スプリンターズステークス 2021【予想/データ】⇒疾風迅雷！王者か？勢いか？若さか？有力馬解説＆攻略データを公開中！

スプリンターズステークス 2021
まずは王者（Ｇ１馬）３頭から

【短評】14番ダノンスマッシュ（川田・安田隆）

▼最近の主な戦績
高松宮記念　１着
⇒今年の【高松宮記念】の覇者！春秋スプリントＧ１制覇を目指しての参戦。昨秋には【香港スプリント】で海外でもG１制覇するなど、国内では格が違う存在。

なお高松宮記念を制した後に挑んだ【チェアマンズＳＰ】は単勝1.4倍に支持されながも６着に敗退したが、力負けというよりもローテが影響したと考えるべき。

これまで重賞を制したパターンは休み明け初戦の時が多かった。その部分から、十分にレース間隔をとった時がもっとも力を発揮できるタイプ。それだけに今回はぶっつけ本番で挑んできたとなれば、春＆秋のスプリント王者となる瞬間は目の前だ！

【Check Point】⇒昨年の優勝馬・グランアレグリアは【天皇賞・秋】を選択した事で、この馬にとっては昨年以上に相手関係は楽になったという顔ぶれに。栗東・坂路では５０秒０の走破時計をマークと状態面も完璧だ！

▼参考レース　高松宮記念

【短評】12番レシステンシア（ルメール・松下）

▼最近の主な戦績
セントウルＳ　１着
⇒今年はスプリンターとしての素質を開花！今年は【高松宮記念】で初めてのスプリント戦を物ともせず、２着と激走。【ヴィクトリアマイル】では距離が長かった事で弾けなかったが、前走の【セントウルＳ】で短距離重賞を初勝利。

前半3ハロンが32秒9、後半3ハロンが34秒3というハイペースだったが、その中を2番手追走から抜群の手応えで後続を完封！ピッチ走法でスプリンターとしての完成期に突入したといっても過言はなく、秋の盾をもぎ取れるチャンス！

【Check Point】⇒今回は初めての中山コースで心臓破りの坂をこなせるかどうかが大きなポイントとなりそう。だがタフな中京で【高松宮記念】２着の競馬からパワーも兼ね備えており、舞台に関しては問題なさそうだ！ルメール騎手も現在２連覇中で、３連覇に向けて視界良好。

▼参考レース　セントウルＳ

【短評】16番モズスーパーフレア（松若・音無）

▼最近の主な戦績
北九州記念　３着
⇒ここまで10戦連続ハナを切る競馬で勝負してきたように、ここも間違いなく逃げ宣言してくるはず。なお昨年は他馬が絡んできた関係で10着に大敗したが、19年には２着に入っている紛れもないスピード能力を持っている。

それは６歳牝馬となった今も健在！前走の【北九州記念】では逃げて３着と最後は捕まってしまったが、休み明けで56.5キロを背負い、伸びない直線のインを通っての結果とむしろ悲観する内容ではない。昨春には【高松宮記念】を優勝した実績もあり、３度目のチャレンジで悲願の秋Ｇ１の称号を手に入れたい。

【Check Point】⇒この中間は坂路で49秒８をマークと６歳牝馬としては考えれられないスピードを披露！残された現役期間はそう長くはないだけに、自慢の快速はしっかりと目に焼き付けておきたい。

▼参考レース　北九州記念

スプリンターズステークス 2021
勢い魅力（新興勢力）の３頭

【短評】５番ファストフォース（鮫島駿・西村真）

▼最近の主な戦績
ＣＢＣ賞　１着
⇒前走の【ＣＢＣ賞】は１分６秒０という衝撃的な日本レコードで逃げ切り勝ちを決めた！開幕週の高速馬場、52キロのハンデという恩恵がありながら、レースラップの２ハロン目のタイムはコーナーを回りながら10秒０での通過は本当に強くないとできない芸当。

続く【北九州記念】では３キロ増を克服しての２着に好走！勝利したヨカヨカとは４キロ差あったことを思えば、強い競馬をしている。とにかくタフな流れに対して強いタイプ。ロードカナロア×サクラバクシンオーのスプリンター血統背景も魅力でＧ１でも通用できる事を証明したい。

