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プロキオンステークス 2022【回顧】勝ち馬の今後は!?1番人気馬に対する感想も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】プロキオンステークス 2022 における勝負の明暗

2022年 7月10日(日) 3回小倉4日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第27回プロキオンS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1700m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
12 ゲンパチルシファー 牡6 56 川田将雅 1.43.7   07-07-04-03 37.6 4 (栗)佐々木晶
10 ヒストリーメイカー 牡8 56 小沢大仁 1.43.8  1/2 10-10-06-05 37.5 14 (栗)新谷功一
9 サクラアリュール 牡7 56 藤岡康太 1.43.9  1/2 14-12-06-05 37.6 12 (栗)村山明
3 ロードレガリス 牡7 56 富田暁 1.43.9 クビ 09-08-09-08 37.4 13 (栗)野中賢二
14 ヴェルテックス 牡5 58 西村淳也 1.44.4 3 12-12-09-08 37.9 10 (栗)吉岡辰弥
6 アンセッドヴァウ セ5 56 団野大成 1.44.5 クビ 10-10-09-08 38.0 16 (栗)中竹和也
2 サンライズノヴァ 牡8 58 松若風馬 1.44.7  3/4 15-15-13-13 37.9 7 (栗)音無秀孝
5 メイショウウズマサ 牡6 56 北村友一 1.45.0 1 3/4 02-02-02-02 39.1 5 (栗)安田隆行
4 エブリワンブラック 牡5 56 岩田望来 1.45.1  3/4 12-12-13-12 38.4 11 (栗)武幸四郎
10 7 アルドーレ 牡7 56 和田竜二 1.45.1 ハナ 08-08-09-14 38.5 3 (栗)西村真幸
11 15 サンライズウルス 牡4 56 横山典弘 1.45.4 1 1/2 16-16-16-15 37.7 2 (栗)安田翔伍
12 16 ラーゴム 牡4 56 鮫島克駿 1.45.7 1 3/4 06-05-06-08 39.4 1 (栗)斉藤崇史
13 1 エアアルマス 牡7 57 松山弘平 1.45.7 クビ 01-01-01-01 40.0 6 (栗)池添学
14 8 エクレアスパークル 牡8 56 荻野極 1.46.3 3 1/2 02-04-04-05 40.2 9 (栗)今野貞一
15 11 トップウイナー 牡6 56 城戸義政 1.46.6 2 02-01-02-03 40.7 15 (栗)鈴木孝志
16 13 ユニコーンライオン 牡6 56 川須栄彦 1.49.6 大差 05-05-13-15 42.9 8 (栗)矢作芳人

ここまで荒れるとは

昨年の【プロキオンステークス】の波乱は今でも忘れられない。

9番人気のメイショウカズサが優勝したことはもちろんだが、2&3着には、単勝二桁人気の馬が突っ込んで、3連単で194万馬券が飛び出した。

ただ、昨年の場合、その前月に行われたダートの大一番【帝王賞】でも238万馬券が飛び出すなど、ダート路線全体が荒れていたこともあったから、ある部分では「想定内」の波乱だった。

しかしながら、今年は少々状況が違う。

【帝王賞】は1番人気テーオーケインズこそ4着に終わったが、中央勢が上位を占め、それなりに締まったレースになった。

それだけに、昨年ほど荒れることはないかと思っていたが、、、

世の中、そんなに甘くはないらしい(笑)

 

今後のダート路線を予感させる戦いに

優勝したのは4番人気のゲンパチルシファー、また3連単は71万馬券決着。

これだけ見ると、昨年ほどではないように思えるが(それでも71万馬券は十分に大きい配当だが)昨年よりもむしろ荒れたと感じるのが

2〜4番人気が二桁人気&上位人気3頭が全て二桁着順

という点だろう。

昨年は、何だかんだで4着が3番人気だったし、1&2番人気も6着&7着だから、最低限、まとめてはいたのだ。この点が大きく違う。

そして恐らく、これはあくまでも「今後のダート路線の波乱の序章」に過ぎない気がする。

一部のトップクラスの強豪を除けば、オープン馬の大半が、今日の上位入線馬、あるいは上位人気だった馬たちと、さほど能力的に差がないと思えるからだ。

 

だからこそ、改めて個々の馬に注目

そして、能力的に差がないからこそ

個々の馬の「特徴」をしっかり掴んでおくこと

これが、馬券で勝利する上では極めて大事になってくると思うのだ。

混戦のダート路線だからこそ

「こういう特徴があるから、ああいうレースに使われたらチャンスがある」

そんなイメージが浮かびやすくなってくるのではないだろうか。

そこで、今回は勝ち馬を中心に、気になる馬を3頭ピックアップ!

魅力や特徴を交えつつ、どういったレースにハマるタイプなのかという点に関して、私なりの見解をお伝えしてみようと思う。

きっと参考になることもあると思うので、ぜひ最後までお付き合いいただきたい。

 

1着ゲンパチルシファー→名手も絶賛

まずはもちろん優勝したゲンパチルシファーから。重賞初勝利おめでとう!

