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ホーム勝負の明暗中山記念 2022【回顧】パンサラッサは「大一番でもいける」&名将たちに感謝!

中山記念 2022【回顧】パンサラッサは「大一番でもいける」&名将たちに感謝!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】中山記念 2022 における勝負の明暗

2022年 2月27日(日) 2回中山2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第96回中山記念
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 5 パンサラッサ 牡5 56 吉田豊 1.46.4 01-01-01-01 37.3 2 4.4 482 +2 (栗)矢作芳人
6 11 カラテ 牡6 56 菅原明良 1.46.8 2 1/2 11-11-10-09 36.0 4 6.7 534 0 (美)高橋祥泰
6 12 アドマイヤハダル 牡4 55 横山武史 1.46.8 クビ 06-07-06-05 36.3 3 5.5 488 +2 (栗)大久保龍
2 3 ガロアクリーク 牡5 56 田辺裕信 1.47.2 2 12-12-13-11 36.1 8 26.9 522 +12 (美)上原博之
4 7 ウインイクシード 牡8 56 松岡正海 1.47.4 1 1/4 04-04-04-03 37.5 6 17.3 498 -2 (美)鈴木伸尋
2 4 ヒュミドール セ6 56 M.デム 1.47.7 1 1/2 13-14-13-13 36.5 5 13.3 472 +4 (美)小手川準
8 15 ダノンザキッド 牡4 55 川田将雅 1.47.8  3/4 13-12-08-08 37.2 1 2.6 522 -6 (栗)安田隆行
B8 16 ワールドウインズ セ5 56 田中勝春 1.47.8 ハナ 15-15-15-15 36.3 14 146.3 460 -8 (栗)武幸四郎
B3 6 レッドサイオン セ6 56 木幡育也 1.47.9  3/4 06-07-08-09 37.3 12 93.8 436 0 *(美)藤沢和雄
10 7 14 コントラチェック 牝6 54 丸山元気 1.48.0 クビ 04-04-04-02 38.1 7 17.5 478 +2 *(美)藤沢和雄
11 7 13 ワールドリバイバル 牡4 55 津村明秀 1.48.2 1 1/2 02-02-02-03 38.5 13 128.0 520 +8 (栗)牧田和弥
12 4 8 マルターズディオサ 牝5 54 戸崎圭太 1.48.3  3/4 06-06-06-05 37.8 9 37.0 454 +2 (美)手塚貴久
13 1 1 ソッサスブレイ セ8 56 柴田大知 1.48.6 1 3/4 09-09-12-13 37.6 16 222.6 454 -4 (美)粕谷昌央
14 5 10 ルフトシュトローム 牡5 56 石橋脩 1.49.0 2 1/2 16-16-16-16 36.8 15 170.0 504 +4 (美)堀宣行
15 B5 9 ゴーフォザサミット セ7 56 北村宏司 1.50.5 9 09-09-10-11 39.7 11 86.7 518 +2 *(美)藤沢和雄
16 B1 2 トーラスジェミニ 牡6 56 西村淳也 1.50.7 1 1/2 02-02-02-05 41.1 10 66.3 472 -4 (美)小桧山悟

 

名将たちに感謝!

レースを振り返る前に!

【中山記念】に管理馬を出走させた高橋祥泰調教師(2着カラテ)、藤沢和雄調教師(9着レッドサイオン、10着コントラチェック、15着ゴーフォザサミット)など、2月いっぱいで引退する7名の調教師に対して、感謝を申し上げるべきだろう。

【長い間お疲れ様でした】

▼美浦引退&主な管理馬
古賀史生調教師(2016年【マーチS】優勝馬・ショウナンアポロン)
高橋祥泰調教師(1996年【NHKマイルカップ】優勝馬・タイキフォーチュン)
田中清隆調教師(2001年【オークス】優勝馬レディパステル)
柄崎 孝調教師(1989年【皐月賞】優勝馬ドクタースパート)
藤沢和雄調教師(2017年【ダービー】優勝馬レイデオロ)
堀井雅広調教師(2004年【朝日杯FS】優勝馬・マイネルレコルト)

▼栗東引退予定
浅見秀一調教師(2018年【天皇賞晴】優勝馬・レインボーライン)

特に藤沢和雄調教師は、残してきた桁違いの成績だけにとどまらず、競馬関係者たちも絶賛する人間性の持ち主でもある。例えば藤田伸二元騎手は、以下のツイートをしていた。

 

それほど魅力的な調教師が先頭を歩き続けた時代に、予想家という立場ではあるが、競馬の世界に携われたのは、私にとっても誇りだ。

皆様、本当にお疲れ様でした。

それと同時に、来週から開業予定の新規調教師(蛯名調教師など)の活躍を心から祈りたい。

 

お見事!パンサラッサ!

