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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】みやこS 2026 など→波乱の決着の中から「率直に思うこと」とは?

【先週の重賞回顧】みやこS 2026 など→波乱の決着の中から「率直に思うこと」とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

みやこS 2026 の回顧

2026年11月 8日(日) 5回京都2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第16回みやこS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立

着 枠 馬 馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 人 調教師
1 6 11 ロードクロンヌ 牡5 58 横山和生 1.49.6 03-03-03-03 36.2 2 (栗)四位洋文
2 4 8 テスティモーネ 牡4 57 幸英明 1.49.8 1 1/2 01-01-01-01 36.8 5 (栗)大根田裕
3 2 3 パシアンジャン 牡5 57 田口貫太 1.50.1 1 1/2 03-05-03-03 36.6 14 (栗)鈴木孝志
4 3 5 ヴァルツァーシャル 牡7 57 斎藤新 1.50.2 クビ 10-10-09-08 36.1 9 (美)高木登
5 5 10 ムルソー 牡5 57 松山弘平 1.50.2 クビ 02-02-02-02 37.1 4 (栗)池江泰寿
6 2 4 ビービークローサー 牡3 55 坂井瑠星 1.50.3 クビ 13-13-13-09 35.8 1 (栗)野中賢二
7 1 1 トリポリタニア 牡4 57 C.デム 1.50.3 ハナ 07-07-07-06 36.5 7 (栗)上村洋行
8 8 15 ショウナンバンライ 牡3 55 池添謙一 1.50.5 1 06-05-03-05 37.0 3 (栗)松下武士
9 6 12 サイモンザナドゥ 牡6 57 富田暁 1.50.7 1 1/2 10-10-09-10 36.6 13 (栗)小林真也
10 4 7 マイノワール 牡5 57 武豊 1.51.3 3 1/2 15-15-14-13 36.5 8 (栗)笹田和秀
11 B7 14 ルシュヴァルドール 牡5 57 北村友一 1.51.4 クビ 14-14-14-14 36.6 11 *(栗)矢作芳人
12 B5 9 ラムジェット 牡5 58 三浦皇成 1.51.5  1/2 16-16-16-16 36.3 6 (栗)松永幹夫
13 3 6 シゲルショウグン 牡6 57 太宰啓介 1.51.7 1 07-07-06-06 38.0 16 (栗)大橋勇樹
14 B7 13 レヴォントゥレット 牡5 57 鮫島克駿 1.52.0 2 09-09-08-10 38.0 15 *(栗)矢作芳人
15 8 16 シリウスコルト 牡5 57 浜中俊 1.52.1 クビ 12-12-12-12 37.7 12 (美)田中勝春
16 B1 2 バスタードサフラン 牝5 55 酒井学 1.54.2 大差 03-03-09-15 40.0 10 (栗)渡辺薫彦

 

やはり!一筋縄ではいかないダート路線

「何かが起こる!」

そんな予感を抱いて挑んだ今年の【みやこステークス】は、案の定、3着に14番人気のパシアンジャンが飛び込み、3連単27万1010円の波乱の決着となった。

勝ったのは2番人気ロードクロンヌ。2着には5番人気テスティモーネが入り、実力馬2頭によるワンツーとなったが、人気薄の3着激走によって高配当が飛び出した。

対して、私たちが1週前から皆様に予告し、軸馬に指名したのが9番人気の伏兵☆ヴァルツァーシャル。

残念ながら馬券圏内まであと一歩の4着だったが、前で粘った上位3頭に対して、4角8番手からよく追い込んでくれた。

中身では、決して上位勢に負けてはいない。心から感謝している。

そして、波乱を見込んで人気薄から勝負した、その「大局観」自体は決して間違っていなかったと考えているし、大局観の正確性は、必ず今後に繋がると考える。

 

レースの流れを振り返る

そんなヴァルツァーシャルの動きも含め、レース全体の流れを振り返ってみよう。

最初の1000m通過は60秒7。

今回のレースは、この数字をどう評価するかが大きなポイントになる。

 

過去に「京都ダート1800mの良馬場」で行われた同レースの前半1000Mを振り返ると、2019年は59秒0、2017年は60秒1、2016年は61秒0、2023年は61秒2だった。

