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プロキオンステークス 2020【回顧】2着馬エアスピネルの評価はどうする?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】プロキオンステークス 2020 における勝負の明暗

2020年 7月12日(日) 4回阪神4日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1400m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 6 サンライズノヴァ 牡6 59 松若風馬 1.21.8      14-09 34.4 5 11.0 530 +1 (栗)音無秀孝
6 11 エアスピネル 牡7 56 鮫島克駿 1.22.1 1 3/4    07-06 35.3 8 21.7 488 +2 (栗)笹田和秀
8 16 ヤマニンアンプリメ 牝6 56 武豊 1.22.2  1/2    02-02 35.8 9 24.3 496 +5 (栗)長谷川浩
1 2 デュープロセス 牡4 57 斎藤新 1.22.4 1 1/4    16-16 34.5 14 76.5 482 +10 *(栗)安田隆行
B6 12 トップウイナー 牡4 56 浜中俊 1.22.4 クビ    02-02 36.1 6 15.8 464 +2 (栗)鈴木孝志
4 7 ラプタス セ4 57 幸英明 1.22.5 クビ    01-01 36.3 3 5.9 456 -2 (栗)松永昌博
5 9 スマートダンディー 牡6 56 秋山真一 1.22.7 1 1/4    04-06 36.1 4 6.4 502 0 (栗)石橋守
3 5 レッドルゼル 牡4 56 川田将雅 1.22.7    04-05 36.3 1 3.6 484 -2 *(栗)安田隆行
8 15 ワンダーリーデル 牡7 57 藤井勘一 1.22.7 クビ    12-12 35.3 12 42.6 526 -5 (栗)安田翔伍
10 7 14 サクセスエナジー 牡6 57 和田竜二 1.22.9 1 1/4    04-04 36.4 2 4.2 544 +2 (栗)北出成人
11 5 10 スマートアヴァロン 牡8 56 西村淳也 1.23.0 クビ    14-12 35.5 11 37.0 514 +2 (栗)西園正都
12 7 13 ダノンフェイス 牡7 56 川須栄彦 1.23.0 クビ    10-11 35.8 13 61.9 534 0 (栗)大久保龍
13 2 4 ミッキーワイルド 牡5 56 松山弘平 1.23.1 クビ    09-09 36.2 7 17.3 506 -2 *(栗)安田隆行
14 4 8 ブルベアイリーデ 牡4 56 岩田望来 1.23.8 4    07-08 37.1 10 36.4 492 +5 (栗)杉山晴紀
15 1 1 カフジテイク 牡8 56 荻野極 1.23.9  1/2    12-12 36.7 15 113.7 504 +4 (栗)湯窪幸雄
16 2 3 サトノファンタシー 牡7 56 鮫島良太 1.25.8 大差    10-12 38.6 16 248.3 500 +4 (栗)松田国英

 

この夏の阪神競馬の荒れ方は、とどまるところを知らない。

例えば先々週の【CBC賞】では13番人気のラブカンプーが優勝!

3連単では衝撃の244万馬券が飛び出した。

 

そういった中で迎えた先週の重賞【プロキオンS】も大波乱!

上位3番人気までの馬が全て圏外に沈み、3連単では82万馬券が飛び出した。

一体、どれだけ荒れたら気がすむのか、、、

これが夏競馬の難しさであり、また魅力なのかもしれない。

そんなレースを制したのが、5番人気のサンライズノヴァだった。

 

率直に言って完勝

2着馬エアスピネルには1馬身3/4差をつけた。

着差そのものも大きいが、ゴール前でも余裕を感じた。

上がり3ハロンでも最速タイムをマークしている点も含め「完勝」と言ってよいだろう。

 

言うまでもなく、メンバー中で実績は断然。

昨年秋には交流重賞の【南部杯】を制するなど、今回で重賞4勝目!

また、今年2月にはG1【フェブラリーステークス】でも3着に入っている。

 

それほどの馬が5番人気にとどまった理由は次の3つ。

◆右回りに出走するのが約2年半ぶり

◆過去の実績からベストはマイル

◆59キロの斤量

私達からみても半信半疑の部分はあったが、、、

結果的には全ての不安要素を高いレベルでクリアしたとみて良いと思う。

 

格の差だけではない

中には「結局は格が違ったということではないか?」と考える人もいるだろう。

それはもちろんだが、決してそれだけではないと断言したい。

道中での軽快なフットワーク、コーナーを回る時のスムーズさなどから、どう見ても右回りや距離面など、上で記したような不安は感じなかった。

「元々力のある馬が弱点を克服」

というより

そもそも弱点らしい弱点のない馬だった

ということがわかった。

今後のサンライズノヴァの選択肢は大きく広がったと思うし、それだけにどういったレースに出走してこようと、狙うべきではないだろうか。

 

2着馬以下をどう考える?

