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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】弥生賞 &チューリップ賞 2024 など⇒無念のトロヴァトーレへの思いや未来の主役についてもご紹介!

【先週の重賞回顧】弥生賞 &チューリップ賞 2024 など⇒無念のトロヴァトーレへの思いや未来の主役についてもご紹介!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

弥生賞 2024 の回顧&未来の主役

2024年 3月 3日(日) 2回中山4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第61回報知杯弥生賞ディープインパクト記念
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2000m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 7 コスモキュランダ 牡3 57 M.デム 1.59.8 09-07-02-02 34.9 6 (美)加藤士津
5 5 シンエンペラー 牡3 57 川田将雅 2.00.0 1 1/4 04-03-05-05 34.8 3 (栗)矢作芳人
7 8 シリウスコルト 牡3 57 三浦皇成 2.00.2 1 1/4 01-01-01-01 35.5 9 (美)宗像義忠
4 4 エコロレイズ 牡3 57 横山和生 2.00.2 クビ 07-07-07-07 34.8 11 (美)岩戸孝樹
3 3 シュバルツクーゲル 牡3 57 西村淳也 2.00.5 1 3/4 02-02-02-03 35.6 5 *(美)鹿戸雄一
6 6 トロヴァトーレ 牡3 57 ルメール 2.00.7 1 05-05-05-06 35.5 1 *(美)鹿戸雄一
7 9 ダノンエアズロック 牡3 57 キング 2.00.7 ハナ 03-03-04-03 35.7 2 (美)堀宣行
1 1 アドミラルシップ 牡3 57 戸崎圭太 2.00.9 1 1/4 11-11-10-09 35.0 7 (美)相沢郁
8 10 ファビュラススター 牡3 57 横山武史 2.01.0  1/2 06-06-07-08 35.6 4 (美)萩原清
10 8 11 ニシノフィアンス 牡3 57 内田博幸 2.01.4 2 1/2 07-07-09-10 35.7 8 (美)竹内正洋
11 2 2 レッドテリオス 牡3 57 津村明秀 2.01.6 1 1/2 10-10-10-10 35.8 10 (美)古賀慎明

 

穴馬券はどこにでも転がっている

突然、他のレースの話題を出すことになってしまい恐縮だが、、、

現在公開中の「金鯱賞の狙いの記事」は読んでくださっただろうか?

参考→金鯱賞 2024 の狙い

 

その中で、レース攻略へ向けてのキーワードとして

「穴馬券はどこにでも転がっている!」

というようにご紹介した。

もちろん、これは【金鯱賞】を攻略するための話としてご紹介したもの。

しかし、今回の【弥生賞】の結果を受け、競馬の世界においては、極めて普遍的な話なんだということを痛感させられた。

まさか「堅い」と思われたレースで、1&2番人気の2頭が、共に掲示板にさえ絡めないなんて、、、

 

どうしたトロヴァトーレ?

今回の場合は、恐らく上位入線馬よりも先に、まさかの凡走に終わった人気馬の敗因を機にされている方が多いのではないかと予想する。

特に7着に敗れた1番人気トロヴァトーレにフォーカスしたい。

トロヴァトーレがまさかの惨敗

前走【葉牡丹賞】での強烈な勝ちっぷりから、私たちも「世代の横綱」まで狙っていける素材だとみていた。

それだけに、終始見せ場なく惨敗した結果には、馬券的なことよりも

「このくらいの馬だったのか、、、?」

という部分でショックが大きかった。

では、どうしてトロヴァトーレは結果を出せなかったのか?

やはりヒントとなるのは、レース後のルメール騎手のコメントになってくるだろう。こんなことを言っている。

「少し甘そうです。悪い馬場で、走り方が悪くなりました。最後はいっぱいになってしまいました。スムーズな競馬だったら、もっと良い結果になると思います」

 

まずはオープンで!

