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ホーム勝負の明暗【回顧】クイーンC 2018 勝負の明暗「輝かしい未来が待っているのは?」

【回顧】クイーンC 2018 勝負の明暗「輝かしい未来が待っているのは?」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】クイーンC 2018 における勝負の明暗

2018年 2月12日(月) 1回東京6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第53回デイリー杯クイーンカップ
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 上3F 単勝
3 6 テトラドラクマ 牝3 54 田辺裕信 1.33.7   35.9 3 5.6
1 2 フィニフティ 牝3 54 川田将雅 1.33.8  3/4 35.0 5 11.8
5 9 アルーシャ 牝3 54 ルメール 1.34.1 1 3/4 36.2 7 12.9
7 14 オハナ 牝3 54 石橋脩 1.34.1 クビ 35.3 6 12.7
5 10 マウレア 牝3 54 戸崎圭太 1.34.2  1/2 36.1 1 2.4
2 4 ハトホル 牝3 54 吉田隼人 1.34.2 クビ 35.9 10 60.8
3 5 ソシアルクラブ 牝3 54 岩田康誠 1.34.3 クビ 34.9 9 36.5
8 15 モデレイト 牝3 54 武豊 1.34.3 35.4 11 82.9
4 8 ロフティフレーズ 牝3 54 内田博幸 1.34.3 ハナ 35.2 13 131.4
6 12 レッドベルローズ 牝3 54 福永祐一 1.34.4  1/2 35.2 4 10.0
6 11 ライレローズ 牝3 54 北村宏司 1.34.5 クビ 36.0 12 91.4
7 13 ツヅミモン 牝3 54 M.デム 1.34.5 36.4 2 5.1
4 7 キャッチミーアップ 牝3 54 柴田大知 1.34.6  1/2 35.8 14 196.6
2 3 アトムアストレア 牝3 54 横山典弘 1.34.7  1/2 36.2 16 243.6
1 1 ナラトゥリス 牝3 54 菱田裕二 1.35.6 5 36.6 8 27.9
8 16 マルターズルーメン 牝3 54 柴田善臣 1.36.8 7 37.2 15 202.5

 

今、このコラムを書きつつ、平昌五輪の中継を見ている。

何と、モーグルの原大智選手が、男子モーグルとしては初めてとなる銅メダルを獲得したそうだ!また、スピードスケートの高木美帆選手は銀メダル!ジャンプの高梨沙羅も銅メダル!本当におめでとう。

 

これからご紹介する【クイーンC】で激走した若き乙女たちの中からも、彼らのように、日本を興奮させるようなスーパーホースが現れてほしいものだ。
前置きはここまでにして、早速回顧にいこう。

 

?1着テトラドラクマ・・・決して展開に恵まれただけではない

まずは、優勝したテトラドラクマから。

1番人気に推された前走の重賞フェアリーSで6着に敗戦。そのため評価が分かれていた馬だが、実はそのフェアリーSの際の【回顧】で、以下のように記していた。

 


 

?テトラドラクマの着順は6着。。。

中山マイルの大外枠は距離ロスがある事を大前提に勝負!序盤から積極的に先団に取り付いたところまでは良かったが、途中、藤田菜七子騎手の乗り馬と接触をしてしまい、折り合いを悪くした点が少々痛かった印象。

とはいえ、一か八かで積極的に騎乗するのは素晴らしかった。石橋脩騎手は完璧な騎乗で力を出し切ったイメージ!しかし、あれだけ序盤で脚を使って6着まで粘ったのならば、次走も巻き返しがあると踏んでいる。


 

ということで、私たちにとっては予想通りの巻き返し。2走前の未勝利勝ち(同じく東京マイルが舞台だった)の好内容からも、スムーズに走れさえすれば、これくらいはやれる馬なのだ。

 

問題は今後、もっと上のレベルの相手と戦った時にどうかという点。

ハッキリ言って、今日は展開面で恵まれていたと思う。この馬と並ぶように、ルメール騎手のアルーシャが先頭付近を走っていた。ペース判断、位置取りに殆どミスのないルメールの馬を、わざわざ突っついてレースを壊す勇気のある騎手(無謀な騎手?)はいないだろう。

当然、ルメールのアルーシャは楽に走れたし(3着)、ほぼ同じ位置で走れたテトラドラクマは同じように楽に走れた訳だ。

 

だが、それを差し引いても「強かった」と断言できる材料がある。それは、坂を上り切った後のラスト平坦になった部分の走り!

恵まれただけではない!

東京の長い直線は、実はラスト1ハロン程度はほぼ平坦なのだが、坂がタフであるが故、特に経験の浅いこの軸の馬は、上り切った時点でガス欠になり、脚が鈍るのが普通なのだ。

だが、テトラドラクマからは全くそういったそぶりが見られなかった。これは、展開に恵まれた云々のレベルを超えている!だから「本物」だと考えてよいだろう。

もちろん、この世代は力のある馬が多そうだし、簡単にクラシックで勝てるなどとは言えないが、少なくともトップクラスを形成する一頭にはなれる筈。覚えておいて損はないだろう。

 

その他の馬達の評価は?

