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CBC賞 2022【回顧】文句なしのスター誕生!気になる馬もいた!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】CBC賞 2022 における勝負の明暗

2022年 7月 3日(日) 3回小倉2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第58回CBC賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 5 テイエムスパーダ 牝3 48 今村聖奈 1.05.8      01-01 34.0 2 5.0 486 -2 (栗)五十嵐忠
4 8 タイセイビジョン 牡5 57 川田将雅 1.06.4 3 1/2    14-12 33.5 3 5.7 478 +2 *(栗)西村真幸
1 2 アネゴハダ 牝3 49 藤懸貴志 1.06.5  1/2    03-03 34.4 1 3.9 436 0 (栗)佐々木晶
6 12 スマートリアン 牝5 53 秋山真一 1.06.7 1 1/4    15-15 33.7 5 6.5 476 -2 (栗)石橋守
5 10 メイショウチタン 牡5 54 荻野極 1.06.8  3/4    08-08 34.4 13 97.7 470 +4 (栗)本田優
5 9 ロードベイリーフ 牡5 54 和田竜二 1.06.9    11-08 34.2 8 28.2 478 -10 (栗)森田直行
8 15 スティクス 牝4 52 幸英明 1.06.9    02-02 35.0 6 10.2 496 +2 (栗)武幸四郎
B7 14 タマモティータイム 牝5 50 国分恭介 1.06.9    08-04 34.5 11 49.3 474 +8 *(栗)南井克巳
B6 11 カリボール 牡6 54 西村淳也 1.07.0  3/4    11-12 34.3 7 20.7 496 0 (栗)須貝尚介
10 8 16 アンコールプリュ 牝7 53 藤岡康太 1.07.1 クビ    11-12 34.4 12 73.3 446 -2 (栗)友道康夫
11 3 6 メイショウケイメイ 牝6 51 小沢大仁 1.07.2  3/4    16-15 34.0 15 191.8 438 +4 *(栗)南井克巳
12 B8 17 ファストフォース 牡6 56 松山弘平 1.07.4 1 1/4    03-04 35.3 4 6.0 508 -14 *(栗)西村真幸
13 1 1 レインボーフラッグ 牡9 53 国分優作 1.07.5  1/2    05-04 35.2 16 230.5 456 -4 (栗)小崎憲
14 2 4 シホノレジーナ 牝5 49 角田大河 1.07.8 2    10-11 35.3 14 126.8 498 -8 (栗)寺島良
15 4 7 スナークスター セ6 52 富田暁 1.07.9  3/4    17-17 34.5 17 277.9 460 -6 (栗)川村禎彦
16 2 3 レジェーロ 牝5 54 団野大成 1.08.4 3    05-04 36.1 9 29.1 422 +4 *(栗)西村真幸
17 7 13 モントライゼ 牡4 55 北村友一 1.09.1 4    05-08 36.8 10 37.0 506 +6 (栗)松永幹夫

歴史に残る1戦に!

今回の【CBC賞】だが、恐らくこの先何年、いや何十年も語り継がれることになるだろう。

何と言っても

「近い将来のスタージョッキー、今村聖奈の初重賞勝ち(しかも重賞初出走で)」

だったのだから。

もちろん「スタージョッキー」というのは、女性ジョッキーに限定しての話ではない。

性別の枠を超えて、もっと上のレベルで戦っていける可能性を秘めたジョッキー

現時点での今村騎手に対しては、そのような印象を持っている。

 

元トップジョッキーも絶賛

ちなみに、元トップジョッキーのアンカツこと安藤勝己さんは、今村騎手に関連して、以下のツイートをしている。

アンカツさん曰く

「鞍はまりは新人の中で抜けている」

相当高く評価しているが、なかなか鞍ハマりというのは、私たちの側には理解しにくい面もある。元ジョッキーならではの感覚なのだろう。

ただ、さすがに私はアンカツさんのような説得力のある立場にはいないので(笑)できるだけわかりやすく、魅力を解説してみたい。

 

今回は「行く形」だったが

私たちは、レース回顧をはじめとした各コラムなどで、これまでに何度も、将来有望な若手騎手のお話をしてきた。

そんな彼らの多くに当てはまるのが

「勝負どころで待てる」

という部分だ。

魅力的な若手騎手には共通点がある

どうしても、若い騎手というのは結果がほしい。その分、焦って早仕掛けになりがちだ。

そのため、減量を活かした逃げや先行では結果が出ても、差し・追い込み馬になると途端に結果が出なくなる。そのまま減量の恩恵もとれてしまい、、、というケースを何度も見てきた。

だから、それとは対照的な「待てる騎手」は

では、今村騎手はどうか?

