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ラジオNIKKEI賞 2022【回顧】上位入線馬たちをどう評価する?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ラジオNIKKEI賞 2022 における勝負の明暗

2022年 7月 3日(日) 2回福島2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第71回ラジオNIKKEI賞
3歳・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1800m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
B3 3 フェーングロッテン 牡3 55 松若風馬 1.46.7   06-05-04-03 35.4 3 7.2 466 -4 (栗)宮本博
5 7 ショウナンマグマ 牡3 53 菅原明良 1.46.9  3/4 01-01-01-01 36.1 8 10.5 506 +8 (美)尾関知人
1 1 サトノヘリオス 牡3 55 岩田望来 1.46.9 クビ 08-08-09-07 35.3 2 6.3 460 -12 (栗)友道康夫
7 11 ソネットフレーズ 牝3 54 津村明秀 1.47.2 2 02-02-02-02 36.1 5 8.6 474 0 (美)手塚貴久
8 13 ゴーゴーユタカ 牡3 54 田辺裕信 1.47.3 クビ 08-10-10-11 35.5 7 9.9 484 +8 (美)武井亮
5 6 ボーンディスウェイ 牡3 55 石橋脩 1.47.3 06-07-04-05 36.0 1 4.2 488 -2 (美)牧光二
2 2 ホウオウノーサイド 牡3 53 永野猛蔵 1.47.3 クビ 12-12-12-11 35.2 11 37.4 466 +2 (美)斎藤誠
8 12 グランディア 牡3 54 坂井瑠星 1.47.5 1 13-13-13-13 35.3 6 9.9 478 0 (栗)中内田充
7 10 ミッキーブンブン 牡3 52 菊沢一樹 1.47.6  1/2 11-11-10-09 35.8 12 48.3 496 +2 (美)菊沢隆徳
10 4 4 オウケンボルト 牡3 52 M.デム 1.47.6 クビ 03-03-03-03 36.4 9 15.3 454 +6 (美)土田稔
11 6 8 タガノフィナーレ 牝3 51 吉田豊 1.47.7 クビ 08-08-07-07 36.2 13 72.4 478 -12 (栗)中村直也
12 6 9 ベジャール 牡3 56 戸崎圭太 1.48.0 2 03-03-04-05 36.7 4 7.6 564 0 (美)田中博康
13 4 5 クロスマジェスティ 牝3 53 内田博幸 1.49.3 8 05-05-07-10 37.8 10 20.4 466 -6 (美)水野貴広

競馬ファン注目の出世レース

【ラジオNIKKEI賞】といえば、誰もが認める出世重賞ではないだろうか。

最近だと、どうしても2018年2着のフィエールマンに目が行きがちだが、その他にも一昨年2着のパンサラッサ、また昨年3着のノースブリッジなど、次々とんん後の重賞ウイナーが出ているのだ。

当然、今年の出走予定馬の中にも

「明日のスター候補が潜んでいる」

そういった目で、レースをチェックされた方は多かっただろう。

では、実際に上位で入線した馬たちの中に魅力的な馬はいたか?

個人的には

「上位2頭はかなり面白い存在になるかも」

そんな風に思わずにはいられないのだ。詳しくお話していこう。

 

タフな流れの勝負に

上位2頭が面白い存在になると考えた理由は「レースの流れ」にある。

今回のレースにおける前半1000Mの通過は58秒8。

この時計がどの程度のものなのか?

近年のラジオNIKKEI賞といえばフィエールマン

良馬場で行われた過去の【ラジオ NIKKEI賞】を振り返ってみると、やはり59秒台での通過のケースの方が明らかに多い。

要するに、スタミナが求められるような速い流れだった。

そうした中、前半から先頭を走りながら最後まで粘って2着を確保したショウナンマグマ、それを目標に少しずつ一度取りを上げながら4角3番手から差し切ったフォーングロッテン。

走力的にもスタミナ面にもおいても、非常にレベルの高い馬だと言い切りたい。

 

具体的な前例はあるか?

ただ、恐らく皆様の中には

「レベルが高いと言うけど、今後どの程度のレベルまでいくことイメージしてるの?」

と考えられる方もいらっしゃるだろう。

ご安心いただきたい。もちろんそこまで考えているよ(笑)

実は過去の【ラジオNIKKEI賞】の勝ち馬の中に、今回とイメージが重なる回があるのでご紹介したい。

それは、2018年。

この年は、2着がフィエールマン。そのインパクトが強すぎる余り「勝ち馬」について振り返ろうとする方は、意外と少ないのではないだろうか。

だが、ここではその勝ち馬、メイショウテッコンのレースぶりをご紹介してみたい。

 

メイショウテッコンを思い出せ!

この年の前半1000Mは58秒7。

何と、今年よりも0.1秒速い、極めてタフな流れだったことがご理解いただけるだろう。

そのレースにおいて、今回の勝ち馬フェーングロッテンのように、4角3番手通過から抜け出し、フィエールマンの追撃もしのいだのが、メイショウテッコンだった。

何となく、皆様の中でもイメージが重なってきたのではないだろうか?笑

メイショウテッコンも強かった

では、そんなメイショウテッコンのその後は?

