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ホーム勝負の明暗マイルチャンピオンシップ 2021【回顧】ありがとう!グランアレグリア!

マイルチャンピオンシップ 2021【回顧】ありがとう!グランアレグリア!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】マイルCS 2021 における勝負の明暗

2021年11月21日(日) 5回阪神6日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第38回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・外 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 12 グランアレグリア 牝5 55 ルメール 1.32.6      12-08 32.7 1 1.7 506 +2 (美)藤沢和雄
2 3 シュネルマイスター 牡3 56 横山武史 1.32.7  3/4    08-08 32.9 2 4.6 480 -2 (美)手塚貴久
7 13 ダノンザキッド 牡3 56 川田将雅 1.32.8  1/2    08-08 33.0 5 16.1 528 +2 *(栗)安田隆行
4 7 インディチャンプ 牡6 57 福永祐一 1.32.8 ハナ    05-05 33.2 6 16.7 484 0 (栗)音無秀孝
1 1 ホウオウアマゾン 牡3 56 坂井瑠星 1.33.0 1 1/4    01-01 33.7 7 31.5 510 +2 (栗)矢作芳人
B2 4 サリオス 牡4 57 松山弘平 1.33.1 クビ    03-02 33.7 3 9.5 546 +10 (美)堀宣行
4 8 ダーリントンホール 牡4 57 和田竜二 1.33.2  1/2    10-08 33.4 10 57.7 538 0 (美)木村哲也
3 5 サウンドキアラ 牝6 55 武豊 1.33.2 クビ    05-05 33.6 11 65.9 460 -6 (栗)安達昭夫
6 11 カテドラル 牡5 57 戸崎圭太 1.33.2 クビ    14-13 33.1 8 35.2 492 +10 (栗)池添学
10 3 6 ケイデンスコール 牡5 57 岩田康誠 1.33.3 クビ    13-13 33.2 12 83.7 474 0 *(栗)安田隆行
11 8 16 レインボーフラッグ 牡8 57 小崎綾也 1.33.4  1/2    16-16 33.1 16 326.9 466 -2 (栗)小崎憲
12 5 10 ロータスランド 牝4 55 田辺裕信 1.33.5  3/4    07-05 33.9 9 48.5 466 -6 (栗)辻野泰之
13 5 9 グレナディアガーズ 牡3 56 池添謙一 1.33.8 1 3/4    03-02 34.4 4 10.1 466 +6 (栗)中内田充
14 1 2 クリノガウディー 牡5 57 岩田望来 1.33.9 クビ    02-04 34.4 14 175.0 494 +4 (栗)藤沢則雄
15 7 14 リプレーザ 牡3 56 幸英明 1.34.7 5    10-08 34.9 13 159.2 490 +2 (栗)大根田裕
16 B8 15 サウンドカナロア 牡5 57 藤岡康太 1.35.2 3    14-13 35.1 15 308.9 482 +6 (栗)村山明

 

最も美しく、強かった

正直な思いを申し上げよう。

今回のレース回顧に関しては、細かいことをあれこれと振り返る必要はないのではないか。

何故なら、日本競馬史上、マイラーとしては「史上最強級」とまで言い切れるほどの名牝がラストランを飾ったのだ。

何度も見せてもらってきた圧巻のレース。

あのアーモンドアイを完全に退けた【安田記念】は素晴らしかったし、4角15番手から差し切りを決めた【スプリンターズS】も強烈だった。

だが、それらのレースと比べても、今日の彼女は最も美しく、そして強かったように見えた。

歴史的な1日に、余計な言葉はいらない。

これまでの足跡に対しての感謝を抱きつつ、最後にもう一度、ラストランを一緒に堪能しよう。

 

不安の声もあったが「モノが違う」

レースの前の話をさせてもらおう。

誰がも強さを承知しているグランアレグリアだが、実はこうした声もあった。

「天皇賞秋で2000Mを走った疲れは?中2週のローテは安田記念で負けているけど?」

もちろん、最大のライバルとなるシュネルマイスターなど3歳馬の勢いを気にする人も多かったようだ。

もちろん気持ちはわからなくもない。
だが、そうした疑問に対して、私たちは有料会員様に対して以下のようにご案内した。

一度冷静に彼女のこれまでのレースぶりを振り返ってほしい。
「今までに、これほど強かったマイラーが他に何頭いた?」
少なくとも、キングスポーツ創業の1981年以降では、マイラーとしては最強クラスと断言したい。

