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ホーム勝負の明暗アメリカJCC 2023 など【先週の重賞回顧】「教訓にしたいこと」&「次に買いたい未来の主役」をご紹介

アメリカJCC 2023 など【先週の重賞回顧】「教訓にしたいこと」&「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

アメリカJCC 2023 の重賞回顧&未来の主役

2023年 1月22日(日) 1回中山8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第64回アメリカジョッキーCC
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指) 芝 2200m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 4 ノースブリッジ 牡5 57 岩田康誠 2.13.5   04-04-04-03 34.8 4 (美)奥村武
6 9 エヒト 牡6 57 田中勝春 2.13.6  3/4 10-10-11-10 34.4 5 (栗)森秀行
4 6 ユーバーレーベン 牝5 55 M.デム 2.13.7  3/4 11-11-04-03 34.9 3 (美)手塚貴久
8 14 ラーゴム 牡5 57 バシュロ 2.13.9  3/4 07-04-02-02 35.4 8 (栗)斉藤崇史
6 10 ガイアフォース 牡4 57 ルメール 2.14.0  3/4 06-04-04-06 35.2 1 (栗)杉山晴紀
5 7 スタッドリー 牡5 57 坂井瑠星 2.14.0 ハナ 08-08-08-08 35.0 7 (栗)奥村豊
8 13 アリストテレス 牡6 57 横山和生 2.14.4 2 1/2 12-12-11-11 35.2 10 (栗)音無秀孝
4 5 バビット 牡6 57 横山典弘 2.14.5  1/2 02-02-02-01 36.0 6 (栗)浜田多実
1 1 レインカルナティオ 牡6 57 石川裕紀 2.14.7 1 13-13-13-14 35.2 9 (美)小西一男
10 3 3 ブラックマジック 牡6 57 三浦皇成 2.14.8  3/4 08-08-08-08 35.9 11 (美)戸田博文
11 7 11 エピファニー 牡4 56 戸崎圭太 2.15.4 3 1/2 03-03-04-06 36.7 2 (美)宮田敬介
12 7 12 レッドガラン 牡8 57 田辺裕信 2.15.8 2 1/2 14-14-13-13 36.3 12 (栗)安田隆行
13 2 2 シャムロックヒル 牝6 55 藤懸貴志 2.16.2 2 1/2 01-01-01-03 37.9 13 (栗)佐々木晶
14 5 8 オウケンムーン 牡8 57 北村宏司 2.16.2 ハナ 04-07-08-11 37.2 14 (美)岩戸孝樹

 

質の高いレースに

ご存知の方も多いと思うが【AJCC】は非常に歴史のある重賞だ。

1960年の創設以来、今年で64回目を迎えた。

そして、その役割は、長きに渡って変わっていない。

「今年の飛躍を目指す素質馬が集うレース」

前年末の【有馬記念】から約1ヶ月後という微妙な時期、ましてや厳寒期に行われることもあり、素質馬(有力馬)であればあるほど、ここに全力投球はしない。

7~8割の仕上げで臨み、あわよくば勝利したい、最低でも先へ向けてのキッカケ作りをしたい!

そういった素質馬たちに対して、一方で「まずはここを獲りたい」という全力投球の伏兵が挑む!

そんな構図なのだ。

だが、今年に関しては、少々雰囲気が違っていたように思う。

 

「能力拮抗の時代」の象徴なのかも

実は、上位人気馬から下位人気馬まで、皆がそれなりの良い状態でこのレースを迎えていた!(もちろん、その中でデキ上位の馬、下位の馬はいるが)

明確に「この仕上がりでは、、、」というような馬は一頭もいなかった。

みんなそれなりに仕上げてきた!

もちろん、有力馬の多くは「先へ向けて」という意識をもっていたと思う。

とはいえ、それでも惨敗してしまったら収穫がない。最低限の走りはしたい。

それには、それなりの仕上げが必要になってくる。

10年、20年前だったら、7~8割の仕上げでも戦えた有力馬だが、かつてないほど「能力拮抗」だと言われる現代の競馬界では、それではどうにもならないということだろう。

それだけに、非常に見応えのあるレースだったし、上位にきた面々に関しては、シンプルに

ここでは能力上位だった

という見方で間違いないと思う。

 

勝利に感謝!ノースブリッジ

そんなレースを優勝したのが4番人気のノースブリッジだ。

もちろん、キングスポーツは不動の軸馬に指名し「単複勝負」でも推奨していたから、感謝している。

おめでとう!ありがとう!

