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ホーム勝負の明暗ジャパンカップ 2022 など【先週の重賞回顧】「世界の大一番」に対する率直な感想、各重賞における「次に買いたい未来の主役」をご紹介

ジャパンカップ 2022 など【先週の重賞回顧】「世界の大一番」に対する率直な感想、各重賞における「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

ジャパンカップ 2022 のレース回顧

2022年11月27日(日) 5回東京8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【12R】 第42回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 ヴェラアズール 牡5 57 ムーア 2.23.7 11-09-10-10 33.7 3 (栗)渡辺薫彦
15 シャフリヤール 牡4 57 C.デム 2.23.8  3/4 12-14-14-12 33.7 1 (栗)藤原英昭
3 ヴェルトライゼンデ 牡5 57 レーン 2.23.8 クビ 05-05-05-04 34.0 4 *(栗)池江泰寿
8 デアリングタクト 牝5 55 マーカン 2.23.9  1/2 12-13-14-14 33.7 5 (栗)杉山晴紀
14 ダノンベルーガ 牡3 55 川田将雅 2.24.3 2 1/2 08-10-10-07 34.4 2 (美)堀宣行
5 グランドグローリー 牝6 55 ギュイヨ 2.24.3 クビ 08-10-12-12 34.2 14 [外]ビエトリ
2 オネスト 牡3 55 ルメール 2.24.4 クビ 08-06-07-10 34.4 6 [外]シャペ
11 カラテ 牡6 57 菅原明良 2.24.4 クビ 05-06-07-07 34.5 13 (栗)辻野泰之
7 テュネス 牡3 55 ムルザバ 2.24.7 1 3/4 15-15-16-16 34.4 7 [外]シールゲ
10 17 ユーバーレーベン 牝4 55 M.デム 2.24.7 ハナ 16-17-07-07 34.8 10 (美)手塚貴久
11 10 ハーツイストワール 牡6 57 武豊 2.24.8 クビ 02-02-02-02 35.2 12 (美)国枝栄
12 12 シャドウディーヴァ 牝6 55 松山弘平 2.24.9  1/2 16-15-16-17 34.5 16 (美)斎藤誠
13 4 トラストケンシン 牡7 57 丸田恭介 2.25.0  3/4 12-10-12-14 34.8 18 (美)高橋文雅
14 13 テーオーロイヤル 牡4 57 菱田裕二 2.25.3 1 3/4 02-03-03-03 35.6 8 (栗)岡田稲男
15 1 シムカミル 牡3 55 ブノワ 2.25.3 ハナ 04-03-03-04 35.5 11 [外]ワッテル
16 9 ユニコーンライオン 牡6 57 国分優作 2.25.3 クビ 01-01-01-01 35.8 15 (栗)矢作芳人
17 18 ボッケリーニ 牡6 57 浜中俊 2.25.7 2 1/2 05-06-05-04 35.9 9 *(栗)池江泰寿
18 16 リッジマン 牡9 57 石川裕紀 2.26.4 4 18-18-18-18 35.6 17 [地]千葉幸喜

 

細かいことはいらない

「レース回顧」

というタイトルのコラムにもかかわらず、いきなりこういったことを言うのもどうかと思うが、今回の【ジャパンカップ】は、あまり細かいことを振り返らなくてもいいのではないだろうか?

というのも、どういった流れのレースであったかが、非常にわかりやすかったからだ。

スローの流れだったこともあり、直線では団子状態に。

当然、前が開かずに苦しんだ馬が何頭もいた。

もちろん、優勝したヴェラアズールもその中の1頭だったが、鞍上ライアンムーア騎手の、驚くほどの巧みな騎乗(わずかでも開いた場所があれば、そこを縫うようにスルスルと前に進出した)と、父エイシンフラッシュ譲りの瞬発力を爆発させて突き抜けた。

団子だったこともあり、外枠から外々を回らざるを得なかったシャフリヤールが2着に来られたのは底力の証。

また3着ヴェルトライゼンデは対象的に内側の枠を上手く生かした。東京芝2400M適性の高さを活かしてスムーズに回って来られた点も大きかった。

4着デアリングタクトは、前が開かずに苦しんだ1頭。上がりが最速タイだった点を考慮すれば、いよいよ本当の力を取り戻しつつあるのかもしれない。

ざっとこんな感じだが、多くの皆様も同様の見方をされているのではないだろうか。

 

