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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】日経新春杯&京成杯 2024 など⇒改めて思う「競馬はドラマだ」&今後に期待する未来の主役のご紹介も

【先週の重賞回顧】日経新春杯&京成杯 2024 など⇒改めて思う「競馬はドラマだ」&今後に期待する未来の主役のご紹介も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

日経新春杯 2024 の回顧&未来の主役

2024年 1月14日(日) 1回京都5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第71回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝・外 2400m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 8 ブローザホーン 牡5 57 菅原明良 2.23.7   08-08-08-06 35.8 1 (美)中野栄治
8 13 サヴォーナ 牡4 56 池添謙一 2.23.8 1 04-03-04-04 36.3 4 (栗)中竹和也
8 14 サトノグランツ 牡4 57.5 川田将雅 2.24.0 1 1/4 05-05-05-02 36.5 3 (栗)友道康夫
5 7 ハーツコンチェルト 牡4 55 松山弘平 2.24.3 1 1/2 06-06-05-02 36.7 2 (美)武井亮
B6 9 カレンルシェルブル 牡6 57 武豊 2.24.6 2 10-10-10-09 36.6 11 (栗)安田翔伍
4 5 レッドバリエンテ 牡5 55 西村淳也 2.24.7 クビ 08-08-08-07 37.0 5 (栗)中内田充
2 2 ナイママ 牡8 53 和田竜二 2.25.1 2 1/2 06-06-05-09 37.3 13 (美)武藤善則
3 4 リビアングラス 牡4 54 田口貫太 2.25.1 クビ 02-02-02-07 37.5 6 (栗)矢作芳人
6 10 ハーツイストワール 牡8 57 田辺裕信 2.25.3 1 1/4 14-14-13-13 37.0 10 (美)国枝栄
10 7 12 シンリョクカ 牝4 53 木幡初也 2.25.3 クビ 03-03-02-04 37.7 7 (美)竹内正洋
11 3 3 インプレス 牡5 56 角田大河 2.25.4 クビ 12-12-12-12 37.2 12 (栗)佐々木晶
12 7 11 ヒンドゥタイムズ セ8 58 ルメート 2.25.4 クビ 10-10-11-09 37.3 9 *(栗)斉藤崇史
13 1 1 リレーションシップ 牡7 54 高田潤 2.26.2 5 13-13-13-14 37.7 14 *(栗)斉藤崇史
14 B4 6 ディアスティマ 牡7 57.5 北村友一 2.27.6 9 01-01-01-01 40.3 8 (栗)高野友和

 

今、改めて思うこと

今週の各重賞を回顧する中で、まず真っ先に思ったこと。それは

「やっぱり競馬はドラマだな」

ということだ。

ご存じの方も多いかもしれないが、今週の3重賞のうち、2重賞(【日経新春杯】と【愛知杯】)を制したのは、2月末で定年を迎える調教師たち、中野栄治調教師と安田隆行調教師。

(さらにいえば、京成杯を制したのも、安田隆行調教師の息子、翔伍調教師!)

重賞をひとつ勝つことさえ大変な世界において、定年を目前に重賞勝ちをゲット!これだけでも本当に素晴らしいことだが、実は彼ら、現役時代に「連続でダービージョッキーになった二人」でもあるのだ。

中野栄明調教師は、1990年、アイネスフウジンで優勝。

安田隆行調教師は、1991年、トウカイテイオーで勝っている。

そんな彼ら、実は生まれ月も全く同じ(1953年、3月生まれ)だったりする。

本人たちは全く意識していないだろうが、この縁は奇跡レベルに近いかもしれない(笑)まさに、ドラマだ。

※余談だが、アイネスフウジンのダービー優勝の際の2着馬メジロライアンに乗っていたのが、京成杯を勝った横山典弘騎手だった。30年以上前の競馬界をトップジョッキーとして彩った3人が、時を経て、現在のそれぞれの立場で、重賞を制したのだ。これは本当に凄いことだと思う。

 

