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ホーム勝負の明暗【回顧】中山記念 2018 勝負の明暗「勝ち馬はG1でもやれる!」

【回顧】中山記念 2018 勝負の明暗「勝ち馬はG1でもやれる!」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】中山記念 2018 における勝負の明暗

2018年 2月25日(日) 2回中山2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第92回中山記念
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 上3F 単勝
5 5 ウインブライト 牡4 56 松岡正海 1.47.6   34.9 2 5.3
8 10 アエロリット 牝4 55 横山典弘 1.47.6 クビ 36.2 5 7.4
7 8 マルターズアポジー 牡6 56 柴田善臣 1.47.6 36.6 6 14.1
2 2 サクラアンプルール 牡7 57 蛯名正義 1.47.8 1 1/4 34.9 4 7.1
4 4 ペルシアンナイト 牡4 57 M.デム 1.47.9 クビ 34.4 1 2.1
7 7 ディサイファ 牡9 56 田中勝春 1.47.9 クビ 35.4 8 36.1
B8 9 ショウナンバッハ 牡7 56 戸崎圭太 1.48.0  3/4 34.5 9 45.5
3 3 ヴィブロス 牝5 56 内田博幸 1.48.1 クビ 34.9 3 6.4
1 1 マイネルサージュ 牡6 56 三浦皇成 1.48.1 クビ 34.8 10 141.6
6 6 マイネルハニー 牡5 56 柴田大知 1.48.6 3 35.8 7 18.9

 

3月のドバイ競馬、また4月頭にG1大阪杯が新設されたことにより、ステップレースとしての重要度は確実に増している中山記念。

今年の出走馬も、大半が「先」を見据えていた筈だ。レースを通して、本当に「先」がある馬は誰なのか?そうでない馬は誰なのか?私なりに判断させてもらった。

 

 

?1着ウインブライト・・・本物!この先も期待できる

まずは、優勝したウインブライトからご紹介しておきたい。結論から言えば「本物」だろう。

レース後に、管理する畠山調教師、鞍上の松岡騎手共に「この馬でG1を狙う」という旨を語っていたが、それも納得。私たちが魅力を感じる最大の理由は「急激に末脚にキレが出ている」点。つまりは成長力だ。

急成長中のウインブライト

元々、好位追走から、直線でも渋太く粘るというスタイルを売りにしていた。いかにも、狭いコース向きのスタイル。

実際に、2走前には小回り・福島の福島記念を制し、また前走もここ中山の内回り2000M中山金杯で2着に入っている。

だが、今回はこれまでとは印象が違う。やや流れが向いた面もあるのかもしれないが、それを差し引いても、末脚のキレが凄まじく、前をいく面々を瞬時に差し切った。

これなら、これまでの得意のスタイルだけではなく、スローからの瞬発力勝負であろうと、例え後方からのレースが強いられても面白いかもしれない。さすがは伸び盛りの4歳馬!

脚質の広がりは、能力強化とイコールだ。鞍上も久々のG1で気合が入っているだろうし、注目してみたい。

 

 

?2着アエロリット・・・過大評価は禁物

昨年、3歳夏の段階で古馬相手の重賞クイーンSを制したこともあり、大器として注目を集めてきたアエロリット。今回は久々の実戦&今年初戦ながらそこそこ仕上げていたので、結果はそのままこの馬の今後を映す鏡になるかもしれない。そんな思いで見ていたが・・・。

今回の2着は立派だが・・・。アエロリット

結論から言えば「2着という結果は立派でも過大評価は禁物」といったところか。

というのも、前が有利な流れの中、逃げたマルターズアポジーを目標に走れる2番手という、メンバー中「最も恵まれた状況」で走りながら、古馬G1ではほぼ通用しないマルターズ相手に、頭差しか先着できなかったから。

最高に恵まれた形でこれだと、厳しい展開の場合はどうなのかという不安が残る。

もちろん、この不安は「アエロリットへの期待が大きいから」だということはお断りしておきたい。牝馬限定なら、今日くらいの走りができれば、G1でも十分にやれるだろう。

 