一方、2着に入ったのは8番人気のエアスピネル。

ご存知、2017年の芝G1【マイルチャンピオンシップ】2着馬。

ダート初挑戦ながら激走!エアスピネル

だが、今回は約1年ぶりの実戦。

しかも、初めてのダート挑戦だった。

そういった馬が2着に入れたということが驚きだ。

そこで浮かんでくる疑問

「エアスピネルにダート適性があったの?それとも3着以下のレベルが低かった?」

皆様ならどのように考えるだろうか?

私達の結論は「前者」だ

 

ダート適性抜群!

上でも記した通り、芝のG1でも活躍した馬だから、競走馬としてのスケールはここなら断然。

だが、芝で活躍した馬が、ダート転向後に苦しんだ例はいくらでもある。

結局はダート適性があるのか?

というところになるのだが、、、

エアスピネルは適性ありと断言!

「前半3ハロンまでレース運び」でそれを確信した。

 

序盤からとにかくスムーズ

走力があってもダート適性のない馬は、芝の時と比べて歩幅が明らかに小さくなる。

単純は走りにくさもあるだろうし、以前とは違う条件であることに対しての戸惑いからレースに集中できない部分もあるのだろう。

だが、今回のエアは全く違った。

なんでこれまでダートを使わなかったのだろう?

と思わずクビを傾けたくなるほど心地よさそうに、芝時代と変わることにないフットワークで走っていた。

結果的に勝ち馬には差をつけられたが、初ダート、あるいは1年ぶりの実戦という点を考慮すれば、今後の展望は極めて明るい。

距離も1800Mくらいまではこなせるだろうし、G1での活躍も十分に期待できそうだ。

 

5着・トップウイナー

先頭で逃げたラプタス(3番人気)を狙い撃ちするかのような2番手追走に見えた。

交流重賞を2連勝しているほどの馬だし、鞍上の浜中騎手としては

ラプタスに先着すれば、結果的に上位入線がついてくる

という思いがあったのではないだろうか。

結果として、そのラプタスには先着したのだから、力があるところを示してくれた。

だが、ここは他にも前で勝負したい馬が多くペースがあがり「差せる流れ」になってしまったのは誤算だったかもしれない。

メンバー構成次第という部分はあるが、G3くらいなら十分に勝ち負けできる馬だと思う。

まだ4歳、引き続き期待しようじゃないか。

 

レースを見逃した方はこちらからどうぞ

 

【プロキオンステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 サンライズノヴァ(松若風馬騎手)
「実績のある馬なので59キロは仕方ありません。でも馬格のある馬なので苦にはしないと思っていました。ゲートを出たら無理には下げずにと思っていました。でも馬のリズムがあの位置だったので、そのリズムを崩さず良い追い出しができました。終いは良い脚を使うと思っていたので馬を信じて乗りました。右回りが久々でどうかと思いましたが、うまくコーナーも回ってくれましたし、直線も良い反応で手前を替えてからもうひと伸びしてくれました。今、調子も良いので続けてもっと大きなところを狙える馬です。しっかり結果を出せてほっとしています。今後も頑張ります。応援してください」

2着 エアスピネル(鮫島克駿騎手)
「先週、今週と調教に乗って、競馬で乗るのは初めてでしたが、この馬の特長はつかんでいたつもりでした。持ち味を出せたと思います。1年ぶりでこのメンバーの中、これだけ走れたのは地力の強さだと思いますし、今後に向けて良い内容のレースでした」

3着 ヤマニンアンプリメ(武豊騎手)
「外枠からスムーズな競馬ができました。直線で良いタイミングで抜け出して、牝馬で56キロを背負いながらも良いレースができたと思います」

4着 デュープロセス(斎藤新騎手)
「力はある馬ですが、気持ちの面があって走れていなかったと思ったので、最後方から決め打ちで運びました。最後はすごい脚でしたし、改めて力を示してくれました」

6着 ラプタス(幸英明騎手)
「スタートも速かったですし、自分の形の競馬はできました。小回りのコースの方が、この馬のスピードが生きるかもしれません。ただまだ底はみせていませんし、これから楽しみです」

10着 サクセスエナジー(和田竜二騎手)
「スタートしてテンから進んで行きませんでした。ハミを全く取りませんでした。馬の雰囲気は悪く無かったのですが、ここ3走とは走りが違いました。分かりません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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