競馬の楽しみ方は無限だ

さて、実は、競馬仲間の友人に「そういえば、両調教師は90年と91年のダービーで、、、」などと話をしてみた。

友人は、最初は「すっかり忘れていたよ!」などと言っていたが、そこから、当時の話題が盛り上がって止まらない。

「90年の有馬記念でオグリキャップがラストランを飾ったんだよな」

とか

「92年のクラシックでのミホノブルボンの逃げには痺れたよな!」

とか。

 

競馬には、本当にたくさんの楽しみ方がある。ギャンブル的な要素もそうだし、レース自体をスポーツ感覚で楽しむという考え方もあるだろう。それに加えて

「ちょっとしたキッカケから、懐かしい時代に思いを馳せられる。いつでも“過去と今が繋がっている”」

これもまた、大な楽しみであり、魅力ではないだろうか。そういった意味では「競馬はドラマ」というより「競馬は大河ドラマ」という方が、より相応しかったりするのかもしれない。

 

両調教師他、定年直近の調教師たちにエールを!

本来、回顧のコラムというのは

「明日の夢馬券獲得に向けての糧を得るために、レースを振り返る」

だが、いつも申し上げている通り、競馬に先入観は禁物。

いつもいつも、愚直にレース内容を振り返るだけではなく、たまには、全く違うことを記したって良いだろう。笑

この後の京成杯と愛知杯は、真面目に回顧するので、ご勘弁いただきたい。

最後に!両調教師を含め、2月いっぱいで定年を迎える7名の調教師に「最後のエール」を贈りたい。

【美浦所属】
小桧山悟調教師
高橋裕調教師
中野英治調教師 

【栗東所属】
飯田雄三調教師
加用正調教師
松永昌博調教師
安田隆行調教師

必ずしも、有力馬を揃えてる厩舎ばかりではない。それでも、繰り返すが「競馬はドラマ」だ。

定年までのラスト1ヶ月少々、この7厩舎の馬には。必ず注目しよう!

 

京成杯 2024 の回顧&未来の主役

2024年 1月14日(日) 1回中山5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第64回京成杯
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 2000m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 14 ダノンデサイル 牡3 57 横山典弘 2.00.5 04-05-05-05 34.1 5 (栗)安田翔伍
4 6 アーバンシック 牡3 57 横山武史 2.00.6  3/4 12-11-08-10 33.9 2 (美)武井亮
6 10 コスモブッドレア 牡3 57 石川裕紀 2.00.6 クビ 02-02-02-02 34.8 10 (美)小野次郎
5 8 ハヤテノフクノスケ 牡3 57 岩田望来 2.00.7  1/2 03-03-03-03 34.7 4 (栗)中村直也
1 1 ニシノフィアンス 牡3 57 三浦皇成 2.00.8  1/2 04-04-04-04 34.7 12 (美)竹内正洋
5 9 アスクナイスショー 牡3 57 大野拓弥 2.00.9  3/4 01-01-01-01 35.2 11 (美)中舘英二
2 2 バードウォッチャー 牡3 57 ルメール 2.01.0 クビ 09-08-05-06 34.5 3 (美)国枝栄
3 4 エコロマーズ 牡3 57 内田博幸 2.01.0 クビ 08-09-08-07 34.2 13 (栗)牧浦充徳
7 13 ドゥレイクパセージ 牡3 57 キング 2.01.0 ハナ 06-06-08-07 34.3 8 (美)堀宣行
10 6 11 マイネルフランツ 牡3 57 津村明秀 2.01.7 4 09-09-11-11 34.8 7 (美)和田正一
11 2 3 レイデラルース 牡3 57 石橋脩 2.01.9 1 1/4 12-13-13-13 34.8 9 (美)手塚貴久
12 8 15 ジュンゴールド 牡3 57 坂井瑠星 2.01.9 ハナ 06-06-05-07 35.4 1 (栗)友道康夫
13 4 7 ロードヴェスパー 牡3 57 横山和生 2.02.0  1/2 14-14-14-14 34.7 14 (美)和田勇介
14 7 12 グローリーアテイン 牡3 57 戸崎圭太 2.03.1 7 11-11-11-12 36.1 6 (美)金成貴史
3 5 ロジルーラー 牡3 57 松岡正海 (美)稲垣幸雄

 

「明日のソールオリエンスはいたか?」

【京成杯】というレースは、昨年以前と、それ以降では、競馬ファン、関係者の受け止め方が全く違っていると思う。

恐らく、以前は「1月競馬の名物十勝」

だが、昨年の優勝馬ソールオリエンスが、その後【皐月賞】を完勝!(京成杯勝ち馬の皐月賞優勝は史上初めて)

さらにダービーや菊花賞といった大一番でも好走したことで「出世レース」へと大出世!

