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ホーム勝負の明暗阪神牝馬ステークス 2018【回顧】 ~引いてダメなら、押して行け!明暗を分けたテンションの差~

阪神牝馬ステークス 2018【回顧】 ~引いてダメなら、押して行け!明暗を分けたテンションの差~

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】阪神牝馬ステークス 2018 における勝負の明暗

成績・2018年2阪5/11R サンケイスポーツ杯阪神牝馬S
2018年 4月 7日(土) 2回阪神5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第61回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S
4歳以上・オープン・G2(別定) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 13頭立

馬 名 斤量 騎手 タイム 着差 上3F 単勝 体重 ±
ミスパンテール 54 横山典弘 1.34.8 33.8 4 8.4 506 0
レッドアヴァンセ 54 北村友一 1.34.8 33.7 11 55.6 444 0
リスグラシュー 54 武豊 1.34.8 クビ 33.3 1 2.4 452 +4
アドマイヤリード 56 M.デム 1.34.9 クビ 33.6 3 6.6 434 +6
ジュールポレール 54 幸英明 1.35.0  1/2 33.8 5 12.0 466 0
ミエノサクシード 54 福永祐一 1.35.2 1 1/4 33.9 7 31.5 458 +4
ミリッサ 54 岩田康誠 1.35.2 クビ 33.7 9 44.9 418 -2
エテルナミノル 54 四位洋文 1.35.3 クビ 33.5 12 68.7 458 +4
ラビットラン 55 川田将雅 1.35.3 クビ 33.2 6 13.0 452 +10
ソウルスターリング 56 ルメール 1.35.4  1/2 34.3 2 3.6 476 -4
デンコウアンジュ 54 蛯名正義 1.35.4 クビ 33.7 10 50.2 464 +8
ワントゥワン 54 藤岡佑介 1.35.6 1 1/4 33.4 8 42.1 462 +6
クインズミラーグロ 54 藤岡康太 1.35.9 1 3/4 33.6 13 125.8 456 -4

 

 

▲今年も91万馬券は飛び出すのか?!

年のG1・ヴィクトリアマイルは、この阪神牝馬ステークスで2着だったアドマイヤリード、3着だったジュールポレール、そして7着だったデンコウアンジュが、本番でも1着~3着を独占!!

間違いなく、ヴィクトリアマイル 2018 のヒントも、この阪神牝馬ステークスにある!!

レースが終わったばかりだからこそ綴れる、勝利へのヒントをここで綴っておきたい!!

 

ズバリ、今年の明暗はココにあった

「テンションのなだめ方」

 

 

?1着ミスパンテール・・・引いてダメなら、押せ!

今日のMVPは、ミスパンテールの気持ちの強さを、そのまま自由に”生かした”横山典弘ジョッキーの好判断にある!!

▲怒涛の4連勝でG1へ!!

ここまでも3連勝で勝ち上がってきたミスパンテール。しかし、どうしてもテンションに課題が有る馬なので、今まではずっと手綱を「引いて」我慢させていた。

それでもイマイチ芳しくなかったので、「引いてダメ」なら「押してみよう」とばかりに、積極的にハナへ。これがストレスフリーとなり、道中はスローに落としても、しっかりと折り合っていた。

もちろん、何より素晴らしいのは、そんな鞍上の勇気ある決断に、見事走りで応えてみせたミスパンテール自身だ!!

流石は昨年の桜花賞でも4番人気の支持を集めていただけはある!!マイル戦での底力は、正直まだまだ底知れぬ。

 

▶ただし、懸念材料も、もちろんある。それは、「逃げ」てしまったことで、本番でのレース作りが難しくなる点だ。コースも東京競馬場に移すので、柔軟にレースの展開に対応できるかが心配だ。横山騎手の場合、先日のハイランドピーク同様に、ハデな競馬で勝った後は、馬自身も気分を悪くする傾向があるので、ミスパンテールの当日のテンションには、注意しておきたい。

 

 

 

 

?2着レッドアヴァンセ・・・その瞬発力、恐るべし!!

▲瞬発力勝負なら、G1でも受けて立つ!

まずコチラも、先に取り上げたいのは鞍上のハートの強さにスポットを当てたい。流石はリーディング4位の男、北村友一ジョッキー!!今年、彼の活躍には目が離せない!!

3コーナーで外からソウルスターリングに詰め寄られたときに、主導権を譲らずに2番手を守りきったことが、今日の勝負の明暗。あそこで引いていては、2着も無かっただろう。後記にあるコメントを読んでも明白だが、初騎乗にも関わらず、よく彼女の特性を理解し、それを走りにつなげたと思う。

そして直線では、レッドアヴァンセの瞬発力が凄まじかった。ミスパンテールには逃げ粘られたが、鞍上のゴーサインに一瞬で応えるギアチェンジは、5歳になった今でも健在だ!!11人気と嫌われていたが、前走はフロンテアクイーンを差し切ったように、今まさに充実期を迎えている印象だ!!

 

 

 

 

?3着リスグラシュー・・・奇数番では走らない!!

スタートでの後手、超スローペース、そして直線での不利。そんな、逆境があったにも関わらず、よくあの位置から3着に差し届いた!!今日のレースで改めて思ったのは、彼女が今本格化していると言うことだ!!

