが現状の難しさです」

16着 クリーンファンキー(藤岡佑介騎手)
「坂の下りのバランスがうまく取れませんでした。平坦の小回りの方が合いそうです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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