セントウルステークス 2018【回顧】道悪なら迷わず「底力」を信じるべし！

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！

勝負の明暗 はここだった！

【回顧】セントウルステークス 2018 における勝負の明暗

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改めて語るまでもなく【セントウルステークス】といえば、今月末に行われるＧ１【スプリンターズステークス】の前哨戦だ。

当然、最も注目を集めたのは【高松宮記念】を制した春の短距離王・ファインニードル。能力面もさることながら、昨年のこのレースの勝ち馬でもあるだけに、コース適性の高さも文句なし！

一方で、これまでとは違い「受けて立つ立場」だけに、前哨戦では７～８割の仕上げで、無理はさせないのではないかと考えていた。

また、今年は【アイビスサマーダッシュ】組のレベルが非常に高いのだ。そのレースの１＆２着馬だったダイメイプリンセス＆ラブカンプーが、続く重賞【北九州記念】でも２＆３着に激走した。

それだけに【アイビスサマーダッシュ】組が波乱を演出するのではないかという思いもあった。

これらの理由から「ファインニードルの評価を下げる」これが週頭から週中にかけての方向性だった。

雨が方向性を180度変えた！

だが、そんな私たちの方向性を180度変えたのが「雨」だ！

前日（土）に続いてレース当日の（日）も強い雨の予報。結果的には重馬場でのレースだったが、不良馬場になることまで覚悟していた。かなり柔らかく、力の要る馬場になるだろうと。

是非、皆様にも覚えておいてほしいのだが、馬場がここまで悪くなると、適性はもちろんだが、やはり「底力」が求められるのだ！

実際に、私たちはご利用中の会員様には、以下のように解説させて頂いた。

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▼ポイントは「地力」と「馬場適性」
春の短距離王ファインニードルを信頼！
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あいにく(日)の天気は、強い雨。(土)から続く雨に馬場は不良馬場となるだろう。開幕週だけにボコボコにならずとも、下は相当に柔らかくチカラの入る馬場となるだろう。
(月)の段階では、ハイレベルだった【アイビスSD組】を上位に見ていたが、条件がガラリと変わるここは、固執せず、スッパリと方針を変えるべきと判断。

今回の不動軸に据えた14番ファインニードルだが、今年が充実期であり、たとえ8割のチカラでもこのメンバーなら２枚、いや三枚は抜けているほどの強さを持っているだけに無様な競馬はしない。
それに加えて、馬場によって地力勝負となればなるほど、同馬を負かせるような馬は中々でてこないだろう。

そして終わってみれば、２着馬に１馬身半差の完勝！予想通りだった。

上でも書いたが、トコトン馬場が悪くなった場合は、とにかく底力のある馬を信じることが大事だ！同時に、例え「こう」と決めた考え方があったとしても、臨機応変に対応する「勇気」を持つことで、馬券の精度は一層上がるのではないだろうか。

ファインニードルの強さに関しては、レースをご覧の皆様なら一目瞭然だろうから、改めて語ろうとは思わない。

本番【スプリンターズステークス】に関しては、怪我や調整失敗さえなければ、勝利はもちろん、少なくとも上位争いに絡む可能性は非常に高いだろう。楽しみだ！

タダモノじゃない！ラブカンプー

ファインニードルを軸に据えた一方、２着ラブカンプーに対する評価を上げることはできなかった。まずこの点は大いに反省したい。

【北九州記念】で高配当馬券をプレゼントしてくれた立役者だけに思い入れは深く、また強さもわかっていたが、その【北九州記念】がタフなレースであったが故にダメージが残っていると考えたし、また同系のネロとの激しいハナ争いによる消耗を想像したのだ。

予想通り、ネロとのハナ争いが展開されたが、経験豊富なベテランホースを振り切り、直線でも最後まで粘って２着を確保したのだから、末恐ろしいと感じずにはいられない。（ちなみに、鞍上のデムーロはネロが競って来なけれなもっと良い成績だったと語っている。よほど能力を感じたのだろう）

