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ホーム勝負の明暗桜花賞 2022【回顧】全ての出走馬におめでとう&今日で決まりではない!

桜花賞 2022【回顧】全ての出走馬におめでとう&今日で決まりではない!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】桜花賞 2022 における勝負の明暗

2022年 4月10日(日) 2回阪神6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第82回桜花賞
3歳・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
4 8 スターズオンアース 牝3 55 川田将雅 1.32.9      10-09 33.5 7 14.5 470 -4 (美)高柳瑞樹
3 6 ウォーターナビレラ 牝3 55 武豊 1.32.9 ハナ    02-02 34.0 3 6.2 464 -14 (栗)武幸四郎
1 1 ナムラクレア 牝3 55 浜中俊 1.33.0  1/2    04-04 33.9 6 14.5 462 -4 (栗)長谷川浩
8 16 サークルオブライフ 牝3 55 M.デム 1.33.0 クビ    13-15 33.3 2 5.1 482 +6 (美)国枝栄
3 5 ピンハイ 牝3 55 高倉稜 1.33.0 クビ    12-13 33.4 13 38.5 406 -8 (栗)田中克典
2 4 パーソナルハイ 牝3 55 吉田豊 1.33.1    08-09 33.8 17 79.5 458 -6 (栗)矢作芳人
6 12 ベルクレスタ 牝3 55 吉田隼人 1.33.1 ハナ    13-13 33.5 9 22.3 460 -4 (栗)須貝尚介
2 3 アルーリングウェイ 牝3 55 藤岡佑介 1.33.1 クビ    04-04 34.0 5 13.5 454 0 (栗)藤岡健一
4 7 サブライムアンセム 牝3 55 岩田望来 1.33.1 クビ    08-09 33.7 11 32.5 478 +2 (栗)藤原英昭
10 8 18 ナミュール 牝3 55 横山武史 1.33.2 クビ    13-12 33.7 1 3.2 426 -4 (栗)高野友和
11 7 14 プレサージュリフト 牝3 55 戸崎圭太 1.33.4 1 1/2    18-17 33.5 4 11.3 460 -4 (美)木村哲也
12 1 2 カフジテトラゴン 牝3 55 古川吉洋 1.33.7 1 3/4    01-01 34.9 18 169.7 442 -8 (栗)武英智
13 5 9 クロスマジェスティ 牝3 55 武藤雅 1.33.8  1/2    04-07 34.6 15 65.4 472 +2 (美)水野貴広
14 8 17 フォラブリューテ 牝3 55 ルメール 1.33.8    16-15 34.1 12 36.9 442 +2 (美)宮田敬介
15 7 15 アネゴハダ 牝3 55 幸英明 1.33.8 クビ    10-07 34.6 16 78.0 436 -2 (栗)佐々木晶
16 5 10 ライラック 牝3 55 福永祐一 1.34.0 1 1/4    16-17 34.1 10 22.4 426 +6 (美)相沢郁
17 7 13 ラズベリームース 牝3 55 池添謙一 1.34.1 クビ    04-04 35.0 14 58.2 480 -20 (美)林徹
18 6 11 ラブリイユアアイズ 牝3 55 坂井瑠星 1.34.3 1 1/4    02-03 35.3 8 21.2 432 +4 (美)黒岩陽一

全ての出走馬におめでとう

毎年の事ではあるが、3冠路線の各G1が終わる度に私は思う。

「彼らは(彼女たちは)よくここまでたどり着いたな」

今年の3歳世代が生まれた2019年、日本の競走馬の生産数は、約7400頭と言われる。

その中の、わずか10数頭だけが出走を許されるが3冠路線の各G1。

もちろん走力も、精神力も必要だ。

だが、それだけではない。大一番に出走するためには怪我も許されない。

例えば、昨年9月の【野路菊ステークス】を快勝し、クラシック候補とも言われたロンという馬がいる。

彼女は【チューリップ賞】⇒【桜花賞】を目標にしていた。
しかしながら、1月に屈腱炎を発症し、夢は叶わなかったのだ

つまり今回の【桜花賞】出走馬たちも、わずかな頓挫さえも許されない過酷な状況を乗り越えて、夢の舞台に辿り着いた18頭だということ。

だから私は、全ての出走馬&関係者に「おめでとう」と申し上げたい。

勝負だから順位はついてしまうが、それでも結果は別にして、ここまできたことを喜んでほしいし、誇りに思ってほしい。

 

