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ホーム勝負の明暗皐月賞 2018【回顧】 エポカドーロの評価は?ダービーで狙える馬はいる?

皐月賞 2018【回顧】 エポカドーロの評価は?ダービーで狙える馬はいる?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】皐月賞 2018 における勝負の明暗

2018年 4月15日(日) 3回中山8日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重

第78回皐月賞

3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 16頭立

馬 名 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
7 エポカドーロ 戸崎圭太 2.00.8   04-04-04-04 35.1 7
14 サンリヴァル 藤岡佑介 2.01.1 2 05-05-05-05 35.2 9
10 ジェネラーレウーノ 田辺裕信 2.01.4 1 3/4 02-02-02-02 37.6 8
15 ステルヴィオ ルメール 2.01.4 クビ 14-14-14-13 34.8 2
5 キタノコマンドール M.デム 2.01.4 ハナ 11-14-14-13 34.8 3
12 グレイル 岩田康誠 2.01.4 ハナ 16-14-14-13 34.8 10
2 ワグネリアン 福永祐一 2.01.6 1 1/2 11-11-10-12 35.2 1
6 アイトーン 国分恭介 2.01.8 1 01-01-01-01 38.3 12
3 ジャンダルム 武豊 2.01.8 11-11-10-11 35.4 4
10 1 タイムフライヤー 内田博幸 2.01.9  3/4 08-08-08-07 35.8 6
11 8 ケイティクレバー 浜中俊 2.02.0 クビ 05-05-05-05 36.1 11
12 9 オウケンムーン 北村宏司 2.02.2 1 1/4 14-11-10-07 35.8 5
13 11 マイネルファンロン 柴田大知 2.02.3  3/4 07-07-05-07 36.3 13
14 13 ダブルシャープ 和田竜二 2.02.5 1 08-08-08-07 36.4 14
15 16 ジュンヴァルロ 大野拓弥 2.03.1 4 02-02-02-03 39.3 15
16 4 スリーヘリオス 柴田善臣 2.04.4 8 08-08-10-16 38.1 16

 

今回の【皐月賞】、率直に言って非常に不思議なレースだった。

皐月賞 回顧 スタート直後に1、2着がいたという・・・。

どこが不思議だったか?
それは同時刻に、同じ場所で、2つのレースが行われているかのような感覚を味わった点だ。

レースをご覧になった皆様には改めて語るまでもないかもしれないが、3着に粘ったジェネラーレウーノなど、前にいった3頭は終始ハイペースで飛ばし、一方で上位人気馬を含む後続の集団がスローペースで走り続けた。

その、スローの集団の先頭で走っていたのが、優勝したエポカドーロであり、2番手を追走していたのが、2着のサンリヴァル。そう、ハッキリと言ってしまえば、実質、エポカドーロは楽なスローペースを逃げ切ったに過ぎないのだ。

 

?事実上の「スローの逃げ切り」

見事なレース運びを見せた鞍上と、それに応えた馬。素晴らしい!(via netkeiba)

だからと言って、エポカドーロが運だけの馬、などということはありえない!実際に、前走の【スプリングステークス】でもステルヴィオをギリギリまで追い込んでいたし、馬場状態を見極め、馬場の良いところを走らせようとした、鞍上戸崎の指示にキッチリと応えてラストまで走り切った競馬センスも素晴らしい!

もちろん、2着のサンリヴァルだって、暮れのG1【ホープフルステークス】、そして前走【弥生賞】において、いずれも4着と、それなりにまとめている馬なのだ。

「じゃあ彼らは【ダービー】でも活躍が見込めるのか?」と問われたら、即答はしない。

というのも(今回の結果がどうこうという意味ではなく)競馬には流れひとつでとんでもない結果になる、というケースも実際にあるからだ。

 

?今も忘れない!衝撃のエリ女

わかりやすいところで言えば、2009年の【エリザベス女王杯】だろうか。

あのブエナビスタでも苦戦した

あのレースでは、11番人気&12番人気がスタート直後から逃走劇を繰り広げた。焦りを覚えた1番人気ブエナビスタ&安藤勝己騎手は、3角9番手から懸命に捲くって追いかけたが、結局は3着でゴール。3連単で150万馬券が飛び出した。

ちなみに、優勝したクイーンスプマンテは、次走で【香港C】に挑戦し、10着に敗れた後引退した。また、2着だったテイエムプリキュアは、その後5レースに出走するも、全て二桁着順に終わっている。失礼を承知で申し上げるならば、2頭とも、本来の実績、実力は、ブエナビスタとは比較できないようなレベル。そういった馬であっても、展開ひとつで勝利することがあるのが、競馬の難しさ!

 

?エポカドーロの過小評価は禁物だ!