要するに、マイル界の「数十年に1頭の逸材」
野球界でいえば、先日MVPを獲得した大谷翔平選手のようなもの!
疲れとかローテとか、相手どうこうとか細かいことを気にする次元にはいないと私は確信する。

これが、長年競馬予想に携わり、数多くの馬を見てきた私たちキングスポーツにとっての、嘘偽りのない本音だったのだ。

 

穴のキングスポーツではあるけれど

ご存知の通り、私たちは「穴のキングスポーツ」

基本的には、軸であろうが相手であろうが、穴のチャンスがあると思えた馬がいたら、積極的に攻めてきたつもりだ。

一方で、私たち自身が「真の名馬!名馬中の名馬」だと確信した馬を軽く扱うことは絶対にしない。

グランアレグリアはいつも強かった

何故なら、私たちは予想家であると同時に「競馬ファン」だから。

ファンが心から愛するであろう馬と一緒に夢を見たいのだ。

例えばディープインパクトやオルフェーヴルらのレースでもそうだった。

そんな名馬たちに匹敵するほどの「リスペクト」を感じさせてくれたのが、グランアレグリアなのだ。

尚、ひとつ余談だが、今週【ジャパンカップ】にも、同様の思いを抱いている馬が出走してくる。

詳しくは以下の記事に記したので、合わせてチェックしていただけると幸いだ。

参考⇒ジャパンカップ 2021 狙い

 

馬番が逆だったら?

さて、先ほど、レース前に競馬ファンから挙がっていた疑問の声を記した。

一方で、今度はレース後には、こんな声が挙がるのではないだろうか。

「確かにグランアレグリアは強かった。上がり最速の脚で突き抜けた姿は見事。ただ、今の阪神は外差し馬場だった。2着シュネルマイスターと馬番が逆なら、結果も逆だったのでは?

確かに、レース当日の阪神芝は外がよく伸びていた。

こういった声が挙がっても全く不思議ではないと思う。

だが、馬場状況などを承知の上で、あくまでも私個人の感覚では

馬番にかかわらずグランアレグリアが勝っていた

ではないかと思う。そう考える理由は、レース後の鞍上のコメントにある。

 

ルメール騎手のコメントに注目

ルメール騎手はどんなことを語っていたのか?

ここでご紹介してみようと思う。

勝てて安心しました。1番大事なことはラストランで本当のグランアレグリアを見せることでした。走り方が他の馬とは違います。

ライバルたちをひとくくりにして、パートナーを別格だと言い切ったのだ!

これを聞いたシュネルマイスターの手塚調教師は、当然いい気持ちはしないだろう。

 

ルメール騎手だって、もう日本歴が長い。気を遣って違う言い方もできたと思う。

ましてや、手塚調教師とは、フィエールマンで大舞台を駆け抜け続けた間柄なのだから。

だが、ルメール騎手はストレートに言った。

それは「隠せないほど本気で別格だと思っている」ことの証。

百戦錬磨の名手にそこまで思わせるほどの馬が、マイルで負けるシーンは想像できない。

だから、馬番が逆でも勝っていたと思うのだ。

 

繁殖としても

それほどの馬の引退は寂しいが、彼女には次の仕事も待っている。繁殖だ。

どんな母親になるだろう?

個人的に期待したいのは、やはり産駒の「本場米国ダートへの挑戦」だ。

というのも、母父のタピットが、日本ではG1馬テスタマッタなど、ダートの猛者を数多く輩出している。

父方も、サンデーサイレンスは現役時代は米国ダートで名を上げた馬。

産駒のダート挑戦が見たい

ダート寄りの血に、グランアレグリア自身の爆発的なスピードが加われば!

先日のブリーダーズカップでは矢作厩舎のマルシュロレーヌが頑張ったが、それを超えるようスケールの大きな馬が登場しても驚けないのではないだろうか?