では、ここからは具体的にレースを振り返っていこう。

「飛び抜けた主役こそ不在ながら、ハイレベルな混戦」

レース前の段階から、このように語られることが多かった一戦だが、結果的には

パンサラッサが飛び抜けた主役だった

といことになるだろう。

逃げ馬だけに、開幕週の馬場という恩恵はあったかもしれないが、それでも2着馬カラテに2馬身半もの大きな差をつけたのだから完勝というべきだ。

※補足すると、勝ち時計は、強豪ヒシイグアスが制した昨年の1分44秒9よりも「1秒5も遅い」1分46秒1だが、前日(土)メーン【幕張S】の勝ち時計が昨年より「2秒3も遅かった」ことを考えれば(つまり馬場状態を考慮すれば)中身においても価値あり!

 

そのパンサラッサは、私たちキングスポーツにとっては、1週前の段階からご会員様に予告した不動の軸馬(☆穴馬)でもあった。

馬連&3連単のダブル的中に導いてくれたこと、心から感謝している。

参考⇒中山記念など先週の成績速報

 

そんなパンサラッサの勝利を受けて、改めて感じたのは

「レースの中身を振り返るのがいかに重要か」

ということだ。

 

振り返ってみたい「指名理由」

そもそもパンサラッサをどうして信頼できたか?

理由は極めてシンプルで「前走【有馬記念】の内容が素晴らしかった」からだ。

ということで、実際に会員様にご提供した「指名理由」をご紹介してみたい。(一部抜粋で)

この馬が注目を集めたのは、やはり2走前の【福島記念】だろう。逃げ馬には厳しい速い流れで積極的に飛ばしながら、垂れるどころか、2着馬に4馬身もの大きな差をつける余裕の勝利!
ただ、当時はややノーマークに近かったこともあり「条件が向いたのでは?」と考えた人もいただろう。

だが、前走【有馬記念】のレース内容を見たら、もうそんなことは言えないはず。
結果的には13着に終わっている。だが、前半1000Mを59秒5で通過するなど、積極的に単騎逃げで飛ばしながら、余裕をもったレース運びで4角までは先頭を確保。直線で失速したのは、単純に距離適性の分ではないだろうか。むしろ、失速するまでのレース運びは、上位でゴールした馬たちと比べても遜色がなかった。

だとすれば、ここG2なら十分に力が通用するのではないだろうか。
陣営からは「大逃げ宣言」が出ているが、他のメンバーを見る限りスンナリと前に行けそうだし、前走から2ヶ月ぶりの実戦にはなるが、体調も良さそうだ。また、距離ロスの少ない内側の5番を引けた点も追い風となるに違いない。

 

有馬上位馬と遜色のない走り

開幕週の馬場という恩恵は当然あったと思うし、その部分に期待して馬券を買った競馬ファンは多かっただろう。

だが、私たちは、例え開幕週ではなくても、迷うことなく指名したはずだ。

何と言っても、上の解説文にもあるように

失速するまでのレース運びは、上位でゴールした馬たちと比べても遜色がなかった。

とまで考えていたのだから。

有馬記念 2021 ゴール前

言うまでもないが、有馬記念の上位組というのは、エフフォーリア、ディープボンド、クロノジェネシスといった面々だ。ここまでパンサラッサを高く評価していた人は、さほど多くはないのでは?

もしも【有馬記念】の「勝ち馬から2.4秒差の13着」という結果を表面上だけで見ていたら、絶対に買えない馬。

繰り返しになるが

「中身を振り返ることの重要性」

を改めて身を持って感じたし、皆様にご理解いただけたのではないだろうか。

 

失速の仕方に関してのアドバイス

さて、ここで皆様にひとつ「中身」をチェックする上でのアドバイスをさせていただこう。

それは「失速」の仕方について。

レース前半から先頭を走りながら、最終的に失速してしまう馬は少なくない

ただ、失速の場合でも、決して全てが力負けという訳ではない。具体的には

4角前後まで良い手応え(持ったままに近い雰囲気)で走りながら、急失速してしまう馬は「単純に距離が長かった」もしくは「久々の実戦でガス欠を起こしたか」

このどちらかのパターンに当てはまるケースが極めて多い。つまり参考外でOK。
【有馬記念】のパンサラッサはまさにこれだった。

対象的に、少しずつスピードが落ちたり、位置取りを下げる馬は力負けの可能性が高い。

私たちは、実際に予想する際に、この点は極めて大事にする要素のひとつなので、皆様もぜひ頭に入れておいてほしい。

 