まだまだ決まっていない

「おめでとう」という思いと同時にハッキリと感じるのは【桜花賞】の結果が出ても尚

世代の序列はまだまだ決まっていない

ということではないだろうか。

ここで、昨年の【桜花賞】を思い出してほしい。

戦前から高く評価されていたソダシとサトノレイナスが、レースでもその力をしっかりと示した。

昨年はソダシが評判通りの走り

ただ、今年の場合は、結果を出した馬たちが素晴らしいということを大前提に、まだこれからではないかという気がする。

そもそも、現在の3歳牝馬勢は、早い段階から突出した馬が不在だと言われてきた。

そして、その通りに、重賞の度に各馬の評価が入れ替わってきた。

 

サークルオブライフも「かつては伏兵だった」

例えばサークルオブライフ。

昨年末の【阪神JF】を制した2歳女王であり、今回も距離ロスの大きい16番枠&4角15番手通過という難しい条件の中、上がり最速の脚で4着まで追い込んだ。

間違いなく、世代トップクラスの一角を担う一頭だ。

しかし、そんな彼女も3走前の【アルテミスS】を勝った際は7番人気の伏兵だった。

サークルオブライフも伏兵だった

また【阪神JF】で2着に激走したのも、当時8番人気だったラブリイユアアイズ。

さらに、今年に入ってからもトライアル【チューリップ賞】は見逃せない。

有力2頭(ナミュール&サークルオブライフ)の間に割って入った2着馬は、13番人気のピンハイだった。

要するに、今年の3歳牝馬勢というのは

どういった位置づけの馬でも、いきなりニューヒロイン(候補)が狙える世代

ということではないだろうか。

 

そして今回も「伏兵」だった

そして迎えた今回の【桜花賞】も、やはりいきなりのニューヒロインの誕生になった。

制したのは7番人気の伏兵で、川田騎手が騎乗したスターズオンアース。

まずはG1優勝(重賞初勝利でもある)おめでとう!

おめでとう!スターズオンアース&川田騎手

鞍上の川田騎手はG1の常連だが、管理する高柳瑞厩舎は、初出走の2011年以来、12年目にしてG1初勝利!さらにいえば、重賞勝ちも今回で2回目だ。

それだけに、喜びもひとしおだろう。

スターズオンアースの最大の持ち味は、操縦性の高さではないだろうか。

今回のレースに限った話ではないが、常に鞍上の指示通りに、思うがままといった感じで動く。それは「備えている力をしっかりと出し切れる」ということでもある。

それだけに、ここまで重賞勝ちこそ収められなかったが、前走【クイーンC】2着など、出走した全てのレースで馬券圏内を確保してきた。

そして、そういった馬だからこそ、鞍上も落ち着いて乗ることができる。

 

飛び抜けた走力とまでは思わないが、、、

しかも、落ち着いて乗っている鞍上が名手なのだから、馬としては理想的。

川田騎手は終始落ち着いて、ロスなく彼女を導いた。

だから、大一番で結果が出たのは、ある意味では自然なことだったのかもしれない。

ただ、レースが終わった馬、改めて振り返ってみても(馬の能力という前提があってのことだが)やはり鞍上の手綱さばきが追い風になったことも確かであり、走力的に抜けたG1馬が誕生したとまでは思えない。

ということで、冒頭でも記したように

世代の序列はまだまだ決まっていない

と思っている。

だがその一方で、スターズオンアースには、これまで私が意識していなかった「強み」があることもわかった。

 

精神力の強さが超一級品

ここで、レース後の川田騎手のコメントをご紹介したい。

スペースも狭く、他馬とも接触しながら、それでも気持ちが強く最後まで走り切ってくれたことが勝ち切ることに繋がったので、彼女の気持ちの強さが最後前へ出ることに繋がったのだと思います。