改めて、これまでの現役生活お疲れ様。

近い将来、今度は母親としてのグランアレグリアに注目できる日を心から楽しみにしている。

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【マイルチャンピオンシップ 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 グランアレグリア(C.ルメール騎手)
「勝てて安心しました。1番大事なことはラストランで本当のグランアレグリアを見せることでした。走り方が他の馬とは違います。本当のグランアレグリアでした。道中は後ろになりましたが、気にしませんでした。直線では大外から伸びることができました。そしてゴールまでよく頑張りました。このメンバーを相手に素晴らしい競馬だったと思います。グランアレグリアは最初から特別な馬でした。2歳からトップレベルで、毎回毎回良い競馬をしました。ファンの皆さんもこの馬が好きだと思います。これから寂しくなります」

2着 シュネルマイスター(横山武史騎手)
「安田記念で上手くいかなかったゲートは今日は上手くいきました。スムーズに良い位置は取れましたが、結果的に言えば外差し(の馬場)だったので、外枠が欲しかったですね。与えられた枠でやるのが競馬なので、内枠なりにロスなく道中は運んで、直線は外に出すことができました。今日は相手が強かったですね」

(手塚貴久調教師)
「残念でした。枠順が厳しかったです。大外に出すイメージでしたが……。来年は取れるように頑張ります。ギリギリ良いところを走れたと思いますが、枠が厳しかったです」

3着 ダノンザキッド(安田隆行調教師)
「本当に状態が良く勝ち切りたかったのですが、力があると思いました。川田騎手も『来年が楽しみになった』と言っていました。2000mまではもってほしいと思いますが、今後の選択肢が広がりました」

4着 インディチャンプ(福永祐一騎手)
「前が流れてほしかったです。差し馬が強力で出し抜きたかったのですが……。決め手勝負になった中で脚は使っています。良い状態でした」

5着 ホウオウアマゾン(坂井瑠星騎手)
「状態はすごく良かったです。馬もまだ成長の余地を残した状態で、強いこの相手に頑張っていました。来年もまた頑張りたいですね」

6着 サリオス(松山弘平騎手)
「あまり行く馬がいなく、少し押し出されるような形になりました。上手く厩舎の方で仕上げてくださり、状態も上向いていました。なんとか結果を出したかったのですが、申し訳なかったです」

7着 ダーリントンホール(和田竜二騎手)
「ゲートは半馬身くらい遅れましたが、周りが行ってくれるので、良い感じのところにつけられました。切れ味勝負になると分が悪いですが、マイルは良いですね。見劣らない競馬をしていますし、重賞はすぐに勝てると思います」

8着 サウンドキアラ(武豊騎手)
「レースはスムーズにできましたが、決め手の差ですかね」

9着 カテドラル(戸崎圭太騎手)
「スタートが少し遅れてしまいました。いつもの形ではありましたが、上手く出したかったですね。後ろから運んでペースも落ち着いて、終始手応えはありましたが、外を回ってジリジリ伸びてくれました」

10着 ケイデンスコール(安田隆行調教師)
「岩田騎手によると『まだ本調子ではない』ということでした。短距離寄りになってきているようなので、短いところを使うかもしれません」

11着 レインボーフラッグ(小崎綾也騎手)
「終いまでしっかり脚を使っています。溜める作戦でしたが、ある程度作戦通り運べました。枠がもう少し内なら、楽にレースができたと思います」

13着 グレナディアガーズ(池添謙一騎手)
「壁を作れず、だいぶ力んでいました。ゲート裏までは良い雰囲気でしたが、力んでいてリラックスさせられませんでした。上手く乗れませんでした」

14着 クリノガウディー(岩田望来騎手)
「良い位置でレースができました。リラックスするタイミングが遅れたかなというところはありましたが、課題のゲートも決めてくれたので、今後のレースに繋がってくると思います」

15着 リプレーザ(幸英明騎手)
「この間よりも少し前で競馬をしました。4コーナーくらいから勝ち馬が横にいましたが、パワーがすごくて抵抗できませんでした」

16着 サウンドカナロア(藤岡康太騎手)
「陣営からも”控える競馬を”というオーダーで、これが良い経験になってくれればと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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