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ホーム勝負の明暗CBC賞 2020【回顧】ラブカンプーの勝因はどこに?厩舎の実力も見逃せない!

CBC賞 2020【回顧】ラブカンプーの勝因はどこに?厩舎の実力も見逃せない!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】CBC賞 2020 における勝負の明暗

2020年 7月 5日(日) 4回阪神2日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・内 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
B2 3 ラブカンプー 牝5 51 斎藤新 1.08.7      01-01 35.2 13 93.1 442 -2 (栗)森田直行
3 6 アンヴァル 牝5 54 北村友一 1.09.0 1 3/4    02-04 35.2 11 73.1 472 +2 (栗)藤岡健一
1 2 レッドアンシェル 牡6 57 福永祐一 1.09.3 2    07-06 35.3 3 7.6 470 -2 (栗)庄野靖志
5 9 タイセイアベニール 牡5 56 松山弘平 1.09.3 ハナ    12-12 34.7 2 4.8 498 0 (栗)西村真幸
3 5 エイシンデネブ 牝5 53 幸英明 1.09.5 1 1/4    15-15 34.1 10 39.1 430 0 (栗)坂口智康
8 15 ノーワン 牝4 53 浜中俊 1.09.6  1/2    16-15 34.1 12 80.9 486 +2 (栗)笹田和秀
6 11 アウィルアウェイ 牝4 55.5 川田将雅 1.09.6    14-14 34.5 6 10.7 468 -12 (栗)高野友和
B2 4 グランドロワ 牡6 55 和田竜二 1.09.6 ハナ    09-09 35.3 7 15.4 492 -6 (栗)鈴木孝志
B8 16 ジョイフル 牡6 56 川又賢治 1.09.7    09-09 35.4 9 30.7 512 -8 (栗)吉村圭司
10 4 8 ロケット 牝5 52 酒井学 1.09.9 1 1/4    05-04 36.0 5 9.7 480 +2 (栗)石橋守
11 7 14 ディメンシオン 牝6 53 松田大作 1.10.0  1/2    02-02 36.3 8 19.4 452 +2 (栗)藤原英昭
12 4 7 クリノガウディー 牡4 58 横山典弘 1.10.0 クビ    09-07 35.8 1 2.6 492 -2 (栗)藤沢則雄
13 1 1 ナインテイルズ 牡9 53 中井裕二 1.10.1  3/4    13-13 35.3 16 278.0 472 -14 (栗)長谷川浩
14 7 13 ミッキースピリット 牡4 54 松若風馬 1.10.4 1 1/2    05-07 36.3 4 9.5 490 -2 (栗)音無秀孝
15 6 12 ダイシンバルカン 牡8 52 国分優作 1.10.5  1/2    02-02 36.8 15 270.1 504 0 (栗)吉田直弘
16 5 10 ショウナンアンセム 牡7 56 鮫島克駿 1.10.8 1 3/4    07-09 36.5 14 96.7 488 -2 (美)田中剛

 

本当に驚いた。

まさか、13番人気の伏兵・ラブカンプーが優勝するとは、、、

率直に言って、読めなかった。

もちろん、一昨年のG1【スプリンターズステークス】で2着に激走しているほどの馬。

誰もが認める実績馬であることは間違いない。

 

だが一方で、私たちは予想家としての長年の経験から

一度急失速した牝馬が復活するのは極めて難しい

という確固たる考えをもっている。

精神的に繊細な牝馬は、リズムを崩すと競馬への集中力を失う。

例え調教ではそれなりに走っても、なぜか実戦では走らない。そういった馬を何頭も見てきた。

ラブカンプーは【スプリンターズS】のあと、2桁着順が8度も続いた。

そしてその後も掲示板さえなかった。

 

競馬に先入観は禁物なんだ

そういった馬が復活の重賞勝ちを挙げたのだ。

競馬に先入観は禁物

だということを改めて感じる。

それと同時に

ラブカンプーはどうして復活の勝利を挙げられたのか?

という点を考えていかなくてはいけない。

ただ「先入観は敵」ということだけで終わらせたくはない。今後への糧となるような何かを掴みたい。

 

止まらない!森田厩舎

その前に、まずは勝者を称えさせてほしい。

G1実績もあるだけに意外だが、ラブカンプーは今回がG1初制覇!おめでとう!

苦しい時期が長く続いただけに、関係者の喜びは非常に大きいだろう。

同時に復活へと導いた森田厩舎の手腕の高さを感じる。

 

実はここ最近の重賞における森田厩舎の活躍は抜群だ。

2週前の【函館スプリントステークス】ではダイメイフジで2着!

また先週G1【宝塚記念】では、キングスポーツの穴馬でもあった☆モズベッロで3着に入っている。

 

しかも、単に管理馬を上位争いさせているだけではない。

強調すべき点は2つある。

1・単勝二桁人気馬を馬券圏内へと導いている

【函館SS】ダイメイフジ 10番人気⇒2着

【宝塚記念】モズベッロ  12番人気⇒3着

【CBC賞】ラブカンプー 13番人気⇒1着

2・前走圏外から復活させている

【函館SS】ダイメイフジ 前走14着⇒2着

【宝塚記念】モズベッロ  前走7着⇒3着

【CBC賞】ラブカンプー 前走7着⇒1着

 

引き続き、森田厩舎の管理馬には注目していく必要があるだろう。

もともと、きめ細かな仕上げをする厩舎だなという印象を持っていたが、ここにきてその精度がぐんぐん上昇している印象だ。

ということで、例え苦戦が続いていても!

森田厩舎の馬なら何かがあるかもしれない!