【Check Point】⇒気になるのは重賞で連続好走した舞台がどちらも小倉1200mであること。今回は急坂のある中山コース。これまでの傾向から前につけられないと沈むタイプでもあり、モズスーパーフレアやレシステンシアといった超強豪の先行馬に対応できるかどうかがポイントとなりそう。

▼参考レース　CBC賞

【短評】９番クリノガウディー（岩田康・藤沢則）

▼最近の主な戦績
セントウルＳ　３着
⇒一昨年の【高松宮記念】は１着に駆け抜けながらも降着の関係で４着に。一時期のスランプは脱出して、近３走は復活の兆しを見せた。

特に前走の【セントウルＳ】は14番枠で距離ロスという懸念材料があった。だが、うまく内に入り込んで先行策で勝負できたのは、岩田康成騎手の手綱捌きがあったからこそ。彼が３走前からコンビを組んでから地力を発揮するようになり、よほど手が合っている事を示している。叩かれて状態がアップしているとなれば、当然怖い１頭！

【Check Point】⇒なお好走成績が目立つのは中京や東京の左回り。中山競馬は過去４戦して全て着外の競馬から、果たして右回りで地力を発揮できるかというのが大きな課題。

【短評】11番ジャンダルム（浜中・池江寿）

▼最近の主な戦績
セントウルＳ　４着
⇒前走の【セントウルＳ】は、非常にもったいないレースだったと言えるのではないだろうか。

何とスタートで痛恨の出遅れ！４角13番手から、大外回されるというロスのある展開では、さすがに勝負にはならない。それでも、上がり３ハロンで最速の脚を繰り出して0.2秒差４着にまで追い上げた点こそが、この馬の底力の証明と言えるのではないだろうか。

今回はまさに仕切り直しの一戦！前走の脚を「普通に」使えれば、2002年の母ビリーヴに続いての親子制覇の可能性は十分にある！

【Check Point】⇒とにかく、この馬の場合はスタートだろう。それさえ決まれば！前走後、鞍上の浜中騎手が「Ｇ１を勝てる能力のある馬」だと語っていた。鞍上の信頼の大きさも、強調材料のひとつだろう。

スプリンターズステークス 2021
３歳馬の２頭を解説

【短評】４番ピクシーナイト（福永・音無）

▼最近の主な戦績
セントウルＳ　２着
⇒初めて芝1200mに挑んだ２走前の【ＣＢＣ賞】、そして前走の【セントウルＳ】と共に２着の競馬から、スプリント界において世代交代が狙える戦士といった存在。

しかも、どちらのレースにおいても開幕週の先行馬が有利な馬場の中を中団から追い込む競馬をしており、まさに負けて強しの内容ともいえる。鞍上の福永騎手もこの馬のスプリント能力はかなり高く買っており、期待は相当なもの！最終週の中山であれば、自慢のキレ味が炸裂する可能性も高そうだ！

【Check Point】⇒なお前走の【セントウルＳ】について掘り下げると開幕週の大外枠という条件の中を差し込んできたのだから、内容だけを振り返るとレシステンシア以上に強い走りだったとも解釈できる。ここで２着の走りをした事で出走枠のボーダーラインへと達した！秋の大一番で進化を遂げたスピードを見せられるか！？

【短評】６番メイケイエール（池添・武英）

▼最近の主な戦績
キーンランドカップ　７着
⇒陣営は、メンタル面での強化に、かなり苦戦しているようだ。

２走前の【桜花賞】では、あの横山典弘騎手が、驚くほどの勢いでもっていかれていた。また、ひと夏を越して迎えた前走【キーンランドカップ】でも、武豊騎手との息が合うことはなかった。

それでも、夢が見たくなるほどの素材ではある。新馬戦から【ファンタジーＳ】までの３連勝の内容は、未来の名スプリンター誕生をハッキリと予感させるものだった。

穴党としては、まだまだ見限れない！

【Check Point】⇒光明があるとすれば、鞍上の池添騎手の存在だろう。これまで、数多くの癖馬を制御してきた名手！また、前２走とは違い人気薄が確実だけに、気楽に乗れる側面も！

▼参考レース　キーンランドカップ