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ホーム勝負の明暗ダービー卿チャレンジトロフィー 2020【回顧】勝ち馬を「本物」だと確信できる理由とは?

ダービー卿チャレンジトロフィー 2020【回顧】勝ち馬を「本物」だと確信できる理由とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ダービー卿チャレンジトロフィー 2020 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 4 クルーガー 牡8 57 石橋脩 1.32.8    04-06-05 35.2 4 10.2 530 +2 (栗)高野友和
3 5 ボンセルヴィーソ 牡6 54 木幡巧也 1.33.1 2  04-08-05 35.4 13 51.6 480 +2 (栗)池添学
B3 6 レイエンダ 牡5 57 丸山元気 1.33.1 ハナ  10-09-09 35.2 5 11.8 494 -2 *(美)藤沢和雄
6 11 ケイアイノーテック 牡5 57 津村明秀 1.33.2  1/2  14-12-12 34.9 6 13.0 470 -4 (栗)平田修
4 7 プリモシーン 牝5 56 M.デム 1.33.3  1/2  10-11-08 35.2 1 2.4 500 -4 (美)木村哲也
7 14 ドーヴァー 牡7 56 田辺裕信 1.33.3 ハナ  13-12-09 35.0 11 32.3 506 +2 (美)伊藤圭三
1 2 ストーミーシー 牡7 56.5 横山武史 1.33.3 クビ  02-02-01 36.1 3 8.8 552 +4 (美)斎藤誠
8 15 カツジ 牡5 56 松山弘平 1.33.3  16-16-16 34.4 7 15.7 490 -2 (栗)池添兼雄
5 9 ブラックムーン 牡8 57 吉田豊 1.33.5 1  14-15-15 34.9 15 94.7 498 0 (栗)西浦勝一
10 2 3 ジャンダルム 牡5 56 藤井勘一 1.33.6  3/4  04-05-02 36.2 2 8.1 508 -2 (栗)池江泰寿
11 4 8 トーラスジェミニ 牡4 54 木幡育也 1.33.9 1 3/4  02-03-02 36.6 9 17.8 482 -2 (美)小桧山悟
12 7 13 エメラルファイト 牡4 56 石川裕紀 1.34.0  1/2  12-12-12 35.7 12 35.2 464 0 (美)相沢郁
13 B6 12 ペプチドバンブー 牡5 54 松田大作 1.34.7 4  04-09-09 36.8 10 18.3 508 -4 (栗)武英智
14 8 16 マイスタイル 牡6 57.5 横山典弘 1.35.9 7  04-03-05 38.6 8 15.7 458 -10 (栗)昆貢
15 B5 10 ムーンクエイク セ7 56 北村宏司 1.36.8 5  04-06-12 39.2 14 70.6 512 +8 *(美)藤沢和雄
16 1 1 ナインテイルズ 牡9 54 野中悠太 1.39.2 大差  01-01-04 42.1 16 276.0 484 -4 (栗)長谷川浩

 

まずは何より、8歳馬クルーガーの勝利を心から讃えたい。

2着馬に2馬身もの差をつける堂々の完勝!

何と、2016年【マイラーズカップ】以来、約4年ぶりの重賞制覇なのだ。

そもそも、4年間、現役生活を続ける馬でさえ、それほど多くはない。

それほど長い時間を経ての再びの重賞制覇。

陣営関係者、そして何よりクルーガー自身の頑張り、素晴らしいの一言に尽きる。

 

もちろん、昨今の彼のレースぶりを見ていれば、納得の重賞制覇と言えるだろう。

例えば、昨年は海外のG1でも好走した。

また前走【東京新聞杯】は遠征からの帰国初戦という難しい条件ながら5着にまとめている。

 

だが、それを承知していても!

正直言って今回の勝利には驚いた。

その理由は「年齢の壁」にある。

 

高齢馬が苦戦を続けてきた重賞

実は【ダービー卿チャレンジトロフィー】は

「高齢馬が苦戦を続けてきた重賞」

なのだ。

ここで、直近15年(2005年~2019年)の年齢別成績をご覧いただきたい。

何と8歳馬は、勝利どころか連対さえなかった。

 

ダービー卿チャレンジトロフィー 年齢別の成績(近15年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4歳 4- 7- 2- 47/ 60 6.7% 18.3% 21.7%
5歳 10- 4- 8- 36/ 58 17.2% 24.1% 37.9%
6歳 1- 2- 2- 57/ 62 1.6% 4.8% 8.1%
7歳 0- 2- 2- 33/ 37 0.0% 5.4% 10.8%
8歳 0- 0- 1- 16/ 17 0.0% 0.0% 5.9%

 

 

では、どうしてこれまで高齢馬が苦しんできたのか?