ルメール騎手は、この馬と新馬戦を勝った後、かつて、共にダービーを勝ち、トロヴァトーレの父親でもあるレイデオロと比較して

「似ている。もっと乗りやすいかも」

という趣旨の話をしていた。相当、期待が大きかったことが伝わってくる。

それだけに、この結果は悔しかったと思う。

だが、そういった中でも、変に持ち上げるのではなく、馬場に起因する走りの悪さだったり、極めて冷静かつ客観的な視点で敗因を語るあたりは、馬や陣営への

「もっとやれるんだぞ!」

という激励に聞こえたのは私だけだろうか。

 

さて、確かに前2走と比べると、明らかに前半からの行きっぷりが良くなかった。馬場が合わなかったことは確実であり「現時点では」良馬場専用機と言わざるをえない。

良馬場なら前進は確実だが、一方で、騎手は、あくまでも「もっと良い結果」という言葉にとどめている。残念だが「良馬場なら勝ち負け」というイメージまでは湧かなかったのかもしれない。

したがって、今後のトロヴァトーレに関しては、まずはオープン特別あたりを確実に狙っていくのが良いのではないだろうか。

少しローテはタイトだが【若葉ステークス】とか、逆に余裕をもって5月の【プリンシパルステークス】とか。そこで結果がでて、はじめて「再びの重賞挑戦」で良いのではないか。

競走生活は、まだ始まったばかりなのだ。焦らず、じっくり力をつけてほしい。未来の主役に指名して、また必ず応戦させてほしい!

チューリップ賞 2024 の回顧&未来の主役

2024年 3月 2日(土) 1回阪神3日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第31回チューリップ賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 6 スウィープフィート 牝3 55 武豊 1.33.1    14-14 34.3 5 (栗)庄野靖志
4 8 セキトバイースト 牝3 55 藤岡佑介 1.33.3 1 1/4    01-01 35.6 9 (栗)四位洋文
6 11 ハワイアンティアレ 牝3 55 西村淳也 1.33.4  1/2    13-11 34.7 15 (栗)松永幹夫
8 16 タガノエルピーダ 牝3 55 団野大成 1.33.6 1 1/2    03-03 35.6 1 (栗)斉藤崇史
2 3 エポックヴィーナス 牝3 55 和田竜二 1.33.6 ハナ    08-07 35.1 14 (栗)新谷功一
3 5 ミラビリスマジック 牝3 55 田辺裕信 1.33.7 クビ    04-04 35.4 3 (美)国枝栄
7 14 ラヴァンダ 牝3 55 松若風馬 1.33.8  1/2    11-11 35.2 11 (栗)中村直也
5 10 ガルサブランカ 牝3 55 ルメール 1.33.8 クビ    08-07 35.3 4 (美)木村哲也
7 13 エラトー 牝3 55 ムルザバ 1.33.9 クビ    02-02 36.1 8 (栗)上村洋行
10 5 9 スティールブルー 牝3 55 川田将雅 1.33.9 クビ    04-04 35.6 2 (美)宗像義忠
11 1 2 ラーンザロープス 牝3 55 横山典弘 1.34.0 クビ    08-07 35.6 6 (栗)武幸四郎
12 1 1 ブルーアイドガール 牝3 55 松山弘平 1.34.0 ハナ    11-11 35.3 12 (栗)吉岡辰弥
13 2 4 ワイドラトゥール 牝3 55 北村友一 1.34.0    04-04 35.8 7 (栗)藤原英昭
14 6 12 ショウナンマヌエラ 牝3 55 石橋脩 1.34.1  3/4    15-15 34.9 10 (栗)高野友和
15 8 15 イツモニコニコ 牝3 55 田中健 1.34.4 1 1/2    07-07 36.0 16 (栗)浜田多実
16 4 7 フルレゾン 牝3 55 鮫島克駿 1.35.1 4    16-16 35.2 13 (栗)池添学

 

