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マイラーズカップ 2018【回顧】安田記念でチャンスがありそうな馬は誰?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】マイラーズカップ 2018 における勝負の明暗

第49回読売マイラーズカップ

2018年 4月22日(日) 3回京都2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 1600m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 上3F
4 5 サングレーザー 牡4 57 福永祐一 1.31.3   33.2 4
6 9 モズアスコット 牡4 56 ルメール 1.31.5 1 1/4 34.2 2
3 4 エアスピネル 牡5 56 武豊 1.31.6  1/2 33.9 1
2 2 ガリバルディ 牡7 56 和田竜二 1.32.1 3 33.7 11
3 3 ベルキャニオン 牡7 56 藤岡佑介 1.32.2 クビ 34.7 10
8 14 グァンチャーレ 牡6 56 古川吉洋 1.32.3  3/4 34.9 8
5 8 ロジクライ 牡5 56 川田将雅 1.32.3 クビ 35.1 3
5 7 ダッシングブレイズ 牡6 56 浜中俊 1.32.5 1 1/4 34.3 7
6 10 ブラックムーン 牡6 56 秋山真一 1.32.6  1/2 34.2 6
10 4 6 ムーンクレスト 牡6 56 松田大作 1.32.8 1 1/4 35.3 13
11 7 11 ピークトラム 牡7 56 小牧太 1.32.8 34.3 14
12 1 1 ヤングマンパワー 牡6 56 岩田康誠 1.32.9  3/4 35.2 5
13 7 12 テイエムイナズマ 牡8 56 四位洋文 1.33.4 3 35.2 12
14 8 13 カデナ 牡4 56 幸英明 1.33.4 35.7 9

 

多くの皆様がご存知の通り、最近のマイル路線の話題は、全てスワーヴリチャードにもっていかれた印象。先日のG1【大阪杯】を圧倒的な強さで制した「中距離の王者」が、マイル路線の制圧まで狙い【安田記念】への参戦を発表したからだ。

 

スワーヴリチャードは強いけれど・・・

かつて、名牝ウオッカが【安田記念】(1600M)から【ダービー】や【ジャパンカップ】(2400M)まで制したように、本当に強い馬にとって、距離適性はさほど重要ではないだろう。

従って、スワーヴ自身、マイルのレースに出ること自体が初めてだが「普通」に回ってくることさえできれば、上位争いの可能性は高いとみている。

 

一方で、現在のマイル路線のレベルは決して低くはない。いや、それどころか、昨年11月のG1【マイルチャンピオンシップ】での激しい追い比べなど見る限り、レベルは高いと思う。

そんなハイレベルの面々の中でも「主役」として「打倒スワーヴリチャード」に挑む馬を決めるのが、今回の【マイラーズカップ】の意味ではないだろうか。
主役になるには、結果もそうだが「東京マイル」での激走を期待できそうな「内容」がほしい。ということで、上位でゴールした3頭を評価したい。

 

?1着サングレーザー⇒マイルはOK!だが東京は?

昨年の【マイルチャンピオンシップ】3着馬でありながら4番人気の低い評価にとどまったのは、前走【阪神カップ】での敗戦が影響したのか?先週【皐月賞】で人気馬ワグネリアンを飛ばした鞍上・福永が嫌われたのか?

それはともかく、予想外の評価を嘲笑うかのような、爆発的な末脚(もちろん、上がり3ハロンは最速だ)は見事だった。勝利したという結果以上に、2着馬に1馬身1/4もの差をつけた好内容に価値があるのではないか。それもレコード勝ちだ。

末脚の破壊力は超一級品!

自身初の重賞勝ちだった昨年10月の【スワンS】(1400M)があまりにも鮮やかだっただけに「本質は1400M向きか?」という見方をしていた人もいたようだが、マイルが全く問題ないことを示してくれた。

マイルは問題なし。だが「東京のマイル」ということになると、少々話は違う。あまりにもスピードがあって切れるだけに、タフさが求められる東京コースに向きそうな印象は受けない。(ちなみに安田記念は東京コース初登場となる)

また、差してナンボで展開待ちの面もあるだけに、もしも「自分で勝ちにいく」ことを求められる展開となった時にどうか?

課題を少々並べさせてもらったが、これはあくまでも、高いレベルでの話。現時点でも、十分に打倒スワーヴリチャード狙える位置にいることは確か。後は、今回はふてぶてしささえ感じるほど堂々と騎乗していた鞍上・福永に、G1でも頑張ってもらおうじゃないか!

