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ホーム勝負の明暗中山記念 2023 など【先週の重賞回顧】歓喜の中山記念など、先週の重賞より「次に買いたい未来の主役」をご紹介

中山記念 2023 など【先週の重賞回顧】歓喜の中山記念など、先週の重賞より「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

中山記念 2023 の回顧&未来の主役

2023年 2月26日(日) 2回中山2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第97回中山記念
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 通過順位 上3F 調教師
7 11 ヒシイグアス 牡7 57 松山弘平 10-09-08-08 34.6 5 (美)堀宣行
8 13 ラーグルフ 牡4 56 菅原明良 11-11-08-08 34.7 8 (美)宗像義忠
3 4 ドーブネ 牡4 56 武豊 01-01-01-01 35.6 7 (栗)武幸四郎
4 5 シュネルマイスター 牡5 58 バシュロ 07-07-08-08 34.9 4 (美)手塚貴久
7 12 スタニングローズ 牝4 55 吉田隼人 03-03-03-03 35.4 3 (栗)高野友和
8 14 リューベック 牡4 56 田辺裕信 07-07-04-05 35.1 9 (栗)須貝尚介
6 9 ショウナンマグマ 牡4 56 石橋脩 02-02-02-02 35.6 10 (美)尾関知人
3 3 イルーシヴパンサー 牡5 57 M.デム 05-05-04-03 35.4 6 (美)久保田貴
4 6 ソーヴァリアント 牡5 57 横山武史 05-05-04-05 35.8 1 (美)大竹正博
10 6 10 モズベッロ 牡7 57 大野拓弥 14-14-12-12 35.3 11 (栗)森田直行
11 1 1 ダノンザキッド 牡5 57 北村友一 03-03-04-05 36.1 2 (栗)安田隆行
12 5 7 ナイママ 牡7 57 柴田大知 13-13-12-12 35.7 14 (美)武藤善則
13 2 2 ソロフレーズ 牡8 57 武士沢友 12-12-12-12 36.3 13 (美)佐藤吉勝
14 5 8 トーラスジェミニ 牡7 57 原優介 07-09-08-11 36.8 12 (美)小桧山悟

 

まずはラーグルフに感謝

このコラムの目的は、あくまでも「回顧」だ。

私たち自身の結果うんぬんとは完全に別の次元で「今後の予想に向けてのヒントを見つけ出す」ことが目的。これが前提。

それでも、単勝8番人気(14頭立てだから、半分より下位の人気だった!)ながら2着に頑張ってくれた軸馬&好調教馬・ラーグルフに対しては、まず感謝を述べさせてほしい。

馬連53倍的中をありがとう!そして好走おめでとう!

ラーグルフに感謝!

先日の【中山金杯】で優勝しながら(この時も私たちの軸馬だった)、当時の相手のレベルが低いと思われたのか、人気が上がらなかったが、もう疑う余地はないだろう。

結果次第では【大阪杯】参戦も検討しているとの話だったが、ぜひ、胸を張って参戦してほしい。

最大の持ち味である立ち回りの上手さが活かせる狭い阪神が舞台なら、十分に馬券圏内に絡むチャンスはあるはず。

引き続き、注目していきたい!(もちろん、予想はいつもフラットに。感謝しているし情もあるが、大阪杯で指名するかはわからないよ。笑)

 

セオリー通りの指名

では、そんなラーグルフをどうして指名できたか?

コース適性など、細かくみれば様々な魅力のある馬だが、最大の理由は間違いなく「仕上がり」にある。

有料会員様にはもちろん、YouTubeでも好調教馬に指名したが(YouTubeでは最終結論まではお伝えしていない。そこは、あくまでも有料会員様の特権)、1週前や最終追いにおいて「絶好調」と言い切れるほどの動きをしていた。

参考⇒ラーグルフをご紹介した好調教馬特集

 

好調教馬の指名は【中山記念】における「セオリー」の一つと言えるだろう。

というのも、こんな実績があるからだ。

「金杯好走馬は中山記念に強い」

例えば、一昨年などは東西の金杯優勝馬が【中山記念】でワンツーを決めている。(ヒシイグアス&ケイデンスコール)

