キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗札幌2歳ステークス 2022【回顧】「伝説の札幌2歳」になる?気になった4頭をピックアップ

札幌2歳ステークス 2022【回顧】「伝説の札幌2歳」になる?気になった4頭をピックアップ

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】札幌2歳ステークス 2022 における勝負の明暗

2022年 9月 3日(土) 2回札幌7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第57回札幌2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1800m 14頭立

馬 名 性齢 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 12 ドゥーラ 牝2 斎藤新 1.50.0   06-05-05-04 35.7 1 (栗)高橋康之
8 13 ドゥアイズ 牝2 吉田隼人 1.50.1 1 08-05-04-02 36.0 6 (栗)庄野靖志
1 1 ダイヤモンドハンズ 牡2 福永祐一 1.50.4 1 1/2 13-13-13-11 35.7 4 (栗)池江泰寿
8 14 ジョウショーホープ 牡2 ルメール 1.50.7 2 11-11-12-11 36.1 8 (栗)新谷功一
4 6 ブラストウェーブ 牡2 川田将雅 1.50.8  1/2 04-05-05-04 36.5 3 (美)大竹正博
7 11 ビキニボーイ 牡2 浜中俊 1.51.0 1 1/4 04-03-03-04 37.0 12 (栗)梅田智之
3 3 シャンドゥレール 牡2 M.デム 1.51.1  3/4 14-14-08-08 36.6 2 (美)国枝栄
2 2 ウェイビー 牝2 鮫島克駿 1.51.1 08-08-08-08 36.6 7 (栗)西村真幸
4 5 レッドソリッド 牡2 横山和生 1.51.2 クビ 02-02-02-01 37.4 11 (栗)音無秀孝
10 5 8 アンテロース 牡2 武豊 1.51.6 2 1/2 08-08-07-07 37.2 9 (栗)岡田稲男
11 5 7 トーセンウォルト 牡2 横山武史 1.51.6 クビ 06-08-13-13 36.9 13 (美)小桧山悟
11 6 10 アスクメークシェア 牡2 藤岡佑介 1.51.6 同着 11-11-08-08 37.1 10 (栗)藤原英昭
13 6 9 フェアエールング 牝2 丹内祐次 1.52.0 2 01-01-01-02 38.3 5 (美)和田正一
14 3 4 アースビート 牝2 菱田裕二 1.54.5 大差 02-03-08-14 40.0 14 (美)伊藤圭三

2歳戦を代表する出世重賞

【札幌2歳ステークス】といえば、G1を除いた2歳重賞では、最高の出世重賞のひとつと言えるだろう。

例えば昨年の勝ち馬ジオグリフ、そして一昨年の勝ち馬ソダシは、後のクラシックウイナー。

その他、敗れた馬の中からも、オークス馬ユーバーレーベンなど、後の大物が出ている。

間違いなく、夏競馬の締めくくり週にふさわしい重賞と言えるだろう。

当然、今年の場合も、現状の能力もさることながら

「将来的にどこまでやれそうな馬なのか?」

という部分に重きを置いて、レースをチェックさせてもらった。

きっと、今年のメンバーの中にも、明日のスターが潜んでいるはずだ!

 

2歳重賞恒例「できるだけ多くの馬をピックアップ」

ということで、ここからは2歳重賞の恒例ということで

「できるだけ多くの馬をピックアップ」

させてもらおうと思う。(同じく今週行われた小倉2歳ステークスの回顧も同様の方針で)

通常のレース回顧では、勝ち馬を中心にレースの「全体像」を振り返ることで、できるだけ未来に繋がるような考え方を見出し、皆様と共有してきた。

だが、2歳重賞の場合、それ以前の問題として

「各出走馬のことをまだよく知らない」

という方が大半ではないかと思う。重賞を経験したとはいえ、まだデビューから時間が経っていない馬たち。材料に乏しいのだから仕方がない。

そこで、今回はレースぶりに魅力を感じた4頭をピックアップ!

ごくごく簡単ではあるが、4頭の特徴を私たちなりの視点で解説するので、今後の予想に役立てていただけると幸いだ。

では、早速勝ち馬のデューダからいってみよう!

 

1着デューダ→本当に課題はあるの!?

まずは重賞初制覇に対して、心からの祝福を申し上げたい。

2着馬に1馬身という差をつけたが、同時に、上がり3ハロンでも最速タイをマークしているから、内容においても文句なし!完勝と言って良いだろう。

レース後、鞍上の斎藤新騎手がこんな一言を残している。

まだ今日も課題を残した中での勝利でした

だが、外から見る限り「これでまだ課題はあるの?」とさえ思いたくなるようなレースぶりだ(笑)

強かった!ドゥーラ

スタートも上手く、道中も基本的には落ち着いていて、実に軽快なフットワークを披露。

当然、余計なスタミナロスがないから、直線でもよく伸びる。

とにかく、この時期の2歳馬としては相当に完成度が高いし、当然、クラシック路線に乗ってくる可能性はかなり高いと思う。

強いていえば「完成度が高いだけに伸び代はどうか」という思いもあったが、ただ、鞍上が「課題を残した中」と語っているのだから、その点についても心配無用だろう。

この先乗り替わりさえなければ、ドゥーラと共に、斎藤新騎手も一気にスターダムに駆け上がる可能性も!楽しみにしていてほしい。

 