もちろん、今回は軽ハンデが向いての逃げ切りだった部分は少なくないだろう。(それでも、速いペースでガンガンいける肝の座り方には驚いたが)

しかし、彼女は「待てる騎手」でもある。

 

印象的なレースがあった

正直に言って、デビュー当時は「ただの新人騎手」にすぎないと思っていた。

結果が出ていても「騎乗馬の質が良いのかな?」などと軽く考えていたが、あまりに毎週結果を出すので、彼女のレースぶりに注目するようにした。

するとすぐに「これは結果が出て当然だ」と思えるレースを目撃することができた。

それが、6月5日、中京2レース、ダート1800Mの未勝利戦。
(JRAの公式サイトで動画が見られるので、気になる方はチェックしてほしい)

レース前半から6番手付近を楽な手応えで追走。恐らく、余裕度的には早めに動いても問題なかったとは思うが、振る舞いからは全く焦りが見えなかった。

そして、4角を回った後に満を持しての追い出し!

結果的には2着に終わったが、レース内容においては、極めて価値のあるものだと感じたし、ハッキリと本物の予感を漂わせていた。

 

ここは通過点

待てるというのは、もちろん単に馬を動かす技術だけではなく、頭の中が落ち着いていて、周囲が冷静に見えている、即ち精神的にも成熟していることの証だと思う。

その片鱗は今回の勝利ジョッキーインタビューでのコメントにも垣間見えた。

特に印象に残ったのは

「走るのは馬だし、重賞だからG1だからと人が気負っていても、馬に余計なプレッシャーをかけるだけと私は思っている」

デビューしたての18歳が、初重賞勝ちのインタビューで語る内容とはとても思えない。

そんな彼女だけに、きっとここも通過点だろう。

騎乗フォームを含めたルックスにも華を感じるし、繰り返しになるが、彼女は

「近い将来のトップジョッキー」

と見て間違いないと思う。引き続き、注目していきたい!

 

最後に「気になる馬」について

今村騎手の衝撃に対して、馬という点では、レコードタイムが出たとはいえ、ハンデ戦や馬場の影響もあっただけに、正直に言って評価は難しい。

それを前提として、今後面白そうだと感じたのは

4着スマートリアン

結果的には4着に終わったが、レース後、秋山騎手が

「ゲートの開く直前に、頭を下げてしまいました。集中させていましたが・・・その分位置取りが思った通りではありませんでしたので悔やまれます。能力のある馬だけに・・・」

と語っているように、敗因はハッキリしている。

それでも、初めての1200m&レコード決着という難しい条件の中、しっかりと追い上げてきたあたり、スプリント適性はかなり高いかもしれない。

次走、ぜひ「普通にスタートするスプリント戦」を見てみたい。

ひょっとしたら、衝撃的な結果が待っているかもしれないぞ!もちろん未来の主役に!

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【CBC賞 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 テイエムスパーダ(今村聖奈騎手)
「嬉しいです。チャンスのある馬に乗せていただき、馬は最高の状態に仕上げていただいていたので、あとは人がどうアプローチするかがカギだと思っていました。馬の力を信じて自信を持って乗れたのが良かったと思います。小さい時から、重賞やGIを見て来たので、逆の立場からすると感慨深い気持ちもありますが、馬の邪魔をしないことがやるべきことかと思っていました。スタート直後に、他の馬の妨害をしてしまったのは申し訳なかったです。昨日今日と前々につける馬に乗せていただき、いろいろ試行錯誤してこのレースに向き合いました。直線は、モニターを見てセーフティーリードだと思いました。最後までハンドライドで追うことを意識していました。逃げ切る気持ち良さをしみじみと感じながら、人馬一体になれたのではと思います。お客様に喜んでいただけたなら最高です」

2着 タイセイビジョン(川田将雅騎手)
「勝ち馬とは9キロ差ありながらここまで頑張ってくれたので素晴らしい走りでした」

3着 アネゴハダ(藤懸貴志騎手)
「スタートが決まりましたし、取りたい位置を取れましたし、ロスなくレースができたと思います。全力を出し切ってよく頑張りましたが、勝った馬が強かったです」

4着 スマートリアン(秋山真一郎騎手)
「ゲートの開く直前に、頭を下げてしまいました。集中させていましたが・・・その分位置取りが思った通りではありませんでしたので悔やまれます。能力のある馬だけに・・・」

5着 メイショウチタン(荻野極騎手)
「あまりにも極端な馬場傾向でしたからね。最後は脚を使っていますがさすがに届きませんでした。展開が向かなかっただけですし、この馬なりに力を出し切っています」

7着 スティクス(幸英明騎手)
「勝ち馬について行きましたが、最後は離されました。時計も速すぎた感じです」

10着 アンコールプリュ(藤岡康太騎手)
「最後は反応してくれているのですが時計が速すぎました」

12着 ファストフォース(松山弘平騎手)
「外枠で斤量のこともあり前半から一杯一杯でした」

14着 シホノレジーナ(角田大河騎手)
「この馬なりに止めるところが出てしまいました。良い所を走らせてあげれば良かったです」

(via ラジオNIKKEI

 

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