 

▼馬連はこの馬で高配当を!
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文句なし!
3番リスグラシュー
━━━━━━━━━━
G1【ヴィクトリアマイル】の前哨戦らしく、現役トップクラスの牝馬が数多く集まった。中でも、迷うことなく軸馬に指名したのが、武豊騎乗のリスグラシュー。
休み明けにもかかわらず、力のある牡馬を全く問題にしなかった前走【東京新聞杯】の内容は圧巻の一言!牝馬限定戦を予想する際は、やはり「対牡馬」が物差しになるが、そういった意味では最高の評価を下したい。
久々激走の反動も見られず、調教でも鋭いフットワークを見せているだけに、まず崩れないだろう。信頼している。

 

▲このゼッケンならば?!

ただし、優勝したミスパンテールと違ったのは、「控え」てしまったことだろう。正直、道中では折り合いを欠いていた。その引き金と成っているのが、以下で説明するポイントだ。

 

▶リスグラシューが克服すべきポイント⇒「奇数番の克服」だ。

一体、どういう意味か?!

彼女の欠点は、道中の折り合いではないく、「ゲートの中での中立の悪さ」にある。

マイルの重賞戦に限ったデータだが、偶数番だと2勝、2着2回と連対率100%に対し、奇数番だとここまで2回走って共に3着止まりと、奇数番では、1度も連対したことがないのだ。

武豊ジョッキー自身も、東京新聞杯後にコメントで、「ゲートの中でうるさいので、先入れされる奇数番では厳しいだろうね。」と語っていた。本番のヴィクトリアマイルでは、どの馬番に入るかに注目して頂きたい!!

 

 

 

 

?今後に大きな期待が持てそうな馬といえば?

その他に追いかけてみたい馬は3頭見つかった。
それは、差のない4~6着に入った、アドマイヤリードジュールポレールミエノサクシードの3頭だ。

その理由は、「馬体重を減らさずに好走した」と言うことだ。特にアドマイヤリードは434キロを非常に小柄で、デリケートな体質で陣営も神経を尖らせるほど。そんな彼女も以前までは420キロ台の馬体重を30キロ台まで戻し、結果、東京新聞杯では不発だった末脚も、上がり33秒で走れるまで立ち直っていた。このまま順調に、ヴィクトリアマイル 2018 まで駒を進められれば、コワイ存在と成るだろう。

 

 

?10着ソウルスターリング・・・馬体重が+に成るまで待て!!

▲あの輝きは、どこへ??

上記3頭とは真逆だったのが、2番人気のソウルスターリングだった。

やはり予想通り、止まったか・・・正直、昨年の秋のローテーションが全く理解できなかった。

断言しよう、ソウルスターリングは消耗している。それは馬体重を見れば明白だ!!

阪神牝馬ステークス 2018 が今年の始動線にも関わらず、今回のメンバーの中で、最も馬体重を減らしたマイナス4キロで出走してきたのだ。

このドスローな前残りな展開の中で、4角2番手から残れず、しかもルメール騎手が語るように、勝負どころの残り200mで脚が上がるなど、完全にスタミナ切れしている。

こうした一度歯車が狂った時は、いっその事「大逃げ」か「殿からの追い込み」など、玉砕覚悟で一度大胆な競馬をした方が、発奮剤になると私は思う。だが、兎にも角にも、ソウルスターリングの場合は、馬体重を回復させることが最大のテーマだろう。

 

 

 


 

【阪神牝馬ステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【阪神牝馬ステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ミスパンテール(横山典弘騎手)
「先生と相談して、こういうレースも試してみたいと思っていました。良いペースで行けましたね。雰囲気的にはこんな流れになると思っていました。テンションが高いところが課題ですね」

2着 レッドアヴァンセ(北村友一騎手)
「ペースはとても遅くなりましたが、この馬にとって瞬発力勝負はもってこいなので、良い流れで進められました。一瞬の脚は本当にいいものを持っています。勝った馬は強かったですが、僅かな差でしたから悔しいです」

3着 リスグラシュー(武豊騎手)
「スローの流れは想定していましたけど、余りにも遅すぎました。レース自体はよく走ってくれていると思います。去年より良くなっていると感じています

5着 ジュールポレール(幸英明騎手)
「1・2着馬に並ぶところまで行ったのですが、最後に脚が上がってしまいました。休み明けでしたし、次は良いと思います

7着 ミリッサ(岩田康誠騎手)
「結果的にもう少し前で競馬が出来ていれば良かったです。馬は落ち着いていましたし、ジリジリと伸びていました」

8着 エテルナミノル(四位洋文騎手)
「ペースが遅いと思って、そこそこの位置につけようと思っていましたが、ゲートで立ち上がってしまいましたからね。もっとやれると思っていただけに残念です」

10着 ソウルスターリング(C.ルメール騎手)
「ペースが遅かったのでポジションを上げて行きました。直線も反応したのですが、ラスト200mで疲れてしまいました

12着 ワントゥワン(藤岡佑介騎手)
「かなり遅いペースになってしまったので、もう少し前でレースをすれば良かったですね。そういうレースも出来そうな感じはあります

(via ラジオNIKKEI 

 

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