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阪神ジュベナイルフィリーズ 2018【回顧】クロノジェネシスの未来は明るい

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】阪神ジュベナイルフィリーズ 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 13 ダノンファンタジー 牝2 54 C.デム 1.34.1      15-16 34.0 1 2.6 460 0 (栗)中内田充
5 9 クロノジェネシス 牝2 54 北村友一 1.34.2  1/2    17-17 33.9 2 3.6 436 0 (栗)斉藤崇史
6 11 ビーチサンバ 牝2 54 福永祐一 1.34.3 クビ    11-10 34.5 4 8.2 468 0 *(栗)友道康夫
2 4 シェーングランツ 牝2 54 武豊 1.34.4  3/4    15-14 34.4 3 6.2 466 -8 (美)藤沢和雄
2 3 プールヴィル 牝2 54 秋山真一 1.34.5  1/2    04-05 35.1 14 152.5 426 +10 (栗)庄野靖志
3 5 メイショウショウブ 牝2 54 池添謙一 1.34.8 2    02-02 35.7 7 24.1 482 0 (栗)池添兼雄
5 10 タニノミッション 牝2 54 浜中俊 1.34.9  1/2    11-12 35.0 5 13.9 484 +4 (栗)中竹和也
7 14 サヴォワールエメ 牝2 54 藤岡康太 1.34.9 クビ    13-14 34.9 15 226.4 448 +2 *(栗)友道康夫
6 12 レッドアネモス 牝2 54 戸崎圭太 1.34.9 ハナ    08-10 35.2 6 21.2 478 +4 *(栗)友道康夫
10 8 17 トロシュナ 牝2 54 北村宏司 1.35.0 クビ    17-17 34.6 12 114.0 440 0 (美)大竹正博
11 8 18 メイショウケイメイ 牝2 54 古川吉洋 1.35.0 クビ    08-08 35.4 17 295.8 414 -6 (栗)南井克巳
12 7 15 ローゼンクリーガー 牝2 54 藤岡佑介 1.35.3 1 3/4    04-03 36.0 13 142.5 460 -4 (栗)高橋亮
13 4 7 ウインゼノビア 牝2 54 松若風馬 1.35.7 2 1/2    07-05 36.2 10 80.3 460 -2 (美)青木孝文
14 4 8 ラブミーファイン 牝2 54 丸山元気 1.35.7 クビ    03-03 36.5 16 245.2 438 0 (栗)田所秀孝
15 8 16 グレイシア 牝2 54 田辺裕信 1.35.8 クビ    13-12 35.9 8 36.2 444 -12 (美)栗田徹
16 1 2 ジョディー 牝2 54 四位洋文 1.36.4 3 1/2    08-08 36.8 11 106.3 472 -6 (美)戸田博文
17 1 1 ベルスール 牝2 54 アヴドゥ 1.36.6 1 1/2    01-01 37.5 9 58.4 444 -2 (栗)今野貞一
18 3 6 スタークォーツ 牝2 54 荻野極 1.36.9 1 1/2    04-05 37.5 18 413.1 474 +6 (栗)寺島良

 

非常に締まったレースになった。

1番人気から4番人気までの4頭がキッチリと上位を占めたのだから。

人気を集めるということは、ライバル達のマークを集めやすいということでもある。また、ジョッキーにかかるプレッシャーも違う。人気薄の馬ではないから気楽には乗れないだろう。

そういった状況にもかかわらず結果を出せる馬というのは、要するに能力が高いのだ。

 

昨年に続いて「ハイレベル世代」の予感

そういえば、昨年の【阪神ジュベナイルフィリーズ】も、2~4番人気の3頭が上位3着までをしめた。今年に近い状況だったと言えるだろう。

ラッキーライラック 2番人気⇒

リリーノーブル 3番人気⇒

マウレア 4番人気⇒

彼女たちのその後の活躍は改めて説明するまでもない。

運悪く(?)史上最強牝馬・アーモンドアイと同期だったためクラシック勝ちこそ収められなかったが、世代のトップクラスに君臨したことは間違いないだろう。

そして、強い馬たちが引っ張る世代は、当然強い!

彼女たちが引っ張る現3歳世代は「超ハイレベル」だと言われている。

当然、似たような状況下にいる2歳牝馬世代のこれからにも期待できるに違いない。

予想家というより、1人の競馬ファンとして来年以降が楽しみだ。

 

まさに大器!ダノンファンタジー

さて、ここで改めて優勝したダノンファンタジー、そして関係者を祝福したい。強かった。

いかにもディープインパクト産駒らしい切れと息の長さを兼備した末脚は、既に古馬を思わせる破壊力だし、鞍上のCデムーロがレース後に語った「来年の桜花賞が楽しみ」というコメントにも納得だ。

管理する中内田調教師といえば、昨年、同じダノン軍団のプレミアムで【朝日杯フューチュリティステークス】を制しながら、そのダノンが脚の負傷による調整不足で【皐月賞】に出られず。非常に悔しい思いをしている。

同じ失敗を2度は繰り返さないはずだ。万全の状態で【桜花賞】出走が叶えば、優勝争いの可能性は極めて高そうだ。

 

とはいえ、2着~4着の3頭にも実は大きな差を感じている訳ではない。

彼らにはそれぞれ敗因がある。例えば3着のビーチサンバに関しては、福永が「まだ若い馬で身体が整っていない部分が競馬にも出ている」と語っているし、4着シェーングランツは前が窮屈になる部分があった。つまり条件さえ揃えば、結果はわからなかったかもしれないということ。

中でも最もノビシロを感じているのが、実は2着のクロノジェネシスだ!

