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ホーム勝負の明暗【回顧】中山牝馬ステークス 2018 勝負の明暗「今後に繋がりそうな馬は誰だ?」

【回顧】中山牝馬ステークス 2018 勝負の明暗「今後に繋がりそうな馬は誰だ?」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】中山牝馬ステークス 2018 における勝負の明暗

2018年 3月10日(土) 2回中山5日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重

第36回中山牝馬S

4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)[指定] 芝 1800m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 単勝 体重
8 14 カワキタエンカ 牝4 53 池添謙一 1.49.0   6 8.2 460
4 6 フロンテアクイーン 牝5 54 北村宏司 1.49.1  1/2 2 5.5 474
6 10 レイホーロマンス 牝5 52 岩崎翼 1.49.3 1 1/2 9 18.8 408
2 2 トーセンビクトリー 牝6 56 田辺裕信 1.49.3 3 6.6 470
7 12 ブラックオニキス 牝4 53 松岡正海 1.49.4 クビ 13 77.8 422
5 8 ゲッカコウ 牝5 54 柴田大知 1.49.4 クビ 10 23.6 474
4 5 キンショーユキヒメ 牝5 53 蛯名正義 1.49.5 クビ 8 18.5 512
5 7 エンジェルフェイス 牝5 54 三浦皇成 1.49.5 クビ 7 10.3 502
3 3 バンゴール 牝6 53 石橋脩 1.49.6 クビ 11 41.4 438
10 1 1 エテルナミノル 牝5 56 四位洋文 1.49.6 クビ 5 7.3 454
11 7 11 ワンブレスアウェイ 牝5 54 戸崎圭太 1.49.6 ハナ 4 6.8 484
12 3 4 マキシマムドパリ 牝6 56 藤岡佑介 1.49.7 クビ 1 4.9 450
13 6 9 シャルール 牝6 54 内田博幸 1.50.0 1 3/4 12 56.7 468
14 8 13 オートクレール 牝7 53 黛弘人 1.50.5 3 14 102.0 436

 

 

今後の牝馬路線を占う意味でも重要なレースとなった中山牝馬ステークスだが「強さ」を感じることができたのはこの後ご紹介する2頭だけ。

彼らについての解説、そして引退するマキシマムドパリについての思いも述べておきたい。

 

?1着カワキタエンカ・・・間違いなく今後も期待できる

単に勝利したという事実だけではなく、今後へ向けての大きな期待も感じさせてくれたのが、優勝したカワキタエンカだ。

確かに強かったカワキタエンカ

前走の【洛陽ステークス】で10着に凡走したことで少々不安視されていたようだが、何といっても、ハイレベルだった昨年の3歳牝馬路線でバリバリ活躍していた馬。元々持っているポテンシャルが違う。一度叩かれての状態があれば、これくらいは走って当然なのかもしれない。序盤から先行しながら、直線でもしっかり脚を伸ばすのは、真の実力がなければありえない芸当だ。

 

注目すべきは、レース後の陣営のコメント。

鞍上の池添は「まだ少し力む面はありましたが(中略)入れ込みもそれほどではありませんでした。今後はもっとメンタル面が良くなってほしいですし、GIへ向けてステップを一つ一つ登ってほしいですね」

管理する浜田師は「今日はジョッキーがうまく乗ってくれました。ポテンシャルはある馬なので、うまく運べればかなりやれます。」

 

的確に馬の課題を指摘する鞍上に、その鞍上を信頼している調教師。人間の側の大きな信頼関係は、間違いなく馬の背中を押すに違いない。今後は【ヴィクトリアマイル】あたりを目指していくことになるのだろうが、上位争いの可能性は十分にある!

 

?5着ブラックオニキス・・・マイル路線で更に!

