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シリウスステークス 2022【回顧】間違いなく「G1に繋がる1戦」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】シリウスステークス 2022 における勝負の明暗

2022年10月 1日(土) 5回中京8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第26回シリウスS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(指定) ダート 1900m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
9 ジュンライトボルト 牡5 56 石川裕紀 1.57.7   07-07-07-07 37.6 4 (栗)友道康夫
8 ハピ 牡3 53 横山典弘 1.57.8  3/4 11-10-08-08 37.6 2 (栗)大久保龍
3 オーヴェルニュ 牡6 58 団野大成 1.58.1 1 3/4 04-02-04-04 38.3 7 *(栗)西村真幸
6 クリノドラゴン 牡4 54 藤岡康太 1.58.5 2 1/2 16-16-16-14 37.6 9 (栗)大橋勇樹
11 サクラアリュール 牡7 55 岩田望来 1.58.5 クビ 12-12-14-13 37.9 8 (栗)村山明
1 デルマルーヴル 牡6 54 三浦皇成 1.58.6  1/2 12-14-11-09 38.1 14 (美)戸田博文
2 ハヤブサナンデクン 牡6 56 吉田隼人 1.58.7 クビ 05-05-06-04 38.8 1 (栗)吉村圭司
15 アルドーレ 牡7 56.5 和田竜二 1.59.1 2 1/2 07-07-08-09 38.9 10 *(栗)西村真幸
7 エブリワンブラック 牡5 54 秋山真一 1.59.2  1/2 12-12-11-09 38.8 16 (栗)武幸四郎
10 14 ハセドン 牡3 53 鮫島克駿 1.59.2 ハナ 10-10-11-14 38.8 6 (栗)安田翔伍
11 4 クリノフラッシュ 牝7 52 池添謙一 1.59.3  3/4 01-01-01-01 39.7 12 (栗)橋田満
12 5 サンライズホープ 牡5 57 幸英明 2.00.0 4 02-02-02-02 40.3 5 (栗)羽月友彦
13 10 エイコーン 牡7 54 高倉稜 2.00.7 4 15-15-15-16 39.9 15 (栗)吉田直弘
14 13 ホウオウルバン 牡4 54 岩田康誠 2.00.8  1/2 05-05-04-04 41.0 13 (美)池上昌和
15 12 バーデンヴァイラー 牡4 57 福永祐一 2.00.8 ハナ 09-09-08-09 40.6 3 (栗)斉藤崇史
16 16 レーヌブランシュ 牝5 54.5 松山弘平 2.01.2 2 1/2 02-02-02-02 41.5 11 (栗)橋口慎介

シリウスステークスの立ち位置は?

【シリウスステークス】というのは、ある意味では「かわいそうなレース」かもしれない。

立ち位置的には、約2ヶ月後に行われるダートの頂上決戦【チャンピオンズカップ】のステップレースであることは間違いないだろう。

ただ、行なわれる日程が辛い。

なんと言っても、秋のG1開幕日(スプリンターズS)の前日なのだから。

どれほどダート好きな競馬ファンであろうとも、さすがに今週ばかりは日曜日に目が向いているに違いない(笑)

それでも!注目度が上がらないことのかわりではないだろうが

「今年の上位勢は力がある!間違いなくチャンピオンズカップに繋がる1戦!」

これだけはハッキリと言い切らせてほしい。価値のあるレースだった。

 

意外に役立つ未来の主役

当然、いつものレース回顧のように、この後気になった面々を3頭ご紹介する。

中でも特にピックアップしたい1頭は「未来の主役」に指名するつもりだ。

そして、大変手前味噌となり恐縮だが、この未来の主役が「意外に役立つ」と評判なのだ。

例えば、2週前に公開した、以下のコラムに目を通して下さった方はおられるだろうか。

▼スプリンターズS 1週前 前哨戦回顧

 

このコラムは、要するに「スプリンターズステークスの出走予定馬の中で、過去に私たちが未来の主役として挙げた馬をまとめたもの」

そこで挙げたただ一頭の馬、ウインマーベルが7番人気の低評価を覆して2着に激走したのだ。

きっと、レース回顧、あるいは上のコラムをチェックされている方なら、スプリンターズSでは良い思いをして下さったかな(笑)

 

ぜひ、各コラムのチェックをお忘れなく!

恐らく、キングスポーツのサイトを訪れてくださる方の多くが、週の頭に(厳密には日曜日の夜)に公開する「各週の重賞狙い」、もしくは、週末のレース前日に公開する「無料買い目公開」の記事を楽しみにされているのではないだろうか。

それはもちろん、大変ありがたいこと。これからもお願いしたい。

だが、レース回顧、あるいは週中に公開する記事(回顧まとめ、騎手特集、調教師特集など)には、直接的ではないにせよ、皆様の競馬力上昇へ向けてのヒントをできるだけ散りばめているつもりだ

記事のチェック、お忘れなく!

ぜひ、今後はこれらの記事のチェックをお忘れのないように!

ということで、ここからは、今回のレースで特に気になった3頭のご紹介だ。

もちろん、シンプルに強かった上位2頭!

さらに4着だったクリノドラゴンもご紹介させていただこうと思う。ではいってみよう!

