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根岸ステークス 2020【回顧】さすが!矢作厩舎!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】根岸ステークス 2020 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 11 モズアスコット 牡6 58 ルメール 1.22.7      09-08 34.7 3 9.9 494 -4 *(栗)矢作芳人
3 5 コパノキッキング セ5 58 マーフィ 1.22.9 1 1/4    02-02 35.6 1 1.9 482 -2 (栗)村山明
4 7 スマートアヴァロン 牡8 56 石橋脩 1.23.1 1    12-12 34.6 9 39.0 512 -4 (栗)西園正都
8 15 ダノンフェイス 牡7 56 田辺裕信 1.23.2  3/4    05-06 35.3 5 11.8 534 -4 (栗)大久保龍
3 6 ワイドファラオ 牡4 58 福永祐一 1.23.2    04-04 35.5 4 10.1 508 +6 (栗)角居勝彦
1 1 テーオージーニアス 牡5 56 川須栄彦 1.23.4 1 1/4    08-08 35.4 7 25.6 508 +4 *(栗)梅田智之
5 10 ノボバカラ 牡8 56 内田博幸 1.23.4 クビ    09-10 35.1 15 299.3 510 -10 *(栗)森秀行
2 4 ワンダーリーデル 牡7 57 横山典弘 1.23.5  1/2    12-13 34.7 6 12.6 530 -2 (栗)安田翔伍
4 8 ブルベアイリーデ 牡4 56 丸山元気 1.23.6  1/2    11-10 35.2 8 34.0 492 +6 (栗)杉山晴紀
10 5 9 カフジテイク 牡8 56 津村明秀 1.23.6 クビ    14-14 34.6 11 60.9 500 -6 (栗)湯窪幸雄
11 2 3 ミッキーワイルド 牡5 56 M.デム 1.24.0 2 1/2    05-05 36.2 2 4.9 514 +8 (栗)安田隆行
12 6 12 アードラー 牡6 56 ミナリク 1.24.0 ハナ    14-14 34.9 12 97.4 482 -6 (栗)音無秀孝
13 1 2 テーオーヘリオス 牡8 56 石川裕紀 1.24.2 1 1/4    05-06 36.3 14 266.3 520 -2 *(栗)梅田智之
14 B8 16 ドリームキラリ 牡8 56 坂井瑠星 1.24.3  3/4    01-01 37.0 10 41.2 488 -6 *(栗)矢作芳人
15 7 13 ヨシオ 牡7 56 佐藤友則 1.24.7 2 1/2    03-03 37.2 13 134.9 486 -4 *(栗)森秀行
16 B7 14 サングラス 牡9 56 北村宏司 1.24.7 ハナ    16-16 35.3 16 387.2 508 -4 (栗)谷潔

 

強すぎる

この一言に尽きるのではないだろうか。

もちろん、優勝したモズアスコットの走りについてだ。

初ダート出走の馬が、経験豊富なダートの実力派たちを相手に、出遅れながら突き抜けた(2着馬・コパノキッキングに1馬身1/4差)のだから、度肝を抜かれた方は多いだろう。

 

改めて申し上げるまでもないことだろうが、日本競馬は、元々欧州競馬に倣う形で整備されてきた。それゆえ「芝>ダート」。

殆どの生産者が「芝の王者」を夢見て馬づくりに励むと言われているし、その馬を育てることになった側も芝での活躍を目指す。

その上で、現実的に芝での活躍が難しいと関係者が判断した時、第2の選択肢としてダートを選択する。(一部の例外はあるだろうが)

そういった背景があるのだから、芝でG1を勝つほどの馬がダートに転向すれば、ある程度活躍するのは当たり前。

だが!それにしても強かった!

 

地力を超えた適性あり

レース後、ルメール騎手は以下のようなコメントを残している。

ゲートの中で座って出遅れたけど、すぐハミをとってくれて流れに乗れました。ダートは初めてでしたが手応えが良かったし、いつも通りいい脚を使ってくれました

「手応えが良かった」という通り、確かに道中のフットワークは軽快で、芝のレースに出走していた時と、全く変わらない雰囲気だった。

砂を被っても動じなかった精神面や、直線で見せた力強い動きを含め

(芝G1馬という)地力の違いを超越したダート適性がある

と考えて間違いあるまい。

 

次走は【フェブラリーステークス】になるだろうか。

まだまだ芝でもやれる馬だとは思うが、個人的には、ここまできたら、ダート街道を突っ走る道を選択してほしいと思う。

もちろん、海外挑戦も含めてだ。

 