?5着ペルシアンナイト・・・叩き台とはいえ

最後に1番人気を裏切ってしまったペルシアンナイトについて。

出遅れ気味のスタートから終始後方を追走、結果、前の馬が残っているだけに、「ペースを考えろよ!」と鞍上にいらだった方も多いかもしれない。だが、これは鞍上がそういった声が出る事も承知でやっていたのではないか。

悲観する事はない。ペルシアンナイト

私はデムーロ騎手はペースを読むことに長けている(位置取りのミスが少ない)ジョッキーの一人だと考えている。2011年のドバイワールドカップ(向こう正面でヴィクトワールピサを後方から好位へと進出させ、優勝に導いた)のように、状況に応じてレース途中で馬を動かす臨機応変さもある。

それほどの男だからこそ、ミスではないだろう。前哨戦で無理をしてスタイルを崩すよりも、ここは叩き台に徹しようと判断したのではないだろうか。

ということで、今回の敗戦に関して、決して悲観する必要はない。
とはいえ、ペルシアンナイトが本当に抜けた力を持つ馬であれば、勝っていた、あるいはもう少し際どい勝負ができていた筈。名馬と呼ばれる馬は、前哨戦でもギリギリ5着などということはなかった。

今後も「強いが絶対視は危険」といった考え方で良いだろう。

 


 

【中山記念 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【中山記念2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ウインブライト(松岡正海騎手)
「スタートが良くて、いい位置を取って折り合いも完璧でした。出来が良くて自身を持って長所を生かすように乗ろうと思いました。長くいい脚を使います。東京がダメではなく、中山が合っています。この馬でGIを、と思っています。頑張ります」

1着 ウインブライト(畠山調教師)
「少しずつ進歩している段階です。上手いタイミングで騎手が仕掛けてくれました。この馬も力をつけています。騎手から辛口にコメントが出ることもありますけれども、それだけ期待していると思います。1週前の追い切りで、動けはしたのですが反動が出てしまいました。今後はオーナーと相談して、GIへ向かおうと思います。間違いなくGIを勝てる馬を相手にして、力をつけていると思いました。前走、前々走とは違う流れでしたが対応できるようになっています。2000mも守備範囲です。関西遠征の経験はありませんが、福島で1泊してのレースも経験していますし、問題ないと思います」

2着 アエロリット(菊沢調教師)
「この馬にとってはいいペースで運べたと思います。この形はメンバー発表の段階から考えていました。上手くいきすぎたくらいです。芝を使う馬としては、左回りと比べると右回りでは反応にロスが出ます。勝ち馬に被されたのですが、よくファイトしてくれました。牝馬らしからぬところがあります。今後はヴィクトリアマイルに向かうことになると思います」

3着 マルターズアポジー(柴田善臣騎手)
「惜しかったです。直線で盛り返して、最後もうひと踏ん張りしてくれました。道中はこの馬のペースで行けました。もたれるところはありますが、ラチを頼りながら走ってくれました。本当によく頑張っています」

4着 サクラアンプルール(蛯名正義騎手)
「自然に流れに乗れました。最後もうひと伸びしてくれれば届いたと思います。去年よりローテーションに余裕がありますし、次につながるいいレースでした」

5着 ペルシアンナイト(M・デムーロ騎手)
「全然いいところがありませんでした。スタートで遅れてしまい、その後もうまく運べませんでした。体重は減っていましたが、デキは良かったですし、瞬発力もある馬なのに、今日は残念でした」

7着 ショウナンバッハ(戸崎圭太騎手)
「前走から引き続き状態が良さそうです。差のないところまで来ているのですが、残念です」

8着 ヴィブロス(内田博幸騎手)
「今日はついて行けませんでした。早めに動こうと思っていましたが、久々の分なのか反応出来ませんでした。ただ、次につながる競馬はできました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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