流れひとつで違う結果になるだろう

スローの流れのレースというのは、どうしても団子になってごちゃつく。

必然的に、今回のように能力以外の諸条件が結果を左右する面が大きくなる。流れが違えば、もう少し違う結果になっていた可能性も十分。それだけに、回顧しがいがないのだ。

 

ただ、それはともかく、今回の【ジャパンカップ】で馬券を射止めた人というのは

「こうした流れになることを読み切っていた人」

なのだと思う。手前味噌で恐縮だが、もちろん私たちもその一人。

参考⇒先週の的中実績

 

特に3着に激走したヴェルトライゼンデなどは「ハマる」と思えたわかりやすい例。

直線でごちゃつくようなレースになれば、間違いなくコース適性の差が出ると見ていた。

適性の高さでスムーズに回って来られたら、余計なスタミナロスがない。それが最後の脚に繋がるはずだと。

結果的には内枠の3番枠だったことも追い風になったが、仮に違う枠だったとしても、3着は確保していたとみている。

 

全てがヴェラアズールのために

そういった意味では、今回のレースにおいて、最も皆様の糧にしていただきたいのは

「スローペースの時ほど、能力以外の諸条件を意識せよ」

ということになるだろうか。

わかっていることかもしれないが、改めて意識しておこう。

 

そして、私たちに勝利を届けてくれた、軸馬の1頭でもあり、好調教馬としてYouTubeでも公開していたヴェラアズール、本当に素晴らしかった。

素晴らしいレースをありがとう!

今回【ジャパンカップ】は

「この馬のためにあったのではないか!?」

そう思えるほど、全てがこの馬に向いたように思うのだ。

例えば、上で記した、僅かに開いた場所をスルスル抜けてきた点。

これは、日本人騎手には失礼だが、恐らくライアンムーア騎手でなければ、不可能な芸当だったのではないだろうか。団子状態というのは、最も騎手の技量の差が出やすい場面と言えるだろう。

 

「何か」があったのだ

ただ、いくら騎手の技術でごちゃつきを抜けられたところで、ラストに「瞬発力」がなければ、勝ちきれなかったに違いない。

だが、ヴェラアズールはエイシンフラッシュ産駒だ!

2010年の【日本ダービー】において驚異的な瞬発力を披露!

上がり3ハロン最速となる32秒7で差し切りを決めたシーンは、伝説とさえ言われているが、ヴェラアズールは父の良さを完全に受け継いでいる!

参考⇒2010年 日本ダービー

 

騎手、自身の競走馬としての適性、さらにいえば仕上がりだ。

有料会員様に対してやYouTubeでも申し上げたが、私たちが今年見てきた全ての調教の中で「3本の指に入るデキ」だった。

調子というのは、もちろん陣営の仕上げ、努力の賜であることは間違いない。

とはいえ、狙っていた大一番にここまでドンピシャで調子が合うというのは、そういった点を超越した「何か」があるのではないか。

 

競馬の神様に選ばれた馬

上で記した騎手や適性などの要素と合わせて、このレースを勝つ運命にあった馬!もっというと

「競馬の神様に選ばれた馬」

ではないかとさえ私は感じる。

 

ご存知の方もいるだろうが【ジャパンカップ】は今年から「外国馬が力を出しやすくなった」

というのも、東京競馬場に国際厩舎ができたことで、検疫による移動の負担が減り、仕上げがしやすくなったからだ。

そういった状況下だからこそ、余計に日本馬は勝たなければいけなかった。

そんなレースの頂点に立ったヴェラアズール。

文句なしの勝利!

改めて「競馬の神様に選ばれた馬」ではないかと感じるし、そんな馬を軸馬に勝負できたことを誇りに思う。

そして、それほどの馬だからこそ、さらなる飛躍の可能性も感じるのだ。

瞬発力が魅了の馬だが、前走【京都大賞典】はタフな道悪で勝っている。ストライクゾーンが広い馬のだ。

それだけに、日本での戦いに限らず、今度はこの馬が世界に乗り込んで!そんな場面もあるのではないだろうか。

だからこそ、勝ち馬でも素直に未来の主役に指名したい。

実は、前走【京都大賞典】の際も「勝ったけど未来の主役」に指名した。

通常は「敗れた馬の中から、次に希望が感じられる馬」を指名するのだが、その慣例を無視して、敢えて「2戦連続、勝ったけど未来の主役」に指名。どれだけ、魅力を感じているか、ご理解いただけるだろう

心の底から、今後の飛躍を楽しみにしている!

