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プロキオンステークス 2021【回顧】上位2頭は本物か?フロックか?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】プロキオンステークス 2021 における勝負の明暗

2021年 7月11日(日) 3回小倉4日 天候 : 雨  馬場状態 : 重
【11R】 第26回プロキオンS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1700m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
B2 3 メイショウカズサ 牡4 56 松山弘平 1.40.9 05-04-05-04 35.5 9 19.8 480 -8 *(栗)安達昭夫
B3 6 トップウイナー 牡5 56 和田竜二 1.41.3 2 1/2 02-02-02-02 36.3 14 73.1 462 -6 (栗)鈴木孝志
8 16 メイショウウズマサ 牡5 56 斎藤新 1.41.6 2 01-01-01-01 36.6 12 37.2 498 -2 *(栗)安田隆行
B6 12 ダノンスプレンダー 牡5 56 川田将雅 1.41.6 ハナ 11-09-08-06 36.0 3 5.7 512 +2 *(栗)安田隆行
1 2 アヴァンティスト 牡5 56 松若風馬 1.41.6 08-06-08-06 36.0 10 21.7 466 -2 (栗)渡辺薫彦
B5 10 サンライズホープ 牡4 56 幸英明 1.41.7  1/2 03-04-03-03 36.6 1 4.0 540 +2 (栗)羽月友彦
5 9 ウェスタールンド セ9 56 藤岡佑介 1.41.8  1/2 16-16-13-11 35.6 2 4.7 498 +18 (栗)佐々木晶
B4 8 ワイドファラオ 牡5 58 福永祐一 1.41.8 クビ 06-06-04-05 36.5 4 7.5 508 +2 *(栗)辻野泰之
8 15 スマートダンディー 牡7 56 秋山真一 1.42.2 2 1/2 11-12-11-08 36.2 8 19.4 504 -2 (栗)石橋守
10 B2 4 マリオマッハー 牡4 56 森裕太朗 1.42.7 3 13-13-14-15 36.4 11 31.8 460 +8 *(栗)安達昭夫
11 B6 11 ペプチドバンブー 牡6 56 富田暁 1.42.9 1 1/4 14-14-14-14 36.6 7 14.5 512 +4 (栗)武英智
12 1 1 メイショウワザシ 牡6 56 西村淳也 1.43.2 1 1/2 03-03-08-11 37.5 5 12.3 528 -2 (栗)南井克巳
13 7 13 タイサイ 牡5 56 中井裕二 1.43.2 クビ 08-09-11-11 37.3 13 64.6 482 -12 (栗)四位洋文
14 4 7 ナムラカメタロー 牡5 56 小牧太 1.43.7 3 10-09-05-08 38.3 6 13.0 508 +2 (美)稲垣幸雄
15 3 5 ブラックムーン 牡9 56 浜中俊 1.44.1 2 1/2 15-15-16-16 37.0 16 88.7 506 +10 *(栗)辻野泰之
16 7 14 タイガーインディ 牡4 56 熊沢重文 1.44.4 2 06-06-05-08 39.0 15 74.7 472 +10 (栗)大橋勇樹

 

やはりダート路線は混戦だ!

レース前の段階で公開していたコラム「プロキオンステークスの狙い」を読んで下さった方はいるだろうか。

私は、以下のようなことを記した。

先日の交流G1【帝王賞】の結果には驚いた。

「荒れない」と言われる交流G1において、3連単238万馬券が飛び出した!

しかも、上位人気3頭は全て馬券圏外へと沈んでいるのだ。

もちろん、まずは何より優勝してテーオーケインズに対して、心からの祝福を申し上げたい。

鞍上の松山騎手も、先日のレース前の落馬にも負けず、素晴らしい騎乗だった。

それと同時に、私の中で改めて強く感じたのは

現在のダート路線は一筋縄ではいかない

という事実だ。

 

【帝王賞】はもちろんだが、振り返ってみれば2月のG1【フェブラリーS】でも、伏兵の8歳馬2頭が馬券圏内に食い込んでいる。

そういった状況があるだけに【プロキオンS】も簡単な決着にはならないだろうと考えていたが、、、結果は私たちの想像をさらに超えるものだった。

 

奇しくも!再び松山騎乗馬が激走!

優勝したのは9番人気の伏兵・メイショウカズサだった。

鞍上の松山弘平騎手は、奇しくも【帝王賞】の優勝馬テーオーケインズのパートナーでもある。

再び、松山の好騎乗が波乱を生んだというわけだ。

昨年の牝馬3冠ジョッキーだが、決して人気馬を確実に勝たせるだけの騎手ではない。

人気薄に乗った時は、積極騎乗に常に穴を狙う意識を備えているように見える。

さすがとしか言いようがない。

初重賞制覇を成し遂げたメイショウカズサも合わせて、心からの祝福を申し上げたい。

 

騒いでいるばかりではダメ

さて、2着馬・3着馬が共に二桁人気(3着はキングスポーツの予告の穴馬でもあった☆メイショウウズマサ)という点も含めて、とにかく波乱のレースだったわけだが、いつまでも荒れた荒れたと騒いでいても仕方がない。

目の前のレースが堅かろうが荒れようが、競馬はこれからも続いていくのだ。

未来のレースで勝つためにも、何より大事なのは

今回好走した伏兵が本物なのか?否か?(次も買えるのか?)を精査する

という点だろう。

特に勝ち馬メイショウカズサの場合は評価に迷う方が多いと思う。

というのも、2着馬に2馬身半差という結果自体は完勝の部類だが、得意とする道悪(昨夏に道悪で2連勝)が後押ししたという考え方も可能だからだ。

そういった点も含めて、私たちなりの見解をご紹介してみたい。

メイショウに加えて、2着トップウイナーも解説する。

 

1着メイショウカズサ⇒レース後の鞍上に注目

正直に申し上げよう。

私自身も、レースが終了した時点では「道悪巧者」という部分が幸いしたのでは?という心境だった。
結果自体は素晴らしいが、過大評価は禁物かなと。

だが、レース後の松山騎手のコメントを聞いて、印象は一変。

ということで、そのコメントをご紹介してみよう。

ようやくこの馬らしさというか強い競馬を見せることが出来て良かったなと思います

 

「この馬らしい強さ」

ということは、鞍上にとっては今回くらいは走って当たり前!

