キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗ユニコーンステークス 2022【回顧】優れた予想者の条件とは?

ユニコーンステークス 2022【回顧】優れた予想者の条件とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ユニコーンステークス 2022 における勝負の明暗

2022年 6月19日(日) 3回東京6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第27回ユニコーンS
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1600m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 5 ペイシャエス 牡3 56 菅原明良 1.35.2      04-04 36.4 7 20.1 482 +2 (美)小西一男
2 2 セキフウ 牡3 56 M.デム 1.35.2 クビ    12-12 35.5 9 24.4 470   (栗)武幸四郎
7 12 バトルクライ 牡3 56 戸崎圭太 1.35.3 クビ    09-10 35.8 8 21.8 482 -4 *(美)高木登
6 11 ヴァルツァーシャル 牡3 56 三浦皇成 1.35.3 クビ    14-13 35.4 6 14.8 476 0 *(美)高木登
8 15 タイセイディバイン 牡3 56 松若風馬 1.35.4  3/4    03-02 36.8 11 40.5 514 0 (栗)高野友和
4 7 リメイク 牡3 56 福永祐一 1.35.4 クビ    08-07 36.4 1 3.7 472 -6 (栗)新谷功一
8 14 ビヨンドザファザー 牡3 56 内田博幸 1.35.4 ハナ    11-11 35.8 13 70.4 502 -2 (栗)藤岡健一
B1 1 ハセドン 牡3 56 横山典弘 1.35.6 1 1/4    14-15 35.5 2 4.3 476 -2 (栗)安田翔伍
2 3 コンバスチョン 牡3 56 田辺裕信 1.35.7 クビ    07-07 36.7 4 6.0 494   (美)伊藤圭三
10 4 6 ジュタロウ 牡3 56 武豊 1.35.7 クビ    04-04 37.0 3 6.0 474 -2 (栗)河内洋
11 B5 8 ロードジャスティス 牡3 56 石川裕紀 1.36.5 5    01-01 38.2 12 55.0 474 -2 (栗)安田隆行
12 7 13 ティーガーデン 牡3 56 ルメール 1.36.6 クビ    09-09 37.3 10 24.8 506 +8 (美)萩原清
13 6 10 インダストリア 牡3 56 レーン 1.37.1 3 1/2    13-13 37.3 5 8.7 490 +4 (美)宮田敬介
14 5 9 スマートラプター 牡3 56 石橋脩 1.37.8 4    02-02 39.3 15 210.4 510 +2 (栗)西園正都
15 3 4 テーオーステルス 牡3 56 団野大成 1.38.2 2 1/2    04-04 39.4 14 111.2 520 -6 (栗)奥村豊

 

「狙い」の記事で記したこと

突然で恐縮だが、皆様は、レース前の段階で私たちが公開した「狙い」の記事をお読みになっただろうか?

実は、次のようなことを記した。

以下、記事から抜粋になるが、ぜひご覧いただきたい。

ということで、直近3年の上位3着馬を記したのが以下のデータだ。

ぜひ「人気」の項目にご注目いただきたい。

ユニコーンS 直近3年の上位3頭

日付 レース名 馬名 性齢 騎手 人気 着順 調教師
2021. 6.20 ユニコーG3 スマッシャー 牡3 坂井瑠星 7 (栗)吉岡辰弥
2021. 6.20 ユニコーG3 サヴァ 牡3 石川裕紀 14 (栗)上村洋行
2021. 6.20 ユニコーG3 ケイアイロベージ セ3 三浦皇成 3 (栗)野中賢二
2020. 6.21 ユニコーG3 $カフェファラオ 牡3 レーン 1 (美)堀宣行
2020. 6.21 ユニコーG3 デュードヴァン 牡3 M.デム 3 (美)加藤征弘
2020. 6.21 ユニコーG3 ケンシンコウ 牡3 酒井学 11 (美)小西一男
2019. 6.16 ユニコーG3 ワイドファラオ 牡3 福永祐一 3 *(栗)角居勝彦
2019. 6.16 ユニコーG3 デュープロセス 牡3 M.デム 2 (栗)安田隆行
2019. 6.16 ユニコーG3 ダンツキャッスル 牡3 幸英明 6 (栗)谷潔

 

馬券圏内に、必ず3番人気までの上位人気サイドが絡んでいる。

その一方で、同時に伏兵サイドも食い込んでいるのだ!