いつか「やっぱり永島だ」と

いきなりだが、、、今回のレースの結果を受けて思い出したのが、20年くらい前に読んだ、蛯名調教師(もちろん当時は騎手)のインタビュアー記事。

オグリキャップの引退レースとなった【有馬記念】を振り返る中で、同期である武豊騎手について語ったもの。

確か、こういった趣旨の話をしていた。

「もしかしたら、違うジョッキーが乗っていても勝っていたかもしれない。しかし、そこにいたのは武豊。それが、武豊のすごいところなんだ」

結果として、大チャンスをものにしたように、若手離れした卓越した技術を備えていたことは前提とした上で、武豊騎手が持つ類まれな強運と、その強運も、ジョッキーとしては大事な要素であることを伝えたかったのだと思う。

 

さて、今回の結果。スイープフィートは、前走までの主戦・永島騎手から乗り替わっての参戦(前走の騎乗があまり良くなかったことが原因とも噂される)

結果、これでもかとばかりに鮮やかに勝つのだから、凄すぎる。今日の強さを見ると、永島騎手でも勝っていたかもしれないが「やっぱり武豊」なのだ。

ただ、決して永島騎手を貶めるつもりはない。

永島騎手も、悔しさを乗り越えるかのように、翌日の小倉1レースで早速穴を開けていた!心身ともに強靭であり、恐らくこの先、女性騎手史上ではNo1になれるジョッキーだと思う。

いつか、今回の武豊騎手のように「やっぱり永島まなみだな」と競馬ファンが口にするようなジョッキーになってほしい。私たちの心からのエールだ。

 

末脚についての考え方

それにしても、スウィープフィートの末脚は強烈だった。2着馬へのタイム差は0.2秒差だが、最速をマークした上がり3ハロンのタイムは、2番目の馬と0.4秒差!

自慢の末脚で、完全にライバルたちをねじ伏せた印象。

レース後、武豊騎手が

(本番と)同じ条件でのトライアルでこの強さなので、期待できますね。本当に今日は良い仕事ができたと思いますし、楽しみな馬に出会えたなと思います

 

と高く評価していたが、それも納得だ。

ただ、一方で、競馬ファンの間では、次のような声もあるようだ。

「素晴らしい脚で伸びてきたけど、ラストは後続の馬と脚色が同じになったように見えた。つまり、長い脚を使えるタイプではないのかも?」

というものだ。

もちろん、そういった考えが生まれるのもわかるし、それを否定するつもりはない。

ただ、私たちの見方は違う!

 

むしろ長い直線で

「むしろ東京など、直線が長いコースでこそ」

というのが率直な思い。

東京も合いそうだ!

別に、細かいことを言うつもりはないのだ。4角14番手通過からもわかる通り、単純に位置どりが後ろだったから、ジョッキーが早めに仕掛け始めていた。

その分、さすがにラストは止まったというだけの話。

むしろ、ライバルたちよりも、長く脚を使っているのではないだろうか。

それだけに【オークス】に出走するなら非常に楽しみだ!

祖母にあたる、名牝スイープトウショウは、20年前のこのレースを優勝!ただ、5月の【オークス】では、ダイワエルシエーロの2着に敗れている。

祖母の主戦だった池添謙一騎手が「最も尊敬する騎手」である武豊騎手が、20年後に借りを返す!

そんなドラマチックな瞬間があるのだろうか?

優勝馬でも、迷わず未来の主役に指名し、これからも注目したい!