オープンに上がってからの直近3走では結果が出ていなかったが、力が足りないでのはなく、単純に力を出し切れていなかったという評価なのだろう。

 

松山騎手は真っ直ぐな男

確かに、松山騎手のインタビューを受けてレース映像を見直してみると、道中での集中した振る舞い、推進力、そしてコーナーを回って行く時のスムーズな動き。

どこを切り取ってもレベルが高い。

もちろん、良馬場では道悪ほどの信頼度はないかもしれないが、それでも今回の結果をフロックだと受け止めたら痛い目に遭いそうだ。

 

真っ直ぐな男・松山騎手

では何故、松山騎手のコメントを素直に受け入れられたかと言えば

「松山騎手は忖度しない真っ直ぐな男」

だと思えるからだ。

柔和なルックスに騙されそうになるが(笑)、レースぶりを見ていると、とにかく強気で妥協しないことがよくわかる(だから結果が出るのだ)

川田騎手などもそうだが、とにかく率直な思いをコメントに残す印象が強い

ぜひ、皆さまには松山騎手のコメントには注目してほしい。

メイショウカズサは未来の主役に指名しておこう。

 

2着トップウイナー⇒行きっぷりが戻った訳とは?

かつてはオープン勝ちもありながら、ここ最近は苦戦が続いていた。

どうも、好成績を残していた昨年夏以前のような、行きっぷりの良さが見られなくなっていたのだ。

行きっぷりが悪いから、無理に鞍上が押す。結果、脚が残らずに苦戦という状況だった。

だが、今回はいきなりそれが改善されていた。

心地よさそうに2番手を追走。直線でも粘って2着を確保したのだ。

では、行きっぷりが戻った理由とは?見方は様々あるだろうが、個人的には

前走で芝の重賞【目黒記念】を走った点

にあったと見ている。

 

芝挑戦で刺激が入った

蘇った行きっぷりで

その【目黒記念】だが、結果的には最下位入線に終わっている。

それでも、芝の強豪たちを引き連れ、序盤から果敢に逃げた!

いくら長距離(芝2500M)とはいえ、やはり芝とダートではスピード感が違う。

良い刺激になったと考えるのが妥当だろう。

「ダート⇒芝⇒ダート」の馬は、今回に限らず、今後も注目してほしい。

 

さて、行きっぷりが戻りながら勝ち馬には差をつけられただけに、2頭の間にはやや能力差があるか。

それでも、上でも記したが、不調に陥る前には、得意の1400Mではオープン勝ちがある。

今回の走りをキープできれば、1400M限定で重賞勝ちの未来まで見えてきた!

ぜひ、注目してほしい。

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【プロキオンステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 メイショウカズサ(松山弘平騎手)
「ここ3走ほど力を発揮できていなかったので、ようやくこの馬らしさというか強い競馬を見せることが出来て良かったなと思います。こういった(重)馬場は合うと思っていたので、そのへん(直前の雨)に関しては良かったと思います。スタートは速い馬もいたので、(他の馬を)行かせてその2列目という形にはなりましたが、そこでしっかり手応えも良く集中力を切らさず馬が頑張って走ってくれたので最後も良い脚でした。本当に馬は強かったと思いますとにかく気持ちが切れてしまうところがあるので切らさないようにそこを心がけていました。あとは小倉の馬場も相性がいいので馬の力を信じて乗りました。今日は強い馬もいましたがその中で強い競馬をしてくれて、レコードですし、これから先も無事に行ってくれたら楽しみです」

2着 トップウイナー(和田竜二騎手)
「良いスタートを切れて、揉まれたいところを取って、良いペースで自分の競馬が出来ました。相手や展開によるところはありますが、湿った馬場が良さそうです」

3着 メイショウウズマサ(斎藤新騎手)
「距離がベストではない中、雨が降って良かったです。芝スタートの方が行き脚がつきやすいです。きつい時計やペースによく粘っていて力をつけています」

4着 ダノンスプレンダー(川田将雅騎手)
「これだけ速いタイムになるレースにもよく対応してしっかり自分の脚を使ってくれました。4着でしたが、よく頑張ってくれたと思います」

5着 アヴァンティスト(松若風馬騎手)
「内枠が良かったです。道中の折り合いがついて最後までしっかり伸びていました。よく頑張ってくれました」

6着 サンライズホープ(幸英明騎手)
「良い形で走っていますが、時計が速すぎるのもあるかもしれません」

7着 ウェスタールンド(藤岡佑介騎手)
「不利な条件が重なった印象でした。2000mから1700mのハイペースになって追走はああいう形になります。外からでは間に合わないと思って、内から行きましたが、直線で前が開いてもいつもほどの伸びはありませんでした。これを使って絞れてくると良いですね」

8着 ワイドファラオ(福永祐一騎手)
「距離が長かったです。3コーナー過ぎに息が入ってしまいました」

9着 スマートダンディー(秋山真一郎騎手)
「レースで外を回りたくないと思っていました。もう少し内の枠が欲しかったです」

10着 マリオマッハー(森裕太朗騎手)
「馬場が合わなかったのかなと思います。前残りになってしまって不利な条件でした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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