 

では、この後は、先週の2重賞より、それぞれの「未来の主役」のご紹介だ!

京都2歳ステークスの未来の主役

2022年11月26日(土) 5回阪神7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第9回ラジオNIKKEI杯京都2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) 芝・内 2000m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 グリューネグリーン 牡2 55 M.デム 2.00.5 01-01-01-01 35.7 5 (美)相沢郁
4 トップナイフ 牡2 55 横山典弘 2.00.5 06-06-05-06 35.3 3 (栗)昆貢
9 ヴェルテンベルク 牡2 55 西村淳也 2.00.7 1 1/4 09-08-07-08 35.4 11 (栗)宮本博
2 シュタールヴィント 牡2 55 坂井瑠星 2.00.8  1/2 04-03-02-02 35.9 4 (栗)矢作芳人
13 ナイトキャッスル 牡2 55 C.デム 2.01.0 1 1/4 04-05-05-04 35.9 8 (栗)音無秀孝
6 グランヴィノス 牡2 55 川田将雅 2.01.0 クビ 06-06-07-06 35.7 1 (栗)友道康夫
14 ロードプレイヤー 牡2 55 岩田望来 2.01.0 クビ 14-14-14-14 35.1 6 (美)尾形和幸
5 エゾダイモン 牡2 55 武豊 2.01.0 ハナ 09-08-09-12 35.5 7 (栗)武幸四郎
3 サイブレーカー 牡2 55 団野大成 2.01.1  1/2 12-12-12-14 35.4 13 (美)武井亮
10 12 ティムール 牡2 55 鮫島克駿 2.01.2  1/2 15-14-14-12 35.4 12 (栗)中竹和也
11 10 コスモサガルマータ 牡2 55 ムーア 2.01.2 クビ 13-13-12-08 35.5 2 *(栗)梅田智之
12 8 スマラグドス 牡2 55 松山弘平 2.01.3  1/2 02-03-02-02 36.4 9 (栗)西園正都
13 11 アイルシャイン 牡2 55 福永祐一 2.01.5 1 09-08-11-08 35.9 10 (栗)新谷功一
14 1 アレクサ 牡2 55 斎藤新 2.01.9 2 1/2 08-08-09-08 36.5 15 (美)斎藤誠
15 15 ビキニボーイ 牡2 55 浜中俊 2.05.4 大差 02-02-02-04 40.5 14 *(栗)梅田智之

 

ここから、明日の大物が

「このレースの中に、来年のクラシック候補がいる」

有料会員様に対してはもちろんだが、レース前の段階で公開していたYouTubeでも申し上げた、私達の考え方。

それくらい、今年の【京都2歳ステークス】には好素質馬が揃っていると考えていた。

当然、そんなレースを制する馬は「素質馬の中の素質馬」であり、これからが本当に楽しみ。迷うことなく、未来の主役として指名すべきだろう。

その馬が、実は私たちが指名した穴馬☆グリューネグリーンだったのだから、これほど幸せなこともないね(笑)

感謝を込めて、魅力&今後への期待を語らせてほしい。

参考⇒グリューネグリーンをご紹介していたYouTube

 

期待以上のレースぶり

ということで、改めて、今回の未来の主役は

1着グリューネグリーン

そもそも、私たちはこの馬のどういった部分を評価していたのか?

以下のような旨の解説を有料会員様にはご提供していた。一部抜粋になるが、ぜひご覧いただきたい。

まず最大のポイントは『気性面が大人』であること。
前走は大逃げを打った馬がいたので控えて2番手。1000m通過タイムが58秒台とあまりにも速かったがその馬に付いて行こうとせず鞍上の指示に答えてしっかりと折り合う事ができていた。
今回は内回りの阪神芝2000m戦。4つのコーナーがあるので能力だけではなく折り合いも重要な要素!グリューネグリーンの気性は古馬そのものと断言!