まあ、エリ女の話はあくまでも「そういったこともあるよ」ということの例えだから、エポカドーロファンの方は、心配しないでほしい。

上で、ダービーに関して即答はしないと書いたが、本音を言えば、特にエポカドーロへの私の評価は高いよ。いつもこのコラムを読んで下さっている方への感謝を込めたヒントということで「ダービーでの過小評価は禁物」ということだけは断言しておきたい。

 

?福永よ!覚醒してくれ!

さて、上位人気のワグネリアン、ステルヴィオ、キタノコマンドールに関しては、3頭がお互いを意識しするあまりに後方から。確実に使える末脚はあったものの時すでに遅し。それだけに、ダービーにおいて、必要以上の高評価はしにくいが、大きく評価を下げる必要もないだろう。
頑張れ!福永!

さて、レース後、競馬ファンの間では、1番人気だったワグネリアン鞍上の福永騎手が「戦犯」扱いされているようだ。

しかし、実際にはルメール騎手やデムーロ騎手も犯したミスは全く同じ。彼だけを責めることはしたくない。
一方で、牡馬クラシックにおいて日本人騎手が1番人気に支持された実力馬を任された以上、展開など他力本願ではなく、勝利を掴むに行くような気概を見せて欲しかったと思うのは馬券を買った多くの競馬ファンの思いではないだろうか。
日頃から申しげている通り、私自身、福永騎手の技術の高さは十分に認めている。だから「あと一歩」なのだ!同じ日本人騎手でも、全盛時代の武豊や横山典弘にあって、彼にないものが確かにある。どうか早いうちに、それを掴んでほしい。そして「不動の存在」になってほしい。

?「あの馬の正体」を楽しみにしていてほしい

最後に、今回の結果を受け、【ダービー】は、怪我の回復が順調ならダノンプレミアム、そして【毎日杯】を快勝したブラストワンピースが最有力!そう思った方は少なくないだろう。
それを否定することはないが、実は、私の中では「ダービーでもう一度買いたい」と思った馬がいる!
今の時点でそれを公開することはできないが、ダノン達の間に割ってはいることも十分に可能!そう確信しているのだ。その馬の正体とは?

どうか、貴方ご自身も「キングスポーツ編集長」になったつもりで、その馬のことを考えてみてほしい。色々と考えを巡らすことにより、貴方の競馬に対する考え方、思いも更に深く、そして良質なものへと進化するだろう。


 

【皐月賞 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【皐月賞 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 エポカドーロ(戸崎圭太騎手)
「とても嬉しいです。素直な馬です。何頭か主張する馬がいると思っていたので、先生とその後ろの位置でと話していました。馬は落ち着いていて、返し馬から違いました。力強かったです。4コーナーを回る時も手応えが良かったです。距離は心配でしたが、強い競馬を見せてくれたので問題ないと思います。充実していますし、レースの度に成長しています。乗りやすい馬です」

2着 サンリヴァル(藤岡佑介騎手)
「思った以上に前が飛ばす展開で、4コーナーで離されてしまいました。そこがポイントでした。よく追い上げていますが、勝ち馬は流していましたから強かったです。ギアがもう1つあればと思います」

3着 ジェネラーレウーノ(田辺裕信騎手)
「マイペースに持ち込んで突き放せる形ならもっと良かったと思います。気分屋な馬なので無理に抑えこまず走らせました。それにしても、あの位置に力まずにつけられたことがすごいです」

4着 ステルヴィオ(C.ルメール騎手)
「スタートしてから後ろのポジションになり、(4番手以降の)ペースが上がらなかったことが厳しかったです。一生懸命に走っていて直線の反応も素晴らしかったのですが、前は止まりませんでした」

5着 キタノコマンドール(M.デムーロ騎手)
「あの展開では厳しいです。落ち着いてスタートも出ましたし、状態はすごく良かったです。最後は瞬発力がなくなってしまいました」

6着 グレイル(岩田康誠騎手)
「ゲートのタイミングだけですね。最後はよく伸びていますし、よく頑張っています」

7着 ワグネリアン(福永祐一騎手)
「前回より落ち着いていて、雰囲気も良かったです。スタートもしっかり出てくれて、打ち合わせた通りのポジションを取れました。しかし、4コーナーで仕掛けたときに加速しきれず、そのままゴールをむかえるまで加速しきらないままでした。理由は明らかではありませんが、もしかすると軟らかい馬場が影響したのかもしれません。直線でも勝ち馬とそこまで離されていなかったのですが、届かず残念でした」

9着 ジャンダルム(武豊騎手)
「スタートが痛恨でした。前につけようと思っていましたが、ポジションを取れませんでした」

12着 オウケンムーン(北村宏司騎手)
「スタートで立ち遅れました。1~2コーナーでペースが上がらなそうだと感じて、内からロスなく進めようと考えました。道中上がっていったことで体力を使ってしまったのか、坂を登ってからは苦しかったです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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