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ホープフルステークス 2020【回顧】近年の勝ち馬と比較してどうだ?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ホープフルステークス 2020 における勝負の明暗

2020年12月26日(土) 5回中山7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 10 ダノンザキッド 牡2 55 川田将雅 2.02.8   04-03-05-03 36.4 1 2.1 516 -4 (栗)安田隆行
1 1 オーソクレース 牡2 55 ルメール 2.03.0 1 1/4 02-03-03-02 36.7 3 5.7 480 +10 (美)久保田貴
2 2 ヨーホーレイク 牡2 55 武豊 2.03.1  1/2 10-09-09-07 36.4 4 13.1 502 +2 *(栗)友道康夫
6 11 タイトルホルダー 牡2 55 戸崎圭太 2.03.3 1 1/2 02-02-03-03 37.0 7 19.5 470 0 (美)栗田徹
7 13 シュヴァリエローズ 牡2 55 北村友一 2.03.4 クビ 07-09-10-11 36.5 5 14.4 444 +8 (栗)清水久詞
3 5 テンカハル 牡2 55 坂井瑠星 2.03.5  1/2 10-11-11-11 36.5 13 274.4 486 -8 (栗)矢作芳人
5 9 アオイショー 牡2 55 石橋脩 2.03.5  1/2 12-12-12-13 36.4 8 32.1 464 +2 (美)中舘英二
4 7 マカオンドール 牡2 55 岩田康誠 2.03.7 1 13-13-13-07 36.4 9 37.0 490 +6 (栗)今野貞一
3 4 ヴィゴーレ 牡2 55 横山武史 2.04.4 4 04-07-06-06 37.8 11 175.2 456 -2 (栗)松永幹夫
10 7 12 アドマイヤザーゲ 牡2 55 吉田隼人 2.04.5  3/4 07-07-06-07 37.9 6 19.2 498 0 *(栗)友道康夫
11 4 6 ホールシバン 牡2 55 丸山元気 2.04.8 1 3/4 04-06-06-07 38.2 12 184.0 508 +6 (栗)高橋義忠
12 B5 8 バニシングポイント 牡2 55 M.デム 2.05.4 3 1/2 07-03-02-03 39.3 10 64.7 498 +10 (美)藤沢和雄
13 B8 15 セイハロートゥユー 牡2 55 木幡巧也 2.05.5 クビ 13-14-14-14 38.0 14 455.0 492 -2 (美)牧光二
14 8 14 モリデンアロー 牡2 55 山田敬士 2.08.3 大差 15-15-15-15 39.6 15 601.9 488 -6 (美)小桧山悟
2 3 ランドオブリバティ 牡2 55 三浦皇成     01-01-01-01   2 3.5 478 +14 (美)鹿戸雄一

 

一昨年の勝ち馬サートゥルナーリア、そして昨年の勝ち馬コントレイル。

2年続けて優勝馬がクラシックホースへと上り詰めた。

つまり、誰もが認める最高の出世レースなのだ。

当然、目の前のレースの馬券的中も重要だが、同時に

未来の日本競馬界のエースになれるような逸材はいるのか?

この点を意識しつつ、レースをチェックした。

 

やはり強い!ダノンザキッド

そんなレースを制したのは、単勝1番人気のダノンザキッド。

前走【東スポ杯2歳ステークス】を快勝。

昨年、コントレイルが勝ったレースということもあり、その当時から

「現時点での世代最強ではないか?」

という声は多かったけに、レースぶりが注目されていた。

 

今回のレース内容は、決して完璧とは言えない。

前半1000Mの通過が61秒9。2歳戦にしてもスローの流れが合わなかったのか、行きたがるような場面も見せた。

恐らく、スタミナのロスは少なくなかったはず。

直線で、前走ほどの弾けぶりが見られなかったのは、恐らくそのあたりが理由だろう。

それでも、2着馬に1馬身1/4もの差をつける快勝!

弾けなくても、上がり3ハロンも最速タイムだ。

少なくとも、前走時から上がっていた

「現時点での世代最強ではないか?」

という声に関しては、紛れもない事実だと断言して良さそうだ。

 

勝ち時計は遅かった

一方で気になるのは走破時計だ。

実はこんなデータがある。

【ホープフルS】がG1に昇格した2017年以降の勝ち馬3頭に「共通事項」があった。

ホープフルステークス 近3年の勝ち馬

日付 レース名 馬名S 性齢 斤量 着順 距離 タイム 上り3F
191228 ホープフG1 コントレイル 牡2 55 芝2000(A) 2014 35.8
181228 ホープフG1 サートゥルナーリア 牡2 55 芝2000(A) 2016 35.3
171228 ホープフG1 タイムフライヤー 牡2 55 芝2000(A) 2014 35.5

 

彼らに共通しているのは

・走破時計が2分1秒台
・いずれも「35秒台での上がり最速」

つまり、こういったタイムで走破することが名馬への第一歩。

だが、今回のダノンザキッドは勝ち時計2分2秒8&上がり最速36秒4。

いずれも、約1秒遅いのだ。

このあたりをどう考えるべきか?

ダノンは、今年のメンバーの中では強くても、偉大な先輩たちと比べると厳しいのか?

 

むしろ評価すべきタイム!

