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ホーム勝負の明暗阪急杯 2022【回顧】大一番・高松宮記念でも期待が持てそうな馬はいた?

阪急杯 2022【回顧】大一番・高松宮記念でも期待が持てそうな馬はいた?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】阪急杯 2022 における勝負の明暗

2022年 2月27日(日) 1回阪神6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第66回阪急杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝・内 1400m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 10 ダイアトニック 牡7 56 岩田康誠 1.19.9    03-03 34.2 1 3.1 478 -2 (栗)安田隆行
1 1 トゥラヴェスーラ 牡7 56 鮫島克駿 1.20.0 クビ    12-12 33.8 9 16.8 492 +22 (栗)高橋康之
5 8 サンライズオネスト 牡5 56 武豊 1.20.3 2    03-03 34.6 6 12.2 480 +10 (栗)河内洋
3 3 リレーションシップ 牡5 56 松田大作 1.20.5 1 1/4    09-09 34.5 7 12.9 504 +2 (栗)須貝尚介
7 12 グレイイングリーン 牡4 56 岩田望来 1.20.5 クビ    12-12 34.3 2 5.2 496 +2 (栗)池江泰寿
7 11 ミッキーブリランテ 牡6 56 和田竜二 1.20.5    07-05 34.6 12 35.8 488 +12 (栗)矢作芳人
2 2 グルーヴィット 牡6 56 団野大成 1.20.6 クビ    07-09 34.7 5 11.6 510 0 *(栗)松永幹夫
6 9 タイセイビジョン 牡5 56 幸英明 1.20.8 1 1/2    09-08 34.8 3 6.5 482 +4 (栗)西村真幸
4 6 リンゴアメ 牝4 54 国分優作 1.20.9 クビ    05-05 35.1 13 126.9 452 0 (美)菊川正達
10 4 5 エイティーンガール 牝6 54 秋山真一 1.20.9 クビ    14-14 34.5 10 18.8 456 +2 (栗)飯田祐史
11 3 4 ザイツィンガー 牡6 56 酒井学 1.20.9    09-09 34.9 14 236.8 436 +2 (栗)牧田和弥
12 8 13 モントライゼ 牡4 56 藤岡佑介 1.21.0  1/2    01-01 35.6 4 11.2 500 0 *(栗)松永幹夫
13 5 7 ヴィジュネル 牡4 56 藤岡康太 1.21.2  3/4    02-02 35.6 11 23.1 478 -8 (栗)渡辺薫彦
14 8 14 クリノガウディー 牡6 56 福永祐一 1.22.1 5    05-05 36.3 8 16.0 494 0 (栗)藤沢則雄

 

注目のG1トライアル

【阪急杯】といえば、来月末に行われるG1【高松宮記念】へのステップレースだ。

例えば昨年は、ここを制したレシステンシアが、本番でも勝ち馬と同タイム(クビ差)の2着に好走している。

また、4着だったインディチャンプも本番で3着に好走した。

昨年優勝のレシステンシアは本番でも2着に好走

こうした点から、今年に関しても、馬券的な部分もさることながら

本番でも戦える馬はいるのか?

というこそが大きな焦点になる訳だ。

今回の回顧でも、その点を中心に考えつつ、これからに期待が持てそうな馬にスポットを当ててみたい。

では、早速いってみよう!

 

おめでとう!ダイアトニック

ということで、まずは1着のダイアトニックから。

一昨年6月の【函館SS】以来の勝利になる。本当におめでとう!

随分、勝利には時間がかかってしまったが、決して負け続けていたわけではない。

実は昨年は状態が整わず、わずか1戦しか走ることができなかったのだ。

復活の激走!ダイアトニック

振り返ってみれば、ダイアトニックは一昨年【阪急杯】の3着馬で、本番【高松宮記念】記念でも3着に入っていたような馬だ。元々備えているポテンシャルが違う!

それだけに、今年初戦の【京都金杯】(4着)を一度使われ、大幅に状態を上げて迎えて今回、好走は「当然」だったのかもしれない。

実際に、単に勝利を収めただけではなく、中身も素晴らしかった。

前半から落ち着いた手応えで好位追走。その後については、鞍上・岩田康誠騎手のコメントを引用するのがベストだろう。

最後はこじ開けたようになりましたが、力があるからこそ瞬発力で狭いところも割って行けました。脚が無ければ自爆というかおじゃんになってしまうので、馬の脚に感謝したいです

 

さあ、本番でどうだ?

さて【阪急杯】を制した以上、当然、2年前【高松宮記念】の3着へ向けて、歩みを進めることになるだろう。

では、ダイアトニックは本番でも戦えるのだろうか?

私たちの現時点での感覚としては

「1着となると簡単ではないかもしれないが3着以内ならチャンス十分」

そう考える最大の理由は、走力自体の衰えが見られないことに加えて

ダイアトニックが本質的に1200M向きの馬だとは思えない

という点にある。

ダイアトニックは【函館SS】勝ちの実績があるだけに「生粋のスプリンター」だとイメージされる方もいるだろうが、そうではない。

実は元々はマイルでデビューし、その後は1400Mとマイルを併用。
実は一昨年の【高松宮記念】が初の1200M戦だったのだ。

 

スプリンターを超越したスタミナが大一番で活きる

つまり、スプリンターを超越したスタミナの持ち主。

だからこそ、スプリント戦とはいえ、舞台が中京であることからタフさが求められる一昨年の【高松宮記念】や、力の要る洋芝が舞台の【函館SS】で好走できたのだ。

そして当然、一ヶ月後の今年の【高松宮記念】でもスタミナが活きてくると判断!