 

?2着モズアスコット⇒もう一皮剥けてほしい

2着には、サングレーザー同じ4歳馬のモズアスコットが入った。

新味が出たモズアスコット

前走【阪急杯】(1番人気⇒2着)で見せた鋭い末脚が強烈だっただけに、まさかの先行策に驚いた方も少なくないだろうが、レース後に矢作調教師が「ルメール騎手には何も言っていませんが、他のメンバーを考えれば、彼のことなので、あのような競馬をすると思いました」と語っていたように、陣営としては思惑通りの競馬だったようだ。

名手と名調教師の阿吽の呼吸、さすがとしか言いようがない。

それはともかく、レコード決着を演出するほどのペースの中を好位で走りながら、直線でも大崩れすることなく2着を確保したのだから、結果はともかく「内容」という点においては、サングレーザーにヒケをとるものではない。

好位追走という新味を出したことで、今後の競馬の幅は大きく広がった。一方で、初重賞挑戦から3戦、常に大きな期待を集めながら、まだ勝利は掴めていない。G1の勝ち負けを狙っていくためには、もう一皮剥けてほしい。

 

?3着エアスピネル⇒善戦マンで終わってしまうのか?

1番人気を裏切る形で3着に終わったエアスピネル。だが、このレースに至るまでには「2つの狂い」があった。

色々と流れが悪かった

ひとつ目はローテーション。本当は2月の【中山記念】に出走したかったが、調整の問題でかなわず。昨年11月以来という約5ヶ月ぶりの実戦では、さすがに厳しかった。

もうひとつは、直前のレースで武豊騎手がやらかしてしまったことだ。結局【天皇賞春】&【NHKマイルC】に乗れなくなってしまった。もちろん、気持ちを切り替えて騎乗のできる鞍上だが、エアの流れの悪さを象徴するような出来事だったように思えて残念だった。

もちろん、馬自身が「善戦マン」であることは間違いない。大チャンスだった昨年11月の【マイルチャンピオンシップ】でもハナ差で敗れるなど、常に惜しいところで敗れてきた。

一方で、戦マンと呼ばれるのも「力があればこそ」!今回も、敗れたとはいえ、勝ち馬から0.3秒だし、ローテーション、鞍上を含め、安田記念に最高の状態で臨むことができれば!ひょっとしたら何かが起きるかも。楽しみにしたい。

 

 


 

【マイラーズカップ 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【マイラーズカップ 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 サングレーザー(福永祐一騎手)
「予想していたよりもペースは流れてくれました。ポジションはエアスピネルを見る形でしたから心配していませんでした。初めて乗せてもらった時から、成長を見せるのは4歳ごろかなと思っていました。その通り良くなってきたと感じています。最後の決め脚はいいモノがありますので、流れにスッと乗れればいいレースができる馬です。今回は全てがうまく行きましたが、次はGIですから、そうなるとどうかですね。今回を使われて、良くなってくると思います。スパッと切れる持ち味を磨いていきたいです」

2着 モズアスコット(C・ルメール騎手)
「スタートでスピードを使った分で少し粘りを欠きました。馬の後ろだったらもっとリラックスしていいレースができると思います。レコードの2着ですから、ポテンシャルは高いです。重賞でもチャンスはあります」

2着 モズアスコット(矢作芳人調教師)
「ルメール騎手には何も言っていませんが、他のメンバーを考えれば、彼のことなので、あのような競馬をすると思いました。引っかかってはいませんでしたし、ペースの速い中、強い競馬でした。安田記念をとれる馬だと思っているので、行ければ行きたいですが、まずは様子を見たいと思います」

3着 エアスピネル(武豊騎手)
「レース自体は悪くありませんでした。サングレーザーは強かったですし、この馬の反応が良い頃に比べると少し物足りない感じでした。休み明けなので、次はさらに良くなるでしょう」

3着 エアスピネル(笹田和秀調教師)
「5ヵ月の休み明けでしたし、時計も速い決着でした。それでも走るところを見せてくれましたし、次はさらに良くしていかなければいけませんね」

4着 ガリバルディ(和田竜二騎手)
「勝ち馬のポジションがベストだと分かっていましたが、取ることができませんでした。我慢がきいて、この馬らしいレースだったのですが、思い通り行かなかったです」

5着 ベルキャニオン(藤岡佑介騎手)
「途中から他に絡まれても、力まず走れていました。最後までよく頑張ってくれました」

6着 グァンチャーレ(古川吉洋騎手)
「スムーズに来ることができましたが、最後は決め手の差が出ました」

7着 ロジクライ(川田将雅騎手)
「3コーナーまでキツい流れになっていて、4コーナーではもう手応えがありませんでした」

8着 ダッシングブレイズ(浜中俊騎手)
「よく頑張っています。去年もそうでしたが、かたくて速い馬場はこの馬には合わないようです」

9着 ブラックムーン(秋山真一郎騎手)
「枠がもう少し内だったら良かったかもしれません。前が進まずさらに外を回る展開になって苦しくなってしまいました」

14着 カデナ(幸英明騎手)
「いつもより少し前で競馬をしようと思っていました。しかし、ゲートの出が良くなく、ポジションを取りに行きました。初めて乗ったので、比較はできませんが、4コーナーでは反応がありませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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