オーシャンステークス 2024 の回顧&未来の主役

2024年 3月 2日(土) 2回中山3日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第19回夕刊フジ賞オーシャンS
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 15 トウシンマカオ 牡5 57 横山武史 1.08.0    05-05 34.2 1 (美)高柳瑞樹
5 10 ビッグシーザー 牡4 57 坂井瑠星 1.08.2 1 1/4    07-07 34.2 2 (栗)西園正都
1 1 バースクライ 牝4 55 岩田望来 1.08.2 ハナ    07-07 34.1 3 *(栗)千田輝彦
1 2 ヨシノイースター 牡6 57 丸山元気 1.08.2    05-05 34.4 6 (栗)中尾秀正
6 11 キミワクイーン 牝5 55 M.デム 1.08.5 1 3/4    09-07 34.3 5 (美)奥村武
2 3 ショウナンハクラク 牡5 57 戸崎圭太 1.08.6 クビ    10-10 34.2 11 (栗)松下武士
2 4 グレイトゲイナー 牡7 57 三浦皇成 1.08.6 ハナ    01-01 35.3 9 (栗)森秀行
B3 5 マテンロウオリオン 牡5 57 津村明秀 1.08.8 1 1/4    14-15 34.3 10 (栗)昆貢
4 8 バルサムノート 牡4 57 キング 1.08.8 ハナ    16-15 34.1 8 (栗)高野友和
10 6 12 カイザーメランジェ 牡9 57 吉田豊 1.08.8 ハナ    14-14 34.3 16 (美)中野栄治
11 7 13 ダディーズビビッド 牡6 57 浜中俊 1.08.8 ハナ    10-10 34.5 7 *(栗)千田輝彦
12 7 14 オタルエバー 牡5 57 石川裕紀 1.08.8 ハナ    02-02 35.4 14 (栗)中竹和也
13 5 9 シュバルツカイザー セ6 57 大野拓弥 1.09.0 1 1/4    10-10 34.6 4 (美)大竹正博
14 B4 7 ジュビリーヘッド 牡7 57 横山和生 1.09.0 クビ    03-03 35.4 12 (栗)安田隆行
15 3 6 ボンボヤージ 牝7 55 川須栄彦 1.09.2 1 1/4    10-10 34.9 15 (栗)梅田智之
16 8 16 シナモンスティック 牝5 55 松岡正海 1.09.4 1    03-03 35.9 13 (美)宗像義忠

 

「まさか」の激走

早速だが、、、ひとつ、正直に告白させてもらおう。

今回のレースにおいて、1番人気に支持されたトウシンマカオ

「馬券に絡めない可能性が高い」

という見方をしていた。プロの予想家として、見立てが甘かったことは反省している。

とはいえ、レース前の段階では、私たちなりの「馬券に絡めない理由」があった。

それは「初挑戦となる、中山のゴール前の急坂が向かない」というもの。

改めて申し上げるまでもないが、既に重賞ウイナーであり、スプリント路線において多くの実績を残してきている。

だが、持ち味は、どちらかといえば、息の長い末脚にあると考えていた。

対して中山の急坂は瞬発力とパワーが求められる。それゆえ、難しいレースになると思っていたのだ。

 

「不動の主役」になる可能性も!

しかし、終わってみれば、2着馬に1馬身1/4差!

1200Mという距離を考慮すれば、この着差は圧倒的と言って良いレベルだろう。

本当に、強かった。というより、強すぎた。

トウシンマカオが強すぎた

今回見せた、瞬発力&稍重の馬場さえも問題にしなかったパワフルな動きが、このところに進化によって得られたものなのか?

それとも、元々秘めていたものが、実戦でも発揮できるようになったのか?

このあたりは、私にはわからない。

ただ、ひとつ言えることは、新しい魅力を披露したトウシンマカオは、スプリント路線において、絶対的な存在になりえる可能性の持ち主だということ。

 

ここ数年、常に「混戦」と言われ続けたスプリント路線に、いよいよ新時代が訪れるのかも!?

そうは言いつつ、穴党の私たちのことだ、きっと【高松宮記念】では、穴馬を発掘して攻めることになるのだろう(笑)

とはいえ、G1では中途半端なことはしたくない。トウシンマカオで仕方ないと思えば、迷わず勝負をするかもしれないし、そうではないと思えば、逆にトコトンまで攻め抜くことになる。

このあたりは、レースの大局観の部分になるので、あと3週間後、私たちがどういった方向性に向かうのか、楽しみにしていてほしい!

 

 

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