今回の３強対決は「荒れる」【エリザベス女王杯 2021予想/穴馬/枠順確定】波乱の主役は？スタッフ座談会で名前が挙がった伏兵を公開

長谷川指名 ➡６番ランブリングアレー（吉田隼・友道）

長谷川）
タフな舞台だからこそ狙ってみたい！５歳牝馬の「ランブリングアレー」まず穴馬の解説の前に、展開予想について触れていきたい。

率直にレイパパレ＆ウインマリリン＆アカイトリノムスメ
この３強馬にとって今回は楽な競馬にならないと判断。

各出走馬を見てみると先行脚質の馬が多く存在する。
特にロザムール、シャムロックヒル、ウインキートスは何がなんでも前に行きたい逃げ馬に近い存在。

この３強馬も全て先行脚質だがハイペースでの勝利がない。
当然強い３頭には熾烈なマークが集まることから急流れと判断！だからこそ、今回は後方脚質にチャンスがある見て勝負した。

そこでランブリングアレーを指名した訳だが３走前の【中山牝馬Ｓ】は不良馬場の中を大外から距離ロスがある中で差し切り勝ち！そこで２着だったロザムールは斤量52キロで気持ち良く泥んこにならない中、逃げていたのに対しランブリングアレーは斤量55キロで泥まみれ。

デリケートな牝馬が泥んこで汚れてしまう中で外から差し切った点から相当タフで根性のある馬！
まさに阪神競馬の舞台はピッタリな印象だが中田さんはどう思う？

中田）
非常に説得力のある見解だと思う。
意外にお忘れかもしれないが、２歳時には【黄菊賞】でラヴズオンリーユーを相手に２着の競馬からデビュー時から素質の高い馬だった。

それを象徴するかのように２走前の【ヴィクトリアマイル】では２着にゴール。グランアレグリアを抜きにすればＧ１の称号を手にしていた馬で女王に相応しい馬。

福永）
個人的にはどんなペースでも柔軟に対応できる点も強調材料だと感じる。
前走の【オールカマー】が７着という数字が少々嫌われているようだが、鞍上の戸崎騎手は「もう1列前で競馬をすれば良かった」とコメント。1000mの通過タイムが60秒７だったように展開が向かなかったことが敗因の原因だった。

鞍上は【ヴィクトリアＭ】で２着に激走させた吉田隼人騎手。今年は白毛馬のソダシの主戦騎手として大活躍！！そのソダシと比べれば、乗りやすい馬でもあり力は発揮できそう。

中田指名 ➡11番ソフトフルート（岩田望・斉藤崇）

中田）
３歳時から素質の高さを示していた４歳牝馬の「ソフトフルート」に期待。

まず先程、長谷川さんから「展開予想」の話があったが
私は、あまり速い流れにはならないと判断している。
ロザムールは逃げるにしても、シャムロックヒルや
ウインキートンが重賞を制した時はスローの流れ。あまり速いペースは望んでいないはずで番手に控えると思う。

位置取りにもよるが、一か八かレースを動かしていけるような「捲れる脚」を持っていると武器になる気がする。その点、昨年【秋華賞】３着時に見せたマクリ（３角18番手から４角12番手）は強烈だったし、魅力的！

長谷川さんはどう思う？

長谷川）
言わせて下さい！いいと思いますよーと凡読みで?やはり気になる点が！
昨年、秋華賞の後に臨んだ【エリザベス女王杯】はラストで伸びきれずに0.6秒差６着に終わっている。しかも鞍上の岩田望来騎手を含めて重賞を勝てていない点からＧ１で通用するのか？

中田）
その不安材料があるからこそ、今回は人気がないと思う。それでも狙いたい馬。
昨年の【エリザベス女王杯】は当時の鞍上・福永祐一騎手が次のように語っていた。

「スタート良く、楽にいい位置が取れてリズム良く運べました。直線もスペースを見つけて伸びました。でもジリジリという感じでした。上手く立ち回れることはできました」

難解なコースを全く問題にしていなかった、というより相性が良さそうな雰囲気だった。
そういった意味では「舞台を知っている」という点も強み。その点、管理する斉藤崇厩舎のクロノジェネシスは宝塚記念を２連覇中！鞍上へのアドバイスなど、他陣営にはない強み。