まずは、これを今回のレースにおける教訓の1つとしよう。

 

もうひとつ、鞍上の斎藤新騎手もここが重賞初制覇だ。

デビュー2年目での重賞初制覇は、2017年【レパードS】を制した木幡巧騎手以来3年ぶりだという。

同期で、ここ最近の活躍では斎藤騎手を上回る岩田望騎手(今週は病気による乗り替わり)、団野騎手(ラジオNIKKEI賞に騎乗予定だったが直前の落馬により乗り替わり)の不在を逃さないぞ!とばかりに先に重賞を勝つあたり、ドラマチックじゃないか。

スター騎手というのは、単に数字を勝つ騎手ではない。

その背景に「ファンの心を震わせるようなストーリーやドラマがあってこそ」ではないだろうか。

そういった意味では

ニュースター候補誕生!

今後が楽しみでならない。

 

ラブカンプーの勝因は?

長くなったが、最後にラブカンプーの勝因について考えよう。

もちろん、厩舎の手腕、そして馬自身の頑張り・能力があればこそ、これは大前提だ。

それに加えて、強いて挙げるなら次の2点だろうか。

1⇒前走で芝1000Mを使われていたこと

2⇒鞍上・斎藤新騎手の存在

 

まず1つ目に関して。

直千レースで刺激が入った!

実は、昨年秋にも「直千レース(ルミエールS)⇒短距離重賞(京阪杯)」というローテーションを経験している。

【京阪杯】の結果は「良い」とは言えないかもしれないが、それでも9戦ぶりの一桁着順(9着)だった。

より速い流れを経験したことで、馬に刺激が入ったのだろう。

ラブカンプーに限らずだが、直千レースを経験後、馬が目覚めるケースは少なくない。

調子を落としている馬が直千に出走したら!

その次のレース

は警戒したい。

 

失うものがない若武者の存在

そして、鞍上・斎藤新騎手の存在だ。

デビュー2年目で重賞未勝利の騎手、しかも馬は13番人気。

ハッキリ言って、失うものが何もない立場。

当然、良い意味で深く考えることなく、積極的に飛ばすことに集中すればよかった。

だからこそ、馬に余計な緊張が伝わらなかったのではないだろうか。

前半でも記した通り、牝馬はとにかく繊細だ。

斎藤騎手のような立場の騎手がぴったりだったのだろう。(そんな騎手を騎乗させたのも厩舎の手腕)

「苦戦続きの牝馬&無欲の若手騎手=狙い目」

この考え方も大事にしたい。

 

未来の主役になりえる?

こういったような勝因があったことは確か。

それでも、先ほども記したように、厩舎の手腕、そして馬自身の頑張り・能力は大前提。

重賞勝ちは、条件が向いただけでできるようなものではない。

また、リズムを崩した牝馬は脆いが

一度立ち直ると再び波に乗る

のも牝馬の面白いところ。

だからこそ!

今回の勝利は一過性のものではない!

と断言させていただきたい。

今回の勝利は、充実の秋へ向けての第一歩!

ということで、ラブカンプーを「未来の主役」に指名し、今回の回顧を終えたい。

 

 

レースを見逃した方はこちらからどうぞ

 

【CBC賞 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ラブカンプー(斎藤新騎手)
「1年目に勝たせてもらっていて、2年目になかなか勝てていなかったので、結果を出せて嬉しいです。重賞に乗せていただいたオーナーや森田先生、陣営の皆さんに感謝しかありません。枠も良く、斤量も軽かったですし、積極的な騎乗を心掛けていました。ラブカンプーがそれに応えてくれてゴールした時、こみ上げるものは大きかったです。外に速い馬がいましたが、ゲートが速く、出てから行けると思って行きました。この馬場で、斤量も軽いので、後続に脚を使わせて、いかに粘れるかという競馬の方が良いと思って乗り、それに馬が応えてくれました。だんだん、馬も復調していましたし、厩舎が上手く調整してくれました」

2着 アンヴァル(北村友一騎手)
「枠も良く、いい位置で、ベストの位置で競馬はできたと思います。終い、伸びてくれましたが、勝った馬も止まりませんでした。この馬自身、脚を使って、よく頑張ってくれたと思います」

3着 レッドアンシェル(福永祐一騎手)
「上手く立ち回って、良い形で直線に向きました。しかし、そこからの伸びがもう一つでした。差を詰めての3着ではなく、失速気味の3着でした。逃げ切った馬に関しては仕方がありません。良い頃から比べると、物足りなさはありますが、最低限の格好はつけてくれました」

4着 タイセイアベニール(松山弘平騎手)
「今日は前が止まらない馬場で、前半はなかなかポジションを取れず、行き脚がつきませんでした。もう少し前目のポジションにつけたかったです。よく来てはいますが、前半のポジションが取れない分、厳しかったです」

5着 エイシンデネブ(幸英明騎手)
「最後はよく来ていますが、もう少し早く追い出せば良かったです」

9着 ジョイフル(川又賢治騎手)
「馬場も厳しかったです。最近はハミを取っていなかったので、押して押してハミを噛ませるようにして、ハミを噛んでくれました。最後は一時のような走りを見せてくれました。まだ走れる姿を見せてくれました」

12着 クリノガウディー(横山典弘騎手)
「今日はいつものスタートではありませんでした。軽量馬が逃げ切るレースでしたし、その中で58kgはきつかったかもしれません」

13着 ナインテイルズ(中井裕二騎手)
「1200mのレースは、この馬にとっては内枠は良いかなと思っていました。阪神のこの馬場を考えれば、かわいそうな枠だったことに尽きます。それでも9歳らしからぬ気合いを感じました」

14着 ミッキースピリット(松若風馬騎手)
「メンバーが強くなって、流れも変わってくるので、慣れが必要です。馬場が緩いのも気にしていました。終始追っつけ通しでした。綺麗な馬場だと結果は違っていたと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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