さすがは矢作調教師

さて、芝G1馬がダートに挑戦するのは、実はリスクを伴う。

誰もが「ある程度は活躍して当然」だと考えるということは、逆に凡走してしまうと、一気に評価が落ちるであろうことは想像に難くない。

種牡馬としての未来が閉ざされる可能性さえある。

その点、さすがは有馬記念ウイナー&年度代表馬・リスグラシューを管理した矢作調教師だ。

 

馬の適性、実力などを完璧に見極めているからこそ、果敢な挑戦に出られたのだろう。

鞍上にルメール騎手を配した点も、自信の表れだったに違いない。

矢作師の管理馬が、それまでとは違う挑戦(今回のように芝⇒ダート、もしくは距離の大幅な延長や短縮など)を行う時は、迷わず抑える必要がありそうだ。

 

コパノは本当に強いけど

対して、単勝1倍台の1番人気を裏切る形になったコパノキッキング。

「先」つまり【フェブラリーステークス】の東京マイルを見据えた、じっくり溜めるような乗り方をするのかと考えていたが、まさかの積極策だった。

スピードの違いで相手をねじ伏せようとするスタイルは、陣営が

「あくまでも本質はスプリンター」

だと考えている証拠だろう。

「先よりもまずはここをキッチリ勝」という乗り方で、2着に敗れた事実は、陣営にとっては大きな誤算だったに違いない。

まさかモズアスコットがあそこまで強いとは、ライバル陣営も予想できなかったと思う。

 

今後は、やはり【フェブラリーステークス】に出走することになるのだろうか。

だが、今日のレースぶりを見ていると、果たしてどうだろうが、、、

いずれにせよ、注目する必要がありそうだ。

 

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5着・ワイドファラオ

正直言って、上位2頭は少し力が抜けている印象。

「それ以外なら」ということで指名するなら、5着のワイドファラオだろうか。

前半の行きっぷり、中団の動き、直線での差し脚と、どこをとっても、大きなマイナス要素は見られなかったし、非常にまとまった競馬ができていた。

3着馬&4着馬に僅かに敗れたのは、斤量の差(2キロ重かった)の分だろう。

前走【チャンピオンズC】の惨敗は距離が長すぎただけであり、恐らく1400M~マイルなら、今後も同じような走りが期待できるとみる。

G1でない限り、どこに出走でも馬券を押さえたい。

 

【根岸ステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 モズアスコット(C.ルメール騎手)
「ゲート内で座るような感じで、スタートは遅れましたが、すぐにハミを取って楽に流れに乗れました。手応えはいつも通りでした。ダートでもよく反応して長く脚を使いました。強かったです。今日のレースぶりなら1600mのフェブラリーステークスも大丈夫でしょう」

(矢作芳人調教師)
「母方の血統や走りっぷりからダートも大丈夫と考えていました。今回は休み明けで脚元の状態も完全ではなかったので、少し心配はありました。そんな中でこの勝ち方ですから、強かったということでしょう。なかなか勝てないレースが続いていましたが、まだ終わっていないことを示すことができました。この後はフェブラリーステークスへ向かいます。その先はオーストラリアのレースを考えています」

2着 コパノキッキング(O.マーフィー騎手)
「外枠に速い馬がいて、それを見ながら走っていましたが、結果的にペースが速かったです」

3着 スマートアヴァロン(石橋脩騎手)
「自分の競馬に徹して、最後は上位2頭に迫るぐらいの脚を使ってくれました。8歳ですが決め手に衰えはないですし、このまま無事に行ってくれたらと思います」

4着 ダノンフェイス(田辺裕信騎手)
「スタートが思ったよりも良くて、楽にポジションが取れました。よく頑張っています。後は運が味方すれば、重賞を勝てるぐらいの力はあります」

5着 ワイドファラオ(福永祐一騎手)
「斤量(58kg)がこたえました。久々の1400mにも対応してくれて、直線ではおっと思うほどの手応えでした。ただ1400mだと周りが速いので、1600mの方が良さそうです」

11着 ミッキーワイルド(M.デムーロ騎手)
「良いポジションにつけられましたが、休み明けでまだ気持ちが入っていませんでした」

15着 ヨシオ(佐藤友則騎手)
「以前乗ったときよりも馬が良くなっていました。今日は前半のペースが速くなり止まってしまいました。距離は大丈夫ですので、前半にゆったり行ければと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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