特に直近2年は、単勝二桁人気馬が激走しているため、印象に残っている方が多いかもしれない。

 

大波乱の決着に

上の抜粋からもわかるように【ユニコーンステークス】というのは、伏兵の台頭がありつつも、基本的には、人気上位の馬を信頼できるレースだった。

そして、一昨年、1番人気に応えて優勝したカフェファラオのように、ここで人気に応えた実績と共に、大きく飛躍した馬も少なくない。

だが、今年は一転、大荒れだ!

馬券圏内の面々が、7〜9番人気の伏兵3頭!これにより3連単は62万馬券決着!

対照的に上位人気3頭は掲示板にさえ絡めなかった。

皆様は、その結果をどのようにとらえていらっしゃるだろうか?

ひょっとしたら

「上位人気が鉄板ではないと思ったけど、ここまで荒れるとは、、、」

と思われた方が多いのではないだろうか?

そうした方は、大変失礼な言い方になり恐縮だが「レースが読めていなかった」ということだと思う。

 

ポイントは「大局観」

まず、馬券的な話をしてしまうと、恥ずかしながら私たちも射止めることができなかった。

だから皆様と一緒なのが(苦笑)

それを大前提として申し上げるが、私たちは、1週前からの予告の穴馬に、初ダートながら「アワヤ」の場面を見せてくれた(5着)11番人気の大穴タイセイディバインを指名した。

また、イチオシの好調教馬にも、8番人気の伏兵バトルクライを指名!

ご存じの通り、こちらは見事に3着に好走しれくれた。

参考→好調教馬バトルクライを公開した動画

 

※参考までに、上記番組では以下のようなコメントをいただいた。お役に立てて何より。

 

では、なぜタイセイディバインやバトルクライといった伏兵を指名できたかといえば、要するに

レースが大荒れする

という大局観を持っていたからだ。

 

レース全体をどう見極めるか

予想への挑み方は十人十色

これが当たり前だし、だから競馬は多くの人に愛されるエンターテインメントなのだ。

だが、それを理解した上で、プロの予想家としての「私たちなりの結論」を申し上げるなら

「個々の馬を詳しく考察する前に、レースの全体像を見極める(大局観)」

これは必須だと思う。

中でも「荒れるのか(中荒れか・大荒れかも含めて)?荒れないのか?」

この部分は、大局観の中でも最もシンプルながら、最も読み間違えてはいけない部分。

当たり前だが、これによって予想の方向性が180度変わってくるからだ。

 

競馬は「確率の勝負」だから

だから、手前味噌に聞こえてしまうかもしれないが、私たち自身の話を一切抜きに、大局観の精度高い人というのは、優れた予想者だと思う。

大事になる大局観

もちろん、今回の私たちのように、大荒れを読み切って、伏兵から攻めながら外すケースもある(苦笑)

ただ、絶対に理解しておきたいのは

競馬は確率の勝負

だということだ。

何と言っても絶対がない世界だ。どんなに優れた予想者でも百発百中ということはあり得ない。

そういった中でも、皆、少しでも的中の確率(高配当ゲットの確率)を挙げるために日々努力を重ねているのだが、そのための最短距離が、正しい方向性の数を増やすことだということは、言わずもがな。

だからこそ、皆様も今後の予想ライフのためにも「大局観」は必ず意識してほしい!

