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ホーム勝負の明暗マイルチャンピオンシップ 2022 など【先週の重賞回顧】マイル王決定戦に対する率直な感想、各重賞における「次に買いたい未来の主役」をご紹介

マイルチャンピオンシップ 2022 など【先週の重賞回顧】マイル王決定戦に対する率直な感想、各重賞における「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

マイルチャンピオンシップ 2022 のレース回顧

2022年11月20日(日) 5回阪神6日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第39回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・外 1600m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
10 セリフォス 牡3 56 レーン 1.32.5    14-13 33.0 6 (栗)中内田充
3 ダノンザキッド 牡4 57 北村友一 1.32.7 1 1/4    07-09 33.5 8 *(栗)安田隆行
6 ソダシ 牝4 55 吉田隼人 1.32.8  1/2    04-04 33.8 2 (栗)須貝尚介
11 ソウルラッシュ 牡4 57 松山弘平 1.32.8 ハナ    09-06 33.7 5 (栗)池江泰寿
4 シュネルマイスター 牡4 57 ルメール 1.32.8 クビ    09-09 33.5 1 (美)手塚貴久
7 ジャスティンカフェ 牡4 57 福永祐一 1.32.9 クビ    15-15 33.2 7 (栗)安田翔伍
13 エアロロノア 牡5 57 武豊 1.32.9 ハナ    11-09 33.6 11 (栗)笹田和秀
8 ロータスランド 牝5 55 岩田望来 1.32.9 クビ    04-04 33.9 15 (栗)辻野泰之
9 ピースオブエイト 牡3 56 C.デム 1.33.0 クビ    01-02 34.3 12 (栗)奥村豊
10 1 マテンロウオリオン 牡3 56 横山典弘 1.33.2 1 1/4    11-12 33.8 10 (栗)昆貢
11 15 ダノンスコーピオン 牡3 56 川田将雅 1.33.3 クビ    06-06 34.2 4 *(栗)安田隆行
12 2 ウインカーネリアン 牡5 57 三浦皇成 1.33.4  1/2    07-06 34.3 9 (美)鹿戸雄一
13 17 ファルコニア 牡5 57 池添謙一 1.33.6 1 1/4    02-01 35.1 13 (栗)高野友和
14 5 サリオス 牡5 57 ムーア 1.33.6 ハナ    11-13 34.1 3 (美)堀宣行
15 12 ホウオウアマゾン 牡4 57 坂井瑠星 1.33.7  1/2    03-03 34.9 14 (栗)矢作芳人
16 16 ハッピーアワー 牡6 57 川又賢治 1.34.0 2    16-15 34.3 16 (栗)杉山佳明
17 14 ベステンダンク 牡10 57 藤岡佑介 1.34.2 1 1/4    17-17 34.4 17 (栗)安達昭夫

 

案の定の波乱だったが

昨年まで2連覇していてたグランアレグリア、さらに春の【安田記念】を制したソングラインが不在だったこともあり、レース前の段階から

「史上まれにみる混戦」

だと言われていた今回の【マイルチャンピオンシップ】

私たちも、勝利の可能性を備えた馬は多数いると考えていたし、一筋縄ではいかないだろうなと。

それだけに、3連単14万馬券決着という波乱自体は「まあ、あるよな」といったところ。

しかしながら、ここは正直に申し上げるが

セリフォスが優勝するイメージは持っていなかった。

セリフォス陣営に対して、心からの祝福を申し上げるのと同時に、高く評価できなかったことを申し訳なくも思う。

 

セリフォスの評価を下げた理由

今回のレースにおける私たちのイチオシは4着だったソウルラッシュだった。

そのソウルラッシュに、前走【富士ステークス】で先着(優勝)していたのがセリフォス。

強かった!セリフォス

普通にいけば狙うのが自然な馬の評価を下げた理由は2つある。

まずは「3歳馬」という点。

過去に3歳馬が優勝したこともあるレースだが、例えば2017年のペルシアンナイトにせよ、2018年のステルヴィオにせよ、当時の相手関係のレベルは決して高くないとみていた。

それ以外の「レベルが普通以上の年」では3歳馬が苦戦しているケースが多く、ハードルは高いと考えたのだ。

そしてもう1点が「斤量」だ。【富士ステークス】の際は54キロだったが、今回は56キロ。キレ味が身上の馬だけに、この斤量増は大きなマイナスだと判断した。

だが、、、終わってみれば優勝。いや、2着ダノンザキッドに1馬身1/4もの差をつけているのだから、完勝だ!

