こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】小倉2歳ステークス 2021 における勝負の明暗
【11R】 第41回小倉2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1200m 10頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 9 | ナムラクレア | 牝2 | 54 | 浜中俊 | 1.07.9 | 06-07 | 33.9 | 4 | 6.4 | 458 | +4 | (栗)長谷川浩 | |
2 | 7 | 7 | スリーパーダ | 牝2 | 54 | 福永祐一 | 1.08.3 | 2 | 06-06 | 34.2 | 3 | 6.2 | 404 | +6 | (栗)斉藤崇史 |
3 | 8 | 10 | アネゴハダ | 牝2 | 54 | 幸英明 | 1.08.5 | 1 1/4 | 09-09 | 34.2 | 8 | 21.3 | 446 | +10 | (栗)佐々木晶 |
4 | 5 | 5 | デュガ | 牡2 | 54 | 武豊 | 1.08.6 | 1/2 | 02-03 | 34.9 | 5 | 8.5 | 484 | +12 | (栗)森秀行 |
5 | 4 | 4 | インプロバイザー | 牡2 | 54 | 松若風馬 | 1.08.6 | 頭 | 04-03 | 34.7 | 2 | 5.7 | 462 | -10 | (栗)音無秀孝 |
6 | 7 | 8 | ブレスレスリー | 牝2 | 54 | 藤岡康太 | 1.08.8 | 1 1/4 | 04-03 | 34.9 | 7 | 16.7 | 452 | +18 | (栗)藤岡健一 |
7 | 3 | 3 | ショウナンマッハ | 牡2 | 54 | 松山弘平 | 1.09.1 | 2 | 01-02 | 35.5 | 1 | 2.8 | 490 | +2 | (栗)茶木太樹 |
8 | 6 | 6 | エトワールジェンヌ | 牝2 | 54 | 国分優作 | 1.09.3 | 1 | 06-07 | 35.3 | 10 | 114.3 | 486 | +8 | (栗)清水久詞 |
9 | 2 | 2 | ソリッドグロウ | 牝2 | 54 | 岩田康誠 | 1.09.5 | 1 | 02-01 | 35.7 | 6 | 9.8 | 438 | 0 | (美)池上昌和 |
10 | 1 | 1 | シュンメキラリ | 牝2 | 54 | 秋山真一 | 1.10.0 | 3 | 10-10 | 35.5 | 9 | 99.0 | 476 | 0 | (栗)牧田和弥 |
明日のスターは誰だ!?
昨年【札幌2歳ステークス】から後のクラシックウイナー、ソダシ&ユーバーレーベンが出ている。
そのため、どうしても同じ2歳戦でも札幌に注目が行きがちだが、実は【小倉2歳ステークス】も「隠れた出世レース」
2016年の優勝馬レーヌミノルは、翌年の桜花賞を優勝。
また昨年の勝ち馬メイケイエールも、気性の若さに苦しみつつも、その後重賞を2つ勝っている。
当然、今年のメンバーの中にも
明日のスター候補がいる!
そう判断し、スターを発掘することを目指して、キングスポーツは予想に挑んだ。
今後が楽しみな上位2頭
では、早速結論から申し上げよう。
今回のレースを見る限り、将来的にも重賞で活躍できそうだと感じたのは
いずれも牝馬の2頭ということになる。
両馬の直線での伸び脚は、昨年のメイケイエールとまでは言わないが、それに近い威力だったように思う。
幸い、両馬ともメイケイほどは気性が若くなさそうだ。
(スリーパーダはやや幼いが)
今回のように、今後もじっくりと脚を溜めるスタイルを貫いていければ距離延長も問題なさそう。
来年の【桜花賞】の上位争いの中に、ひょっとしたら2頭がいるかも?
楽しみじゃないか。
2頭の間の差をどうみる?
恐らく、ここまでを読まれた方の中からは、次のようなお声も出てくるだろう。
確かにそうだ。本来、2馬身差は決して小さな差ではない。
それでも、冷静に内容をみれば、、、
互角か、むしろややスリーパーダの将来性に期待が持てるような気さえした。
2着スリーパーダは、前を走っていた面々(1番人気ショウナンマッハなど)を目標に自ら積極的に動いた。その分のスタミナロスがあっただろう。
一方、後ろにいたナムラクレアは、そのスリーパーダを目標に仕掛けることができた。
ここが勝負の明暗を分けた。
大器ならスリーパーダ
レース後、スリーパーダの福永騎手は、次のような話をしている。
結果的に2着に終わっている以上、彼自身の感覚では「ミス」なのかもしれない。
ただ「自ら前をとらえにいく(勝ちにいく)」騎乗をしたということは
それだけの素材だと鞍上が認めている
ということの裏返しでもある。
ましてや、ただの鞍上ではない。ダービージョッキー、三冠ジョッキーの福永祐一だ!
私たちなりの感覚としては
◆爆発力、将来性のスリーパーダ
いずれにしても、2頭の今後に期待!
もちろんスリーパーダは「未来の主役」だ!
見逃しちゃいけない!3着アネゴハダ
さて、勝利自慢のようで恐縮だが、実は今回の【小倉2歳ステークス】、3連単の4万9,390円&馬連1,950円のダブル的中に成功している。
夏競馬最終週の重賞を射止められたことは誇りに思う。
そんな勝利の立役者といえば!
