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ホーム勝負の明暗京都2歳ステークス 2021【回顧】勝ち馬は文句なしだが、負けた馬にも楽しみな存在だ!

京都2歳ステークス 2021【回顧】勝ち馬は文句なしだが、負けた馬にも楽しみな存在だ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京都2歳ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年11月27日(土) 5回阪神7日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第8回ラジオNIKKEI杯京都2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) 芝・内 2000m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 8 ジャスティンロック 牡2 55 松山弘平 2.03.3   09-09-09-02 35.3 5 9.1 488 -2 (栗)吉岡辰弥
3 3 ビーアストニッシド 牡2 55 岩田康誠 2.03.4  1/2 01-01-01-01 35.8 9 70.7 466 +2 (栗)飯田雄三
7 7 フィデル 牡2 55 川田将雅 2.03.4 ハナ 03-03-03-02 35.5 2 3.6 478 +12 (栗)友道康夫
1 1 ポッドボレット 牡2 55 岩田望来 2.03.6 1 1/2 06-06-05-08 35.4 6 13.6 498 0 (栗)辻野泰之
4 4 シホノスペランツァ 牡2 55 浜中俊 2.03.9 1 1/2 03-03-03-06 35.9 8 29.6 476 -4 (栗)寺島良
5 5 トゥデイイズザデイ 牡2 55 武豊 2.04.1 1 1/2 10-10-09-10 35.6 1 3.2 454 -2 (栗)池江泰寿
2 2 ディープレイヤー 牡2 55 幸英明 2.04.4 1 3/4 06-08-05-06 36.2 7 27.6 472 0 (美)大和田成
6 6 ライラック 牝2 54 M.デム 2.04.5  3/4 05-05-05-02 36.5 4 6.0 424 -10 (美)相沢郁
8 9 キャンデセント 牡2 55 福永祐一 2.04.7 1 06-06-08-08 36.4 3 5.9 468 +2 (栗)藤原英昭
10 8 10 グッドフェイス 牡2 55 松若風馬 2.04.9 1 1/4 02-02-02-02 37.1 10 96.6 470 -4 (栗)松下武士

今年の2歳戦は「一筋縄ではいかない」

例年、この時期の2歳重賞は、比較的堅く収まるケースが多い。

どのレースにも、2〜3頭程度は、ズバ抜けた素質の持ち主がいる。

そうした馬が順当に結果を残し、勢いに乗ってその後の大活躍へ繋げるという構図だ。

しかし!今年は必ずしもそうではないようなのだ。

 

例として、11月に東京で行われた2つの名物2歳重賞を振り返ってみよう。

【京王杯2歳ステークス】は、8番人気の伏兵キングエルメスが優勝を収めた。

また【東京スポーツ杯2歳ステークス】は、1番人気イクノイックスが優勝したものの、2&3番人気馬は馬券圏外へと沈んだ。

いずれも、簡単な決着にはならなかった。

参考⇒京王杯2歳S&東スポ杯2歳S 2021 回顧

 

荒れる流れは今回も

そして、その流れは今回も続いた。

優勝したのは5番人気のジャスティンロックだが、10頭中の5番人気だから伏兵と言ってよいだろう。

だが、さらに凄いのは2着ヴィーアストニッシド。9番人気は大穴だ!

阪神芝2000Mで、勝ち時計が2分3秒3。

全く同じ舞台で行われた昨年の勝ち時計が2分1秒6(勝ち馬ワンダフルタウン)だから、馬場が相当タフだったようだ。

昨年の優勝馬

上位馬は、そうした馬場が向くタイプだった面はあったかもしれないが、それにしても、人気薄で重賞を好走した事実は価値がある。

勝ち馬、2着馬を素直に称えるべきだろう。

それと同時に、改めて今年の2歳世代が一筋縄ではいかないことを実感せずにはいられない

 

当然、年末のG1も!

だとすれば当然、この先に待つ【朝日杯FS】や【ホープフルS】などの2歳G1(重賞)や、彼らがクラシック路線を戦うことになる来年の3歳世代の重賞も、簡単な戦いにはなるまい。

当然、競馬ファンの皆様は頭を悩ますことになるだろう。

だが、どうかご安心いただきたい。

難解なレースが続けば続くほど、日頃から穴馬券にこだわっての勝負を続けるキングスポーツにとっては大チャンス!

引き続き、各コラムやYouTubeでは皆様にヒントをお届けしていきたい。

できれば、キングスポーツにお申し込みをいただければ、各レースの最終的な指定買い目までお届けできるので、合わせて検討してほしい。笑

 

さて、ヒントという意味では「レース回顧」も必見だ。

今回も、勝ち馬含めた「気になる3頭」について、現時点での印象を記してみたい。

いずれも一言ていどだが、参考になることもあるだろう。頭に入れていただけると幸いだ。

 

1着ジャスティンロック⇒かなりの素材かも

まずはもちろん、優勝したジャスティロックから。改めておめでとう!

