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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】秋華賞 2023 など⇒ありがとうリバティアイランド&各重賞の次に買いたい「未来の主役」のご紹介も

【先週の重賞回顧】秋華賞 2023 など⇒ありがとうリバティアイランド&各重賞の次に買いたい「未来の主役」のご紹介も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

秋華賞 2023 の回顧&未来の主役

2023年10月15日(日) 2回京都5日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第28回秋華賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・内 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 6 リバティアイランド 牝3 55 川田将雅 2.01.1 06-07-07-03 33.6 1 (栗)中内田充
4 7 マスクトディーヴァ 牝3 55 岩田望来 2.01.2 1 12-13-10-12 33.5 3 (栗)辻野泰之
1 2 ハーパー 牝3 55 ルメール 2.01.6 2 1/2 03-05-04-05 34.3 2 (栗)友道康夫
3 5 ドゥーラ 牝3 55 斎藤新 2.01.6 ハナ 08-09-07-07 34.1 5 (栗)高橋康之
4 8 モリアーナ 牝3 55 横山典弘 2.01.7 クビ 14-09-13-13 33.9 7 (美)武藤善則
2 3 マラキナイア 牝3 55 池添謙一 2.01.8  1/2 08-07-07-09 34.2 11 (栗)吉岡辰弥
8 18 エミュー 牝3 55 M.デム 2.01.8 クビ 18-18-15-13 33.8 15 (美)和田正一
2 4 コナコースト 牝3 55 鮫島克駿 2.02.1 1 1/2 01-01-01-01 35.0 4 *(栗)清水久詞
7 15 ヒップホップソウル 牝3 55 横山武史 2.02.1 14-16-15-17 34.0 6 (美)木村哲也
10 6 12 ドゥアイズ 牝3 55 西村淳也 2.02.1 クビ 08-09-10-09 34.4 10 (栗)庄野靖志
11 7 13 ラヴェル 牝3 55 坂井瑠星 2.02.2 クビ 03-03-03-03 35.0 8 (栗)矢作芳人
12 6 11 キタウイング 牝3 55 江田照男 2.02.2 クビ 17-16-18-17 34.1 17 (美)小島茂之
13 5 9 ミシシッピテソーロ 牝3 55 石川裕紀 2.02.4  3/4 02-02-02-02 35.3 18 (美)畠山吉宏
14 8 16 ピピオラ 牝3 55 藤岡康太 2.02.4 クビ 08-09-10-09 34.7 12 (栗)武幸四郎
15 5 10 グランベルナデット 牝3 55 松山弘平 2.02.4 クビ 14-13-15-13 34.4 9 (美)大竹正博
16 1 1 フェステスバント 牝3 55 酒井学 2.02.6 1 1/4 03-03-04-05 35.3 16 (栗)藤岡健一
17 8 17 ソレイユヴィータ 牝3 55 武豊 2.02.8 1 1/4 06-05-04-07 35.5 14 (栗)杉山晴紀
18 B7 14 コンクシェル 牝3 55 幸英明 2.03.0 1 12-13-13-13 35.0 13 *(栗)清水久詞

ありがとう!リバティアイランド

史上7頭目の無敗の3冠馬が誕生。

本当なら「おめでとう」というべきかもしれない。

だが、それよりも、彼女に贈るには「ありがとう」という言葉が相応しいのではないだろうか。

これまでのレースぶりからもおわかりの通り、彼女は、歴代の3冠牝馬の中でも、アーモンドアイと並んで

「最強の3冠牝馬」

と言ってよいと思う。

ありがとう!リバティアイランド

それほどの馬が競馬界に現れてくれたことに、そして、その実力通り、危なげなく3冠牝馬の称号を掴んで私たちを興奮させてくれたことに!

