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ラジオNIKKEI賞 2021【回顧】今後に期待したい3頭をピックアップ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ラジオNIKKEI賞 2021 における勝負の明暗

2021年 7月 4日(日) 1回福島2日 天候 : 小雨 馬場状態 : 稍重
【11R】 第70回ラジオNIKKEI賞
3歳・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 2 ヴァイスメテオール 牡3 54 丸山元気 1.48.0 08-08-07-05 34.8 4 7.8 502 +6 *(美)木村哲也
5 10 ワールドリバイバル 牡3 53 津村明秀 1.48.4 2 1/2 02-02-04-03 35.3 11 25.0 502 -4 (栗)牧田和弥
7 14 ノースブリッジ 牡3 54 岩田康誠 1.48.6 1 01-01-01-01 35.8 7 11.0 494 +14 (美)奥村武
6 11 タイソウ 牡3 53 三浦皇成 1.48.6 02-02-02-02 35.7 9 15.4 510 +2 (栗)西園正都
4 7 シュヴァリエローズ 牡3 55 吉田隼人 1.48.9 1 3/4 06-04-04-05 35.8 3 7.6 444 +4 (栗)清水久詞
3 5 ボーデン 牡3 55 武藤雅 1.48.9 ハナ 12-11-11-09 35.5 1 4.8 486 +6 *(美)木村哲也
2 4 プレイイットサム 牡3 54 M.デム 1.49.0  1/2 15-15-16-12 35.2 6 10.4 506 -10 (栗)藤岡健一
6 12 アイコンテーラー 牝3 51 亀田温心 1.49.0 05-06-04-05 35.9 13 38.7 458 +2 (栗)河内洋
3 6 リッケンバッカー 牡3 56 幸英明 1.49.0 08-09-09-09 35.7 2 6.6 470 +4 (栗)西村真幸
10 8 16 ヴェイルネビュラ 牡3 55 田辺裕信 1.49.0 ハナ 14-14-15-14 35.3 12 35.4 488 -4 *(美)手塚貴久
11 7 13 ワザモノ 牡3 53 柴田善臣 1.49.1 クビ 08-09-07-05 35.9 16 77.5 486 -4 (美)尾関知人
12 2 3 アサマノイタズラ 牡3 56 嶋田純次 1.49.1 クビ 12-13-11-14 35.6 5 9.5 502 +8 *(美)手塚貴久
13 5 9 スペシャルドラマ 牡3 53 戸崎圭太 1.49.1 ハナ 06-07-09-09 35.8 10 18.9 514 +6 (美)宮田敬介
14 8 15 グランオフィシエ 牡3 53 大野拓弥 1.49.2  1/2 04-04-02-03 36.2 8 13.1 458 -2 (美)久保田貴
15 1 1 デルマセイシ 牝3 51 菅原明良 1.49.5 2 11-11-11-12 36.1 15 54.2 470 +8 (栗)音無秀孝
16 4 8 ロードトゥフェイム 牡3 53 木幡巧也 1.49.8 1 1/2 16-16-11-14 36.4 14 42.9 486 +16 (美)尾形和幸

 

かつては、伝説の名馬マルゼンスキー。

最近では、後に【天皇賞春】の連覇も達成したフィエールマン。

彼ら2頭など、数多くの名馬がここでの好走をキッカケに、さらなる大きな活躍へと繋げた。

日本競馬界を代表する出世レースのひとつと言っても過言ではあるまい。

そんなレースを制したのは4番人気のヴァイスメテオール。

まずは重賞初制覇、おめでとう!2着馬に2馬身半差もつけているのだから完勝だ。

上がり最速の脚をマークした直線での伸びは特に印象的だ。

 

勝ち馬は当然素晴らしいが

当然、ヴァイスメテオールは

「後の名馬候補の1番手」

と言ってよいだろう。本当に楽しみでならない。

それでも、冒頭で名前を挙げたフィエールマンは、ここでの2着から大きく羽ばたいている。

フィエールマンがそうであったように

敗れた馬の中にも隠れた逸材が存在するかもしれない

そこで、今回の着順にかかわらず

今後の走りに注目していきたい

と私が思えた3頭をピックアップ(勝ち馬&その他の2頭)し、皆様にご紹介してみることにした。

ぜひ、参考になさってほしい。

 

その前にひとつだけ

3頭のピックアップの前に、ひとつだけ皆様にお伝えしておきたいことがあった。

レース前の段階で公開した「狙い」の記事をご覧下さった方はいるだろうか!?

