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マーメイドステークス 2020【回顧】決して恵まれただけの勝利ではない!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】マーメイドステークス 2020 における勝負の明暗

2020年 6月14日(日) 3回阪神4日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝・内 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 13 サマーセント 牝4 50 酒井学 2.01.1   02-02-02-02 36.4 7 14.7 452 0 *(栗)斉藤崇史
3 6 センテリュオ 牝5 55 福永祐一 2.01.2  3/4 12-11-11-11 35.3 2 6.6 472 +2 (栗)高野友和
1 1 リュヌルージュ 牝5 53 団野大成 2.01.4 1 1/4 06-06-06-05 36.1 3 8.1 478 +8 *(栗)斉藤崇史
2 3 ナルハヤ 牝6 51 藤田菜七 2.01.5 クビ 01-01-01-01 36.9 4 8.2 510 +6 (栗)梅田智之
4 7 エアジーン 牝4 52 川田将雅 2.01.6  3/4 11-11-11-11 35.7 1 4.2 458 +8 (美)堀宣行
8 15 マルシュロレーヌ 牝4 50 高倉稜 2.01.7  1/2 02-03-03-02 37.0 13 29.2 460 +2 *(栗)矢作芳人
3 5 フィリアプーラ 牝4 54 菊沢一樹 2.01.8  3/4 14-14-15-15 35.6 15 44.2 450 -2 (美)菊沢隆徳
5 10 レッドアネモス 牝4 54 北村友一 2.01.8 ハナ 04-03-04-04 36.7 9 15.8 468 +8 (栗)友道康夫
7 14 ミスマンマミーア 牝5 53 小崎綾也 2.01.9 クビ 14-14-16-15 35.6 5 9.6 466 0 (栗)寺島良
10 1 2 サトノワルキューレ 牝5 54 幸英明 2.02.1 1 1/4 07-08-08-08 36.6 12 29.1 476 +8 (栗)角居勝彦
11 4 8 リープフラウミルヒ 牝5 54 国分優作 2.02.3 1 1/2 10-10-08-08 36.8 6 10.1 420 -4 (美)相沢郁
12 2 4 リンディーホップ 牝5 50 藤懸貴志 2.02.5 1 1/2 07-08-08-08 37.0 11 24.2 474 0 (美)金成貴史
13 8 16 レイホーロマンス 牝7 52 鮫島克駿 2.02.7 1 1/4 07-06-06-05 37.4 10 18.5 436 +10 (栗)橋田満
14 5 9 サラス 牝5 54 松若風馬 2.02.7 クビ 12-13-13-11 36.7 8 15.0 534 +10 (栗)西村真幸
15 6 12 パルクデラモール 牝5 50 川又賢治 2.03.1 2 1/2 14-14-13-14 37.0 16 88.4 470 0 (美)鹿戸雄一
16 6 11 オスカールビー 牝5 49 泉谷楓真 2.03.7 3 1/2 04-05-04-05 38.4 14 42.3 506 -8 *(栗)矢作芳人

 

この(土日)は大変な天候になってしまったね。

「梅雨入りを実感させられた」この一言に尽きる(苦笑)

ファン、プロの予想家を問わず、馬券を買う人間は皆が苦労したはず。

だが、頭を抱えていても仕方がない。

悪天候の中での競馬は今後数週は続くだろう。

「悪天候で競馬が難しくなれば高配当のチャンスが増える」

このように考え方を変えて、前向きに楽しもうじゃないか!

 

▼道悪の際に狙える種牡馬についてのコラム。参考までに▼

 

では【マーメイドステークス】の話にいこう。

まずは何より、優勝した7番人気の伏兵サマーセント、そして関係者の皆様を心から祝福したい。

3勝クラスの身での格上挑戦。

いくらハンデ50キロだったにせよ、決して容易い条件ではなかったはず。

それだけに、価値ある勝利ではないだろうか。

鞍上・酒井学騎手(これが今年の重賞初勝利)の手綱さばきもお見事だ。

 

さて、サマーセントについては、当然次のような声が出てくるはず。

「重賞勝ちは素晴らしい。だが、力の要る道悪の馬場だったから、軽ハンデが追い風となったはず。恵まれての勝利ではないか?」

そういった部分があったことは確かだろう。

だがそれでも!私たちとしては

決して恵まれただけの勝利ではない

と考えている

ではその理由は?

 

見逃したくない2つの理由

私たちが「恵まれただけの勝利ではない」と考える理由は2つある

▼サマーセントを評価する理由▼

1➡2~5着の馬たちの存在

2➡調教での併走相手

では順番に、まずは「1」から解説しよう。

 

他の掲示板馬は「いずれも上位人気馬」

皆様にご注目いただきたいのは、他に掲示板に乗った馬たちの「単勝人気」。

実は、2着のセンテリュオから5着のエアジーンまでの4頭は

単勝1~4番人気の馬たち

だったのだ。

人気を集めるような実績のある馬、力のある馬たちが順当に上位にくるレースとは?

