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ホーム勝負の明暗天皇賞春 2018【回顧】勝負を分けたポイントは向こう正面にあり!

天皇賞春 2018【回顧】勝負を分けたポイントは向こう正面にあり!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】天皇賞春 2018 における勝負の明暗

 

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 単勝
6 12 レインボーライン 牡5 58 岩田康誠 3.16.2   2 6.0
6 11 シュヴァルグラン 牡6 58 ボウマン 3.16.2 クビ 1 3.0
4 8 クリンチャー 牡4 58 三浦皇成 3.16.3  1/2 4 8.0
1 1 ミッキーロケット 牡5 58 和田竜二 3.16.4 クビ 9 38.5
1 2 チェスナットコート 牡4 58 蛯名正義 3.16.5  3/4 7 11.4
8 15 トーセンバジル 牡6 58 M.デム 3.16.7 1 1/2 8 11.6
8 16 スマートレイアー 牝8 56 四位洋文 3.16.8  1/2 12 73.3
7 14 アルバート 牡7 58 ルメール 3.16.8 ハナ 6 10.1
B2 3 シホウ 牡7 58 浜中俊 3.17.2 2 1/2 14 241.1
10 3 5 ヤマカツライデン 牡6 58 松山弘平 3.17.3  1/2 11 71.6
11 7 13 トウシンモンステラ 牡8 58 国分恭介 3.17.4 クビ 17 371.5
12 5 10 サトノクロニクル 牡4 58 川田将雅 3.17.5  3/4 5 9.8
13 5 9 ソールインパクト 牡6 58 福永祐一 3.18.0 3 13 74.3
14 3 6 ガンコ 牡5 58 藤岡佑介 3.18.1  1/2 3 6.6
15 4 7 ピンポン 牡8 58 宮崎北斗 3.18.2  1/2 16 250.8
16 2 4 カレンミロティック セ10 58 池添謙一 3.18.4 1 1/2 10 39.3
17 8 17 トミケンスラーヴァ 牡8 58 秋山真一 3.24.9 大差 15 248.4

 

まずは何といっても、優勝したレインボーラインに心からの「おめでとう」を贈りたい。
3歳時の【菊花賞】2着から「コース適性&距離適性」を示していたこと、また昨年11月のG1【ジャパンC】で上がり3ハロン最速の脚を使うなどここにきてますます力をつけていたこと、この2点から、優勝候補であることに関して疑う余地はなかったが、ラストで繰り出した末脚の破壊力は想像以上だった。本当に力をつけている。

 

レース後に鞍上が下馬したこともあり非常に心配していたが、不幸中の幸いか、今のところ、骨折等ではなかったようだ。少しでも早い回復を祈ると共に、次のレースでもG1馬らしい爆発的な走りを見せてくれることを期待したい。

 

そのレインボーライン(2番人気)、そして惜しくも2着に終わったシュヴァルグラン(1番人気)、そして人気を大きく裏切ってしまったガンコ(3番人気)、上位人気3頭の明暗を分けた部分、理由について検証していこう。

 

全てはサトノクロニクルの動きに尽きる!

 

検証といっても、明暗ポイントは非常に簡単。
全ては「向こう正面でサトノクロニクルが捲り気味に進出したこと」これに尽きる。

 

サトノが進出した際、シュヴァルグランは一緒に動いてしまった。
推測にはなるが、サトノの手応えが良かったため「ついていかなければまずい」と鞍上のボウマンは考えたのだろう。
だが、いくら手応えが良くても、サトノはバリバリの超一線級ではないし、本質的にはスタミナ豊富なステイヤーというタイプでもない。だが、普段から日本で騎乗している訳ではないボウマンには、そこまでの詳細な情報はインプットされていなかったのではないか。だから、目の前の手応えだけを信じたとみる。

サトノについていったのが敗因か

一方、岩田はサトノクロニクルの事も十分に知っている。
だから、一先ず行かせて、様子を見てから判断することができた。そこで脚を溜められたことが、ゴール前での差し切りに繋がったのだろう。
ハッキリ言って、この2頭に能力差はないと思う。今回に関しては、鞍上の乗り方が明暗を分けたのだ。

 

レインボーラインは、怪我の治療もあるから、順調にいっても復帰は秋だろうか。
昨年は【天皇賞秋】で3着だったが、今回のような走りができれば、十分に勝利のチャンスもあるだろう。もちろん、シュヴァルグランに関しても【ジャパンC】2連覇は十分に期待できると考えている。

