キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗根岸ステークス 2021【回顧】勝ち馬は大一番でも!次走への一言メモも

根岸ステークス 2021【回顧】勝ち馬は大一番でも!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】根岸ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年 1月31日(日) 1回東京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第35回根岸S
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1400m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 3 レッドルゼル 牡5 56 川田将雅 1.22.3      09-10 35.1 1 2.5 494 +2 (栗)安田隆行
1 1 ワンダーリーデル 牡8 56 田中勝春 1.22.3    15-16 34.6 10 45.7 532 +8 (栗)安田翔伍
3 6 タイムフライヤー 牡6 57 ルメール 1.22.4  1/2    08-07 35.5 2 5.0 486 +4 (栗)松田国英
7 14 アルクトス 牡6 59 田辺裕信 1.22.5 クビ    06-04 35.8 6 10.8 544 0 (美)栗田徹
3 5 ブルベアイリーデ 牡5 56 大野拓弥 1.22.8 1 3/4    13-12 35.3 12 49.0 490 -8 (栗)杉山晴紀
4 7 ヤマニンアンプリメ 牝7 55 武豊 1.22.8 クビ    11-10 35.6 14 56.2 496 -5 (栗)長谷川浩
8 15 デザートストーム 牡7 56 三浦皇成 1.22.9  1/2    13-12 35.5 8 21.4 464 +2 (栗)西浦勝一
B5 9 ヘリオス セ5 56 北村宏司 1.22.9 クビ    04-04 36.3 5 10.6 466 +2 (栗)寺島良
B6 11 サブノジュニア 牡7 59 森泰斗 1.22.9 ハナ    09-07 35.9 15 97.4 532 0 [地]堀千亜樹
10 8 16 ステルヴィオ 牡6 58 横山武史 1.23.1  3/4    15-12 35.7 3 9.5 500 +6 (美)木村哲也
11 1 2 スマートダンディー 牡7 56 内田博幸 1.23.3 1 1/2    11-12 35.9 11 46.5 502 +2 (栗)石橋守
12 7 13 サクセスエナジー 牡7 57 酒井学 1.23.3    02-01 37.0 13 52.5 550 -6 (栗)北出成人
13 6 12 テイエムサウスダン 牡4 55 石橋脩 1.23.4  3/4    04-04 36.8 4 10.2 546 +2 (栗)飯田雄三
14 2 4 ダイメイフジ 牡7 56 柴田大知 1.24.0 3 1/2    06-07 37.1 16 151.1 524 0 (栗)森田直行
15 5 10 メイショウテンスイ 牡4 55 蛯名正義 1.24.8 5    02-02 38.4 9 23.9 514 -6 (栗)南井克巳
16 4 8 スマートセラヴィー 牡5 56 戸崎圭太 1.25.5 4    01-01 39.2 7 17.2 498 -10 (栗)矢作芳人

 

先週のダート重賞【東海ステークス】を制した川田騎手。

2番人気のオーヴェルニュと共に、鮮やかな好位抜け出しを決めた姿が印象的。

だが、今週は一転!1番人気レッドルゼルと共に、4角10番手からの差し切り勝ちだ!

展開も位置取りも不問。さすがはトップジョッキーだと感心させられた。

ということで、前置きが長くなったが、レッドルゼル&川田騎手、おめでとう!!

 

結果だけを述べるなら

「フェブラリーSの前哨戦、重賞【根岸ステークス】を快勝!」

この事実だけでも、十分に本番への期待は大きくなるだろう。

だが、個人的には

内容では「結果以上の価値があった」

と考えている。本当に魅力的な馬が出てきたという思いだ。

では、そのように考える理由をご紹介しよう。

細かく見ていけば色々とあるのだが、今回は皆様にもわかりやすく、特に大きな1つを書いてみたい。

 

鞍上が先を見ていた

いくら1番人気とはいえ、ここを勝てば重賞初勝利だ。

大事なレースだったはずだが、鞍上は(恐らく陣営も)「完全に先を見ていた」
この点には本当に驚かされた。

東海Sに続き、鞍上・川田が今週も躍動!