さて、正直に申し上げるが、これほどの馬が4番人気にとどまっていることに驚いた。

何と言っても、昨年6月には重馬場の重賞【エプソムカップ】を優勝!力の要る馬場を問題にしないあたり、開催の最終週ということでタフな馬場必至の【AJCC】向きと見て間違いない。

同時に、昨年秋には【毎日王冠】で0.4秒差5着、【天皇賞秋】では0.9秒差11着と、馬券圏内には絡めずとも、現役屈指の好メンバーたちを相手に、大負けしないレースを続けていた。

それでも、競馬ファンを不安にさせた(実績ほどは売れなかった)理由は

「直近6戦連続で東京を使われている。しかも3勝を挙げている。左回り巧者なのでは?」

という考えではないだろうか。

 

勝って当然のレースだった

だが、私たちにはそういった考え方は一切なかった。

有料会員様に向けた解説文を抜粋させていただきたい。

実は距離適性などを鑑みて、昨年の大目標を【天皇賞秋】に定めたため、敢えて左回りを使い続けたのだそうだ。
陣営は「むしろ右回り向き」だということをハッキリと語っている。

そして、私たちも以前から、右回り向きだと確信していた。その証拠が、7走前の重賞【セントライト記念】。結果は1.1秒差の11着。だが、これは直線で前が壁になり、全く行き場がなくなったため。最高の手応えで4角を回っていたし、事実、奥村調教師も「前が開いたら弾けていた」と言い切っている。
道中での圧倒的にスムーズな走りっぷりから、私たちは「前が詰まる前までのセントライト記念こそが、この馬のベストパフォーマンス」だと考えている。

実際に、今回の一戦における走りっぷりをみれば、それが「真実」であることは一目瞭然。

道中でかかり気味になり、岩田騎手がなだめる場面はあったが、それを除けば、驚くほどスムーズなレースぶり。

昨年の重賞実績で披露した実力に、明確な右回り適性があったのだから、好走は当然だったのだ。

 

競走馬は前年だけで判断するな!

ここで、ノースブリッジを指名デキなかった方に一言申し上げたいのは

「競走馬は前年だけで判断するな!」

ということ。

競馬は前年だけじゃないぞ!

誤解の内容に申し上げるが、別に、自分たちの見方が当たったことを誇りたい訳ではない。

だが、現実問題として、ノースブリッジは、一昨年のレースをしっかり見ていた人なら、あるいは当時見ていなくても、今回しっかりと振り返っていた人なら、極めて容易く指名できたと思う。

競走馬の現役生活は、せいぜい数年程度だ。

だから、全てのレースとは言わないが、せめて各週の重賞に出走する馬くらいは、前年だけではなく、現役生活の全てを見直しておくのはどうだろうか?

きっと、そこには的中のヒントが転がっているはず!

皆様にもオススメしたいし、私たち自身への教訓としても、ここに記しておきたい。

 

勝ち馬でも未来の主役は譲れない!

そして、もちろん未来の主役にはノースブリッジ。

本当は敗れた馬から発掘したいところだが、ここは期待に応える走りを見せてくれたことへの感謝も込めて指名したい。

レース後、岩田騎手が

去年の天皇賞・秋の敗戦から心機一転、AJCCで勝利できたのは、この馬にとって一歩踏み出せましたし、GIに届くようなレースができたと思います。

と語っていた。G2を完勝したのだから、本当にG1での好走も夢ではなくなってきたと思う。

ただ、ここまで記してきた内容からもおわかりの通り、左回りのG1での活躍は容易ではないとみている。

やはり右回り!そして、距離的にも今回くらいがベストだろう。

となると、もう【宝塚記念】しかない!

時期的にも、得意とする力の要る馬場になる可能性が高いだけに、3着までならチャンスがあるとみたい。ぜひ、覚えておいてほしい!

