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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】オールカマー 2023 など⇒何より感じた「G1馬の凄み」&次に買いたい未来の主役のご紹介も

【先週の重賞回顧】オールカマー 2023 など⇒何より感じた「G1馬の凄み」&次に買いたい未来の主役のご紹介も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

オールカマー 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月24日(日) 4回中山7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第69回産経賞オールカマー
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2200m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 13 ローシャムパーク 牡4 57 ルメール 2.12.0 05-05-05-05 35.0 4 (美)田中博康
2 2 タイトルホルダー 牡5 58 横山和生 2.12.2 1 1/4 01-01-01-01 35.7 1 (美)栗田徹
5 8 ゼッフィーロ 牡4 57 戸崎圭太 2.12.2 クビ 07-07-11-09 34.7 7 (栗)池江泰寿
8 14 マリアエレーナ 牝5 55 三浦皇成 2.12.2 クビ 07-07-07-06 35.0 10 (栗)吉田直弘
4 7 ガイアフォース 牡4 57 西村淳也 2.12.4 1 03-03-03-03 35.7 2 (栗)杉山晴紀
4 6 ジェラルディーナ 牝5 56 団野大成 2.12.5  1/2 10-11-09-09 35.1 3 (栗)斉藤崇史
6 11 ノースブリッジ 牡5 58 岩田康誠 2.12.5 クビ 02-02-03-03 35.8 6 (美)奥村武
1 1 ロングラン セ5 57 丹内祐次 2.12.7 1 1/4 13-13-13-13 34.8 14 *(美)和田勇介
8 15 ウインマリリン 牝6 57 松岡正海 2.12.8  1/2 04-04-05-06 35.8 9 *(美)手塚貴久
10 B7 12 ハヤヤッコ 牡7 57 浜中俊 2.12.9 クビ 10-09-02-02 36.3 12 (美)国枝栄
11 6 10 エヒト 牡6 57 菅原明良 2.13.0  3/4 09-09-07-08 35.8 8 (栗)森秀行
12 3 4 マテンロウレオ 牡4 57 横山典弘 2.13.1 クビ 05-05-09-09 35.7 5 (栗)昆貢
13 3 5 アラタ 牡6 57 田辺裕信 2.13.1 ハナ 10-11-11-09 35.6 11 *(美)和田勇介
14 2 3 アサマノイタズラ 牡5 57 嶋田純次 2.14.0 5 14-14-13-13 36.0 13 *(美)手塚貴久
15 5 9 チェスナットコート 牡9 57 田中学 2.16.1 大差 15-15-15-15 37.4 15 [地]田中一巧

まずはタイトルホルダーのお話から

新たな、古馬中長距離路線の主役に躍り出た勝ち馬に関しては、後ほど触れるとして、、、

今回のレース、あらゆる意味で、最も注目を集めたのは、やはりタイトルホルダーだったように思う。

残してきた実績は、ここならダントツだ。

多くの競馬ファンは、それを素直に評価して、1番人気に支持された。

ただ、恐らく支持した人の大半が、頭のどこかに不安を抱えていたのではないだろうか。

実績 NO1!タイトルホルダー

ご存じの通り、前走【天皇賞・春】では、レース中に異変を感じた鞍上・横山和が競走を中止した(その後、右前脚のハ行が判明)

サレブレッドは繊細且つ、非常に賢いと言われている。

それゆえ、タイトルホルダー自身、競走を中止したことを覚えていて、どこかにその恐怖心が残っていれば、全力で走れない部分も出てくるかもしれない。

当然、陣営もジョッキーも、そのことは頭にあったはずだ。

だから、無理をしない競馬、つまり2〜3番手あたりでじっくり乗ってまずは様子を見ることもできたはず。結果惨敗があったとしても、ここまでの経緯を知っているファンなら、納得したはず。

しかし!タイトルホルダーはいった!迷うことなく、前をとりにいった!

 

誇り高きG1馬に賞賛を!