結果的には、2着馬に半馬身差。それでも「文句なし」の勝利だったと思う。

そのあたりは、いかなる時でも率直に、正直に語ってくれる川田騎手が、レース後に

今日のこのメンバーの中では重賞を取るのにふさわしい背中でした

とまで語っている点が全てだろう。

それほどの馬ながら、なかなか成績が安定しなかったのは、恐らく、これまで跨ってきた騎手たちに問題があったのかもしれない。

それを暗に示しているのが、佐々木晶三調教師が残した

川田騎手が乗れる時点で運が向いていたのだと思います

というコメントになるのと思う。

実際に、向こう正面から3角〜4角にかけて自ら動いていく際のフットワークには、まれにみる軽快さと迫力があった。

だからこそ「名手の騎乗」という条件つきにはなるが、まだまだ重賞を獲れるチャンスはあると思う。個人的には、狭いコースの1700M〜1800Mがハマると思うのだが、どうだろうか。

ぜひ、皆様にも引き続きご注目いただきたい。

 

3着サクラアリュール→集中力が違った

勝ち馬に次いで、レースぶりが印象的だったのが3着サクラアリュール。

最近はそれほど目立った成績を残してはいないが、かつては重賞【シリウスステークス】で連対経験があるほどの馬。

だから、秘めた走力だけの話で言えば、今回くらいの結果は出て当たり前なのかもしれない。

一方で、この馬の場合、精神的な若さゆえに、その能力を発揮し切れずに終わるケースも少なくなかった。

だが、今回は違った。スタートで立ち遅れ、2角通過が12番手という難しい位置どりだったが、鞍上の藤岡康太騎手いわく

途中から自分からハミを取って動いていきました。

ブリンカーの効果が出ていたらしく、確かに集中して、自ら鞍上をひっぱるようにグングン前に進んでいった。まさに、かつて重賞で連対した頃を思い出させるものだった。

「じゃあ次も期待?」となるところだが、これまでがこれまでだけに、もう一戦様子を見るのがベターだろう。そこでも集中できていたら、もう本物!

尚、今回は右回りだったが、過去の戦績などを思えば、左回りはさらに良いと思う。ぜひ、出走の際は会場にも注意してほしい。

 

12着ラーゴム→これも「らしさ」

激走した上記2頭に対して、1番人気を裏切ってしまったのがラーゴム。

率直に言って、よくわからないレースだった。

レース後、鞍上の鮫島駿騎手が

スタートが決まって取りたかったポジションを取れましたが、3コーナー過ぎから余力がありませんでした

と語っているが、本当に順調にレースをしていたように見えたのに、全く伸びなかった。

難しい馬ではあるが

見ている方としては困ってしまうが、振り返ってみれば、芝を使われていた時代にも、こうした訳のわからない凡走はあった。

これも、ラーゴムらしさということになるのかもしれない。

だからラーゴムの場合、馬券を買う際は「どこまで我慢できるか」がカギ。

個人的な印象としては「信頼しにくくても買うべき」

それだけ、快勝した前走のレースぶりに迫力があったからだ。

条件的には今回のような小回り1700Mは理想だと思う。ということで、未来の主役に指名し、引き続き期待してみたい!

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【プロキオンステークス 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ゲンパチルシファー(川田将雅騎手)
「返し馬から、久しぶりに乗っても馬っぷりが良くなっていることを感じる内容でした。自信を持って、ゲートからこの馬らしい競馬をというイメージでスタートしましたが、前半スムーズに組み立てられたのではないかと思います。馬のリズムを崩さず、リズム良くということを心掛けながら、良い雰囲気で走りながら、向正面中間で自分から動きだしてくれたので、そこもあまり逆らわず気持ちよく走らせました。自分で動いていこうという気持ちがありながらの4コーナーだったので、早目に押し切る競馬をしようと選択して、最後までしっかりと自分の脚を使い切ってくれているので、何とか勝ち切ってくれて良かったです。前回から時間も経っているので馬も成長していましたし、今日のこのメンバーの中では重賞を取るのにふさわしい背中でした。それ通りの走りが出来て良かったと思いますし、これから改めてまた強いメンバーと走れるような能力をつけられたらいいなと思っています」

(佐々木晶三調教師)
「1コーナーの入りが素晴らしかったです。レースに出走できることもツイていましたし、川田騎手が乗れる時点で運が向いていたのだと思います。流石川田騎手です。馬は以前より乗りやすくなっています。無駄な動きがなく、精神的な成長が大きいと思います。(JRA重賞通算50勝については)ビックリです。よくここまで勝ってきたと思います。新潟競馬場で重賞を勝つと、全ての競馬場で重賞制覇となるので、それを目指したいです」

2着 ヒストリーメイカー(小沢大仁騎手)
「メンバー的にもペースが流れると思っていて、自分のリズムで運びました。長くしぶとい脚を使う馬で、外を回ることになりましたが、タフな競馬をしてくれました。着順以上に頑張っています」

3着 サクラアリュール(藤岡康太騎手)
「スタートからあまり進みは良くありませんでしたが、ブリンカーの効果か、途中から自分からハミを取って動いていきました。内目をスムーズに捌けて、最後も良く頑張りました」

4着 ロードレガリス(富田暁騎手)
「久々の競馬でしたが、調教から乗って雰囲気の良さを感じました。良い時と比べると本調子とまでは行かないかもしれませんが、今日は久々の競馬でしっかり走り切れたのも良かったです。欲を言えば外枠が欲しかったですね。そうすれば、この馬の特性を活かすレースができたと思います。その中でも課題である4コーナーでササる面が改善していました。無事に終えられて良かったですし、走る馬に乗せていただきありがたかったです」

12着 ラーゴム(鮫島克駿騎手)
「スタートが決まって取りたかったポジションを取れましたが、3コーナー過ぎから余力がありませんでした」

13着 エアアルマス(松山弘平騎手)
「この枠を引いて、砂を被ることができるタイプではないので、自分の形の競馬をしようと思いました。このメンバーで展開的に厳しかったです」

15着 トップウイナー(城戸義政騎手)
「自分の形に持ち込むまでにかなり脚を使った感じです」

(via ラジオNIKKEI

 

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