今後のローテーションはどうなるか？【スプリンターズステークス】に関しては、賞金の問題や疲労もあるだろうから何とも言えないが、今回の走りを見る限り、出走するならチャンスありだろう。

３歳牝馬で、そして逃げ馬といえば、2007年アストンマーチャンの逃げ切りが思い出されるが、その再現があるか？注目したい。

次走こそ狙え！この馬が未来の主役だ！

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

13着のレジーナフォルテ

上位に入った馬を見渡すと、道悪適性の高い馬ばかりだったように思える。それだけ厳しい重馬場だった。（もちろん上位２頭は底力も一枚上だが）
逆に言えば、道悪適性の無さ故に、力を出し切れないまま終わってしまった馬も！

中でもノーカウントにしたいのが、レジーナフォルテだ。きれいなフットワークは明らかに良馬場向き。この夏は重賞【アイビスサマーダッシュ】でも掲示板に載るなど力をつけているだけに、今回の結果で嫌われるようなら、次走は買いたい。

尚、４着コウエイタケルも、鞍上の小牧太が「良馬場なら勝っていたと思います」と語っているだけに、黙って信じてみてはいかがだろうか。

【セントウルステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【みんなのKEIBA 次回9月16日(日) 午後3時 】
セントウルS・GⅡは１番人気⑭ファインニードルが連覇達成！春のスプリント王が４ヵ月ぶりのレースを見事勝利で飾りました。
２着は２番人気②ラブカンプー。３着は７番人気⑬グレイトチャーター。３連単は１万５６６０円の払い戻し。 pic.twitter.com/jHEwiXshnH

— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) September 9, 2018

【セントウルステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

～レース後のコメント～
１着　ファインニードル（川田騎手）
「いい内容で勝ってくれました。枠が外過ぎたので、どういう並びになるのかを意識しながら組み立てていました。いい形で進んで、これなら問題ないと感じました。４コーナーの雰囲気は悪くなかったのでつかまえられると思いました。追い切りの時からすごくいい状態ではなかったのですが、その状態で勝ってくれたことは素晴らしいです。ダメージを残したくなかったので少しずつ動いていきました。この後もかなり具合が良くなるので、この内容で終えられたことが自信になりました」

２着　ラブカンプー（Ｍ.デムーロ騎手）
「頑張りました。道悪は大丈夫でした。（競って来た）ネロがいなければもっといい成績でした」

３着　グレイトチャーター（幸騎手）
「ゲートは出てくれましたが、思ったほど進んで行きませんでした。外々を回りたくなかったので後方になりました。出来れば中団で運びたかったですね。内枠ならもっと良かったかもしれません」

４着　コウエイタケル（小牧騎手）
「良馬場なら勝っていたと思います。馬場はそんなに悪くなっていませんでした。惜しかったです」

５着　ラインスピリット（森一馬騎手）
「重い馬場は本来良くなかったのですが、今回は返し馬からいい雰囲気でした。段々力をつけているのでしょう。レースの幅が広がった感じです」

６着　ネロ（福永騎手）
「とにかく行って欲しい、ということでしたが、行けませんでした。内の枠なら違っていたかもしれません。坂で止まってしまいました」

７着　ブラヴィッシモ（和田騎手）
「内にもぐり込めましたし、割と伸びてくれましたが、気持ち一つだと思います」

８着　アドマイヤゴッド（北村友騎手）
「とにかくハナに、という指示でしたが、速い馬がいて後ろからになりました。この馬なりに本当によく頑張ってくれました」

１１着　ダイアナヘイロー（武豊騎手）
「いいポジションで流れに乗れましたが、手応えがなくなってしまいました。馬場もあまり合ってはいないでしょうか」

１２着　アサクサゲンキ（松山騎手）
「勝ち馬と同じ位置から運びましたが、直線は思ったほど伸びませんでした」

１４着　ウインソワレ（菱田騎手）
「周りが速くて行けませんでした。自分の競馬が出来ませんでした。状態は良かったです」

（via ラジオNIKKEI ）

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