やはりキングスポーツが1週前から予告した大穴!
8番人気(10頭中)の☆アネゴハダだろう。
有料会員様には、もちろん最終的な指定買い目までお伝えしているが、実はアネゴハダはYoutubeの番組内でも堂々公開した。
そのため「参考にして獲ったよ」というコメントも多数いただいた。
意外と、キングスポーツのYoutubeも役に立っているんだよ!笑
参考⇒小倉2歳S Youtube
どうして指名できた?
専門紙やスポーツ紙をパラパラと見てみたが、、、
アネゴハダに印を回している予想家は少しはいたが、私たちのように、上位の評価、しかも1週前の段階で断言している予想家はほぼいないと思う。
じゃあどうして指名できた?
ハッキリ言って、新馬戦の内容を見れば、それなりに競馬を知っている人なら、絶対に高く評価できたはず。
ダート戦とはいえ、スピード感、道中でのフットワーク、末脚の伸び。すべてが良かった。
ただ!競馬を知っていれば知っているほど
「小倉2歳ステークスは、前走でダートを走っている馬は馬券に絡まない(過去10年の馬券圏内馬30頭のうち、前走ダート組は1頭だけ)」
というデータが頭をよぎったのだと思う。
競馬に先入観は禁物!
しかし、私たちに迷いはなかった。
なぜなら、長年の経験から
だと確信しているからだ。
デビューしたばかりの2歳馬。この先どのように成長するかわからないのに、私たちの先入観という物差しに当てはめてしまう方がおかしい!
もちろん古馬の場合でも同様だ。
一部の飛び抜けた強豪を除けば各馬の能力が拮抗している印象の昨今の競馬界。何が起こるかわからない時代だけに、過去ではなく「今」を見なくてはダメ!
良い馬は良い!
これから始まる秋競馬、皆様が予想で悩んだ時には、過去ではなく、今を見てほしい。
自らが良いと思った馬は貫く勇気を持とうじゃないか!その先に夢馬券は待っている!
レースを見逃した方はコチラ
【みんなのKEIBA 次回9月12日(日)午後3時】
「小倉2歳S・GⅢ」は
4番人気の⑨ナムラクレアが
直線大外から一気の末脚を繰り出し2馬身差で勝利!
JRA重賞初制覇を飾りました2着は3番人気⑦スリーパーダ
3着は8番人気⑩アネゴハダ
3連単は4万9390円の払い戻し pic.twitter.com/pwvRdWpWYm— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) September 5, 2021
【小倉2歳ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント
1着 ナムラクレア(浜中俊騎手)
「今朝乗り替わりを知りまして、色々な情報を聞いてこの馬の持ち味を少しでも発揮できればと思いましたが、馬が強かったです。結果を出せてホッとしています。まだ2歳馬ですし、手探りな状態だと思いますから今見えている部分を邪魔しないように、そこだけを丁寧にやれればと思っていました。スタートが良く、位置取りも思っていたような感じで行けました。4コーナーでも反応があっていいんじゃないかという手応えがありました。追い出して素晴らしい瞬発力で良い末脚を持っていると思います。毎年地元開催は力が入っていますし、久しぶりに小倉で重賞を勝ててホッとしている部分があります。どの2歳馬もそうですが、可能性を秘めている段階で今日重賞を勝って、良いパフォーマンスをしてくれて才能があるところを証明してくれました。これからが楽しみです」
2着 スリーパーダ(福永祐一騎手)
「もっと思い切ったレースをした方が良かったかもしれません。ラップほど流れは速くありませんでした。その中馬を内に誘導した時力んでしまいました。メリハリをもっと効かせることができていればもっと良い脚を使えたと思います。相手を前の3頭にしてしまったのがどうだったのかというところです。気が入ってスタートはうまく出れませんでした。コンディションがすごく良かったので、良い脚を使えるだろうと思っていただけに、ですね」
3着 アネゴハダ(幸英明騎手)
「大外枠だったので一瞬出る時に逃げてしまい、その後スピードに乗り切れませんでした。終いしっかり伸びて来てくれたので、これで芝もこれからやれることが分かったので楽しみです」
4着 デュガ(武豊騎手)
「スタートが良ければハナに行くことも考えていました。もまれない位置でレースができましたが、周りを気にしているところがありました。2回目でこのメンバーでよく頑張っていたと思います。良いスピードを持っていますね」
5着 インプロバイザー(松若風馬騎手)
「ゲートを5分に出て有力馬を見ながら競馬が出来ました。しっかり馬群の中で我慢してレースができたので次につながると思います」
6着 ブレスレスリー(藤岡康太騎手)
「ポジション的には良い位置から運んで4コーナーでは一瞬グッとくるところがありました。この距離ということもあって、道中の追走が少し忙しくなりました」
7着 ショウナンマッハ(松山弘平騎手)
「スタートも速く押し出されるような形で行くレースになりました。4コーナーでは少し一杯になってしまい、人気に応えられず申し訳なかったです」
9着 ソリッドグロウ(岩田康誠騎手)
「道中少し力んで走っていました。その分伸びませんでした。1200mの馬ではないかもしれません」
(via ラジオNIKKEI )
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