これは、単純にレースそのものに【中山記念】との繋がりがあるというより

「順調に使われている馬(状態の良い馬)が結果を出せるレース」

ということだと私たちはとらえている。

ここが年明け初戦となる馬が多い中、一度使われていることにより、順調にここを迎えられるとなれば、それは当然アドバンテージだ。(ラーグルフの場合は、それ以上の動きの良さがあったが)

 

非セオリーの勝利

だが「セオリーの象徴」とも言うべきラーグルフを退けて優勝したのは「非セオリー」のヒシイグアスだった。

昨年6月の【宝塚記念】以来、つまり約8ヶ月ぶりの実戦だ。

しかも【宝塚記念】記念からの帰厩時には、陣営いわく「熱中症で生死の境をさまよったほど」の厳しい状況に陥ったそうだ。

そんなヒシイグアスが、レース前半から軽快なフットワークを見せたかと思えば、いとも簡単に直線でも抜け出して完勝!スキらしいスキが全くなかった。

なぜ、非セオリーのヒシイグアスが勝てたのか?

当たり前のことを言うようだが、結局は「ここではレベルが違う馬」ということなのだろう。

レベルが違うぞ!

一昨年には【香港カップ】で2着、そして上でも記した【宝塚記念】でも2着。特に【宝塚記念】では、優勝したタイトルホルダーよりも速い上がりを使っていた。(上がり最速をマーク)

ローテーションの難しさという側面さえなければ、断然の1番人気でもおかしくないほどの実績。

7歳とはいえ、休み休み使われてきた馬だけに、まだノビシロもたっぷり。

「順調に使われることさえできれば」という条件つきにはなるが、今年の古馬中距離路線の中心格の一頭になることは間違いない!

 

ただしヒシイグアスは例外だ

ただ、私たちが間違えてはいけないのは、あくまでもヒシイグアスは「例外」だということ。

ここまで力のある馬は、なかなか【中山記念】には出てこない。

今年を含め「3年連続の中山記念的中」となった私たちだからこそ、自身をもって

「中山記念は使われている馬(好状態の馬)を狙え」

これだけは、来年以降も徹底したいし、皆様にもそうしてほしい。

 

やはり仕上がりだ

7番人気ながら3着に頑張ったドーブネも、1月の【白富士ステークス】(2着)を走っている。

また、今年の金杯をラーグルフと共に制したイルーシヴパンサーも、結果は8着だったが、ご存知の通り内側で詰まって全く力を出しきれなかっただけ。直線に入るまでの手応えからは相当なものだった。(詳細は後述)

ということで、繰り返しになるが、来年以降も「好状態の馬」で勝つぞ!

 

馬に罪はない

最後に「未来の主役」として2頭

4着シュネルマイスター&8着イルーシヴパンサー

を指名しておきたい。(十分に実績がある2頭なので、未来の主役という称号自体は不似合いかと思うが、今回のレースの中身が良かった馬ということで、ご容赦いただきたい)

レースをご覧の方ならおわかりの通り、素晴らしい手応えのまま直線を迎えた2頭は、枠を活かして、内側を抜けることを選択。しかし、結果、前が詰まり力を出せずに終わった。

はっきり言って、内が詰まることも含めて競馬だ。

両馬の鞍上共に「前が開いていれば、、、」という旨を語っているが、それはタラレバだし、内を選択した騎手の責任だと思う。

とはいえ、それはそれとして、全力で走った馬には何の罪もないし、力を出しきれずにフラストレーションが溜まったであろう2頭は、本当にかわいそうだった。

ならば、この悔しさは次走で晴らしてもらおうじゃないか!

ちなみにシュネルマイスターのバシュロ騎手は

「東京の千八くらいが合うでしょう」

と語っている。となると【毎日王冠】くらいしかないが(笑)できれば得意の【安田記念】あたりで頑張ってもらおう。追いかけていきたい!

