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クイーンステークス 2020【回顧】臨戦過程は見逃せない&次走への一言メモ

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】クイーンステークス 2020 における勝負の明暗

2020年 8月 2日(日) 1回札幌4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 レッドアネモス 牝4 55 吉田隼人 1.45.9   07-07-07-08 35.0 11 43.7 468 0 *(栗)友道康夫
6 9 ビーチサンバ 牝4 55 福永祐一 1.46.0  3/4 11-10-10-11 34.9 4 6.6 468 0 *(栗)友道康夫
2 2 スカーレットカラー 牝5 56 岩田康誠 1.46.0 クビ 13-13-13-11 34.7 1 3.3 474 -8 (栗)高橋亮
8 14 シャドウディーヴァ 牝4 55 内田博幸 1.46.1 クビ 11-12-12-08 34.9 9 32.7 474 0 (美)斎藤誠
4 6 カリビアンゴールド 牝6 55 藤岡康太 1.46.1 ハナ 05-05-06-04 35.4 5 16.2 472 -4 (栗)鮫島一歩
5 8 フェアリーポルカ 牝4 56 和田竜二 1.46.1 ハナ 08-07-07-06 35.3 2 3.6 510 +18 (栗)西村真幸
6 10 リープフラウミルヒ 牝5 55 丹内祐次 1.46.2  3/4 10-10-10-11 35.1 6 16.8 424 +4 (美)相沢郁
3 3 ナルハヤ 牝6 55 藤田菜七 1.46.3  3/4 01-01-01-01 36.4 10 37.1 494 -16 (栗)梅田智之
8 13 サムシングジャスト 牝4 55 武豊 1.46.3 ハナ 13-13-13-14 35.0 7 17.6 508 +2 (栗)松田国英
10 5 7 コントラチェック 牝4 55 ルメール 1.46.6 1 3/4 05-02-03-02 36.4 3 5.3 472 +6 (美)藤沢和雄
11 B4 5 アロハリリー 牝5 55 池添謙一 1.46.6 04-05-04-04 36.0 13 48.2 468 +4 (栗)高野友和
12 7 12 オールフォーラヴ 牝5 55 横山武史 1.46.6 08-07-07-08 35.7 12 44.5 468 +6 (栗)中内田充
13 3 4 タガノアスワド 牝6 55 西村淳也 1.47.8 7 02-02-02-02 37.8 8 31.9 514 -10 (栗)五十嵐忠
14 7 11 モルフェオルフェ 牝5 55 柴田善臣 1.47.9  3/4 03-04-04-06 37.3 14 84.5 448 +4 (美)大江原哲

 

好メンバーが集結したということで注目を集めた伝統の牝馬限定重賞。

今年に入ってから重賞で好走している面々が上位人気に推される中!優勝したのは

11番人気の伏兵レッドアネモス!

まずは何より、優勝おめでとう!

 

2走前【福島牝馬S】で6着、また前走【マーメイドS】の8着など、今年に入ってからの3レース全てで掲示板圏外に沈んでいた。

それだけに、11番人気という低評価も妥当だったかもしれない。

そういった馬が、実力馬たちを相手に重賞初制覇を成し遂げたのだ!

ちなみに【福島牝馬S】の際に先着を許した、カリビアンゴールド、フェアリーポルカ、リープフラウミルヒといったあたりをあっさり退けている。

▼参考までにどうぞ▼

 

では、この馬の勝因をどう考えるべきなのか?

枠?展開?状態?それとも

結論は、意外とシンプルで良さそうだ。

 

レース後の鞍上のコメントは正直な思いだろう

何よりわかりやすいのが、レース後に残した鞍上・吉田隼人騎手のコメント。

「うれしいです。札幌で重賞を勝ったことがなかったので、いい結果を出したいと思っていました。枠も良かったし、理想のところで運べました。少し敏感なところがあって、馬混みを少し気にするようですが、枠が1番で枠なりのポジションで運び、狭いところでしたがこじ開けてくれました。普通に強かったです。馬の能力です。能力のある馬だし、結果を出せてホッとしています」

 

吉田隼人騎手といえば【有馬記念】を勝っているほどの実績の持ち主。

通算勝ち星も900勝を超えている。

それほどのトップジョッキーに

「普通に強い」

と言わせたほどの事実は大きい。

だが、普通に強い馬が重賞3戦続けて掲示板を外すとは思えない。

要するに、4歳馬らしく、今が伸び盛りなのだろう。前走以前とは、別馬のように力をつけていたということだ。

 

臨戦過程にヒントはあった

だが、ここで次のように思われる方がいるだろう。

ここにきて力をつけているかなんて、どうやって見抜けばよかったんだよ!?

気持ちはわかるが、実はレッドアネモスの場合は臨戦過程にヒントがあった。

実はこの馬

中京記念に挑戦しようとしていた(除外)

のだ。

 

言うまでもなく、中京記念は牡馬相手の重賞。

間違いなく【クイーンS】よりも相手のレベルは高い。

そういったレースに挑戦させようと陣営が考えたということは(しかも名門・友道厩舎だ)、、、そういうことだろう。

 

コメントチェックは怠ってはいけない

中京記念の除外&クイーンS参戦という臨戦過程については、決して関係者や、専門家だけの秘密ではない。

スポーツ紙やネット記事にいくらでも乗っている。

つまり、この点に気づけた方は、レッドアネモスに注目できたはず。

これまで、こういった部分を重視してこなかった方は、今回の結果を教訓に!