操縦性の高さにばかり意識をとられていたが、実は精神的に非常に強い馬だったということに気付かされた。

まさに今回がそうであるように、大一番は皆が本気で勝ちに行くから、どうしてもごちゃつくこともあるし、何が起きても驚けなかったりする。

それを乗り越えるための必須条件が精神的な強さではないだろうか。

そういった意味では、スターズオンアースは間違いなく「大一番向きの馬」なのだ。

 

サークルオブライフと共に

それだけに、序列は決まっていないながらも、一応世代の中で一歩リードした存在と言えるのかもしれない。

同時に、悪条件でもキッチリ力を出した(これも精神力があればこそだろう)サークルオブライフも、やはり引き続き評価すべき存在だとは思う。

ただ、それをハッキリと申し上げた上で、やはり【オークス】でも私たちは攻めていくと思う。

今回敗れた馬の中にも、きっと「いきなりのニューヒロイン候補」がいるはずだし、絶対にそれを諦めてはいけない世代だと思う。

ポイントとなるのは、やはり「調教」だ。

例えば今回の3着馬ナムラクレアも、有料会員様や、YouTubeのキング予想いろはで「好調教馬」として指名していた馬。

参考⇒ナムラクレアを公開していたキング予想いろはのYouTube

 

私たちが最も得意とする部分を存分に活かして、指名馬を決めるつもりだ。

「私たちの答え」を楽しみにしていてほしい!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【桜花賞 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 スターズオンアース(川田将雅騎手)
「何より勝ち切ってくれたことがありがたく思います。届いた感触はあったのですが、着差が僅かなので何とか出ていて欲しいなと思っていました。追い切りに乗ってどういう馬か把握しましたし、その中でこの馬が一番能力を出せる形で道中は走ろうと思っていました。思ったよりは進んでいけなかったので、その中でこの馬のリズムを大事にしながら、無理させ過ぎないように道中を歩んできたつもりです。スペースも狭く、他馬とも接触しながら、それでも気持ちが強く最後まで走り切ってくれたことが勝ち切ることに繋がったので、彼女の気持ちの強さが最後前へ出ることに繋がったのだと思います。とても良い走りで着差はわずかですが、勝ち切るまで良い内容で走ってくれています。これからさらに良い走りをしてくれればと思います」

2着 ウォーターナビレラ(武豊騎手)
「今日は全てうまく行きました。状態も今までで一番良かったですし、返し馬もゲートもペースも思い通りでしたし、悔いのないレースでした」

3着 ナムラクレア(浜中俊騎手)
「近走は我慢する競馬をしていましたし、調教から上手くいっていたので今日はもう内枠ということで、こういう流れを想定して、位置を取って我慢して、やりたいプランの競馬は出来ましたし、馬もそれに応えて道中も力まず走ってくれました。最後も一瞬やったかなと思うところはありましたが、止まってしまいました。マイルはこなしてくれましたがベストはもう少し短い距離ですね」

4着 サークルオブライフ(M.デムーロ騎手)
「外枠がきつかったですね。良いスタートは切りましたが行ったら脚を使ってしまいますからね。阪神JFの時のようなレースにしたかったですからね。この前の競馬にしたくはありませんでした。今日の馬場が内は悪いのですが、残っていますしナミュールと併せる形でした。位置的にひとつ下がっていました。折り合いをつけたかったですからね。仕方ありません。前走がジリジリとした脚でしたから...。それでもこの馬は外から伸びています。頑張りました」

5着 ピンハイ(高倉稜騎手)
「折り合いもついて良い雰囲気で直線まで行きました。直線スムーズさを欠いてしまいました」

9着 サブライムアンセム(岩田望来騎手)
「最後はしっかり来ています。課題の折り合いも我慢して走ってくれていましたし、結果には不満の残るものの、これから良くなってくる馬だと思います」

10着 ナミュール(横山武史騎手)
「大外枠が決まってゲート面に関しては良いなと思いました。自分としては思い通りのレースをして我慢して、直線に向いた時も追い出しもこのタイミングという形でできました。ただ前回のような伸びがありませんでした。レースはスムーズでしたが弾けなかったのは何なのでしょう...。」

14着 フォラブリューテ(C.ルメール騎手)
「ナミュールの後ろで良いレースが出来ましたが、直線に向いて伸びませんでした」

(via ラジオNIKKEI

 

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