つまり、今年の60秒7は極端に遅いわけではないが、決して厳しいハイペースでもなかったということだ。

実際、今年のレース上がり3ハロンは36秒6。最後まで比較的速いラップが刻まれており、先行勢が大きく失速する展開にはならなかった。(上がりがかかるようなタフなレースだと前は苦しいが、そうではなかった)

 

上位勢は強いけれど、、、

その結果が、4コーナーの通過順位に表れている。

勝ったロードクロンヌは3番手。2着テスティモーネは先頭。そして14番人気ながら3着に粘ったパシアンジャンも3番手。

上位3頭が、いずれも4コーナー3番手以内だったのだ。

この事実を踏まえれば、今回のレースは先行馬が有利な展開だったと評価していいだろう。

 

上位勢は強いが、流れも向いた

とりわけ見事だったのが、テスティモーネに騎乗した幸英明騎手の手綱さばきだ。

序盤から主導権を握り、無理にペースを引き上げることなくレースを支配。最後は充実著しいロードクロンヌに交わされたものの、後続の追撃を封じ込めて2着を確保した。

それほど前が粘る展開だったからこそ、ヴァルツァーシャルの4着には大きな価値がある。

 

高齢でも、迷いなし!

道中は中団の後ろで脚をため、4コーナーでは8番手。そこから上がり3ハロン36秒1というメンバー2位の末脚を繰り出し、ゴール前まで懸命に追い上げた。

3着パシアンジャンとの差は、わずかクビ。

勝ち馬ロードクロンヌの強さは素直に認めたいが、展開の恩恵があった2、3着馬に対して、ヴァルツァーシャルの走りが見劣りしたとは思わない。

むしろ、前が止まりにくい状況で、ここまで差を詰めただけに、上述の通り

「中身では、決して上位勢に負けてはいない」

という評価になる。

 

しかも、この馬は7歳。大きな骨折を乗り越え、前走のシリウスSで重賞2勝目を飾り、今回も若い実力馬たちを相手に堂々と渡り合った。

年齢を重ねてなお、持ち前の末脚には衰えが見えない。

まだまだやれると思う!高齢でも、迷うことなく未来の主役として、これからもヴァルツァーシャルを追い続けたい。

アルゼンチン共和国杯 2026 の回顧

2026年11月 8日(日) 5回東京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第64回アルゼンチン共和国杯
3歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2500m 18頭立

着 枠 馬 馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 人 調教師
1 3 6 ファミリータイム 牡5 56 菅原明良 2.30.9 04-04-04-04 33.9 16 (栗)石坂公一
2 7 15 ホーエリート 牝5 56.5 戸崎圭太 2.31.0 クビ 06-06-06-06 33.5 13 (美)田島俊明
3 6 12 メイショウゲキリン 牡7 58 田辺裕信 2.31.0 クビ 02-02-02-02 35.0 12 (栗)笹田和秀
4 2 3 マイネルエンペラー 牡6 58.5 吉村誠之 2.31.0 クビ 05-05-05-05 33.7 9 (栗)清水久詞
5 1 1 ジーティーダーリン 牡4 55 大野拓弥 2.31.1 クビ 03-03-03-03 34.6 14 (栗)田中克典
6 2 4 ミラージュナイト 牡4 57 西村淳也 2.31.3 1 1/2 10-08-08-08 33.6 2 (栗)杉山佳明
7 3 5 ドゥラドーレス セ7 58 ルメール 2.31.4 クビ 12-10-11-10 33.5 4 (美)宮田敬介
8 4 7 ファイアンクランツ 牡4 58 岩田望来 2.31.6 1 1/4 15-15-11-11 33.6 3 (美)堀宣行
9 8 16 キングズパレス 牡7 57 松岡正海 2.31.6 ハナ 09-10-10-08 33.8 11 (美)戸田博文
10 5 9 レッドバンデ 牡4 57 佐々木大 2.31.6 ハナ 07-07-06-06 34.1 1 (美)大竹正博
11 6 11 ウエストナウ 牡5 57.5 横山典弘 2.31.6 ハナ 07-08-08-11 33.6 7 (栗)寺島良
12 B8 17 キングスコール 牡4 55 吉田豊 2.31.7 クビ 12-13-15-13 33.5 10 (栗)矢作芳人
13 1 2 ビザンチンドリーム 牡5 59.5 国分優作 2.31.8 1 15-15-16-13 33.6 6 (栗)坂口智康
14 4 8 ジョイボーイ 牡4 55 横山武史 2.31.8 クビ 17-17-17-17 33.3 5 (栗)四位洋文
15 B5 10 ボーンディスウェイ 牡7 56 マーカン 2.32.3 3 14-13-13-13 34.1 17 (美)牧光二
16 7 13 マイネルカンパーナ 牡6 56 津村明秀 2.32.7 2 10-12-13-13 34.5 18 (美)青木孝文
17 B8 18 ミステリーウェイ セ8 58 松本大輝 2.32.7 クビ 01-01-01-01 36.7 15 (栗)小林真也
18 B7 14 ミクニインスパイア 牡4 56 岩田康誠 2.33.1 2 1/2 18-18-18-17 34.6 8 (美)林徹