陣営のコメントは一通りチェックする

決して忘れないでほしい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

さて、ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。笑

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

数頭をピックアップ!

1頭につき1~2行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

 

2着・ビーチサンバ

スタートでやや立ち遅れたことで、結果的には理想のレースにはならなかったかもしれない。

だが、私が見る限り

道中での楽そうなフットワークはこれまでの中でも一番

だったような気がする。

恐らく、相手のレベル云々より1800Mが合うのだろう。

そういえば、昨年9月【ローズS】でも2着に入っている。

それだけに、1800Mの牝馬限定G1がないのが惜しいが、、、

【府中牝馬S】あたりに出走の時は大注目!

 

5着・カリビアンゴールド

今回のレースにおいて

未来の主役

を一頭挙げるならこの馬ではないだろうか。

6歳馬だから現役生活は長くないが、ここにきての充実ぶりは素晴らしいし、現役を続ける限り面白そう。

レース後、鞍上が

「速い流れの中で一瞬先頭に立って押し切るかと思いましたが、自分で動いた分苦しくなってしまいました」

と語っていたが、やはり注目すべきは「自分で動いた分」という点。

前にいった馬たちの多くが垂れる中、好位から自ら動くという厳しい条件。

それでも0.2秒差にまとめた

という部分を高く評価すべきだろう。内容では勝ち馬と遜色なし!

これからも注目していきたい。

 

10着・コントラチェック

かつてはG1【オークス】でも上位人気に推された大器だが、このところは苦しんでいる。

原因については色々な考え方はあるだろうが、、、

とりあえず1800Mが長いことは確かだと思う。

レース後にルメール騎手が語っていたように1400Mあたりでガンガン走る姿を見たい。

ただ、1400Mの馬としてはテンのスピードが不足しているから

一度1200Mを使ってスピードの刺激を入れて➡1400M挑戦!

というローテーションはどうだろうか。

もしも本当にそんなローテで使われるなら、迷わず指名したい!

 

レースを見逃した方はこちらからどうぞ

 

【クイーンステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 レッドアネモス(吉田隼人騎手)
「札幌で重賞を勝ったことがなかったので、いい結果を出したいと思っていました。枠順もよく理想のポジションで運べました。少し敏感なところがあるので、馬込みを気にするところがあるのですが、今日は1枠だったので枠なりのポジションで、最後も狭いところからこじ開けて!という気持ちでした。強かったです。能力のある馬なので結果を出せてほっとしています」

2着 ビーチサンバ(福永祐一騎手)
「ゲートを上手く出せませんでした。良いスタートを切ったら好位につけようと思いましたが、あのようなスタートでしたし、ペースも流れていました。外を回しても辛そうな走りだったので、内に入りました。前に馬がいて、進路を切り替えた分追い出しが遅れて負けてしまいました。地力があるだけにこのメンバーならと思っていました。地力の一端は見せてくれましたが、もっとうまく乗れていればよかったと思います」

3着 スカーレットカラー(岩田康誠騎手)
「笑ってしまうくらい下手に乗ってしまいました。馬を信じていないわけではなく、展開にこだわり過ぎました。横綱相撲で行き過ぎてしまいました。折り合いがついていましたし、前が開くと思っていましたが...」

4着 シャドウディーヴァ(内田博幸騎手)
「あの位置で我慢していてもダメなので、ある程度のところで上がって行きました。最後は止まっていませんが、両サイドから来られてしまいました。見せ場はありましたし、3着にはなってほしかったです」

5着 カリビアンゴールド(藤岡康太騎手)
「速い流れの中で一瞬先頭に立って押し切るかと思いましたが、自分で動いた分苦しくなってしまいました」

6着 フェアリーポルカ(和田竜二騎手)
「内に入り切れなかったのが痛かったです。56キロを背負っているのも影響したでしょうか。力があるところは見せてくれました」

7着 リープフラウミルヒ(丹内祐次騎手)
「位置取りは良かったのですが、勝負どころで手応えがぐっと来ませんでした」

8着 ナルハヤ(藤田菜七子騎手)
「行く馬次第でハナに行くだけでなく、いろいろな形を考えていました。しかしゲートを出てから、ハナに行く形になりました。番手にいた馬がついてきて、ペースを落とすところがなく、かなり厳しい競馬になりました。直線まで踏ん張ってくれましたが、格上挑戦ですし、よく頑張っています」

9着 サムシングジャスト(武豊騎手)
「枠が外で後ろからになりました。内へ入っていくスペースが狭いので、4コーナーでは外へ回しました。それでも内にもたれながらも伸びてくれて、このクラスでも通用すると思います」

10着 コントラチェック(C.ルメール騎手)
「ペースは速かったですが、3番手で良い形で行きました。直線で追い出すと、頭を上げてやめてしまう感じになりました。1400から1600mくらいが良いと思います」

11着 アロハリリー(池添謙一騎手)
「ポジションとしては、勝った馬の後ろの良いところでした。しかし、追ってからじりじりとした脚になってしまいました。重賞だと決め脚がまだ足りないのかもしれません」

13着 タガノアスワド(西村淳也騎手)
「自分の形にもっていかないともろいです。隣の馬が速すぎました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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