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ホーム勝負の明暗セントライト記念 2022【回顧】1&2着馬の考え方とは?気になる「未来の主役」はあの馬だ!

セントライト記念 2022【回顧】1&2着馬の考え方とは?気になる「未来の主役」はあの馬だ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】セントライト記念 2022 における勝負の明暗

2022年 9月19日(祝) 4回中山5日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第76回朝日杯セントライト記念
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2200m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
9 ガイアフォース 牡3 56 松山弘平 2.11.8   06-06-05-04 34.7 3 (栗)杉山晴紀
7 アスクビクターモア 牡3 56 田辺裕信 2.11.8 03-03-03-02 35.0 1 (美)田村康仁
1 ローシャムパーク 牡3 56 ルメール 2.12.3 3 07-07-07-07 35.0 2 *(美)田中博康
5 セイウンハーデス 牡3 56 幸英明 2.12.7 2 1/2 02-02-02-02 36.0 7 (栗)橋口慎介
4 ラーグルフ 牡3 56 戸崎圭太 2.12.8 クビ 09-08-08-08 35.4 6 (美)宗像義忠
13 ボーンディスウェイ 牡3 56 石橋脩 2.13.1 2 10-10-11-11 35.3 10 (美)牧光二
6 オニャンコポン 牡3 56 菅原明良 2.13.2 クビ 05-05-05-05 36.1 4 (美)小島茂之
11 キングズパレス 牡3 56 松岡正海 2.13.2 クビ 12-12-09-08 35.6 5 (美)戸田博文
8 ショウナンマグマ 牡3 56 横山武史 2.13.3  1/2 01-01-01-01 36.8 9 (美)尾関知人
10 10 ベジャール 牡3 56 北村友一 2.13.8 3 08-08-09-08 36.3 12 *(美)田中博康
11 12 サイモンバロン 牡3 56 三浦皇成 2.13.9  1/2 13-13-13-12 35.8 13 (美)勢司和浩
12 2 ロンギングエーオ 牡3 56 横山和生 2.14.0 クビ 10-10-11-12 36.2 11 (美)奥村武
13 3 マテンロウスカイ 牡3 56 横山典弘 2.14.1  1/2 03-03-03-05 37.3 8 (栗)松永幹夫

なぜ、今年は堅かったのか?

注目の【菊花賞】トライアル【セントライト記念】は、単勝人気3頭が見事に上位を占めた。

その3頭は、本番への優先出走権を獲得した。まずは心から祝福を申し上げたい。

一方で、この結果は、過去の【セントライト記念】と比較すれば「異質」と言ってよいだろう。

昨年までの近5年の3連単平均配当は8万馬券台。

また、今回のガイアフォースの勝利により「親子制覇」として話題になったキタサンブラックも当時は6番人気。

しかもその年(2015年)は2&3着馬も9番人気&10番人気だったことで、3連単61万馬券決着だった。

要するに「荒れるレース」のイメージが強いレースだったはずだが、、、今年はガチガチ。

では、どうしてこういう結果が生まれただろう?

 

「能力拮抗の時代」の象徴

結果もさることながら、レースぶりを見ても、上位3頭の力が人気通りに上位(着順の誤差はあるが)だったことは間違いない。

だが、そうした、高い評価を受けた馬たちがコケてきたのが【セントライト記念】でもある。

キタサンブラックも6番人気だった

コケてきた理由は「素質があるがゆえに、7〜8割の仕上げでここの臨んだから」

どんなに力があろうと「ここ目標に狙い撃ちしてくる伏兵」もいる中、7〜8割の仕上げで戦うのは簡単ではない。

ましてや、中山芝2200Mという舞台は、極めてタフ!(中山競馬場の高低差はJRA全10場の中で最大なのだ)

仕上げが結果に及ぼす影響は極めて大きいのだ。

だが、今年の上位人気馬たちはそうではなかった。皆、ガッツリ仕上げてきていた。
例えばガイアフォー級の素材なら、数年前までの感覚なら「余裕残しで権利を獲って本番へ」だったかもしれないが、、、能力拮抗の現代競馬において、そんなことができるはずがない!

 

ますます調教が大事になる!

ご存じの通り、近年の日本競馬界は、年を経るごとに、各馬の能力が拮抗してきているように思える。

例えば、春競馬のG1では1番人気馬がことごとく敗れた。

また、夏ケイバの重賞でも、それに近いような状況が続いた。

それだけに、どんなレースであろうと「実績がある→仕上がり途上」は通用しにくくなっている!

それを察していた、今回の上位人気馬陣営は、きっちりと仕上げたのだろうと推測する。

 

ますます仕上げが重要に

となると、皆様の中には当然こういった疑問がわくはずだ。

「では、今後の重賞は、どんな立場の馬たちもきっちり仕上げてくるから、いつも上位人気が結果を出してしまうの?」

いや、必ずしもそうではないだろう。何と言っても生き物がやることだ。今回の3頭は素晴らしかったが、いつもいつも「実績のある馬イコール好仕上がり」とはいくまい。

いずれにせよ、今後ますます「仕上がりを見抜く力」は大事になってくるはず。つまりキングスポーツの時代だと受け止め、ますます自信をもって、得意の「好調教馬」を発掘していきたい。

 

1着ガイアフォースは文句なしで本物!