 

歴史的な大波乱!

いや~いくらハンデ重賞とはいえ、ここまで荒れるとは(苦笑)

今年の【アルゼンチン共和国杯】は、16番人気ファミリータイムが優勝。

2着に13番人気ホーエリート、3着には12番人気メイショウゲキリンが入り、3連単は驚愕の1206万5300円!

この信じられないような配当は、JRA重賞史上2位となるそうだ。

ちなみに、これまでの最高記録は2015年ヴィクトリアマイルの2070万5810円。

今回の配当は、2008年秋華賞の1098万2020円を上回る歴史的なものだった。

上位3頭がすべて2桁人気。まさに常識を覆す大波乱である。

しかし、ここで考えたいことがある。

今回の結果は、本当に予想できないほど意外なものだったのだろうか?

 

まさかの上位勢。だが「距離の裏付け」はある

例えば、13番人気ながら2着に好走したホーエリート。

前走の天皇賞(春)は14着。しかも今回は約半年ぶりの実戦だっただけに、大きく人気を落としていた。

しかし、その一戦だけで評価を下げるのは早計だった。

何しろ、昨年【目黒記念】では、今回と同じ東京芝2500mで2着。勝ったアドマイヤテラとはクビ差の接戦だった。

さらに、昨年のアルゼンチン共和国杯でも、6着とはいえ勝ち馬からわずか0秒2差。続くステイヤーズSでは、堂々の重賞初制覇を飾っている。

つまり、今回の舞台で必要とされる持久力と立ち回りの巧さは、すでに証明済みだったのだ。

13番人気という数字ほど、実力の低い馬ではなかった。

それはファミリータイムやメイショウゲキリンも同様。

まさかの大波乱に!

ファミリータイムなら今年1月【日経新春杯】。京都芝2400mのGⅡで、11番人気ながら2着。勝ったゲルチュタールとタイム差なしという、見事な走りを披露していた。

さらに、昨年は芝2200mの条件戦を連勝。中距離よりも少し長い舞台で、持ち前の持続力を存分に発揮していた。

メイショウも前走のオールカマーを9番人気で逃げ切った、れっきとしたGⅡ勝ち馬。中山コースはJRAの全場の中で高低差が最大。それゆえ、狭いながらもタフな舞台だが、そこの2200Mで重賞勝ちなら、2500Mくらいは十分にやれる。

 

シンプルだけど必然。

東京芝2500mは「年に2回の重賞でしか使われない舞台」それゆえに馴染みのない方が多いとは思うが、実施回数の多い2400Mから100M伸びるだけながら、その100Mがそのまま上り坂となるだけに、非常にタフ。

単なる瞬発力だけでは乗り切れない。道中の位置取り、長く脚を使える持久力、そして最後まで踏ん張る底力が問われる。

当然ながら「絶対に長距離型有利」なのだ。

だから、今回の決着は確かに大波乱だが

「タイプとしては狙い目の3頭の組み合わせ」

だったことは、改めての教訓としてもっておきたい。ただ「大波乱だ。獲れなかった。仕方ない」で終わらせては、先に繋がらないのだから。

 

尚、勝ち馬ファミリータイムは

ただ!結果としては「長距離型」が活躍したレースではあるものの、、、

そういったことを抜きにしても、ファミリータイムのレースぶりは本当に良かった。

もちろん、16番人気の分、鞍上が気楽に乗れた面はあったかもしれない。

だが、道中は好位4番手で流れに乗り、最後は上がり33秒9の鋭い末脚で差し切った。先行力と瞬発力を兼ね備えた、完全に「ねじ伏せた」勝ちっぷり。

京都2400mの日経新春杯2着に続き、今回は初めての東京コースで重賞初制覇。異なる舞台で結果を残した点も頼もしい。

5歳の秋を迎えて本格化の兆し。今後は距離やコースを問わず、中長距離路線の主役候補として追い続けたい。

京王杯2歳S 2026 の回顧

2026年11月 7日(土) 5回東京1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第62回京王杯2歳S
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 1400m 10頭立