残念ながらフィエールマンのようにG1を勝つことはできなかった。

それでも、即年春のG2【日経賞】では、G1で何度も好走経験のある同期・エタリオウらを退けて優勝を収めているのだ。

そして、その結果からわかることは「2つ」

後にG2を勝つほどの素材だったことに加えて、そのG2の距離が2500Mだったということ!

 

スタミナに期待したい!

今年同様の厳しい流れだった、2018年の【ラジオNIKKE賞】をメイショウテッコンが勝てたのは、走力&スタミナが秀でていたからに他ならない。

だとすれば、今回の上位2頭も、同様の路線での活躍が十分に期待できるのではないだろうか。

考えてみれば、フェーングロッテンは前走【白百合ステークス】で芝2000M勝つような馬。

また、ショウナンマグマも、過去の2勝はいずれも1800Mながら、デビュー戦では2000Mを使われるなど、陣営としても「スタミナ型」のイメージを持っているのではないだろうか。

こうした背景があるだけに、今回の2頭も、十分に第2のメイショウテッコンになれると思う。

もちろん、フィエールマンまでいけたらもっと理想的だろうが、、、

さすがに、あの馬は別格すぎるかもしれない(笑)

古馬のG2を勝てる馬でさえ、競馬界には何頭もいないのだ。

近い将来、彼らがそこまでいけたら、心からの拍手を送ってあげてほしい!

 

最後に「気になる馬」について

最も魅力を感じたのが上位2頭であることを大前提に

4着ソネットフレーズ

の存在も見逃してはいけないだろう。

実は1&2着馬の間に挟まれる形で、4角2番手で通過したのがこの馬だった。

結果的にはラストで失速してしまったが、そこまでのフットワーク行きっぷりは上位2頭に全くをヒケをとらなかった。

そのあたりについて、鞍上・津村騎手は次のような話をしている。

「思っていたよりもかなりうまくいきました。ゲートを出てくれましたし、番手でおさまる形になりました。良い形で4コーナーを回りました。しかし、ゴーサインを出してから思ったより伸びませんでした。最後の止まり方を見て1ハロン長いかと思います。それでもこの競馬ができたのは収穫がありました」

鞍上が語るように、単純に距離適性の差が出ただけ。

この先、マイルに絞っていけば、重賞でも十分にやれる馬だと思う。今回、私たちが期待していた一頭でもあったが、未来の主役に指名した、引き続き注目だ!

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【ラジオNIKKEI賞 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 フェーングロッテン(松若風馬騎手)
「良い所にはまることができましたし、後はどう捌くかだと思っていました。少なくとも好位か中団だと思っていましたし、イメージ通りでした。折り合いは大丈夫でしたし、終始脚が溜まっている感じで直線に向かえました。(直線は)少し外も見ていましたが開かなくて一か八か内へ行きました。狭い所でしたが、しっかり馬が応えてくれて馬に感謝したいです。まだ若い馬ですし気性面でも幼さは残っていますが、今日一つ重賞を勝てて幅も広がりますし、これからもっと成長して行ってくれる馬だと思います」

2着 ショウナンマグマ(菅原明良騎手)
「ハナに行けて自分の競馬はできました。良いペースで行った割には終いも良く頑張っています」

3着 サトノヘリオス(岩田望来騎手)
「折り合いに専念して競馬をしました。休み明けの分、馬がフレッシュというかリラックスして走れていました。それが最後の伸びに繋がったのだと思います。これからもっと良くなると思いますし、こういう競馬を続けて、精神的に落ち着いてくればさらに走れると思います」

4着 ソネットフレーズ(津村明秀騎手)
「思っていたよりもかなりうまくいきました。ゲートを出てくれましたし、番手でおさまる形になりました。良い形で4コーナーを回りました。しかし、ゴーサインを出してから思ったより伸びませんでした。最後の止まり方を見て1ハロン長いかと思います。それでもこの競馬ができたのは収穫がありました」

5着 ゴーゴーユタカ(田辺裕信騎手)
「途中が少し忙しかったです。開幕週の大外枠も不運でした。1コーナーの入りで外を回らされて引く形になりました。脚を溜めることに切り替えて、最後は差を詰めていました。初めての1800mでしたが、距離の融通は利くのではないかと思います」

6着 ボーンディスウェイ(石橋脩騎手)
「馬の状態は良かったです。スタートが決まって、3番手の内に入りたかったのですが、他に来られて入れませんでした。今日の馬場で外を回らされたのがきつかったです」

7着 ホウオウノーサイド(永野猛蔵騎手)
「ゲートの中でそわそわして立ち遅れてしまいました。それでも道中はリズム良く脚が溜まっていました。最後は狭い間を割って頑張ってくれました」

9着 ミッキーブンブン(菊沢一樹騎手)
「しぶとさが武器だと思っていたので、早めに動く競馬をしようと思い、イメージ通りに行きました。流れが落ち着いて隊列が決まったので、外を回らされてしまいました。内を回れば良かったです。乗り方一つで違ってくると思います」

(via ラジオNIKKEI

 

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