ここからは勝ち馬&2着馬、さらに「今後に期待の1頭」について簡単にご紹介していきたい。

まずは優勝馬ガイアフォース。上でも記したが、父キタサンブラックとの親子2代制覇ということで、心からの祝福を申し上げたい。

前走、小倉の1勝クラスで強い勝ち方をしていた点から、かなりの素材であることは承知していたが、率直に申し上げて「想像していたよりも強い」

そのあたりは、レース後の松山騎手のコメントに集約されているように思う。

「良いポジションにつけられましたし、手応えも良かったので、相手を倒しに自分から動いて行きました。本当に最後までよく頑張ってくれて、凌いでくれたと思います。スタート次第ではありましたが、枠も良かったですし、人気馬を見ながら進むことができたので、脚もしっかりたまりました。最後追ってからも良い反応で、強い競馬をしてくれたなと思います」

ジョッキーのコメントからもわかるように、本当にレースぶりにスキがないのだ。

ポジションとり、鞍上の指示に対しての素直さ、直線での鋭い脚、、、

【菊花賞】を想定した場合、今年もタフな阪神が舞台だけに、わずかなロスが致命傷になりそうだが、この馬にはその心配がなさそう。無事に本番さえ迎えられたら、違いなく争覇圏内といえそうだ。

 

2着アスクビクターモアの評価は?

この馬の今回の結果に関しては、評価がわかれるところではないだろうか。

無念の2着、アスクビクターモア

「菊路線の世代No1のダービー3着馬(ダービー1&2着馬はそれぞれ海外遠征と天皇賞秋路線)が上がり馬にあっさり差し切られた」

という考え方もあるだろう。あるいは

「休み明けでマークされる立場ながら、2着でしのいだのは底力の証」

という考え方もできるはず。

では、私はと問われたなら、どちらかといえば「後者」になる。

乗っていた田辺騎手は、かなりショックを受けていたようだ。

「目標にされたようでした。道中不利はなかったですし、ここはあっさりと勝ちたかったです。レースは良い感じで運べたのですが……」

騎手からすれば当然の思いだろうが、ガイアフォースも相当な逸材であることは間違いないし、実際に条件的にはこちらの方が厳しかったと思う。

使われたら良くなるだろうし、課題と言われ続ける距離に関しても、東京芝2400Mと中山2200Mをこなしたのだから、世代限定の3000Mならギリギリ持つと思う。くれぐれも軽視は禁物だぞ!

 

9着ショウナンマグマ→距離の長さは認めざるをえないが

最後に1頭、私たちの好調教馬でもあったショウナンマグマを挙げたい。

結果9着は苦しい着順ではあるものの、前半から心地良さそうな雰囲気で逃げたかと思えば、急失速する前までのフットワークは、上位でゴールした面々にヒケをとらないものだった。

この手の急失速の場合、その原因の大半は「仕上がり途上によるガス欠」か「距離」なのだが、今回に関しては状態は良かっただけに、間違いなく後者。

事実、横山武騎手も

「思った通りの競馬はできました。背中の良い馬です。ただ距離が長いようで、残り400mでスタミナがなくなりました。今のところ1800mまででしょうか」

本音を言えば、世代限定戦でもあるだけに、2200Mくらいまではこなしてほしかったが、かつてないほど各馬の能力が拮抗している現代の競馬界だけに(つまり能力以外の部分が勝負をわける要素になってくるだけに)距離適性も、これまで以上にシビアに見ていかなくてはいけないのかもしれない。

それでも、名手に「背中の良い馬」だと認めさせた素材だ。

1800M前後の距離に出走の際は、レースの各を問わずに高く評価して良いのではないだろうか。

未来の主役に指名して、今後も注目してみたい!

 

【セントライト記念 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ガイアフォース(松山弘平騎手)
「良いポジションにつけられましたし、手応えも良かったので、相手を倒しに自分から動いて行きました。本当に最後までよく頑張ってくれて、凌いでくれたと思います。スタート次第ではありましたが、枠も良かったですし、人気馬を見ながら進むことができたので、脚もしっかりたまりました。最後追ってからも良い反応で、強い競馬をしてくれたなと思います。本当に強い馬ですし、少し怪我などもありましたが、陣営が一生懸命ここまで復帰させてくれまして、これだけ素晴らしい状態で戻ってきました。まだまだやれる馬だと思いますので、これからも一緒に歩んでいきたいなと思います」
1着 ガイアフォース(杉山晴紀調教師)
「最後は力で実績馬を抑えて勝ち切ってくれました。雨もこれ以上降ると心配でしたが、10レースを見ていて、何とかこの馬のパフォーマンスを発揮してくれるだろうと思いました。無事に本番まで行ってくれて、あとは力でこなしてくれればと思います」2着 アスクビクターモア(田辺裕信騎手)
「目標にされたようでした。道中不利はなかったですし、ここはあっさりと勝ちたかったです。レースは良い感じで運べたのですが……」3着 ローシャムパーク(C.ルメール騎手)
「一生懸命走りました。勝ち馬の後ろ、ちょうど良いポジションにつけられましたが、勝負どころでギアアップできませんでした。初めての重賞で仕方ないところがあるとは思います」7着 オニャンコポン(菅原明良騎手)
「馬にはやる気があり、フレッシュでした。控えずに前に行きましたが、距離がちょっと長いのか、最後少し苦しくなりました」

8着 キングズパレス(松岡正海騎手)
「スタートが誤算でした。スタートして離されてしまい、途中で脚を使いました。そのため最後脚を使えませんでした」

9着 ショウナンマグマ(横山武史騎手)
「思った通りの競馬はできました。背中の良い馬です。ただ距離が長いようで、残り400mでスタミナがなくなりました。今のところ1800mまででしょうか」

(via ラジオNIKKEI

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