改めて「ありがとう」と言わせてほしい。

特に、マクリながら位置取りをあげ「確実に」勝ちにきた姿に、単勝1.1倍を背負う鞍上・川田の「本気と責任感」が感じられ、シビれた。

同時に、牝馬3冠の最終戦という大舞台への出走にこぎつけた、ライバル17頭に対して、心からの「お疲れ様」もお伝えしたい。

 

語るべきは、リバティ以外

だが、今回、リバティアイランドについては、これ以上書く必要性を感じない。

レース前、私たちは有料会員様に以下のように記した。

「イクイノックスやドウデュースなど、年長のトップホースと【ジャパンカップ】で日本最強を決める戦いが見たい!」
長年、競馬予想家として、常に各馬をフラットな目で評価してきた私たちでも、ワクワク感を抑えきれない。そんな馬が、これまでに何頭いただろう。繰り返すが、ここは通過点なのだ。だからこそ、ただただ順調に歩みを進めてもらいたい。それだけだ!

勝って当然だった馬(もちろん関係者の方々の重圧は、はかりしれなかっただろうが)について、あれこれ語られても、皆様も面白くないだろう。笑

それよりも、今後が気になる2頭をピックアップ!

そのうち1頭は「未来の主役」として、期待を記してみようと思う。ぜひ、お付き合い願いたい。

 

2着マスクトディーヴァ⇒注目すべきは「鋼の精神力」

上がり3ハロン最速の脚を繰り出して、4角12番手から2着まで追い込んだ。

3着ハーパーには2馬身半もの差をつけており、例年なら「圧倒的な秋華賞馬」として、競馬ファンの注目を一身に浴びたはずだ。

少々生まれた年が悪かった、、、

それはともかく、個人的に最も驚いたのは「鋼の精神力

ぜひ、JRA公式サイトより、正面からのパトロール映像をご覧になってほしい。

実は4角を回った際、前が狭く、半ば、外にいたエミューを弾き飛ばすかのように前に出た。

接触があった瞬間、少しバランスを崩している。経験が浅く、繊細な3歳馬だけに、ここで気落ちしてもおかしくない。

だが、マスクトディーヴァは、それどころか、接触により闘志に火が点いたかのように、爆発的な脚を繰り出したのだ!

まさに鋼の精神力であり、驚かずにはいられなかった。

(もちろん、同じ位置からエミューが7着まで追い込んだ点も見逃してはいけない)

本当に大一番向きの馬だと思うし、近い将来、再びG1の舞台に勝ち負けに絡んでも驚けないのではないだろうか。未来の主役はこの馬しかいない!

 

8着コナコースト⇒見直す価値あり

もう1頭は、直線序盤までは先頭を走りながら、最終的に8着に終わったコナコースト。

決して速いペースの逃げではなかったが、すぐ近いを後続が走っていたし、恐らく、はたから見る以上に、馬は圧力を感じていたのではないだろうか。

しかも、いつもより速くリバティアイランドが動いてきてしまった。

レース後、鮫島駿騎手は

「理想的な競馬でしたが、勝った馬もスムーズでしたし、一気にのみ込まれてしまい、それで気持ちも体力も一気に奪われてしまいました」

と語っていたが、やはり大一番で逃げ切りを決めるのは容易ではない。

(ちなみに【桜花賞】で最もリバティアイランドを苦しめたのがコナコースト。川田騎手は、その時のイメージもあり、先頭のコナコーストを警戒して、早めに動いた面もあったかもしれない)

その一方で、大一番において、鞍上に「理想的な競馬」と言わせたことは見逃せないし、何より、鞍上の導きにきっちり応えて理想的な形を作れた競馬センスは、並大抵ではない。

上でも記したが、何と言っても【桜花賞】2着馬。それに加えて、競馬センスは抜群。もう少し走力が磨かれれば、今後、G2、G3あたりなら、勝利を掴む場面もあるように思う。引き続き、注目していきたい!