福永）
最近はこれといって目立った結果は出せていないが先日の【新潟牝馬Ｓ】２着の内容は良かったと思う。久々の仕上がり途上、鞍上が「位置取りが後ろ過ぎた」と語る中、直線では実に良い脚を使っていた。状態が完璧でスタートも出ていたら勝ち負けしていた可能性は高そうだ

昨年の段階で示していた素質、コース適性に加えて力をつけていることも間違いなさそう。また、中２週のタイトなローテだが元々予定通りで良化が見込める。

中田）
あとは鞍上の岩田望騎手。長谷川さんからあったように相変わらず重賞を勝てずに苦しんでいると思うが先週の【カシオペアＳ】は落ち着いた騎乗で勝利！
質の高い騎乗をしていることは間違いない。幸い人気薄が確実で、気楽に乗れる立場。初重賞制覇がＧ１制覇の可能性もあり一発がありそう。

福永指名 ➡16番アカイイト（幸・中竹）

福永）
同じ舞台の【宝塚記念】のイメージで、2000M以上を走れる
タフさ、スタミナを備える馬を狙うのがセオリーだろう

だがレイパパレ、ウインマリリン、アカイトリノムスメと先行馬が多いのでまとめて差し切れるイメージを持てる穴馬を指名！

３強の中では【秋華賞】を勝利したアカイトリノムスメが注目を集めているが、「アカ」という馬は別にもう一頭出走！という事でアカはアカでも！「アカイイト」に期待したい。

まず、ご紹介しておきたいことがある。
先日無念の引退をしたヨカヨカと全く同じ、馬主の岡オーナー×幸騎手のコンビで大一番に臨むのだ運命に導かれた人と人の絆が激走ランとして結実！

もちろん、そんな情だけで穴馬として選択はしていない。
２勝クラスを勝ち上がった後３勝クラスは全て馬券圏内を確保して僅か３戦目で勝利を決めた。

勝利した２走前の【垂水ステークス】を振り返るとほぼ最後方の位置から大外強襲のゴボー抜き！その後、強豪が集まるＧ２【府中牝馬Ｓ】に出走。結果は７着ながらも勝ち馬とは0.5秒差の強襲！

ちなみに「アカイイト」は休み明けは集中力を欠くタイプ。実際に府中牝馬Ｓの時はパドックでも力みがあり、ゲートも遅れていた。追い出してから反応が鈍い中、直線は目の覚めるような末脚を披露！

まさに４歳牝馬らしい成長力があると見ているが長谷川さんは？

長谷川）
引退したヨカヨカの思いも託すとなれば思わず応援したくなる！
実際に叩かれて状態面を確認すると凄まじい動きを披露。
荒れて時計のかかる栗東坂路で自己ベストの51秒６をマーク。馬体の張りは前走時よりも、はるかに良くなっていた。

しかも阪神では過去８戦して６戦が上がり最速をマーク！自慢の末脚が炸裂して運命の赤い糸が勝利をたぐり寄せる予感大。中田さんの評価は？

中田）
岡オーナーからは「ノーチャンスではないと思っています」
というコメントから、Ｇ１でも通用するキレ味だと称賛している。

そして今回はヨカヨカのコンビの時と同じ幸騎手が騎乗。岡オーナーが馬主になる前から初めて知り合ったのが幸騎手という事もありこれも何か縁があるような感じがする。

福永）
巡り巡っての人馬の縁が実は運命の赤い糸で結ばれていたのだとすれば！
引退を余儀なくされたヨカヨカが成し得なかったＧⅠ制覇の夢をアカイイトがつなぐ激走を確信！

・軸馬はどうする？

・相手関係も攻めるべきなのか？

・最終的な指定買い目は？