実は、福島のコース形態について書かせてもらった。

該当箇所を抜粋してみたい。

福島競馬場の断面図(via JRA)

 

大きなポイントは2つ

福島競馬場の主なポイントは2つ。

1⇒コースを1週する間にアップダウンを2度繰り返す
2⇒コーナーに進入する際にスピードが落ちにくいスパイラルカーブが採用されている

福島競馬場は高低差1.9メートルだから、決して大きい数字ではない。

それでもアップダウンを繰り返すことになれば、タフさが求められる。

また、進入時にスピードが落ちにくいスパイラルカーブということは、やはりこちらもタフさが必要になる。

小回りの1800M戦という舞台ではあるが、本来は2000M以上を楽にこなすくらいのスタミナは必要になりそうだ。

結果はどうだったか?

優勝したヴァイスメテオールは芝2000Mの重賞【京成杯】で好走歴あり!
また2着の伏兵ワールドリバイバルも、全2勝を2000Mで挙げていたような馬!

案の定だった。

コース形態については【ラジオNIKKEI賞】に限らず、今後の福島競馬を予想する上でも、必ず注意したい部分だ。この機会に、ぜひとも頭に入れておいてほしい。

 

では、3頭のピックアップへ。まずはもちろん勝ち馬から。

 

1着ヴァイスメテオール⇒抜群の操縦性に驚いた

レース前の段階からスケールの大きな馬だとは思っていた。

その象徴が前走【プリンシパルS】。4着ながら、上がり最速タイムをマーク!
息の長さと瞬発力を兼備した末脚の破壊力は古馬顔負けであり、近い将来、大舞台でバリバリ戦う姿がハッキリと想像できたからだ。

だが、今回のレースを見る中で、印象は少々変わった。

もちろんスケールの大きさという点に変わりはないが

想像以上に操縦性の良い馬

だと感心させられた。

レース前半こそ中団で進んだが、前有利の流れを読んだ鞍上が促すと、マクリ気味に位置を挙げていった。その際のスムーズさが、とても経験の浅い3歳馬とは思えないレベルだったのだ!

 

名馬への第一関門を突破!

大器の予感あり

小回りの福島でこれだけスムーズにあがっていけるのなら、どこの競馬場でも問題ないはず。

長年の経験の中で様々な馬を見てきたが、本当にトップレベルに上がっていく馬の多くは、操縦性が高い。

最近ではクロノジェネシスにしてもアーモンドアイにしてもそう。

その点、既に名馬への第一関門を突破したと言えるのではないだろうか。

ただ、一方で鞍上の丸山騎手はレース後に次のような話をしていた。

少し行きたがりましたが我慢してくれました。

気性的には【菊花賞】向きとは言いにくいかもしれない。

今回のレースの完成度の高さからも、現状では1800M~2000Mあたりがベストではないだろうか。

素晴らしい素材だとは思うが、陣営がどういった距離を選択するのか。

この点には十分に注意しておきたい。

 

3着ノースブリッジ⇒もったいないレースだった

前走【青葉賞】は13着に敗戦。

その着順の影響なのか、今回の単勝は7番人気と決して評価は高くなかった。

だが、実は前走後、当時の鞍上・横山和騎手は、陣営に対して

「途中までは勝てると思った」

と語っていたそうなのだ。確かに、直線あたりまでは良い手応えでいきながら急失速。この手の失速の場合、その原因の多くは「距離が長い」!つまり単純に2400が合っていなかっただけ。

 

それだけに、距離短縮の今回は一発の可能性もあると見ていたが、意外と弾けずに3着。

これをどう見るか?