そうした背景をわかっているからこそ、鞍上の岩田康誠騎手は

この後は大舞台で良い結果が出るんじゃないかと思います

と、力強くコメントが出来たのではないだろうか。

岩田康誠騎手といえば、先日、息子の望来騎手が重賞初制覇を達成。

それに触発された部分もあるのだろうか、先週のG1【フェブラリーステークス】(5番人気テイエムサウスダンを2着に導いた)に続いて、このところキレキレの騎乗が続く。

人馬共に充実機のベテランが本番でも輝くことに期待して、今更ながらの「未来の主役」に指名しておきたい。

 

2着馬の復活の激走も見逃せない

本番が楽しみな馬という点においては、2着トゥラヴェスーラもヒケをとらない。

昨年5月【京王杯SC】2着以来、9ヶ月半ぶりの実戦というローテーションは、決して楽ではなかったはず。

そうした馬が、勝ち馬からクビ差の2着!それも上がり最速をマークするのだ。

ここなら力が違う!トゥラヴェスーラ

結局のところ

「ここならモノが違う(昨年の高松宮記念4着馬)」

ということになるのだろう。

昨年と比べても、スプリント路線の勢力図は変わっていないし、追い込み脚質だけに買いやすい馬とはいいにくいが、本番でも当然争覇圏と言えそうだ。

ただし!一点だけ皆様にお伝えしておきたいのは

長期休養明けとはいえ、かなり出来上がっていた

ということだ。

実際にレース後、鞍上の鮫島駿騎手が

陣営が上手く調整してくださって良い状態でレースに臨めました。

と語っている。それだけに、叩かれたことによる良化を必要以上に大きく考えるのはやめた方がいいと思う。頭に入れておいてほしい。

 

スプリンターではないけれど

最後にもう1頭だけ気になる馬ということで、4着リレーションシップ

レース後、鞍上の松田騎手は次のような話をしている。

「スタートも決まったし良いポジションで競馬が出来そうな雰囲気でしたが、スッと前に入られてポジショニングが悪くなってしまいましたね。最後は頑張ってくれているだけに残念でした」

スムーズにいっていても、勝ち負けまであったとは思えないが、鞍上が語るように、もったいないレースだったことは確か。

決してスピード感のある動きをする馬ではないから、1200Mで活躍するのは容易ではないだろう。

だが、今回のレースがそうであるように、位置取りなりに確実に競馬ができるセンスがあるだけに、1400M~1600MのG3くらいなら、十分に勝ち負けになると思う。

大変失礼ながら、鞍上の分、力よりは人気が上がらないと思うので、松田騎手とのコンビの時は「美味しい穴馬」として狙っていきたい!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【阪急杯 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 ダイアトニック(岩田康誠騎手)
「前回金杯に乗せて頂いて、刺激を与えられての結果だと思います。低迷はしていましたが、厩舎関係者、牧場関係者のみなさんの熱い思いがこの勝利につながったのだと思います。スタートはこんなものです。行っても良いと思ったのですが、冷静にというか逃げ馬の後ろから行きました。最後はこじ開けたようになりましたが、力があるからこそ瞬発力で狭いところも割って行けました。脚が無ければ自爆というかおじゃんになってしまうので、馬の脚に感謝したいです。一瞬の脚はすごいものを持っていますし、この勝利で馬はもっと気持ちが乗ると思います。この後は大舞台で良い結果が出るんじゃないかと思います。2年前はクリノガウディーであり、この馬でありモヤモヤな競馬をしましたが、正々堂々と挑めるんじゃないかと思います」

2着 トゥラヴェスーラ(鮫島克駿騎手)
「休み明けでしたがこの馬の力が戻っていればやれると思っていました。陣営が上手く調整してくださって良い状態でレースに臨めました。馬場を考えても脚質からも外を回ることは考えていませんでした。一発を狙うなら最内の進路と考えてうまく突けたのですが、勝った馬はしぶとかったです」

3着 サンライズオネスト(武豊騎手)
「スタートが決まって上手く流れに乗ることが出来ました。直線では逃げた馬の内側から上位2頭に抜けられてしまいました」

4着 リレーションシップ(松田大作騎手)
「スタートも決まったし良いポジションで競馬が出来そうな雰囲気でしたが、スッと前に入られてポジショニングが悪くなってしまいましたね。最後は頑張ってくれているだけに残念でした」

5着 グレイイングリーン(岩田望来騎手)
「外枠の分、位置取りが後方になりました。今日は溜める競馬でどれだけ脚を使えるかという形のレースでしたが、良い脚を使って5着まで来てくれました。内枠ならレースの形も結果も違ったと思います」

6着 ミッキーブリランテ(和田竜二騎手)
「良いスタートを切れましたし、理想的な位置を取れましたが、今回の追い切りもそうでしたが内にもたれる面がありました。馬ごみの好きな馬なので、馬群の外に出られたら出られたで他馬に寄って行きます。良い流れで直線は行けると思いましたが...」

8着 タイセイビジョン(幸英明騎手)
「前へ行った馬が止まらない展開で、この馬には苦しい競馬になりました。1200mがベストかもしれません」

10着 エイティーンガール(秋山真一郎騎手)
「向正面でかなりハミを噛んでいました。もう少し流れて欲しいですね」

11着 ザイツィンガー(酒井学騎手)
「前々でというオーダーがありました。出して行きましたがそんなに行けるという感じではありませんでした。なのでジッとしていましたが、最後はジリジリと詰めています。何かグッとこれそうな雰囲気はありますが惜しい感じです。どこかで噛み合えばと思います」

14着 クリノガウディー(福永祐一騎手)
「レースはスムーズでした。掛かるところもありませんでした。3着馬の後ろでリズム良く運びました。真っすぐ走っていましたが...」

(via ラジオNIKKEI

 

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