 

阪急杯の未来の主役

2023年 2月26日(日) 1回阪神6日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第67回阪急杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝・内 1400m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 11 アグリ 牡4 57 横山和生 1.19.5    02-02 34.1 2 (栗)安田隆行
3 5 ダディーズビビッド 牡5 57 浜中俊 1.19.5 クビ    04-04 33.8 3 (栗)千田輝彦
8 15 ホウオウアマゾン 牡5 57 国分優作 1.19.9 2 1/2    03-03 34.3 6 *(栗)矢作芳人
7 14 グレイイングリーン 牡5 57 団野大成 1.20.1 1    12-11 33.5 10 (栗)池江泰寿
4 8 ショウナンアレス 牡5 57 戸崎圭太 1.20.1 ハナ    10-11 33.6 8 (栗)池添兼雄
8 16 ルプリュフォール セ7 57 横山典弘 1.20.1    15-15 32.5 4 (栗)松永幹夫
4 7 グレナディアガーズ 牡5 57 岩田望来 1.20.1 ハナ    05-04 34.3 1 (栗)中内田充
6 12 ミッキーブリランテ 牡7 57 和田竜二 1.20.1    07-07 34.1 12 *(栗)矢作芳人
2 3 サトノラムセス 牡5 57 池添謙一 1.20.2  1/2    07-07 34.2 5 (栗)橋口慎介
10 3 6 ロードベイリーフ 牡6 57 酒井学 1.20.2 クビ    05-06 34.4 14 (栗)森田直行
11 5 10 リレーションシップ 牡6 57 岩田康誠 1.20.4 1    09-09 34.1 9 (栗)須貝尚介
12 7 13 ラルナブリラーレ 牝6 55 鮫島克駿 1.20.5 クビ    14-14 33.5 13 (栗)石坂公一
13 5 9 メイショウケイメイ 牝7 55 角田大河 1.20.5 ハナ    13-13 33.8 15 (栗)南井克巳
14 B2 4 ホープフルサイン 牡7 57 幸英明 1.20.5 クビ    10-09 34.2 7 (美)本間忍
15 1 2 メイショウチタン 牡6 57 荻野極 1.20.9 2 1/2    01-01 35.7 11 (栗)本田優
1 1 メイショウベンガル 牡6 57 高倉稜 (栗)松永昌博

 

文句なしでアグリ

結果とは別に、多くの馬に見せ場があり、また可能性を感じた【中山記念】とは対照的。

【阪急杯】は結果、内容の両面において、優勝馬アグリが圧倒的に目立っていたように思う。(もちろん、他の馬も頑張っていたことは大前提として)

1番人気グレナディアガーズに人気が集中していた分、2番人気とはいえ、マークも薄く、気楽に走れた面はあっただろう。

それにしても、レースぶりが堂々としていた。

レース序盤からの軽快なフットワークは、とても初重賞挑戦の馬とは思えない。

完全に一枚上だった

直線に関しても、横山和生騎手が

「ラスト100mぐらいのもうひと踏ん張りというのが、自分としてはまだまだ良化の余地を残していると感じました」

と語ってはいるように、まだまだ完璧ではないようだが、はたから見る限り、そんな雰囲気は感じなかった。

陣営いわく、仕上げが「7~8割だった」という点も含めて、それだけ、他馬との能力差が大きいのだと思う。

 

良い意味での重さ

そんなアグリだが、私が特に魅力を感じた部分がある。

完全な私見にはなってしまうが、、、「良い意味での重さがある馬」だと思えた。

陣営も語っているが、同厩舎で、昨年末の【阪神カップ】などを勝っているダイアトニックがピッチの効いた走りをする馬だとすれば、こちらはダイナミックなフットワークで走る馬。

その分なのか、ダイアトニックに比べると、反応が速くないというか、やや重い感じがする。

だが、この点が、私は「【高松宮記念】向き」だと思うのだ。

 

当たり前だが、スプリントG1は、皆速い。そしてそのスピードを活かして積極的に飛ばし、誰よりも速く仕掛けて抜け出したい。アグリも、基本的にはそういったタイプだろう。

とはいえ【高松宮記念】は、速く抜け出して押し切れるような甘いレースではない。メンバーのレベルが高いだけではなく、コースもタフ。

だからこそ、重さゆえに「結果的に似たようなタイプの馬よりワンテンポ遅れて仕掛け」となり、前の馬を目標にできる、つまり「戦いやすい形」をとれるのではないだろうか。

そんなことも含めて、順調な調整過程で出走がかなえば、ぜひ【高松宮記念】で期待してみたい!

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