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ホーム勝負の明暗葵ステークス 2022【回顧】現在の競馬界において「人気はあってないようなもの」

葵ステークス 2022【回顧】現在の競馬界において「人気はあってないようなもの」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】葵ステークス 2022 における勝負の明暗

2022年 5月28日(土) 3回中京7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第5回葵S
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1200m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
B4 7 ウインマーベル 牡3 57 松山弘平 1.08.2      08-08 34.4 1 4.6 464 -2 (美)深山雅史
3 6 コムストックロード 牝3 54 和田竜二 1.08.6 2 1/2    10-09 34.7 9 20.2 426 -4 (美)中野栄治
7 13 ブレスレスリー 牝3 54 M.デム 1.08.6 ハナ    09-09 34.7 4 6.8 458 +8 (栗)藤岡健一
6 12 ウインモナーク 牡3 56 松岡正海 1.08.6 クビ    03-02 35.1 6 9.0 480 -4 (美)奥平雅士
5 9 カイカノキセキ 牝3 54 鮫島克駿 1.08.7 クビ    11-11 34.7 3 6.6 478 +10 (栗)池添学
3 5 シゲルファンノユメ 牡3 56 藤岡佑介 1.08.8  3/4    15-16 34.1 5 8.7 484 +4 (美)伊藤圭三
5 10 ケイアイオメガ 牡3 56 藤懸貴志 1.08.8 クビ    13-13 34.5 11 36.9 460 -4 (栗)梅田智之
2 3 カジュフェイス 牡3 56 秋山真一 1.08.9  1/2    05-05 35.2 15 44.7 474 -4 (栗)森田直行
7 14 ニシノレバンテ 牡3 56 松田大作 1.09.0  1/2    11-12 34.8 16 48.2 492 +8 (美)栗田徹
10 2 4 トップキャスト 牝3 54 坂井瑠星 1.09.0 ハナ    01-01 35.8 10 35.3 436 +10 (栗)高橋康之
11 1 2 テイエムスパーダ 牝3 54 国分恭介 1.09.0 クビ    05-05 35.3 7 14.8 480 -14 (栗)五十嵐忠
12 4 8 ヴィアドロローサ 牡3 56 横山和生 1.09.2  3/4    15-17 34.4 13 39.1 450 0 (栗)安田隆行
13 8 16 コラリン 牝3 54 池添謙一 1.09.4 1    14-14 34.9 2 6.1 450 +6 (美)木村哲也
14 8 15 ジャスパークローネ 牡3 56 武豊 1.09.5 1    03-04 35.9 8 19.3 484 0 (栗)森秀行
15 6 11 タヤスゴールド 牡3 56 江田照男 1.09.6  1/2    15-14 35.2 14 41.2 502 +4 (美)岩戸孝樹
16 1 1 ウラカワノキセキ 牝3 54 藤岡康太 1.10.0 2 1/2    02-02 36.5 12 37.6 456 +4 (美)田島俊明
17 8 17 ゼットレヨン 牡3 56 酒井学 1.10.6 3 1/2    05-05 36.9 17 121.1 468 -4 (栗)吉田直弘

 

超出世レース

「【葵ステークス】=スプリント路線の出世レース」

この点に関して、異論がある人はいないだろう。

何と言っても素晴らしいのは、昨年の上位3頭だ。

優勝したレイハリアを中心に、何と3頭全てがその年の夏に、古馬相手のスプリント重賞を制したのだ!

2着馬で、その後【北九州記念】を制したヨカヨカが引退を余儀なくされた(故障により)点は非常に残念だが、他の2頭には引き続き頑張ってほしい。

そんなレースだけに、当然今年も注目すべきは

「未来のトップスプリンターは誰なのか?」

という点になった。

その点、優勝したウインマーベルは、文句なしでそれに当てはまる大物だと言い切って良さそうだ!

 

強かった!ウインマーベル

ということでウインマーベル、重賞初勝利おめでとう!

また、管理する深山雅史調教師も、初出走となった2019年以来、4年目で嬉しい重賞初勝利となった。

ただただ強かった!

ちなみに深山調教師は、立教大学の理学部出身。

競馬サークルに入る人間としては変わり種といったところだろうが、大学時代に友人の影響で競馬にはまり、この道に進んだそうだ。

また、厩務員時代には、ローエングリンなどを管理した伊藤正徳厩舎で経験を積んだという。

自ら求めて選んだ道だけに、情熱も凄いだろう。

この勝利をきっかけに、これまで以上に質の高い馬が集まってくるかもしれない。ぜひ、今後の深山厩舎にはご注目いただきたい。

少々、師の方に話がいってしまったが、ウインマーベルに戻そう。

どうだろう、恐らく今回のレースをご覧になられた大半の方が

「ここまで強い競馬をする馬だとは、、、」と驚かれたのではないだろうか?