敢えてパンサラッサの話だけで

さて、普段のレース回顧だと、勝ち馬以外にもう1頭くらいは振り返ったりするもの。

だが、今回のレースはあまりもパンサラッサのレース内容が素晴らしかった!ズバ抜けていた。

だから、焦点がぶれないように、敢えて最後までパンサラッサの話でいかせてもらう。

今後にも注目!パンサラッサ

やはり考えていきたいのは「今後」についてだろう。

今回のインパクトある勝利を受けて、私たち見る側だけではなく、ジョッキーや調教師など関係者も含めて

「中距離ならG1級の馬」

であることを確信したと思う。(近いところでいえば【大阪杯】や【宝塚記念】は視野に入ってくるだろう)だが一方で、それは同時に「これからは徹底マークをされることになる」ことの裏返しでもある。

問題は「マークされてもパンサラッサはやれるのか?」という点だろう。

そこで、私たちの結論としては「十分にやれる可能性が高い」となる。

もちろん、そもそも論として、上でも記したが、私たちは有馬記念の段階で、上位勢と遜色のない内容だと考えていた。それに加えて

パンサラッサの場合は、単なる逃げ馬ではなく「自分のスタイルで大逃げもできる馬」

だからだ。

ライバルたちがパンサラッサを潰すためには、スムーズに逃げさせたくはない。だが、リスクを負いたくないG1の舞台で、積極的にパンサラッサを追いかける馬が出てくるだろうか?

今日の再現とはいかないが、それに近いような内容が見られる可能性は十分にあると思うが、、、

とにかく、今後を楽しみにしている!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【中山記念 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 パンサラッサ(吉田豊騎手)
「レース前にこの馬の競馬をして欲しいと言われていたので、後続に脚を使わせる競馬をしようと思っていました。スタートが良くて、なんとかハナへ行きたいと思っていたので思い切って出して行きました。ハナへ立ってからはこの馬のペースで走れました。直線ではリードがあったので大丈夫だろうと思って追っていました。この馬自身今回は返し馬からしっかりしていて、ゲートも大人しくて精神的にも成長していると感じました。自分の競馬が出来ると本当に強い馬です」

2着 カラテ(菅原明良騎手)
「1800mでしたが、折り合いに問題なかったですし最後は良い脚を使ってくれました。距離は延びても1800mは大丈夫そうです。馬はよく頑張ってくれましたが、勝った馬が強かったです」

3着 アドマイヤハダル(横山武史騎手)
「理想のポジション、競馬でしたが誤算だったのはパンサラッサが想像以上に強かったことです。ペースが速かったので前が止まる計算でしたが、あれで残られたら手の打ちようがありません。2走前と比べて素軽くなっていますし、重賞を取れるチャンスはあります」

4着 ガロアクリーク(田辺裕信騎手)
「休みが長く再スタートで半信半疑でした。追い切りは様子を見ながらやっていましたし、最終の追い切りはまずまず良かったのですが、ビシッと仕上げていませんでした。甘くないと思いましたが、センスがあります」

5着 ウインイクシード(松岡正海騎手)
「こういう展開になると思っていました。パンサラッサの真後ろのイメージでしたが、速かったのであれ以上ついて行っても仕方ないのであの位置になりました。粘ってくれましたが、勝った馬が強かったです」

6着 ヒュミドール(M.デムーロ騎手)
「よく頑張ってくれました。しかしこのペースでは忙しく、前が止まりませんでした。じっとしていて瞬発力勝負に持ち込むのが良いのですが、1800mは忙しかったです」

7着 ダノンザキッド(川田将雅騎手)
「返し馬では抜群に具合が良く感じました。中山に嫌な記憶が残っているのか全く走る気になってくれませんでした。また考えなければいけないですね」

9着 レッドサイオン(木幡育也騎手)
「ペースが速いと苦しくなるので後ろで脚を溜めていました。ジリジリと脚を使ってくれました」

10着 コントラチェック(丸山元気騎手)
「前が飛ばしていましたし、枠も良くなかったので自分のリズムで行きました。ペースが流れたことで力むことはありませんでした。メンバーが強くなるとマイルまでが一番良いと思います。一生懸命走ってくれました」

(via ラジオNIKKEI

 

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