そのせいか、例年以上に、今後の飛躍が期待される素質馬が揃った印象を受けた。

だからこそ、私たちが考えなくてはいけないのは

「明日のソールオリエンスはいたか!?」という部分になってくるだろう。

 

シンプルに「勝ち馬は強い」

まず結論から言ってしまおう。

私たちの軸馬の1頭でもあった14番ダノンデサイル、シンプルに「強い」と思う。

これから力をつけてくる馬もいるだろうし、まだ勝ち負けなどの細かい部分にまで言及はできないが、少なくともクラシック路線で、上位を狙える圏内にいる1頭だということは言い切れる。

 

では、そもそも、なぜ私たちは指名したか?

実は「既に、実質重賞ウイナー」だという見方をしていたのだ。

前走【京都2歳ステークス】は、結果は4着だったが「一番強い競馬」だと判断。

大器の予感!ダノンデサイル

というのも常に外を回り続けながら脚を溜め、4角でも大きく外を回るロスの目立つ走りだった。しかも直線は何度も進路を変えて、最終的には、ここでも外を回すという距離ロスと不完全燃焼の中で掲示板を確保。

上がり3ハロンでも最速タイムをマークしていたし、たらればが禁物を前提に、スムーズなら全く違う結果だったことは明らかだし、だからこそ、自信を持って指名できた。

繰り返すが「実質重賞ウイナー」。そんな馬が、デビューからあの横山典弘騎手に競馬を教え込まれているのだから、凡走するイメージが浮かばなかった。

だから、勝利自体は、ある意味では当然と受け止めているが、とはいえ、レース後の私たちの印象は「想像以上に強くなっている!」

 

参考→やった!ダノンデサイルの優勝で「単複コロガシ作戦」が成功!

 

進化&まだ良くなる余地が

どこが良くなっているか?

例えば、前走は後方からのレースを強いられたが、今回は外枠からだったが、非常に出脚&行きっぷりいがよく、スムーズに好位につけることができた。

さらに、末脚の力強さも、前走以上にハイレベルな相手を寄せ付けなかったように、より進化している。

もちろん、まだ気性面の若さを感じさせる面もある。

だが、横山典弘騎手が

言う事を聞いて走るのは簡単ではないことだし、一生懸命走ってくれるのがいいところ。

と好位的に解釈できていること自体が「若いながらも成長している証」なのだろうし、これからまだまだよくなるに違いない。

尚、キッチリと重賞を勝ったにもかかわらず、横山騎手からは「中山の4つのコーナーはあまり向いていない」とのコメントも。

ならば、東京ではどれほどの競馬をしてくれるのだろう?ワクワクしてくるじゃないか!迷うことなく未来の主役に指名し、引き続き追いかけていきたい!