 

実は「強くて当然」

確かに、ウインマーベルの最近の成績を額面通りに受け止めるなら、2走前には重賞の【ファルコンステークス】に出走するも15着に敗戦。

また、前走【橘ステークス】は優勝したものの、5番人気の評価。

「伏兵故に、気楽に走れた面があったのではないか」と思われる方も少なくなかっただろう。

だが、実はそうではないのだ。

たらればが禁物であることを承知で、敢えて申し上げようと思うが

「2走前のファルコンSは勝っていてもおかしくないレースだった」

実は【ファルコンS】では、稀に見る「大渋滞」が起こった。

それにもろにハマってしまったのがウインマーベルだったのだ。

実際に【ファルコンS】後に皆様に公開した「回顧」では、以下のように書かせていただいた。

 

かつての名騎手も高評価していた

一部抜粋の形にはなるが、再掲してみよう。

無念のウインマーベル

では、ウインマーベルはどのような状況だったのか?

奇しくも、かつての名騎手、藤田伸二氏も高く評価していたそうで、次のようなツイートをしている。

パチンコ玉というのが、何とも「らしく」しかし非常にわかりやすい表現のように思うのだ。

藤田氏の言うように、本当に4コーナーまでは完璧な立ち回りだったし、手応えにもかなり余裕があったように思う。

しかしながら、まさにパチンコ玉のように弾かれ、最後は無理せずに馬なりでのゴールとなった。

 

人気薄でもしっかりチェックしなくちゃ

それほどの馬だから、当然、今回のレースにおける3連単軸に指名させてもらったし、予想通りの好走だった訳だ。

【ファルコンステークス】を冷静にレースを振り返れば、藤田元騎手のように、また私たちのように、ウインマーベルの素晴らしさに気づけたはず。

その割に、その後の【橘ステークス】で5番人気にとどまったのは、またそこで勝ったにもかかわらず、今回断然の1番人気にならなかった(4.6倍)のは

ファルコンステークスの時、15番人気だったから

だろう。

恐らく、同じく渋滞にはまった、当時1番人気のトウシンマカオにばかり皆の目がいき、15番人気馬はあくまでも「その他多勢」であり、まともに振り返った人は少なかったのだと推測する。

だが、今の競馬の世界において「人気はあってないようなもの」

実際【NHKマイルカップ】や【ヴィクトリアマイル】では、単勝最下位人気の馬が立て続けに好走したじゃないか!

現代の競馬界を馬券で勝ち抜くには、全ての馬をフラットな目で振り返ること!

これが最重要ではないだろうか。

 

今回の2着馬も本物

今回のレースでいえば、不利どうこうではないが、2着に入ったコムストックロードは9番人気の伏兵だっただけに、軽視する人もいるかもしれない。

だが、レースぶりを振り返ると、前半から中団での軽快なフットワーク、また直線での伸び脚まで、本当に力がなければ叶わないものだったと思う。

だから、ウインマーベルの今後に期待するのは大前提として

未来の主役にはコムストックロードを指名したい

そういえば、昨年優勝したレイハリアも、当時は13番人気だった。

同じ牝馬のコムストックロードが、ここから飛躍することを楽しみにしたい!

 

【葵ステークス 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ウインマーベル(松山弘平騎手)
「力がある馬なので、とにかくスムーズな、良いレースをしたいと思っていました。ただ今日は風が強く、できれば前に馬の壁を作りたかったですし、ポジションとしては自分が思っていたような良いところを取れたと思います。スタートもしっかり出てくれましたし、ポジションも思っていたところを取れたので、力がある馬ですから、あとは抜け出すだけというところでした。馬が本当に強かったと思います。直線に向いてからも手応えは十分でしたし、抜け出してからもしっかり伸びて、強い競馬をしてくれました」

2着 コムストックロード(和田竜二騎手)
「(事前に)聞いていたような、怯むところはありませんでした。久々を使われて具合も上がっていました。最後も良い脚を使ってくれました」

3着 ブレスレスリー(M.デムーロ騎手)
「3~4コーナーで狭くなって、リズムが悪くなってしまいました。それで外を回ることになってしまい、勿体ないレースになりました。勝ち馬は強いですが、2着はあったと思います。よく頑張っています」

4着 ウインモナーク(松岡正海騎手)
「前走の状態を維持することができませんでした。それでもきついペースを2番手からよく頑張っています。リフレッシュして巻き返したいです」

5着 カイカノキセキ(鮫島克駿騎手)
「スピードのある馬ですから、行かせたら行けますが、前走控える競馬で良い内容だったので、勝ち馬の後ろから運びました。思ったより2~3番手以降が流れませんでした」

11着 テイエムスパーダ(国分恭介騎手)
「スタートでまともに躓いて、起き上がるのに力を使いました。それで道中のリズムも悪くなってしまい、終いにも響きました」

13着 コラリン(池添謙一騎手)
「多頭数でハイペースの経験がなく、スタートで遅れたことで、追走に余裕がありませんでした。ですから終いに脚も溜まりませんでした。この経験は次に生きると思いますが、ゲートを普通に切るくらい、落ち着いてくれると良いです」

(via ラジオNIKKEI

 

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