東海ステークスの未来の主役

2023年 1月22日(日) 1回中京8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第40回東海テレビ杯東海S
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 10 プロミストウォリア 牡6 57 ムルザバ 1.51.2   01-01-01-01 36.4 2 *(栗)野中賢二
3 4 ハギノアレグリアス 牡6 57 川田将雅 1.51.6 2 06-06-06-06 36.2 1 (栗)四位洋文
7 13 ハヤブサナンデクン 牡7 57 福永祐一 1.51.9 2 02-02-02-02 37.0 3 (栗)吉村圭司
4 7 ウェルカムニュース 牡4 56 イーガン 1.52.3 2 1/2 05-05-03-03 37.1 7 (栗)池江泰寿
6 11 スマッシングハーツ 牡7 57 鮫島克駿 1.52.3 クビ 08-08-08-07 36.7 6 (栗)新谷功一
2 3 ロードレガリス 牡8 57 松田大作 1.52.5 1 1/4 14-14-13-12 36.3 10 *(栗)野中賢二
B5 8 サンライズウルス 牡5 57 岩田望来 1.52.7 1 1/4 06-06-06-07 37.3 4 (栗)安田翔伍
2 2 オーヴェルニュ 牡7 57 団野大成 1.52.8 クビ 03-03-03-03 37.7 8 (栗)西村真幸
1 1 ディクテオン セ5 57 松山弘平 1.53.0 1 1/4 11-11-14-14 36.7 11 (栗)吉岡辰弥
10 8 15 アイアンバローズ 牡6 57 和田竜二 1.53.3 1 3/4 03-03-03-03 38.2 9 (栗)上村洋行
11 B4 6 マリオマッハー セ6 57 酒井学 1.53.4  1/2 09-08-10-10 37.6 15 (栗)安達昭夫
12 7 12 クリノドラゴン 牡5 58 武豊 1.53.6 1 1/2 09-10-08-09 38.0 5 (栗)大橋勇樹
13 5 9 デルマルーヴル 牡7 57 松岡正海 1.53.7  1/2 11-11-12-13 37.7 14 (美)戸田博文
14 8 14 ゲンパチルシファー 牡7 57 幸英明 1.53.8  3/4 11-11-10-10 38.0 13 (栗)佐々木晶
3 5 ヴァンヤール 牡5 57 荻野極         12 (栗)庄野靖志

 

AJCC同様、皆好仕上がり

【AJCC】のお話が長くなったので、こちらは簡単にいこう。

その【AJCC】の解説で「皆好仕上がりだった」という旨を記したが、それはこちらも同様。

それだけに、やはり上位にきた馬は、シンプルに地力上位の見方でOK!

特に、優勝したプロミストウォリアのレースぶりは圧巻の一言。

強かった勝ち馬プロミストウォリア

前半から、気持ちよく走れるペースで逃げられた面はあったにせよ、全く後続に捕まる気配がなかった。

昇級初戦&重賞初挑戦を「4連勝」で飾ったことになる。

条件戦での連勝はよく見られるケースだが、一気に相手が強化される重賞、ましてやレース経験が求められるダート戦でも連勝を伸ばし続けたのは「別格の大器」の証明だと思う。

タイプ的に、マイルでも楽に逃げられそうな絶対的なスピードを備えるタイプだとは思わないから、例えば【フェブラリーステークス】だとどうなるかはわからないが、少なくとも順調に年末の【チャンピオンズカップ】まで辿り着けたら、上位争いは可能だろう。

今後を楽しみにしたい。

 

大物感ならこちらも

そのプロミストウォリアを含め、上位3頭は現状では明確に一枚上だと思う。

だが、将来的にその位置に絡んできそうなのは、こちらも勝ち馬同様の昇級&重賞初挑戦だった4歳馬、4着のウェルカムニュース。

早速、レース後のイーガン騎手のコメントから。

「好位から競馬をさせてもらって、最後もしっかり来ていますし、前回よりパフォーマンスも上がっています。本質的にはダートで2000mぐらいで、スタミナを活かす方がこの馬には合っています。でも初の重賞チャレンジで4着ですからこれから楽しみです」

これまでのレースを振り返る中での私たちのイメージとして、勝っても負けてもさほど着差が大きくないことなどから

「相手なりに確実に走れる安定感が持ち味の馬」

もちろん、その部分は健在だと思うのだが、同時に、前半でのスピード感溢れるフットワークや、直線で見せた渋太さなどには、これまでにはない大物感が漂っていた。

上でご紹介した鞍上のコメントの中に「前回よりパフォーマンスも上がっています」とあるが、まさに今が伸び盛りなのだろう。それでいて、馬体などを見ると、まだノビシロがありそうだし、さらに大きく進化する可能性も!

ひょっとしたら、年末あたりにはプロミストウォリアとの差も大きく詰めているかも?未来の主役に指名して、期待したい!

 

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