 

先入観にとらわれていたのか?

それも、レースぶりに関しても、殆どスキを感じなかった。

後方13~14番手付近の追走だったが、実に落ち着いたフットワークに見えたし、コーナーの回りもスムーズ。

何より、直線での桁違いのキレ味は、まるで昨年のグランアレグリアを見ているかのようだった。

春頃までは、父ダイワメジャーのように、好位追走から抜け出すスタイルを得意にしていたが、良い意味で全くイメージが変わった。

要するに、驚くほどの進化を遂げている。

 

恐らく、順当にいけば、相当なレベルのマイラーになるだろう。

それほどの馬だ。もしも冷静に「馬」だけを見ていれば、評価しない選択肢はなかったように思う。

やはり、過去の3歳馬の実績だったり、斤量増といった先入観に、知らず知らずのうちにとらわれていたのかもしれない。

特に現代のような能力拮抗で何が起こるかわからない時代に先入観は禁物!

例えば今週【ジャパンカップ】も、これまで通りなら「前走・天皇賞秋組」でしょう。でも、本当にそれでいいのか?自戒の意味を込めて申し上げたいし、皆様にもくれぐれもお気をつけいただきたい。

 

セリフォスはもちろん素晴らしいが

レさて、ここまで記してきた通り、セリフォスのレースぶりは本当に素晴らしかった。

今後、どれほどの馬になるのか楽しみだし、敢えて指名はしないが、文句なしの未来の主役だ。

ただ、一方で、その他の馬の中にも「レース内容」においては見るべきものがあった馬も複数いた。

着順という「先入観」に決してとらわれてはいけないのだ。

正直にいえば、何頭も紹介したいところだ。

だが、あれもこれもとご紹介するのは、逃げ道を作るようで、私の本意ではない。

そこで、特にご紹介したい馬を敢えて1頭だけに絞り、ご紹介することにした。

セリフォスより年齢は一つ上だが、きっとマイル~中距離路線で、ライバル関係を築いていくであろう逸材だ。

 

6着ジャスティンカフェ⇒スムーズなら

今回ご紹介するのは、私たちが「好調教馬」の1頭として、YouTubeなどでもご紹介していたジャスティンカフェだ。

前走【毎日王冠】では2着だったが、内容では勝ち馬サリオスをしのぐものを見せていたし、何よりここに向けての仕上がりが素晴らしかった。

参考⇒ジャスティンカフェをご紹介したYouTube

 

だから非常に期待していたし、ハマれば一発の場面まであるとみていたが、、、

終わってみれば、勝ち馬から0.4秒差の6着。残念だった。

しかし、内容は全く違う!ぜひ、レース後の福永騎手のコメントをご紹介したい。

「状態はものすごく良かったです。4コーナーの手応えも良く、突き抜けられるかという感じでした。直線は1頭分の進路があって、まっすぐ行ったのですが、抜け出そうというタイミングで前の馬がふらついて、勢いをそがれてしまい、もったいない競馬になってしまいました。交わすタイミングだけ進路が無くて、とてもアンラッキーでした。能力はあるので、GIでもやれると思います

 

信じるべきコメント

私たちは、日頃からジョッキーや調教師のコメントをかなり重視し、チェックしている。

それだけに、それぞれのコメントに「特徴」があることも、私たちなりに把握しているが、福永騎手は、かなり率直に思ったことをコメントするタイプ。(川田騎手などもそう)

良いものは良い、厳しいものは厳しい。そこはシビアだ。

そんな騎手が「G1でもやれる」と語っているのだから、額面通りに受け止めてよいと思う。

実際、福永騎手が語るように、ここからという場面でブレーキをかけざるえなかった。

それも含めて競馬だとはいえ、末脚が生命線の馬にとっては、致命的だったように思う。

今回を含めて、ここ数戦、非常にハイレベルな競馬が続いているように、爆発的な末脚だけではなく、安定してレースができる精神的なタフさもあるようだ。

当然、この傾向は今後も続いていくだろう。

「ザ・マイラー」といった雰囲気のセリフォスに対し、こちらは距離の融通性もありそう。

上手くいけば2000Mくらいまで、、、来年の【大阪杯】あたり、まずは楽しみにしたい!