率直に言って、素晴らしいレース内容だった。2着馬が前半から逃げて最後まで粘る流れの中、3角9番手から4角2番手へと自ら動いて位置取りを上げた上で差し切りを決めている。

だが、実はこの勝利には伏線がある。

実は未勝利勝ちを決めた前走も、3角5番手から4角2番手へと位置を押し上げた上で勝利を収めている。

相手のレベルが大幅に上がった重賞で同じことをするのだから、単に強いだけではなく

「実に学習能力が高い」

 

鞍上の松山騎手はレース後、次のような話をしている

しっかり押し切ってくれて、強い内容だったと思います。これからまだまだ良くなってくる馬ですし、この時点でこれだけ高いポテンシャルを見せて良い走りをしてくれているので、この先が本当に楽しみな馬です

父リオンディーズは、エピファネイアの弟。

そのエピファネイアの種牡馬としての活躍を見る限り、リオンディーズ産駒も長い距離への適性も高そう。

十分にクラシック路線が狙える馬として、引き続き注目したい。もちろん未来の主役は決まり!

 

3着フィデル⇒もう少し時間がほしい

上位人気馬の中では、唯一好走の部類に入るのがこの馬。

2番人気で3着だから陣営は満足していないかもしれないが、決して悪い結果ではない。

一方で、個人的な感想としては

新馬戦の時の方がもう少し軽快に動けていたな

ということになる。

はじめは、4ヶ月ぶりの休み明けによるものかとも思ったが、レース後、川田騎手は次のような話をしていた。

今はまだ動き切れなくて、まとまった走りがまだ出来ないです。

恐らく、心身若さがあり、走りが安定しないということなのだろう。

だとすれば、馬券を買う側とにとって頼りになる馬に成長するまでは、少し時間がかかるかもしれない。完成すれば、勝ち馬同様クラシック路線に挑める馬だと思うので、私たちも常に調教はチェックしていきたい。

 

8着ライラック⇒まだ見限れない

実は、今回のレースで私たちが特に期待していた一頭だった。

だが、ゲート入りの段階で気性の若さを出してしまった。

当然スタミナロスをしてまったし、道中でも集中できずに他馬に不利を与えてしまった。

大変残念だが、ゲート前の時点で勝負ありだったのかもしれない。

ただ、期待していた馬だから言う訳ではないが、まだ見限るのは早いと思う。

新馬戦で見せた、ほぼノーステッキでの完勝のインパクトは、今回のライバルたちと比べても一枚上!

気性の若さは、訓練次第である程度は改善できると言われるが、走力は、やはり持って生まれた素質による部分も大きい。ライラックは、並の馬ではない。

最近活躍が目立つ美浦・相沢厩舎の管理馬だ。

陣営の手腕にに期待したいし、引き続き注目してみようと思う!

 

【京都2歳ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ジャスティンロック(松山弘平騎手)
「道中は折り合いに専念し、リズム良く運ぶことができました。しっかり脚も溜まっていましたし、早めに動いて行く形でしたが、しっかり押し切ってくれて、強い内容だったと思います。これからまだまだ良くなってくる馬ですし、この時点でこれだけ高いポテンシャルを見せて良い走りをしてくれているので、この先が本当に楽しみな馬です」

2着 ビーアストニッシド(飯田雄三調教師)
「距離は持ちますね。パドックでうるさくて急遽先出しでした。物見をしながらでしたが、かえって良かったかもしれません。だいぶテンションが上がってきていますし、この後は未定です」

3着 フィデル(川田将雅騎手)
「今はまだ動き切れなくて、まとまった走りがまだ出来ないです。それでも精一杯頑張ってくれたんですが、これからの成長が楽しみです」

4着 ポッドボレット(岩田望来騎手)
「ポジションはもう少し前が良かったのですが、リラックスして走っていました。内でごちゃつくのは嫌だったので、外へ持ち出してすごく反応は良かったです。もっと良くなる余地があります」

5着 シホノスペランツァ(浜中俊騎手)
「馬の感じは使うごとに良くなっていて、素軽さは出ています。動ける位置にいたかったのですが、動けずでした。持久力を活かすような競馬をしたかったのですが、やりたい競馬ではなかったです。重賞のメンバーで内容のある形で走れましたし、この先楽しみが持てると思います」

6着 トゥデイイズザデイ(武豊騎手)
「ゲートでずっと暴れていました。出はしょうがないとしても、3コーナーが痛かったです。勢いをつけた時に目の前でアクシデントがあって、あれでハミが抜けてしまい、かからなくなってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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