カワキタエンカ以外なら、キングスポーツの☆穴馬でもあったこの馬に、最も可能性を感じた。

何より、ハイレベルだった昨年のG1【秋華賞】で6着に入っている程の馬が、13番人気の低評価にとどまっていることに驚いた。馬券を買う人間というのは、どうしても「直前のレースの結果」に引きずられやすい。前走【愛知杯】で14着に惨敗していることが響いたのだろう。

 

秋華賞6着馬らしい走りを見せた

だが、本当に大事なのは「結果」ではなく「内容」なのだ。
確かに14着だが、少々スムーズさを欠く面がある中「0.8秒差」でまとめたと考えれば、決して悲観することはなかった。

だからこそ、私たちも迷わず「☆穴馬」として指名できたのだ。
馬券圏内に入らなかったことは残念だが、13番人気で0.4秒差の5着なら頑張った方だろう。脚もしっかりと伸ばしていたし、可能性を感じた。

鞍上の松岡から「とても良い馬で、いつか重賞を勝てると思います」というコメントが出ているのが頼もしいじゃないか。同感だ。
一方で、彼は「入れ込みがあるので、後は自分との戦いになるでしょう」とも。今後はマイル戦を中心に戦っていくことになるだろうが、引き続き注目していきたい。

 

?12着マキシマムドパリ・・・繁殖としても期待大!

最後に、ここが引退レースとなったマキシマムドパリについても触れておきたい。
これまでの競走生活に対して、心から「お疲れ様」を送りたい。ラストランこそ残念な結果にはなったが、重賞を2勝、G1でも3着(3歳時の秋華賞)があるように、間違いなくここ数年の牝馬路線を支えてきた一頭だ。

長い間、お疲れ様!

デビュー以来、一度も長期の休養がなかったように、とにかく身体が丈夫だった。

無事これ名馬ではないが、この体質が産駒に伝われば、母親としても立派な成績を残すことだろう。
これからを応援していきたい。

 

個人的に少々残念だったのは、レース後の藤岡佑介騎手のコメントだ。

「内枠だったので、1つでも前の位置でと思っていました。スタートを出て、押していきましたが、あの位置が精いっぱいでした。前の手応えのいい馬を見ながら動いていきましたが、最後は伸びきれませんでした。1800メートルは少し忙しいかもしれません」

確かに「事実」を言っているのだとは思うが、引退レースの馬に対して、そのコメントは必要だったのかなと。「引退レースで勝利に導けなかったことを申し訳なく思う。それでもこれまで本当に頑張ってくれた」の一言で十分だ。

これから、競馬界を代表する騎手になる立場の男だけに、変な言い訳をしてほしくないし、誤解を生むようなことを言ってほしくもない。
武豊騎手がそうであるように、全てを自分自信の責任で受け止める覚悟で、競馬道を歩んでいってほしい。

 


 

【中山牝馬ステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【中山牝馬ステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

 

~レース後のコメント~
1着 カワキタエンカ(池添謙一騎手)
「まだ少し力む面はありましたが、前回のレースを使ってガス抜きが出来ていましたし、中間の調整もしっかりソフトにしてもらったので、入れ込みもそれほどではありませんでした。今後はもっとメンタル面が良くなってほしいですし、GIへ向けてステップを一つ一つ登ってほしいですね」

(浜田多実雄調教師)
「前走は噛み合わなかったので、今回に向けてそこを修正してきました。加えて今日はジョッキーがうまく乗ってくれました。ポテンシャルはある馬なので、うまく運べればかなりやれます。それにしても勝ったことには驚きました。次走はオーナーと相談します」

2着 フロンテアクイーン(北村宏司騎手)
「道中はリズムよく運べました。最後も迫るところまで行きましたが、勝ち馬はこちらが来るのを待っているような感じで、もうひと伸びされました。ただ、こういうレースが出来ていれば、勝つチャンスはあるでしょう」

3着 レイホーロマンス(岩崎翼騎手)
「前走のようには中山では行きませんでしたが、思っていた通りのレースは出来ました。輸送で体重は減っていましたが、影響はありませんでした。確実に力をつけていて、上位争いできる実力があります」

4着 トーセンビクトリー(田辺裕信騎手)
「スタートが良く、最後も頑張っています。今回は積極的にポジションを取りに行ったので、最後は踏ん張り切れませんでした」

5着 ブラックオニキス(松岡正海騎手)
「とても良い馬で、いつか重賞を勝てると思います。入れ込みがあるので、後は自分との戦いになるでしょう。今日のようにテンションが大丈夫で、冷静にレースが出来れば良いと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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