3着ダイアモンドハンズ→大物感ならこの馬

レース後、鞍上の福永騎手がこんなことを語っていた。

「中途半端に行って馬群の中に入れたくはなかったです。スタートしてこの馬のリズムで行ったら、あの後ろの位置になりました。トビが大きく、小回りが合わない中、力の一端を見せてくれました。これから距離が延びて、さらに良くなると思います」

もちろん、ここで勝てたらそれに越したことはない。

だが「先がある馬だからこそ、自分の形でレースをすることを覚えさせたい」

福永騎手のそんな思いが伝わってくるかのようなコメントだし、3冠ジョッキーにそこまで思わせるダイヤモンドハンズという馬の大物感、並大抵ではないような気がする。

確かに、合っているとは言い難い条件の中で、上がり3ハロンも最速タイムをマークするなど、直線ではよく伸びてきた。末脚には、瞬発力も息の長さもありそうだ。

月並みかもしれないが、やはり東京で見てみたい。

例えば!東スポ杯→共同通信杯→そして、、、夢は広がる!

 

5着ブラストウェーブ→若さが出てしまった

ここからは、それぞれ3番人気、2番人気と高く評価されながら、優勝したドゥーラ(1番人気)とは対照的に結果を出せなかった2頭。

まずは5着のブラストウェーブから。

兄のブラストワンピースと同じシルクレーシング、大竹厩舎ということで、イメージを重ねた方も多いと思う。だが、川田騎手曰く

「調教でも返し馬でも課題にしていた幼さが、レースで出ていました。これから成長していってくれれば」
兄はブラストワンピース!

ということで、レースをご覧の方なら感じられたかもしれないが、力を出し切れないままに終わっている。

それでも、調教などで「はまった」時に見せる動きには、さすがは良血だと思えるような迫力がある。

私たちも、とてもこの程度で終わる馬だとは思っていない。

私たち得意の「調教チェック」を活かして、注目していきたい。もし私たちが指名することがあれば、その時は「大人になったんだな」と思っていただいて結構だ。

 

7着シャンドゥレール→今回は参考外

今回、私たちが最も期待していた1頭。

だから擁護をする訳ではないのだが、もちろん気性の若さに起因する部分もあるにせよ(デムーロ騎手は「まだ子供」と表現)、スタートの出遅れというのは、不可抗力の面も大きいと言われる。

そして、経験の浅い2歳馬だけに、スタートで他馬にあれだけ前にいかれたら、子供うんぬんは抜きにして、まともな精神状況でレースを運べる筈がない。

だから、単純に、今回の結果を一切抜きに、もう一度レースが見てみたい。

何と言っても、昨年優勝のジオグリフらと同様に、圧倒的な成績を誇る「東京新馬勝ち→札幌2歳S」というローテーションを歩んでいる馬。

ましてや管理するのは国枝厩舎。

数々の大物を管理してきた名将が「先がある」と確信すればこそのローテーションなのだろうし、上で示した牡馬2頭と同様に、大きく羽ばたく可能性は十分。

ひょっとしたら、近い将来

「伝説の札幌2歳ステークス」

になっているかも?各馬のこと、ぜひ意識しておいてほしい。未来の主役はシャンドゥレールで!

 

 

【札幌2歳ステークス 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ドゥーラ(斎藤新騎手)
「札幌開催が進むにつれて、だいぶ馬場の内側が悪くなってきていたので、外枠も良かったですし、2コーナー過ぎからはドゥアイズが前にいたので、これを目標に走らせました。初戦、2戦目と上がり最速をマークしていて、決め手を持っているのは分かっていましたし、道中はリズム良くエスコートしてあげれば、最後は必ず伸びてくれると信じていました。この馬はスタートも上手ですし、運びたいポジションで折り合いもしっかりつきますし、どこからでも最後は良い脚を使ってくれるのが魅力です。まだ今日も課題を残した中での勝利でしたし、まだまだこれから良くなってくると思うので、成長に期待して、僕自身も頑張りたいと思います」
2着 ドゥアイズ(吉田隼人騎手)
「よく頑張っています。内が荒れて、外枠は良かったです。勝ち馬が強いのは分かっていたので、早めにスパートしました。最後もよく食らいついていました。相手を褒めるべきだと思います。現状では1600mくらいが良さそうです」
3着 ダイヤモンドハンズ(福永祐一騎手)
「中途半端に行って馬群の中に入れたくはなかったです。スタートしてこの馬のリズムで行ったら、あの後ろの位置になりました。トビが大きく、小回りが合わない中、力の一端を見せてくれました。これから距離が延びて、さらに良くなると思います」
4着 ジョウショーホープ(C.ルメール騎手)
「この距離は初めてで、最初は優しく乗りました。手応えは良く、最後良い脚を使いました。もう少し出来る馬だと思います」7着 シャンドゥレール(M.デムーロ騎手)
「まだ子供です。集中していませんでした。ゲートに早めに入りましたが、待ちすぎました。小回りコースも良くないようです。それでも、まだ2戦目ですから……」

(via ラジオNIKKEI

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事