 

最後に勝ち馬について

競馬に対しての考え方についての話が長くなってしまったが、最後に勝ち馬ペイシャエスについて一言。

7番人気での勝利だったこともあり、恵まれての勝利ではないかとフロック視する人がいるかもしれない。

だが、そもそも、伏兵扱いの要因になった前走【青竜ステークス】での0.4秒差の5着敗戦が「恵まれなさすぎた」だけなのだ。

完全に後ろ有利の流れの中、唯一「前」で粘った馬(4角2番手)のがこの馬だった。

結果はともかく、内容だけなら勝ち馬以上にも思えた。

その前走【青竜ステークス】が【ユニコーンステークス】の最重要ステップレースでもあるだけに、今回の勝利は必然だったのかもしれない。

恐ろしいのは、これだけキッチリと結果を出しながら、管理する小西調教師から

折り合いはつきますし、距離が延びた方が競馬はしやすいでしょうから2000mを試してもいいかなと思います

というコメントが出た点。何とマイルはベストではなかったのだ。

ひょっとしたら、相当な大物かもしれない。

もちろん未来の主役に指名して、今後の活躍を存分に楽しませてほしい!

 

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【ユニコーンステークス 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント

1着 ペイシャエス(菅原明良騎手)
「スタミナ豊富で心臓の良い馬という印象がありました。よく頑張ってくれました。これまでは逃げるか番手での競馬をしていましたが、少し1600mは忙しいと思っていたので溜める競馬を心掛けて乗りました。狙い通りの位置で競馬ができましたし、手応えも本当に良かったです。あとは進路を見つけるだけでした。重賞を勝たせてもらいましたし、今後大きいところを目指して馬と一緒に成長できたらと思います」

(小西一男調教師)
「馬込みでよく我慢してくれて、強い馬ばかりのここでよく勝ってくれました。前回も結構なペースで行った中でよく我慢していましたし、そこは父親譲りなのかもしれません。今後は様子を見て、元気ならジャパンダートダービーを考えたいと思います。折り合いはつきますし、距離が延びた方が競馬はしやすいでしょうから2000mを試してもいいかなと思います」

2着 セキフウ(M.デムーロ騎手)
「悔しいです。砂を被って気持ちが盛り上がっていました。馬は真面目で一生懸命なので、もう一段ギアが上がってずっと伸びていました。直線でも狭い所に行っても伸びてくれました。あと少しでした」

3着 バトルクライ(戸崎圭太騎手)
「前回1600mを一回使ったことで上手に走ってくれました。直線でも前走より伸びていました。もう少しスムーズだったら良かったです」

5着 タイセイディバイン(松若風馬騎手)
「競馬自体は上手なので自然体な感じで行きました。並びも良くて流れにも乗れました。しっかり走り切ってくれています。初ダートでしっかり見せ場を作ってくれましたし、今後に向けて幅が広がったと思います。ペースが速かった分最後は甘くなってしまいました」

6着 リメイク(福永祐一騎手)
「だいたいイメージ通りのポジションで良い形で運べました。調教と競馬で教えてきたことを実践できました。あと100mで失速してしまいました。距離的に少し限界があるかなと思います。1400mまで守備範囲だと思いますが、良いスピードと切れを持っています」

8着 ハセドン(横山典弘騎手)
「前走であのパフォーマンスをしたので、動きすぎた部分があって今回はその時とは違っていました。悲観する内容ではありませんし、若い馬でこれから先さらに良くなると思います」

9着 コンバスチョン(田辺裕信騎手)
「砂を被ったからというわけではありません。この流れだとあまり追走に余裕がなく、脚を溜められませんでした」

10着 ジュタロウ(武豊騎手)
「揉まれない競馬は出来ました。しかしペースが速かったので、外を回る形で苦しくなりました。色々課題がありますね」

13着 インダストリア(D.レーン騎手)
「ゲートを開けた瞬間に跳びあがって出遅れてしまいました。向正面では良いリズムで手応えも良かったです。しかし3、4コーナーでアクションが崩れてしまいました。熱中症だったみたいです」

(via ラジオNIKKEI

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事