具体的に申し上げよう。

1200Mを走った近2走こそ、生粋のスプリンターとのスピードの違いで後方からのレースになったが、オープン初勝利を挙げた5走前【コーラルS】(阪神ダート1400M)などは、4角3番手から抜け出している。

このように、1400M戦では好位、少なくとも中団あたりでレースを運んできたタイプ。

だから、ここも確実に獲りにいくなら積極的に好位を獲りにいくこともできたはず。

だが、そうはしなかった(4角10番手通過)

「距離が延びてタフになる【フェブラリーS】では、スタミナを保たせるためにはじっくり脚を溜めるしかない」という判断からだろう。

 

実際、レース後に鞍上は次のようなコメントをしている

「手応えが抜群で、しっかりと脚を使ってくれました。1200m、1400mで良い競馬をしていたので、1600mにつながるレースができればと思っていました。着差は僅かで勝ち負けは分かりませんでしたが、負けた感触はありませんでした。今回良い競馬ができたので、次につながる準備をしていきたいです」

 

名馬の背中を知る鞍上

だが、そもそも、ここで凡走しようものなら、G1など見えてこない。

先を見据えていたとしても、最低でも上位争いは必要だ

つまり「先を見た乗り方をしても十分に勝てる馬」だと鞍上は考えていたのだ。

 

川田騎手といえば、最も数多くのダートの名馬の背中を知る日本人騎手の一人だろう。

最近では、あのクリソベリルともコンビを組んでいる。

そんな川田騎手だからこそ!

レッドルゼルと、ライバルたちの力関係を冷静に比較できたに違いない

「名手」というと騎乗技術が注目されがちだが、馬を見極める「目」の部分も、重要な要素のひとつなのだ。

 

状態もまだ上がる

先を見据えた乗り方だった点に加え、状態もまだ上がる余地がある!

馬体重こそプラス2キロだったが、約1ヶ月半ぶりの実戦と、少々間が開いたことで、やや馬体には余裕があるように見えた。

管理する安田隆行厩舎といえば、過去に【フェブラリーS】を2勝!

本番までには仕上げ方にもノウハウがあるに違いない。

ということで、力のある馬は揃うが、3着までならチャンスあり!

勝ち馬だが、未来の主役に指名しておきたい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

勝ち馬の素晴らしさが抜けていたことは確かだが、もう1頭、非常に面白そうな馬がいた。

数行程度の解説にはなるが、いずれ役立つこともあると思う。

ぜひ、目を通していただきたい。

 

3着タイムフライヤー

レース後、ルメール騎手は次のようなコメントを残している。

1400mでも大丈夫だと思いますが、ベストではないです

当然だろう。芝時代には2000MのG1を勝っているような馬なのだから。

だが、重要なのは

それにもかかわらず勝ち馬と0.1秒差の3着に入った事実

レースぶりも非常にスムーズだった。

それを可能にするのは底力!6歳馬ながら、まだ力を伸ばしているということかもしれない。

持ち味のスタミナが活かせるような流れになれば!

レッドルゼル同様、本番での勝ち負けがあっても驚けないかもしれない。

ぜひ、意識しておいてほしい。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【根岸ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 レッドルゼル(川田将雅騎手)
「手応えが抜群で、しっかりと脚を使ってくれました。1200m、1400mで良い競馬をしていたので、1600mにつながるレースができればと思っていました。着差は僅かで勝ち負けは分かりませんでしたが、負けた感触はありませんでした。今回良い競馬ができたので、次につながる準備をしていきたいです」

(安田隆行調教師)
「調教ではグッと行きたがるところがありますが、競馬に行くとスムーズに走ってくれます。ロードカナロア産駒がダートの重賞を勝っていませんでしたが、これはうちの厩舎で勝たないと、と思っていました。ダートで勝っていないのは、たまたまですね。オーナーサイドの意向で芝を使っていましたが、元々ダートは向いていると思っていました。(本番はあと200m長くなるが)不安もありますが、楽しみもあります」

2着 ワンダーリーデル(田中勝春騎手)
「良い脚でしたが、最後の最後で止まってしまいました。残念です」

3着 タイムフライヤー(C.ルメール騎手)
「すごくスムーズな良い競馬ができました。直線はいつものこの馬の脚を使ってくれました。1400mでも大丈夫だと思いますが、ベストではないです」

5着 ブルベアイリーデ(大野拓弥騎手)
「内枠で脚が溜めやすかったです。(脚を)溜めれば使えると厩舎から聞いていたので、その通りしぶとく頑張ってくれました」

7着 デザートストーム(三浦皇成騎手)
「スタートが決まって自分のリズムで脚を溜めることができ、最後までジリジリと伸びています。ただコーナーでスッと動いていくタイプなので、ヨーイドンという流れに対応できませんでした。力のある馬ですが、東京1400mだと、脚の使いどころが難しくなりました」

9着 サブノジュニア(森泰斗騎手)
「59kgは堪えましたが、それほど他の馬との差は感じませんでした」

15着 メイショウテンスイ(蛯名正義騎手)
「最後は止まってしまいましたが、よく分からないです」

16着 スマートセラヴィー(戸崎圭太騎手)
「最近揉まれる競馬をしていなかったので、そのような形になるのは嫌だなと思って運びました。ここのところ右回りばかり使っていたので、右に張って走っていました」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事