内側の2番枠を引いたこともあったとは思うが、外からきた先行タイプの馬に、前を譲ることはしなかった。

怪我からの復帰週となった横山和騎手の手綱捌きにも、気合がこもっていた。

「様子を見る選択肢もあるのでは、、、」などと考えたコチラが浅はかだった。

「どんな経緯があろうとも、ここで引いているようでは、G1・3勝馬の名が泣く」

とでも言っているかのようだったし、一時は古馬中距離路線のエースと呼ばれた馬&陣営のプライドをはっきりと感じた。

(バタバタと崩れてもおかしくないようなゴール前で、2着をキープした点も、その象徴の一つと言えるだろう)

結果的に2着に敗れたが、むしろタイトルホルダーの「凄み」を感じた。

今後のローテーションはわからないが、タイプ的に見せ場となるのは、やはり【有馬記念】だろう。

G1・4勝目、決して夢ではないとみた!

 

間違いなく本格化!

そして、そんなタイトルホルダーを退けたのが【函館記念】に続いてのG1・連勝となったローシャムパークだ。

いきなりだが、レース後のルメール騎手のコメントをご紹介してみよう。

手応えはとても良くすごくいい脚を使ってくれました。素晴らしいです。大きな馬で飛びが大きくずっと良いペースを維持して走ることができます。レースごとに強くなってきています。今日はGIIを勝ち、今後GIレースへ向かうことができる馬です

絶賛のコメントだが、恐らくここにはリップサービスは含まれてはいない。

特に重要なのが「レースごとに強くなってきています」という部分ではないだろうか。

とにかく強かった!

元々、爆発力の割に、少々重厚なところがある印象だったが(そこが洋芝の北海道ではハマった部分もあったのかと考えていたが)今日のレースぶりは、終始軽快!

どこを切り取ってもジョッキーの意のままという雰囲気で、心から驚かされた。

同期(4歳世代)は大物が揃う。最強の2頭(イクイノックス&ドウデュース)はもちろんだが【天皇賞・春】を制したジャスティンパレスも強い。

だが、既にその中に割って入れるレベルにあるのではないか、そんな気さえする。引き続き目が離せない!

 

オールカマーといえば牝馬

間違いなく、ここまでご紹介した2頭が素晴らしかったレース。だが、それは誰もがわかっていることでもある。

できれば、今後に期待したい「未来の主役」はその他の馬から出したい。

そこで10番人気ながら4着に頑張ったマリアエレーナに注目

【オールカマー】といえば、近年、毎年のように牝馬が活躍している。昨年の優勝馬ジェラルディーナは、ここを勝った後、G1【エリザベス女王杯】を連勝している。

今年は馬券に絡む馬は出なかったが、マリアエレーナのレース内容は非常に濃かった。

外側の14番枠を引く不利がありながら、終始余裕のある手応えで中団付近を追走。直線でもこの馬なりにしっかりと脚を伸ばし、牡馬の一線級と互角に渡り合った。

レース後、三浦騎手はこんなことを語っている。

「いい内容でした。今日は急坂2回が課題でしたから、いつもよりリズム重視で運びました」

確かに振り返ってみると、マリアエレーナが好走するケースの多くは、他馬を気にせず、自分のリズムで走れた時だったように思う。とにかくリズムが大事な馬。

それだけに、上では「不利」と書いた14番も、他馬に絡まれにくいという意味では良かったのかも。

仮にこの先【エリザベス女王杯】に出ることがあるとしたら、当然期待が持てるし、特に外枠なら「軸候補」とまで考えても良いのかも?未来の主役に指名し、注目したい!