率直に言って、その他の馬達の中には(少なくとも今回のレースぶりからは)、今後に向けて大きな期待が抱けそうな馬は殆どいなかった。

だから、あまりクドクド書くつもりもないのだが、唯一!魅力を感じて「あの馬」についてだけ、記したいと思う。

 

?2着フィニフティ・・・予想通りの大器!

1週前の月曜日から、このレースの予告の☆穴馬に指名していたフィニフティ。以下の通り、会員様にはお伝えしていた。

大器の予感・・・2番☆フィニフティ

兄のステファノスが、3歳春のG1【皐月賞】で5着に好走している点からもわかるように、早い時期から完成する血統。このフィニフティも、そうなのだろう。昨年11月の前走・新馬戦において、すっと好位につけてから楽に直線で抜け出すなどセンスのあるところを見せたが、休養を挟んで迎えるこの中間、栗東坂路やCWでの調教で鋭い動きを連発するなど、更に成長しているのは、一目瞭然。
昨年の全国リーディング第2位!名将・藤原師が、このレースだけではなく、敢えて対牡馬の【共同通信杯】にもW登録しているのも、その潜在能力を認めているからに、他ならない。
今年の2歳路線で有力馬を多く確保している鞍上・川田に、またもやスター候補が加わりそうだ!
どこまで良くなる?フィニフティ

上記解説の通り、かなりの大物だと読んでいたが、デビュー2戦目で重賞2着という結果を残すのだから、大したもの。

それも、レース後に鞍上が「まだ2走目なので進むのが難しいところがありました」と語っていたように、決してスムーズなレース運びではなかっただけに、価値があるのではないだろうか。

鞍上には、リリーノーブルというパートナーがいるが、どちらを選ぶのだろう。非常に贅沢な悩みを抱えることになる。

スピードやキレよりに加え、スタミナをかなり有している印象だけに、オークスあたりで弾けるのではないかと読んでいる。非常に楽しみだ。

 

それにしても、藤原師の馬を見る目の正確さには恐れ入る。それだけではない。若手有望株の中内田調教師も、以前藤原師の元で修行していたように、人を育てることもできる。隙のない男だ。

まだ50代と若いし、今後の日本馬界は、藤原厩舎を中心に進んでいくことになるかもしれない。要注目。

 


 

【クイーンC 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【クイーンC2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 テトラドラクマ(田辺裕信騎手)
「逃げる事も考えていました。力みやすいタイプなのでリズムよく行かなければと考えていましたが、スタートが良く逃げる形になりました。センスのある馬ですね。どんな相手でも一生懸命走る馬ですから、今後も楽しみです」

(小西一男調教師)
「出たなりのレースをしてほしいと思っていました。今日は自分のペースで行けましたし、最後までしっかり走ってくれました。スピードがあり、体もあり(今日は462キロ)、スタミナもある所がこの馬の良いところです。この前は中山マイルの外枠で負けましたが、本来は中山マイルがベストだと思います。ただ今日も東京マイルを逃げ切るのですから、東京コースのマイルも合います。ベストの距離はマイルでしょうね。今日のレースを見ると、牡馬相手でも良いレースが出来そうです。今後は状態を見て、オーナーと相談しながら決めていきたいです。約20年ぶりの重賞勝利、それも元所属の田辺騎手で勝てて嬉しいです」

2着 フィニフティ(川田将雅騎手)
「まだ2走目なので進むのが難しいところがありました。それでも直線では脚を使って2着まで来てくれました。距離が伸びても良さそうなので今後が楽しみです」

3着 アルーシャ(C.ルメール騎手)
「まだ若い馬で、レースがわかっていない段階です。道中では少し引っ掛かりましたが、直線ではまた頑張ってくれました。距離は1600mぐらいが良さそうなので、あとはリラックスして走ってくれればと思います」

5着 マウレア(戸崎圭太騎手)
「スタートしてから良い感じで運べましたが、ラストでもたもたしたというか、反応がありませんでした。返し馬で若さも見せますし、気性的に幼い所があります」

8着 モデレイト(武豊騎手)
「枠が外だったので競馬がしづらかったです。直線では伸びかけて最後に止まってしまったので、距離は短い方が良いかもしれません」

10着 レッドベルローズ(福永祐一騎手)
「スタートが得意な馬ではなく、今日も上手く出てくれませんでした。直線もぶつかるアクシデントがあり、かわいそうなレースでした」

11着 ライレローズ(北村宏司騎手)
「他馬と接触してもひるまず、4コーナーでもロスなく行けました。ただ直線ではなかなか追い込めませんでした。もう一回り成長してくれればと思います」

12着 ツヅミモン(M.デムーロ騎手)
「いいところにいけましたが、瞬発力がなく直線ではずっと同じペースでした。今日の馬場では厳しかったです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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