 

東京スポーツ杯2歳Sの未来の主役

2022年11月19日(土) 5回東京5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第27回東京スポーツ杯2歳S
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 1800m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 ガストリック 牡2 55 三浦皇成 1.45.8  08-08-06 34.0 5 (美)上原博之
6 ダノンザタイガー 牡2 55 川田将雅 1.45.9 クビ  07-07-08 34.0 2 (美)国枝栄
8 ハーツコンチェルト 牡2 55 松山弘平 1.46.0  1/2  10-08-10 33.8 1 (美)武井亮
7 ドゥラエレーデ 牡2 55 ムーア 1.46.0 クビ  02-01-02 35.0 6 (栗)池添学
5 フェイト 牡2 55 福永祐一 1.46.3 1 3/4  05-06-06 34.5 3 *(栗)矢作芳人
10 シルバースペード 牡2 55 吉田豊 1.46.4 クビ  08-10-09 34.3 11 (美)小野次郎
4 ジョウショーホープ 牡2 55 レーン 1.46.4 クビ  03-05-05 34.9 10 (栗)新谷功一
2 シルトホルン 牡2 55 大野拓弥 1.46.4  01-02-01 35.5 7 (美)新開幸一
1 ロッククリーク 牡2 55 ルメール 1.47.1 4  05-03-03 35.9 8 (美)栗田徹
10 9 テンカノギジン 牡2 55 戸崎圭太 1.47.1  10-11-11 34.8 9 (美)手塚貴久
11 11 タイセイクラージュ 牡2 55 横山武史 1.48.4 8  03-03-04 37.0 4 *(栗)矢作芳人

 

今年もハイレベル

改めて申し上げるまでもないが、数多くの後の名馬を輩出してきた一戦。

コントレイルやイクイノックスといった名馬中の名馬に続く存在の出現に期待したいところだ。

では、今年の上位勢はどうだろうか?

現時点では「後に超大物になりそうだ」とまで思える馬はいないかもしれない。

ただ、全体的にハイレベルだと私は思っている。

というのも、特に上位3頭は、調教で見た時よりも、実戦で、より一層迫力ある動きをしていたからだ。

本番に強いというのは、言うまでもなく「大器」の条件。

だから、彼らは、単に「出世レースで上位を争った馬」というだけでは終わらない気がする。

ぜひ、いずれも追いかけていく必要があるだろう。

 

中でも「あの馬」に注目だ!

それを前提に、未来の主役として1頭ピックアップするなら

3着ハーツコンチェルト

レース後、松山騎手はこんなことを言っていた。

「スタートの一歩目で出られず、距離短縮で忙しくなってしまいました。それでもすごい馬で、差を詰めてくれました。申し訳なかったです」

迫力満点の直線の脚には、さすがは単勝1倍の馬とった感じで、本当に驚かされた。

一方で「レース全体」ということに関しては、松山騎手もいうように、忙しかったのか、バタバタしているように見えた。

武井調教師が「兄弟もスタートが悪かった」と語っていたように「遺伝」的な部分があるのだとしたら、簡単に改善しないかもしれない。

ただ、そのスタートを承知の上で、それでも期待したくなるだけの価値が末脚にはあると思う!

今回、賞金が稼げなかった分、今後のローテが難しいが、初戦で2000Mを使っていたことや、また出遅れ癖がある点を考慮すれば、やはり王道の長い距離を歩ませた方が良いだろう。

まずは2000M~2400Mの1勝クラスで、確実に勝利を掴んでほしい!もちろん、その先も追いかけるぞ!

 

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