レース後、陣営は「自分のペースで競馬が出来ましたが、反応が鈍いところがありました」とコメント。どうやら力を出し切った訳ではないようで、次に楽しみを残した。

ヴァイスメテオール同様、長い距離向きの馬ではないが、前走の失速前までの走り、そして今回の反応が鈍いながら3着という結果から、中距離路線のG2、G3あたりでは楽しませてくれるのではないだろうか。

期待値込みで、未来の主役に指名。

 

7着プレイイットサム⇒長いところ向きなら

早速だが、レース後のデムーロ騎手のコメントをお伝えしたい。

「久々もあってかゲートの中でボーッとしていましたし、躓いて後ろからになりました。向正面で上がっていくところで内へ行ったのですが、そこで少しゴチャつきました。終いは良い脚を使っていますが、休み明けの分ファイトしてくれませんでした」

コメントからもおわかりのように、ごちゃつく場面があるなど、決してスムーズな競馬ではなかった。

それでも直線ではよく伸びていた(上がり3ハロンはメンバー2位)し、ゴール後もまだ「まだスタミナが余っているのかな?」と感じるような余裕度があった。

 

折り合えない馬ではないし、距離が延びてペースが遅くなっても問題ないはず。

デビューから前走までの3戦全てで2000Mを使われているように、陣営もスタミナを期待してきた馬だとは思うが、実際に楽しませてくれるのではないだろうか?

賞金の都合もあるから「菊花賞なら」という話をできないのは残念。
それでも、仮に出走のチャンスが出てきたら、注意してほしい!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【ラジオNIKKEI賞 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ヴァイスメテオール(丸山元気騎手)
「イメージ通り乗れてよかったです。ここ2戦ゲートの出が良くなかったので、ゲートを気をつけていました。良いポジションにつけられましたし、少し行きたがりましたが我慢してくれました。リズム良く行けましたし、手応えも楽でしたね。新馬戦を勝たせてもらった時に、能力のある馬だと感じましたが大型馬特有の緩さがありました。久々に乗せて貰いましたが、力をつけていましたし、馬が良くなっていました」

(木村哲也調教師)
「間隔を空けてしっかりと調教が出来て、馬もそれに応えてくれました。強い競馬でしたね。良い秋を迎えることが出来る競馬が出来ました。この後はゆっくりと休ませます」

2着 ワールドリバイバル(津村明秀騎手)
「スタート次第でハナへ行くことも考えていましたが、外の馬が速かったので譲って進めました。テンに少し噛むところはありましたが、向正面では抜けて走れていました。追ってからも反応がありましたし、レースに幅が広がりました」

3着 ノースブリッジ(奥村武調教師)
「想定通りハナへ行けました。自分のペースで競馬が出来ましたが、反応が鈍いところがありました。それでも重賞で3着ですから力は示してくれました」

4着 タイソウ(三浦皇成騎手)
「良い競馬をしてくれて、レースとしては理想通りでした。初めて乗りましたが良い馬ですし、この先成長して良くなってきそうなので楽しみです」

5着 シュヴァリエローズ(吉田隼人騎手)
「馬場も湿ってはいてもそんなに悪くなかったので、位置を取りに行きました。思った通りに運べましたが、ペースアップした時に置かれました。それでもそこから差を詰めてきましたし、体がまだ緩い中よく走ってくれました」

6着 ボーデン(武藤雅騎手)
「スタートが全てでした。流れに上手く乗れませんでした。人気になっていたのですが申し訳ないです」

7着 プレイイットサム(M.デムーロ騎手)
「久々もあってかゲートの中でボーッとしていましたし、躓いて後ろからになりました。向正面で上がっていくところで内へ行ったのですが、そこで少しゴチャつきました。終いは良い脚を使っていますが、休み明けの分ファイトしてくれませんでした」

9着 リッケンバッカー(幸英明騎手)
「早めに外へ出しましたが、思いのほか外々を回らされてしまいました。うまく乗ってあげられず、申し訳ありません」

11着 ワザモノ(柴田善臣騎手)
「ラストまで頑張っていました。向正面でハミを取ってしまい、その分きつくなりました。まだ体が緩い所があるので、パンとしてくればこれぐらいの距離も走れると思います」

12着 アサマノイタズラ(嶋田純次騎手)
「スタートはもともと速くなくてあの位置になりました。3、4コーナーで外を回る形になりましたが、結果的に内を突いても良かったかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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