愛知杯 2024 の回顧&未来の主役

2024年 1月13日(土) 1回小倉1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第61回愛知杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 2000m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 12 ミッキーゴージャス 牝4 54 川田将雅 1.57.9   10-10-04-02 35.5 1 (栗)安田隆行
3 3 タガノパッション 牝6 53 菱田裕二 1.58.0  1/2 07-08-09-06 35.4 8 (栗)武幸四郎
2 2 コスタボニータ 牝5 55 鮫島克駿 1.58.1  3/4 04-04-04-04 35.7 2 (栗)杉山佳明
4 5 アレグロモデラート 牝5 51 富田暁 1.58.4 1 3/4 03-03-02-01 36.2 6 (美)武井亮
8 14 テリオスマナ 牝6 49 藤懸貴志 1.58.4 クビ 13-13-14-12 35.4 13 (栗)松下武士
8 13 フラーズダルム 牝6 54 斎藤新 1.58.6 1 09-09-04-06 36.1 9 (栗)松永昌博
B5 8 ローゼライト 牝6 53 幸英明 1.58.6 クビ 04-04-04-06 36.1 7 (栗)清水久詞
5 7 ルージュスティリア 牝5 54 モリス 1.58.6 06-06-04-04 36.1 5 (栗)藤原英昭
7 11 セントカメリア 牝5 54 西村淳也 1.58.8 1 12-12-09-06 36.2 3 (栗)高野友和
10 B6 10 エリカヴィータ 牝5 55 佐々木大 1.58.8 クビ 07-06-11-12 36.1 10 (美)国枝栄
11 6 9 エニシノウタ 牝6 51 永島まな 1.58.9 クビ 13-13-13-12 36.0 14 (栗)笹田和秀
12 4 6 ミスフィガロ 牝6 52 藤岡康太 1.58.9 ハナ 11-10-11-11 36.1 11 (栗)友道康夫
13 3 4 ウインピクシス 牝5 55 松岡正海 2.00.2 8 02-02-02-03 38.0 4 (美)上原博之
14 B1 1 グランスラムアスク 牝5 53 丸山元気 2.01.1 5 01-01-01-06 39.0 12 (栗)矢作芳人

さすが、川田将雅

【日経新春杯】のところでも記したが、こちら【愛知杯】も、定年目前の安田隆行調教師が管理するミッキーゴージャスが制した。

しかもこちらは、騎乗したのが、弟子である川田将雅騎手。

お見事!ミッキーゴージャス

所属自体はデビューからの約2年だから決して長くはないが、その後の両者の関係性の濃さは皆様もご承知の通り。これまで、中央の重賞で、11勝を共に挙げている。

とはいえ、昨年は4重賞を戦い未勝利。

「何としても、もう一度重賞勝利を!」をいうプレッシャーもあっただろう。

そんな中、正直、馬の実力が抜けていたとはいえ、キッチリ結果を出すあたりはさすがというしかない。

さすがは、昨年、JRA史上初めて勝率割超を達成した、日本No1ジョッキー。

今年も、競馬ファンは「困った時は川田将雅」で良いだろう。(尚、穴のキングスポーツは、敢えて、その逆の道を進むことも多いだろうが。笑)

 

未来の主役に指名するなら

騎手の話はここまで。今後に期待が持てそうな馬「未来の主役」はいたのか?

上でも記した通り、ミッキーゴージャスの力は抜けていたし、誰でも今後の活躍が想像できると思うので、敢えて言及はしない。

とはいえ、出走馬には高齢の馬が多く、正直難しいところだったが、強いて言えば、8着馬のルージュスティリアだろうか。

今回のレースを振り返ると、道中の動きは決して悪くはない。普通に走っているように見える。でも8着。これで、4戦連続、掲示板にも絡めずの凡走。なぜだろう?

推測の部分も出てきてしまうが、恐らく「スイートスポットが極端に狭い馬」なのかもしれない。

上でも記した通り、今回も決して悪くはない。だが、どうしても昨年夏、牡馬相手の【中京記念】で3着に激走(上がりも最速)した姿が忘れられない。やはり、動きの迫力が違うのだ。

振り返れば、この馬の過去4勝中、3勝は左回りのマイル戦。もちろん【中京記念】も同条件。そういえば、昨年の【ヴィクトリアM】も、超一流どころを相手に0.7秒差だから決して悪くはなかった。

対して、今回を含め、直近4戦は、全て「左回りのマイルではないコース」

だから、ある意味で今回は「最後の見極めの一戦」だったのかもしれない。本当なら、様々な条件で結果が出せる方が良いに決まっている。だから陣営もチャレンジしたのだろう。結果、実を結ばなかったにせよ「やっぱり左回りのマイルしかない」ということがわかったことも、ある意味では収穫ではないだろうか。

さあ、次こそ鬱憤を晴らす時!きっと配当的にも美味しいだろうし、楽しみにしている!

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