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ホーム勝負の明暗鳴尾記念 2019【回顧】メールドグラースのベスト距離は?

鳴尾記念 2019【回顧】メールドグラースのベスト距離は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】鳴尾記念 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B7 7 メールドグラース 牡4 56 レーン 1.59.6   07-07-07-07 34.6 1 (栗)清水久詞
B8 9 ブラックスピネル 牡6 56 三浦皇成 1.59.8 1 1/2 01-01-01-01 35.5 5 (栗)音無秀孝
6 6 ステイフーリッシュ 牡4 56 藤岡佑介 1.59.8 04-04-04-02 35.2 4 (栗)矢作芳人
3 3 ギベオン 牡4 56 福永祐一 1.59.9 クビ 08-08-08-08 34.8 2 (栗)藤原英昭
5 5 ノーブルマーズ 牡6 56 高倉稜 2.00.0  3/4 05-06-05-05 35.2 6 (栗)宮本博
8 8 ブラックバゴ 牡7 56 岩田康誠 2.00.3 1 3/4 09-09-09-08 35.1 7 (美)斎藤誠
2 2 サンデーウィザード 牡7 56 藤岡康太 2.00.4 クビ 05-05-05-05 35.7 8 (栗)大久保龍
4 4 タニノフランケル 牡4 56 武豊 2.00.8 2 1/2 02-02-02-02 36.3 3 (栗)角居勝彦
1 1 プラチナムバレット 牡5 56 和田竜二 2.00.9  3/4 02-02-03-02 36.4 9 (栗)河内洋

 

とにかくレーン騎手の快進撃には驚かされるばかりだ。

今回の【鳴尾記念】を制したことで、初来日から6週目で重賞5勝目!

これは短期免許期間内での、最多重賞勝ち記録ということになるらしい。

 

技術面が素晴らしいことは言うまでもないのだろう。だが、それ以上に驚かされるのが「気持ちの切り替えの速さ」

先日の【日本ダービー】で単勝1番人気の馬を飛ばしながら、次のレース【目黒記念】ではアッサリ勝利を収めている。

 

「反省はしなくてはいけないが、いつまでも引きずっても仕方ない」

競馬に限らず、一般社会では「ミス」がつきもの。だがその度に引きずっていたら何も始まらない。レーン騎手の活躍は、それを教えてくれるかのようだ。

心身ともに超トップクラスの男のこれからに期待したい。

 

おめでとう!メールドグラース

レーン騎手は確かに素晴らしいが、競馬の主役はあくまでも「馬」

ここからは、重賞2連勝を達成したメールドグラースの話をしたい。

 

レース後に、鞍上が

「直線に入ってから、少し早く動いてしまったかなと思いましたが、馬の強さに助けられて勝つことができました」

と語っていたが、4角7番手からの差し切り。結果的に2着馬に1馬身半もの差をつけている。

パートナーのミス(というほどでもないかもしれないが)を帳消しにするほどの走力は、今回のメンバーの中では2枚は抜けていたと見て間違いない。

 

つまり、もうG3どうこうの馬ではない。近い将来G1で戦える馬だと考えるべき。

となれば問題は「どのレースを最大目標に、この先歩んでいくべきか?」ということになるだろう。

 

2400Mで見てみたい

恐らく、前走と今回、共に芝2000Mで重賞勝ちを収めている点から「同じ距離の天皇賞秋を目標にすればいいじゃないか」と考える方が多いだろう。

気持ちはわかる。

だが、もしも私が意見を求められたなら

ジャパンカップ(東京芝2400M)がベストではないか!?

と進言したい。

そう考える理由は、今回の「阪神芝2000M」のコース形態にある。

 

阪神2000Mはタフな舞台なのだ

阪神内回りコースは、直線も短いし(約360M)、小回りコースのようにスタミナを求められない舞台だと考える人がいると思うが、そうではない。

ぜひ、コースの断面図をご覧いただきたい。

阪神芝内回りの断面図(via JRA)

 

ポイントは、ラスト600M過ぎからの下り坂だ。

ここから約400Mも下っていく。直線だけに各馬ともスパートをかけ、トップスピードにまで達する。

当然、かなり「脚を使う」ことになるが、それにもかかわらず、ラスト200Mからは一転して急坂をのぼらなくてはいけないのだ!!これは本当に苦しい。

 

だが、メールドグラースはそれをものともせずに坂を駆け上がった!

だからこそ

かなりのスタミナの持ち主

だと判断した。2400Mくらいはピッタリだろう。

 

消耗度が少ない

しかも、この馬の場合はまだ馬が消耗していない。

何と言っても、今年の2月にようやく準オープンを勝ち上がったような馬なのだ。同期の「最強4歳世代」は、3歳の頃から古馬一線級を相手にバリバリ戦っていた馬が多いが、この馬はそうではない。

本当の強豪とぶつかっていない分、ノビシロも残っている。

この夏を越して、どこまで成長を遂げるのか?楽しみにしている。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは、、、

6着のブラックバゴ

7歳という高齢だけに、さすがにノビシロといった部分ではどうかとは思うが、それでもこのところ良い走りを続けている。

衰え知らずだ

レース後、鞍上の岩田が

「流れが速くて後方からのレースになりましたけど、集中して走れていました」

と語っていたが同感。

以前から感じていたことではあるが、年の功なのだろうか、レース中の集中力が素晴らしいのだ。だからこそ「力を力通りに」出せる。

要するに「計算できる馬」なのだ。

相手との力関係さえ見誤らなければ、十分に買える馬。注目していきたい。

 

【鳴尾記念 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 メールドグラース(D.レーン騎手)
「直線に入ってから、少し早く動いてしまったかなと思いましたが、馬の強さに助けられて勝つことができました。今回の短期免許期間は、チャンスを頂いた皆様にありがたい気持ちで一杯です。残りの期間も楽しみです」

2着 ブラックスピネル(三浦皇成騎手)
「逃げる形がベストだと思っていました。同型を制してハナを奪えたのが大きかったです。最後は3着馬が勢い良く迫ってきましたが、そこを粘って2着になるのですから、力があります」

3着 ステイフーリッシュ(藤岡佑介騎手)
「いつになく良いスタートを切れて、動いて取ろうと思っていたポジションを最初から取ることができました。勝ち馬の決め手の方が上でしたが、2着には上がって欲しかったです。そこがジリジリとした脚になる甘さですね。馬はむちゃくちゃ良くなっていますよ」

4着 ギベオン(福永祐一騎手)
「スタートでアクシデントがあってやりたいレースが出来ませんでした。調整が上手くいっていただけに残念です」

5着 ノーブルマーズ(高倉稜騎手)
「2000mだともうひとつ前のポジションが欲しかったのですが、今日は5番手が精一杯でした。ペースは流れて、折り合いがつきましたし、2着はあるかと思ったのですが、甘くなってしまったのは久々の分かもしれません」

6着 ブラックバゴ(岩田康誠騎手)
「流れが速くて後方からのレースになりましたけど、集中して走れていました」

7着 サンデーウィザード(藤岡康太騎手)
「先生から、ハミを噛むようになっているので折り合いに気を付けるように言われていました。一瞬かかるような所がありましたが、折り合いは大丈夫でした。直線では、おっ!と思える手応えでしたが、そこから伸び切れませんでした。それでも復調の兆しは見えてきました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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