だが、全く心配する必要はない。

というのも、今の中山の芝は、例年よりもかなり時計がかかっているからだ。

例えば1週前に行われた重賞【ターコイズステークス】。

同じ良馬場で行われたにもかかわらず、今年の勝ち時計は約2秒遅かった。

◆昨年⇒1分32秒2
◆今年⇒1分34秒6

つまり【ターコイズステークス】を物差しにすれば、今回のダノンザキッドのタイムは決して遅くはない。というより、むしろ速い!?

もちろん、レース展開や流れも違うから、一概には言えない部分もある。

だが、少なくとも先輩たちに比べて劣るということはない!

 

輝かしい未来へ向かって

レース後、鞍上の川田騎手は次のように語っている。

新しい課題も見つかりながらではありましたが、こうして素晴らしい結果を得てくれましたし、課題を改善しながら、来年より良い競馬ができるように、歩んでいきたいと思います

まだ、課題はあるだろう。

だが、紛れもなく逸材。名手と共に、コントレイルに続くクラシックホースへ向けて、歩みを進めてくれるだろう。

1年の最後に、また競馬界は楽しみを残してくれた!

心から感謝したい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

勝ち馬の魅力が抜けている印象ではあるものの、その他に1頭だけ気になる馬がいたのでご紹介してみたい。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

 

3着ヨーホーレイク

後方でレースを進めていたため、レース全体を通してみるとあまり目立たなかったかもしれない。

だが、道中でも落ち着いて軽快なフットワークを見せていたし、直線での脚も鋭かった。(上がり3ハロンは最速タイ)

非常に完成度が高い馬という印象だ。

こういったタイプは、恐らく大崩れすることはない。

クラシックウイナーへ上り詰めるほどのイメージはわかないが、馬券には必ず加えたい馬!

できれば、もう少し成長してほしいという期待も込めて「未来の主役」に!

ぜひ、覚えておいてほしい。

 

【ホープフルステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ダノンザキッド(川田将雅騎手)
「師匠(安田隆行調教師)とともに、やっとGIのタイトルを取ることができて、本当に嬉しく思います。オーナーさんからも、たくさん任せていただきながら、何より先生に迷惑ばかりかけてきましたので...(涙で声を詰まらせて)。それが一番嬉しく思います。前回のレースで、返し馬や競馬で感じた不安点を、厩舎のスタッフの方々が、上手に調整してくれて、良い形で競馬を迎えていることを感じることができたので、素晴らしい調整をしてくれたと思います。道中馬のリズムがあまり良くなくて、出入りの激しい競馬になりましたし、3コーナーから4コーナーもこの馬自身、上手に走れていませんでした。それでもなんとか勝ってくれ!と、お願いしていました。新しい課題も見つかりながらではありましたが、こうして素晴らしい結果を得てくれましたし、課題を改善しながら、来年より良い競馬ができるように、歩んでいきたいと思いますし、何より今日勝ってくれたことを、ありがたく思います」

(安田隆行調教師)
「最高の気分です。川田騎手(デビュー時に厩舎に所属していた弟子)とのコンビでついにGIを勝てて、本当に嬉しいです。レースは好位をキープして、割と安心して見ていられました。直線後続が来た時には一瞬ヒヤッとしましたが、ゴールの瞬間には心の中で叫んでいました。今日は初めてのコーナー4つのコース、というのがポイントでした。どんな競馬をしてくれるかなと思っていましたが、上手くクリアしてくれました。これからクラシック本番に直行するか、一叩きするかは、馬の状態を見て、オーナーと相談して決めようと思います」

2着 オーソクレース(C.ルメール騎手)
「惜しかったですが、仕方ないです。前の馬がフラフラしていて4コーナーで外に膨れた時、びっくりしてブレーキを踏んでいましたが、そこからもう一度伸びてくれました。2000mも問題ないですし、良い競馬をしていましたから、来年が楽しみです」

(久保田貴士調教師)
「一頭になってフワッとしてブレーキをかけてしまいましたが、そこからよく差し返してきています。勝った馬は強かったですが、この馬も今日はスタートをポンと出て正攻法の競馬をしてくれました。レースごとにレベルアップしていますし、賞金を加算できたので、来年が楽しみです」

3着 ヨーホーレイク(武豊騎手)
「ゲートの中では落ち着いていたのですが、スタートが上手く行きませんでした。ただ、リカバリーは利いて最後までよく伸びました。以前と比べて、馬はずいぶんと良くなっています」

4着 タイトルホルダー(戸崎圭太騎手)
「前走力んでいたので、今日はどうかなと思っていましたが、メンコを着用してリラックスしていて、我慢が利いていました。課題をクリアしましたし、良い内容でした」

5着 シュヴァリエローズ(北村友一騎手)
「外枠でペースが遅く、1コーナーから2コーナーではリズム良く運べませんでした。スローで外から来られ、勝負どころも反応が遅れてしまいました。もう少し上手く乗ってあげられたら良かったのですが、体はプラス体重で、成長していますし、これからさらに力をつけてくると思います」

10着 アドマイヤザーゲ(吉田隼人騎手)
「勝った馬の後ろで良い感じでしたが、早めにふかしていっても、反応し切れませんでした。(今日のような)掘れた馬場も苦手かもしれません。この馬の成長力に期待します」

(via ラジオNIKKEI 

 

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