着 枠 馬 馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 人 調教師
1 8 9 ブルージェイ 牡2 56 ルメール 1.21.3    02-01 35.1 1 (美)加藤征弘
2 2 2 フレイコン 牡2 56 マーカン 1.21.3 ハナ    03-04 34.9 2 *(美)伊藤圭三
3 5 5 グルーヴェンス 牡2 56 横山武史 1.21.4  1/2    09-09 34.0 7 *(美)高柳瑞樹
4 7 8 ジオパークカツキ 牡2 56 プーシャ 1.21.5  3/4    03-04 35.1 6 *(美)伊藤圭三
5 3 3 ニシノトラノスケ 牡2 56 大野拓弥 1.21.7 1 1/4    10-10 34.0 9 (美)千葉直人
6 7 7 シルバーノリダー 牡2 56 小林美駒 1.21.8 クビ    08-08 34.6 8 (美)伊藤大士
7 4 4 ノーセット 牡2 56 津村明秀 1.22.1 2    07-07 35.2 5 *(美)高柳瑞樹
8 8 10 ロンドンガーズ 牡2 56 三浦皇成 1.22.2  1/2    03-03 35.9 4 (栗)前川恭子
9 6 6 インパルスドライブ 牡2 56 C.デム 1.23.7 9    06-04 37.3 3 (栗)高橋亮
10 1 1 アテナブレイブ 牝2 55 田辺裕信 1.24.1 2 1/2    01-02 37.8 10 (美)手塚貴徳

 

史上初の「クローバー賞&京王杯2歳Sの連勝」

先週の【アルテミスS】【ファンタジーS】の回顧でもお話ししたが、2歳戦については、目先の着順や細かな展開だけにとらわれず、その先に広がる可能性を大切にしたいと思っている。

まだ競走馬として成長の途中にある若駒たち。1戦ごとに競馬を覚え、身体も精神面も大きく変わっていく。

だからこそ、今回の【京王杯2歳S】では、少し違った角度から興味深い結果が生まれたことに注目したい。

それが、北海道から直行してきた2頭によるワンツーフィニッシュである。

優勝したブルージェイ、そしてハナ差の2着に迫ったフレイコン。

実はこの2頭、前走はともに札幌芝1500mの【クローバー賞】。そこでも1着ブルージェイ、2着フレイコンという結果だった。

つまり、夏の北海道で上位を争った2頭が、秋の東京でも再び他馬を退けたのである。

 

しかも、ブルージェイは今回が無傷の3連勝。クローバー賞が芝1500mで行われるようになった1997年以降、その勝ち馬が【京王杯2歳S】を制したのは初めてという。

これはなかなか興味深い事実ではないだろうか。

北海道から東京へ!新たな2歳戦の可能性

かつて2歳馬の秋の東京重賞といえば、夏の新潟から中山、あるいは秋の東京へと実戦を重ね、完成度を高めてきた馬たちが活躍するイメージが強かった。

一方、北海道シリーズは洋芝への適性も問われる舞台。東京の高速馬場とは求められる資質が違う、と考えられることもある。

しかし、今回の2頭は、そうしたイメージにとらわれる必要がないことを示してくれた。

夏の北海道で能力を示したあと、無理にレースを使わず成長を促し、秋の東京で再び力を発揮する。

そんなローテーションが、これからの2歳戦における有力な選択肢になっていくのかもしれない。

 

もちろん、今回の結果だけでトレンドが変わったと断言まではできないが、ただ、2歳馬は成長の真っ最中。

「休ませて成長を促す」

といった表現が競馬の世界ではしばしば聞かれるが、レースを使って経験を積ませることだけが、必ずしも正解とは限らないのだろう。

今後の2歳重賞では、夏の北海道で活躍し、秋までじっくりと力を蓄えてきた馬にも、これまで以上に注目してみたい。

そんな新たな視点を与えてくれた一戦だった。

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