底力が問われる流れ、条件

だったと考えて間違いない。

そんなレースで優勝したサマーセント。

例え恵まれた条件だとしても、十分に価値がある。

 

調教の併走相手が凄かった

もうひとつは調教における併走相手だ。

1週前、最終追いは栗東CWで長めから追われ、軽快な動きを披露していたが、実はその相手というのが、今回の3着馬で同厩のリュヌルージュだった。

リュヌルージュといえば?

2走前の重賞【中山牝馬S】で2着に激走しているほどの馬。

 

つまり、今回のメンバー中でもトップクラスの実績の持ち主。

それほどの馬と、全く遜色ない動きを見せていたのだから、ここにきて力をつけていたに違いない。

だから、サマーセントは高く評価できるのだ。

 

次に活かしてほしいこと

今回の結果から、皆様に活かしていただきたいのは

1➡恵まれたように見える伏兵の勝利の時は「他の上位入線馬の単勝人気」を確認したい

2➡併せ馬での調教の時は「併走相手の確認を忘れずに」

これになるだろう。

特に「2」に関しては大事。

どうしても、調教をチェックする際は「タイム」に目が行きがちだが、決してそれだけではないのだ。

 

尚、調教に関しての「見方」という更に深い部分に関しては、以下のコラムでまとめてある。

参考にしていただけると幸いだ。

 

レースを見逃した方はこちらでどうぞ

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

7着・フィリアプーラ

この馬にとっては、かなり厳しい条件のレースだったように思う。

1コーナー付近で他馬に寄られたことで位置取りが悪くなった。

更に不得手とする力の要る馬場の中でのレース。

惨敗があってもおかしくなかったはずだが、勝ち馬から0.7秒差の7着にまとめた。

しかも、上がり3ハロンのタイムはメンバー中2番目!

 

タラレバは禁物を承知で、もう少しだけでも条件が向けばどうだっただろうか?

厳しい条件を乗り越えられるほど

心身共に充実してきた

ということだろう。

とりあえず、次走は良馬場で見たい!

 

【マーメイドステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 サマーセント(酒井学騎手)
「この馬の形というか、スムーズなところで、ということが頭にあって以前のレースを参考にして乗りました。1週間前の追い切りは良い感じでした。女の子ですが素直で乗りやすい馬です。ポジションがとれて最後に残る脚を溜められればと思っていました。終始リラックスしてくれましたし、つかまってるだけというようなレースでした。すごく乗りやすく女の子らしくない落ち着きのある馬です。マーメイドSは50キロでしたが、毎年軽量の馬に声をかけてもらえていて、その期待に応えられて良かったです」

2着 センテリュオ(福永祐一騎手)
「もう少し前につけたかったのですが、二の脚があまり速くなかったですし、インで脚を溜めていきました。良い脚を使ってくれましたが、勝ったのが前で楽をしていた軽ハンデの馬でしたからね。力は見せてくれました」

3着 リュヌルージュ(団野大成騎手)
「馬は状態が良かったです。返し馬で良い競馬ができると思っていました。1から2コーナーでイメージよりひとつ後ろのポジションになってしまい、その分3から4コーナーで脚を使う形になってしまいました。1から2コーナーでスムーズに逃げた馬の後ろをとれていれば馬なりで4コーナーを迎えることができましたからね。馬はスムーズに走ってくれましたから、その点です」

4着 ナルハヤ(藤田菜七子騎手)
「いつも通りゲートをしっかり出ましたし、あとは自分のリズムでレースは運べました。最後まで良く踏ん張ってくれています。体調も良かったですし、厩舎の方々が良い仕上げをしてくださったことが感じられました」

5着 エアジーン(川田将雅騎手)
「並び的にこの位置からになりました。勝負どころでも促していましたが、どうしても少し置いていかれてしまいました。それでもそこからまた脚を使ってくれました。これがいい経験になればと思います」

6着 マルシュロレーヌ(高倉稜騎手)
「厩舎の方がゲート練習もしっかりしてくれて、スタートも決まりました。もう少し内枠でタメを効かせられればよかったです。馬場に関してはもっと雨が降ってくれれば良かったです」

13着 レイホーロマンス(鮫島克駿騎手)
「先生とも相談して、今日はできれば中団の前目に行こうという作戦でした。言うことなしの位置で運べたのですが、いつもと違う競馬をしたことが響いたのか、プラス体重が響いたのか...明確な敗因は分かりません」

14着 サラス(松若風馬騎手)
「使われて動けるようになっていました。いつもは脚を使ってくれるのですが、今日は最後脚が上がってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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