 

府中牝馬ステークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年10月14日(土) 4回東京4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第71回アイルランドT府中牝馬S
3歳以上・オープン・G2(別定) (牝)(国際)(指定) 芝 1800m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 7 ディヴィーナ 牝5 55 M.デム 1.46.1  01-01-01 33.9 1 (栗)友道康夫
4 5 ルージュエヴァイユ 牝4 55 横山武史 1.46.1 ハナ  12-08-08 32.7 4 (美)黒岩陽一
6 8 ライラック 牝4 55 戸崎圭太 1.46.2 クビ  04-06-05 33.0 10 (美)相沢郁
8 13 フィアスプライド 牝5 55 北村宏司 1.46.2 クビ  11-12-11 32.6 11 *(美)国枝栄
5 6 プレサージュリフト 牝4 55 ルメール 1.46.4 1  09-11-08 33.0 2 (美)木村哲也
6 9 アンドヴァラナウト 牝5 55 鮫島克駿 1.46.4 ハナ  04-04-04 33.3 7 (栗)池添学
3 3 ルージュスティリア 牝4 55 川田将雅 1.46.4 クビ  03-03-02 33.5 5 (栗)藤原英昭
1 1 コスタボニータ 牝4 55 松山弘平 1.46.6 1 1/4  02-02-02 33.6 8 (栗)杉山佳明
8 12 イズジョーノキセキ 牝6 56 岩田康誠 1.46.7 クビ  09-08-08 33.3 9 (栗)中村直也
10 7 11 シンリョクカ 牝3 53 吉田豊 1.46.9 1 1/4  07-06-05 33.7 3 (美)竹内正洋
11 B2 2 エリカヴィータ 牝4 55 三浦皇成 1.47.0  3/4  04-04-05 33.8 12 *(美)国枝栄
12 7 10 ファユエン 牝5 55 横山和生 1.47.2 1 1/2  13-13-12 33.3 13 (美)勢司和浩
4 4 ストーリア 牝4 55 菅原明良  07-08- 6 (栗)杉山晴紀

まさか押し切るとは

今回のレースを振り返る中で、シンプルに、勝ち馬ヴィルシーナの逃げ切りに最も驚かされた。

というのも、3走前、ここ東京マイルで行われたG1【ヴィクトリアマイル(4着)】の時も、上がり最速となる33秒1の脚を繰り出して追い込んだように

「速い末脚を活かせる流れになってこそ」

の馬だと考えていたからだ。

それが一転、デビュー以来初めてとなる逃げ切り。

まさかの逃げ切りに驚かされた!

マイルを中心に使われていた馬だからなのか、さすがにラストは甘くなり2着馬とはハナ差だったが、勝負根性もある馬だけに、恐らく、はたから見るより、関係者は余裕を持っていただのではないだろうか。

ということで、重賞初制覇おめでとう!

ただ、ヴィルシーナには、単に勝利したこと以上に、今後へ向けての収穫があったように感じられる。

 

単騎になった途端に

ここでご紹介したいのが、レース後の友道調教師のコメントだ。

レース前に、ペースが遅くなるかもしれないのでリズム良く行かせて下さいとデムーロ騎手が言っていたので、行ってもらいました。最初は2頭で行って引っ掛かり気味でしたが、1頭になってからは折り合いがつきました。

実は、ディヴィーナ、デビュー当時はクラシック路線を意識されていたのか、新馬戦から4戦目までは2000M以上を使われていた。

だが、気性の若さゆえに(もちろん姉のヴィルシーナがマイルG1ウイナーという血統背景もあるだろうが)マイル路線へと距離を短縮して、今に至る。

そんな馬が、単騎で逃げられるようになった途端、折り合えたのだ。

だったら、これからも逃げればいいじゃないか!

 

ちなみに、友道調教師はこんなことも言っている。

オーナーともう一度相談しますが、距離は大丈夫だと思うので、エリザベス女王杯に行けそうです

 

大一番でも「必ず注目すべき!」

もちろん、潜在的なスタミナもあるだろう。上でも記したが、2000M以上でデビューした馬でもある。

だが、その一方で、恐らく師の頭には「折り合える形ができた(余計なスタミナロスがなくなる)」という計算があってのコメントだと推測する。

ましてや【エリザベス女王杯】は2200M戦だ。

元々マイル前後を使われていた馬のスピードがあれば(極端な出遅れさえなければ)余裕をもって前にいけるに違いない。

単騎先頭で余裕をもって道中を走り、向こう正面の下り坂でスピードを活かして一気にペースアップ!後続を引き離して直線へ、、、

そんなシーンも、決して夢ではないだろう。

デムーロ騎手とも非常に手が合っているようだし、未来の主役にして、エリ女を楽しみにしたい!

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