 

1着ジュンライトボルト→驚くべき4角!

まずは優勝したジュンライトボルトから。

これがデビュー以来、重賞初制覇!芝時代には届かなかった栄光に、ダート転向後3戦目で届いた。

ダートで大変身!

その3戦の成績は「2勝&2着1回のパーフェクト連対」

もちろん、この馬の中に潜んでいたダート適性という部分が大きいことは大前提にせよ、同時に、これといった強豪の少ない混迷のダート界を象徴しているような気もする。

さて、率直に言ってこの馬、恐らくここでは止まらない。G1【チャンピオンズカップ】でも好走する可能性が高いと思う。

そう考える理由、つまりこの馬の最大の魅力については、レース後の石川騎手のコメントの中にあるのでご紹介させてほしい。

この馬の強みは4コーナーの加速力。その強みを活かしたレースが今日も出来ました。

まさにこの点につきると思う。ダート界ではなかなかお目にかかれない軽快な加速力でコーナーを回り、そのまま直線に入るから後続は簡単にはついてはいけない。

備えていたダート適性に、芝時代に培ったスピードが上手くマッチしているのだろう。

石川騎手はこうも語っている。

能力のある馬で、GIも見えてきました。このまま順調にいってくれればと思います

同感だ。ということで、迷うことなく「人気サイドの未来の主役」に!

 

2着ハピ→課題はあっても

以前走、世代限定重賞【レパードステークス】3着からの参戦だった。

そのレース後、当時の鞍上だった藤岡佑介騎手はこんなことを語っていた。

「今日はコース形態を考えて4コーナーで良い位置にいるというプランでした。スタートで寄られて苦しい流れになりましたが向正面から長く脚を使って、最後までよく伸びてくれました。もう少しでした」

要するに「中身では勝ち馬と遜色なし」ということが言いたかったのだろう。

それほどの馬だけに、古馬初対戦となったここでも2着に好走したのは当然かもしれない。

もちろん課題はある。

今回、ハンデが軽かったこともあり、本当はもう少し出していきたかったらしいが、結局序盤は中団〜後方からの追走になった。

G3ではまくって追い込めても、G1となると、位置がとれないのは致命的になりかねない。だから、今すぐにG1での活躍というのは容易ではないだろう。

それでも、それは「ノビシロの裏返し」でもある。来年以降、特に期待してみたい!

 

4着クリノドラゴン⇒末脚には驚かされた

前走で3勝クラスを快勝!初重賞挑戦となったクリノドラゴンは、9番人気の低い評価ながら、見事に4着に好走。

一方で「3着まではあったかな」という思いも残る。

レース後、藤岡康太騎手はこんな話をしている。

「(ペースが)少し流れていたので、この馬のリズムで運びました。勝負どころでロスなく運びたかったんですが、直線で前が壁になってしまいました。切り替えて外に出してからはいい伸びで、もったいない競馬になってしまいました」

言うまでもないが、ジョッキーは、その時点でのベストを尽くそうという思いで馬を導いている。本来、騎乗についてどうこう言えるものではないことは承知している。

ただ、それを前提に、これまでのクリノドラゴンのレースを見る限り、器用さがあるタイプではなく、大外をぶん回しても、周りに馬がいないところでこそ、力を出せるタイプのイメージ。

だから、前が詰まったからという訳ではなく、4角では最初から大外に持ち出していたら、どうだっただろうか。

きっと、次は主戦・武豊騎手に戻るにせよ、藤岡康太騎手が続けて乗るにせよ、そういった競馬を見せてくれるだろう。そこに期待して「穴の未来の主役へ」!まずは重賞勝ちを見せてほしい。

 

【シリウスステークス 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 ジュンライトボルト(石川裕紀人騎手)
「ここ3戦、良いタイミングでこの馬に乗せてもらっています。前回も今回も強かったと思います。この馬の強みは4コーナーの加速力。その強みを活かしたレースが今日も出来ました。能力のある馬で、GIも見えてきました。このまま順調にいってくれればと思います」3着 オーヴェルニュ(団野大成騎手)
「状態は東海ステークスよりも今ひとつでした。レースは内枠を引けて4コーナーまで上手くエスコートできましたが、58キロと休み明けの分でしょうか。それを考えると良く頑張っています。使って良くなればと思います」5着 サクラアリュール(岩田望来騎手)
「良い形で競馬はできました。もっとスッと動けるかなと思ったんですが、ジリジリした感じでした。バテずに、最後まで伸びていました。ハマれば、重賞でもやれると思います」

12着 サンライズホープ(幸英明騎手)
「能力が高いのは分かっているし、4コーナーの手応えも良かったのですが、最後は他の馬に交わされてレースを止めてしまいました。あとは気持ちだけだと思います」

15着 バーデンヴァイラー(福永祐一騎手)
「調教の段階からトモに緩い感じがありましたが、身のこなしは軽くなっていました。調教師はそのあたりを懸念していたようなんですが、そのとおりになってしまいました。トモが滑って蹴れませんでした。外へ出しはしましたが、ゴール板で止まってしまうくらいでしたからね。難しいところはありますが、重賞勝ち馬ですし、踏み込みが良くなってくればと思います」

(via ラジオNIKKEI

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