 

クロノジェネシスは本物だ

2走前の新馬戦、そして前走の【アイビーステークス】と、いずれも好位追走&抜け出しの形で勝利を収めている馬がスタートで出遅れ、最後方に近い位置からのレースを強いられた時には、馬券を買っていたいた人の大半が諦めたのではないだろうか。

だが、そこからの逆襲は皆さまもご存知の通り。最終的にダノンファンタジーとの追い比べには敗れたが、堂々2着でゴールした。

間違いなく本物

自らの得意な形でのレースで力を発揮できるのは、それなりのレベルの競走馬にとっては当たり前だろう。厳しい形、予期せぬ形になった時、それでも力を発揮できる馬こそ「本物」だと私は考える。

だからこそ、紛れもなくクロノジェネシスは「本物」だ!

デビューからの2戦がいずれも1800Mだったこと、また父親が【凱旋門賞】勝ち馬のバゴという血統背景からも、陣営が最も狙っているのは【オークス】だろう。

だが、その前に、初G1勝ちがあっても全く驚けない。そんなことを強く感じた。

 

鞍上・北村友も頼もしいぞ

忘れてはいけないのが、クロノジェネシスを2着に導いた鞍上・北村友だろう。

G1の2番人気、出遅れた時の心境はどんなものだったか。焦り、不安、恐怖、、、

しかし彼は動じない。

レース後「1800mを2戦してからの1600m戦でこのメンバーが相手でしたから、そこまで前の位置をとは考えずリズムを重視して瞬発力を生かそうと思っていました」と語っていたように、ある程度は想定した乗り方だったようだが、それにしても、あそこまで落ち着いて後方待機できるものだろうか。結果的に後方でじっくり溜めたからこそ、ラストの脚に繋がったのだから大ファインプレイ!

 

それにしても大した度胸であり、これからトップジョッキーを目指していくに値する男だと思う。

この先、クロノジェネシスと彼がどこまでコンビを組めるのかはわからないが、個人的にはぜひ、彼とのコンビでのクラシック出走がみたい。注目していこう。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

6着メイショウショウブ

好位でよく粘った

本音を言ってしまえば、今回は上位4頭とその他の馬との間には、少し能力の差があるように思う。(現時点では)

そんな中、唯一メイショウショウブだけは「コースや条件次第では上位の面々に食い込めるかも」と感じた。

前走の【デイリー杯2歳ステークス】において、牡馬の強豪アドマイヤマーズに食い下がった先行力は今回も発揮された。結果的には6着に終わったが、後方待機馬が上位を独占する流れのなか、2番手追走から粘ったのだから、大したもの。

直線の短いローカルコース、あるいはスローペースが見込めるメンバー構成なら、いずれは重賞勝ちも夢ではないかも。覚えておいてほしい。


 

【阪神ジュベナイルフィリーズ 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【阪神ジュベナイルフィリーズ 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ダノンファンタジー(C.デムーロ騎手)
「リラックスして良い位置からレースを運べました。4コーナーから反応よくいい脚を使ってくれました。来年の桜花賞では大きなチャンスがありそうです」

2着 クロノジェネシス(北村友一騎手)
「スタートは隣の馬に入られて怯んでしまいました。1800mを2戦してからの1600m戦でこのメンバーが相手でしたから、そこまで前の位置をとは考えずリズムを重視して瞬発力を生かそうと思っていました。うまく勝ち馬に蓋をすることができたと思ったのですが、勝ち馬がしぶとかったです。いい脚を使ってくれました」

3着 ビーチサンバ(福永祐一騎手)
「スタートが良くていいポジションをとれました。直線もスムーズに外へ出せていました。切れ負けする形にはなりましたが、交わされてからもまた伸びているあたりに高いポテンシャルや伸びしろを感じました。まだ若い馬で身体が整っていない部分が競馬にも出ているのかなと思います。来年が楽しみです」

4着 シェーングランツ(武豊騎手)
「残念です。結果的に外枠の方が良かったかもしれません。外に出したかったですね。直線にはエンジンをかけて向きたかったです。そこが残念です。ただ馬は本当に良くなっています。来年が楽しみです」

5着 プールヴィル(秋山真一郎騎手)
「頑張って走ってくれました。良い馬ですね。距離は大丈夫です」

6着 メイショウショウブ(池添謙一騎手)
「流れに乗って自分のペースでムキになることなく、良い形で4コーナーを回ることができました。内回りの直線から追い出してよく踏ん張ってくれました。これからの馬です」

8着 サヴォワールエメ(藤岡康太騎手)
「最後はよく脚を使っています。2戦目ですし、もっと良くなると思います」

9着 レッドアネモス(戸崎圭太騎手)
「周りが速くて前に行けませんでした。初めて馬群の中でレースをして周りを気にしていました」

12着 ローゼンクリーガー(藤岡佑介騎手)
「外枠の不利を消してあげられませんでした。外を回る形になってしまいました。それでも直線半ばまでしぶとく踏ん張ってくれました。来年走ってきそうですね」

13着 ウインゼノビア(松若風馬騎手)
「もう一列前が取りたかったです。いい走りをしますし、これからの馬だと思います」

15着 グレイシア(田辺裕信騎手)
「行くことは考えずにリズムを重視して乗りました。もまれずペースも流れていいところだと思いましたが、反応が悪かったです。あんな感じの馬ではありません」

18着 スタークォーツ(荻野極騎手)
「道中よく食らいついてくれましたが、直線はパタッと止まってしまいました。坂のあるコースと初距離が堪えたかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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