やはりハンデ戦だからなのだろう。

1.高齢でハンデ重賞に出走するような馬の多くは、若い時に実績を重ねている。

2.その分、重い斤量を背負わされることになる。

3.しかし年齢の分、能力自体は落ちている。

こうしたことで、苦戦してきたのだと思う。

しかし、クルーガーは勝った。57キロを背負った8歳馬でありながら。

 

さて、私は、競馬を見る上で、常に思っていることがある。それは

厳しい前例を覆して活躍できる馬は本物

だということ。

 

「本物」の証を見せつけた!

もちろん、自らにとっての走りやすい条件、追い風のデータの中での好走だとしても、結果自体に価値をつけるつもりは全くない。

いかなる条件だろうと、好走は好走であり素晴らしい。それは大前提。

だが一方で、競馬に限らず、他のスポーツでも一般の社会でもそうだが、前例に続くことは、さほど難しいことではない場合もある。

それよりも!

道を切り開いたり、前例を覆したり!

簡単には真似のできないことの実現に価値があると思うし、そこに真の力を感じる

 

更に上の舞台でも

だから、今回のクルーガーに関しては、単に勝利した以上に価値があると私は考える。

それほどの馬だから、今後の活躍も十分に見込めるだろう。

G1での勝ち負けとなると、さすがに簡単ではないかもしれないが、G2、G3なら!

あと1つや2つ、マイル重賞を勝つ可能性は十分にある。

どこまで現役生活を続けるかはわからないが、追いかけてみたい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

3着・レイエンダ

昨年、レイエンダは6レースに出走している。

会場の内訳は

・東京4回 ・新潟1回 ・京都1回

要するに、陣営が

「どうしても広いコースで使いたい」

と考えるような不器用な馬なのだろう。

そういった馬が、トリッキーな中山の重賞に出走し、そして3着に入った。

適性云々を超えて

地力が伸びてきている

ことの証明だと思う。今年のマイル路線において、台風の目になる可能性も!

 

【ダービー卿チャレンジトロフィー 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 クルーガー(石橋脩騎手)
「内枠だったので、スタートしてから外へ出ました。向こう正面でペースが速く感じたので、無理に付いていかずに、内々で上手く回りました。前に人気の馬がいたので、その動き次第で慌てないようにしました。直線に向いて、進路を確保してから素晴らしい脚でした。返し馬で初めて感触を確かめて、背中の良い馬だと思いました」

(高野友和調教師)
「スタートが決まりました。好枠だったので、スタートを有効に使えました。ジョッキーはペースを見て、流れを見ながら上手く乗ってくれました。最後はよく反応してくれました。強いなと思いました。普段から扱っていて、若さを感じます。本当に8歳なのかなと思うくらい、若々しいです。中山では凡走したことが無いので、このコースも合っています。今後は具体的に考えず、全力投球で今回臨みました。今後は相談して決めたいと思います」

2着 ボンセルヴィーソ(木幡巧也騎手)
「マイルでも今日は溜めていきました。4コーナーも上手く捌いて、最後も良い脚を使ってくれました。内容も良かったと思います」

3着 レイエンダ(丸山元気騎手)
「周りが速くて、位置取りが後ろになってしまいましたが、馬混みも気にせずハミを取ってよく伸びてくれました。収穫のあるレースだったと思います」

4着 ケイアイノーテック(津村明秀騎手)
「ゲートを出て進みが悪かったですし、3、4コーナーでもズブかったです。ただ、最後の1ハロンは良い伸びを見せてくれました。能力は上位も、気性の問題が大きいです」

5着 プリモシーン(M.デムーロ騎手)
「風が強くて、もっと馬場が乾いてくれると思いました。今日は馬場が合わなかったです。最後は甘くなってしまいました」

6着 ドーヴァー(田辺裕信騎手)
「思っていたよりもペースが速かったです。道中はポジションを取れませんでした。その後は上手く切り替えて、インからスムーズに上がって行けました。伸びてくれましたし、流れ一つで良い競馬になるのではないでしょうか」

7着 ストーミーシー(横山武史騎手)
「良い枠が引けました。前走から先行できるようになっていました。レースの形は作戦通りでした。時計がこの馬には速かったです。ハンデも背負っていた感じがあります」

8着 カツジ(松山弘平騎手)
「最後、伸びてくれてはいますが...。外枠はあまり関係無いと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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