神戸新聞杯 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月24日(日) 4回阪神7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第71回神戸新聞杯
3歳・オープン・G2(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝・外 2400m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 3 サトノグランツ 牡3 56 川田将雅 2.23.5 05-07-07-08 33.1 3 (栗)友道康夫
5 6 サヴォーナ 牡3 56 池添謙一 2.23.5 03-03-03-04 33.4 10 (栗)中竹和也
5 7 ファントムシーフ 牡3 56 武豊 2.23.6  1/2 01-01-01-01 33.7 2 (栗)西村真幸
4 4 ロードデルレイ 牡3 56 坂井瑠星 2.23.6 05-05-05-04 33.5 4 (栗)中内田充
8 13 ハーツコンチェルト 牡3 56 松山弘平 2.23.6 ハナ 09-08-07-07 33.3 1 (美)武井亮
8 12 スマートファントム 牡3 56 岩田望来 2.23.8 1 1/4 12-12-12-13 32.9 12 (栗)石橋守
2 2 ショウナンバシット 牡3 56 M.デム 2.23.9  1/2 09-10-09-10 33.2 8 (栗)須貝尚介
6 8 マイネルラウレア 牡3 56 横山武史 2.24.1 1 1/4 08-08-09-10 33.4 6 (栗)宮徹
1 1 サスツルギ 牡3 56 北村宏司 2.24.2  3/4 13-12-09-09 33.7 9 (美)木村哲也
10 7 11 シーズンリッチ 牡3 56 角田大河 2.24.5 1 3/4 02-02-02-02 34.6 7 (美)久保田貴
11 7 10 ナイトインロンドン 牡3 56 和田竜二 2.24.8 2 04-04-03-02 34.9 5 (美)大竹正博
12 4 5 バールデュヴァン 牡3 56 古川吉洋 2.25.0 1 11-11-12-10 34.2 13 (栗)浜田多実
13 6 9 ビキニボーイ 牡3 56 松若風馬 2.25.7 4 05-05-05-04 35.5 11 (栗)梅田智之

 

理解力が高い男

【京都新聞杯】を制した川田騎手、この(土日)は「雨のち晴れ」といったところだろうか。

(土)は6戦して1勝と「川田騎手としては」物足りない数字。メーンレースの【大阪スポーツ杯】も、1番人気に推されながら5着に敗れた。

一転(日)は9戦して怒涛の5勝!この修正能力の高さには恐れ入る。さすがは日本最高のジョッキーだ。

さて、川田騎手だが、最近見た某動画によると、自身の強みを

「理解力の高さ」

だと語っていた。

自らが騎乗する馬に対して、ライバルたちに対して、あるいはレース展開などもそうだろうが、様々な要素を理解し、それを騎乗に反映できるから、結果が出るといったような旨を話していた。

そんな川田騎手は、サトノグランツに対して、返し馬の段階で次の印象を抱いたという。

「まずは返し馬ですね。とてもいい雰囲気で成長を感じる返し馬ができたので、そこから競馬をどうしていこうかというところで、こういう競馬を組み立てました」

 

ひょっとしたら大仕事があるかも

サトノグランツは、2走前の【京都新聞杯】を勝っている重賞ウイナー。しかも、あの川田騎手が跨っているのだ。

それでも「3番人気にとどまった」のは、やはり前走【ダービー】の11着(それでも0.7秒差なのだが)を気にした人が多かったということだろう。

激戦を制したサトノグランツ

だが、実際には、ひと夏を越して、あの川田騎手を納得させるほどの成長を遂げていたのだ!

そして、ジョッキーの思いは実際の騎乗にも表れていたように思う。

ご存じの通り、直線では狭くなるような部分もあったが、コチラからみる限り、ジョッキーに慌てた様子は感じられなかった。

大きな手応えの裏返しだとしか思えない。

だとすれば!本番の【菊花賞】で「大仕事」の場面があっても驚けないのではないだろうか。

先週の【セントライト記念】組や【ダービー】馬タスティエーラは、距離が延びてさらによくなるタイプというイメージは湧かない。

その点、こちらは父が菊花賞馬であり、今回、道中の追走がさほど楽に見えなかった点からも距離延長は歓迎だろう。

ただよう大仕事の予感!ここは【オールカマー】とは違い、優勝馬でも素直に「未来の主役」に指名したい!

 

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