陣営は、謙遜もあるのか「まだ子供」と語ることもあるが、私たちには、とてもそうは思えなかった。

そして、まさに今回も持ち味の大人びた気性が力を発揮。

レースをご覧いただいた方ならわかる通り、スタートして先頭に立ったものの、すぐに外から15番の馬に絡んでこられた。普通の2歳馬であればヒートアップしそうな場面でも、我関せず。

リラックスしたままで走り続けられたからこそ、余計なスタミナロスがなく、直線での粘り繋がったことは間違いない。

 

見事な粘りを披露!グリューネグリーン

考え方は色々とあると思うが、、、

この時期の2歳重賞に出走してくるような馬は、皆走力的には良い素質をもっている。ただ、その素質を実戦で十二分に発揮できるか否か、それは「気性」にかかっていると私たちは考える。ここからさらに大きく羽ばたく馬と、このあたりで停滞してしまう馬の差はここ。

そういった意味では、グリューネグリーンは「出し切れる馬」であり、将来性に関しても相当な可能性を秘めていると思う。

陣営が相当な期待を寄せている馬のようだが、それも納得。

距離的には2000M前後がやはり合いそうだ。今後のローテはわからないが【ホープフルS】や【皐月賞】に出走なら、楽しませてくれそうな予感がする!

 

京阪杯の未来の主役

2022年11月27日(日) 5回阪神8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【12R】 第67回京阪杯
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・内 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
14 トウシンマカオ 牡3 55 鮫島克駿 1.07.2    05-05 33.0 1 (美)高柳瑞樹
6 キルロード セ7 57 福永祐一 1.07.4 1 1/4    02-02 33.9 10 (美)田村康仁
4 スマートクラージュ 牡5 56 岩田望来 1.07.7 1 3/4    04-04 33.8 4 (栗)池江泰寿
8 マリアズハート 牝6 55 吉田隼人 1.08.0 2    10-10 33.4 12 (美)菊沢隆徳
1 ライトオンキュー 牡7 58 古川吉洋 1.08.0 ハナ    06-05 33.7 14 (栗)昆貢
5 テイエムスパーダ 牝3 53 今村聖奈 1.08.0    03-03 34.3 3 (栗)五十嵐忠
7 ファストフォース 牡6 57 団野大成 1.08.1 クビ    06-08 33.7 9 *(栗)西村真幸
2 ビリーバー 牝7 54 杉原誠人 1.08.1 ハナ    12-11 33.3 15 (美)石毛善彦
12 ヴァトレニ セ4 56 和田竜二 1.08.2  3/4    09-08 33.7 8 (栗)長谷川浩
10 13 ジュビリーヘッド 牡5 56 横山和生 1.08.3  3/4    11-11 33.5 5 (栗)安田隆行
11 9 エイティーンガール 牝6 56 秋山真一 1.08.3 ハナ    13-13 33.3 6 (栗)飯田祐史
12 3 プルパレイ 牡3 55 岩田康誠 1.08.4  1/2    15-15 33.2 11 (栗)須貝尚介
13 10 サンライズオネスト 牡5 56 横山典弘 1.08.5 クビ    16-15 33.3 2 (栗)河内洋
14 11 タイセイビジョン 牡5 58 三浦皇成 1.08.7 1 1/2    13-13 33.7 7 *(栗)西村真幸
15 15 ダイメイフジ 牡8 57 西村淳也 1.08.8  1/2    06-07 34.5 16 (栗)森田直行
16 16 ビアンフェ セ5 57 藤岡佑介 1.11.2 大差    01-01 37.9 13 (栗)中竹和也

 

歓喜をありがとう!しかし指名は冷静に

【京阪杯】は重賞ということもあり、【ジャパンカップ】と並ぶ私たちの勝負レースだった。

そんなレースで3連複万馬券を射止められたこと、非常に嬉しく思うし、特にフォーメーション勝負の軸の1頭でもあった6番キルロードには心から感謝している。

10番人気での2着は、お見事という他ない。

ただ、それはそれとして、未来の主役の指名は「フラットな目」でいかせてほしい。

正直、トウシンカカオはここでは別格の印象だが、その他であれば

6着テイエムスパーダ

3走前にはハンデ戦とはいえ重賞【CBC賞】を制覇。

また、前走のG1【スプリンターズS】で4番人気に推された馬(15着)としては、ここでの6着という結果は物足りないという見方もあるとは思う。

だが「レース運び」という部分だけにフォーカスすれば、これまでで最も質が高かったように感じた。

レース後、今村騎手が

二の脚がついて折り合いもついてくれました。馬は一生懸命頑張ってくれました。

と語っているが、全くの同感。少々の出遅れこそあったが、その後は、非常にまとまったレースができていたと思う。

後は、単純に「能力面」の問題なのだろう。

だが、これは今後経験、年齢を経れば上昇する可能性は高い。

今日のレース運びに能力が追いつけば、重賞2勝目は決して夢ではないと思う。

G1うんぬんを語れる馬ではないかもしれないが、それでも今後を楽しみにさせてほしい。

 

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