 

ガンコは能力も足りなかったか・・・

ガンコに関しては「好走」ではなく「勝利」だけを目指していたのだろう。
だから、1番人気のシュヴァルグランが動いたら、同じように反応せざるを得なかった。勝ちに行って負けたのだから、悲観することはない。もちろん、鞍上が岩田騎手のような冷静さをもっていたら、もう少し違い展開もあったかもしれないが。

 

もう一度見てみたい

とはいえ、そういった面を差し引いても、14着は負けすぎだ。やはり、現時点ではそこまでの実力だったのかもしれない。G1の壁は、やはり大きいのだろう。
キングスポーツはガンコを高く評価していたが、この点だけは猛省しなくてはいけない。

レインボーラインやシュヴァルグランとは違い、今日の結果を見る限り「次のG1では期待できる!」などと前向きなことは言いにくいが、一方で見限る程の低内容でもない。
とにかく次のレースを見てみたい。

その他の面々なら、5着のチェスナットコートは今後に期待が持てそうだ。結果は5着だったが、直線での走るは迫力満点であり、アワヤの予感を抱かせた。まだ4歳馬だし、ノビシロを考えれば「秋の主役」になれるかも!楽しみだ。

 


 

【天皇賞春 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【天皇賞春 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 レインボーライン(岩田騎手)
「嬉しいのは嬉しいですが、馬がゴールを過ぎて、歩様に”オッ”と思って下馬しました。右の前脚です。距離を走っていますし、痛そうでした。(ゴール前は)何とか届いてくれるのではないかと思って追っていました。出入りの忙しいレースにうまく対応してくれました。無事に次も出走出来ればいいと思います」

(浅見秀一調教師)※JRA京都広報室発表
「着順は最高でしたが、レース後の馬の状況が状況なので、心苦しいです。次に向けて何とかケアしてあげたいと思います」

2着 シュヴァルグラン(ボウマン騎手)
「この馬らしいレースはしました。前にいた馬を早めにつかまえに行こうとしたというか、ファイトして行きましたが、ファイトする相手がすでに先頭になっていました。フワフワしているうちに後ろに差されてしまいました。仕方がありませんが、能力は出しました」

3着 クリンチャー(三浦騎手)
「ゲートを出て、リラックスしていましたし、気分良く運べました。3~4コーナーで前にもぐり込みたかったのですが、その通りに行きました。前2頭には負けましたが、いい競馬が出来ました。今後も楽しみです」

(宮本博調教師)
「満点に近い乗り方をしていました。しかし、前に2頭いました。今後は放牧に出して、フォワ賞から凱旋門賞に向かいます。鞍上は武豊騎手の予定です」

5着 チェスナットコート(蛯名騎手)
「58キロは初めてでしたし、いい経験になったと思います。まだ体の線は細いですし、軽い斤量しか背負ったことがありません。苦しくてモタれていました。斤量慣れしないといけません。ポジションを取るので精一杯でした」

7着 スマートレイアー(四位騎手)
「調教師の指示で、ポジションを取らず折り合い重視のレースをしました。最後もよく来てると思います」

8着 アルバート(ルメール騎手)
「レースがスムースではありませんでした。向正面からポジションを上げたかったのですが、内の馬に外へプッシュされて、外過ぎてしまいました。よく走ってくれましたが、最後は残念でした」

9着 シホウ(浜中騎手)
「スタートしてこの馬のペースで最後までバテずに頑張ってくれました」

10着 ヤマカツライデン(松山騎手)
「自分の競馬は出来たと思いました。最後もバッタリ止まったのではないですが、切れ味のある差し馬に負けてしまいました」

12着 サトノクロニクル(川田騎手)
「この馬が勝ちにいく競馬を組み立てました。精一杯頑張ってくれたと思います」

14着 ガンコ(藤岡佑騎手)
「シュヴァルグランが動いて行った時に、あれは受けなければいけないので行きました。使い詰めで来たので苦しくなるところを見せていましたが、4コーナーで先頭に立つレースをしてくれたので頑張っていると思います」

16着 カレンミロティック(池添騎手)
「向正面でペースが上がってからきつくなりました。よく頑張ったと思います」

17着 トミケンスラーヴァ(秋山騎手)
「頑張っていると思います。自分の競馬は出来ました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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