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札幌2歳ステークス 2019【回顧】恐るべし!種牡馬ゴールドシップ

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】札幌2歳ステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 騎手 タイム 着差 通過 上3F 調教師
5 6 ブラックホール 牡2 石川裕紀 1.50.4   07-07-09-06 36.5 5 (美)相沢郁
8 11 サトノゴールド 牡2 武豊 1.50.6 1 1/4 12-12-12-11 36.4 3 (栗)須貝尚介
1 1 ダーリントンホール 牡2 池添謙一 1.50.9 1 3/4 04-03-03-06 37.5 2 *(美)木村哲也
5 5 レザネフォール 牡2 三浦皇成 1.50.9 ハナ 07-07-09-06 37.1 4 (栗)池江泰寿
4 4 ヨハネスボーイ 牡2 石川倭 1.50.9 04-06-06-02 37.3 7 [地]桧森邦夫
7 10 ゴルコンダ 牡2 ルメール 1.51.0  1/2 10-07-07-02 37.3 1 *(美)木村哲也
3 3 コンドゥクシオン 牡2 丸山元気 1.51.2 1 1/2 09-07-07-06 37.5 9 (美)中舘英二
7 9 ディアセオリー 牡2 藤岡佑介 1.52.0 5 04-03-03-01 38.6 6 (美)高木登
6 8 カップッチョ 牡2 江田照男 1.52.4 2 1/2 03-03-03-02 39.0 12 (美)高市圭二
10 2 2 コスモインペリウム 牡2 丹内祐次 1.53.1 4 01-01-01-02 40.0 10 (美)和田雄二
11 6 7 エイリアス 牡2 柴山雄一 1.53.2  1/2 10-11-11-11 39.1 8 (栗)浅見秀一
12 8 12 アールクインダム 牝2 横山武史 1.53.5 1 1/2 02-02-02-10 40.3 11 (美)伊藤大士

 

まずは、何と言っても優勝したブラックホール、そして関係者の皆様に対して、心からの祝福をお伝えしたい。

管理する相沢調教師は、愛弟子の鞍上・石川騎手について

「スタート後に下げて大外へ回す荒っぽいレース運びだった」

と騎乗を酷評していたが、それも愛情があればこそ。

競馬は結果が全て!

本音では、結果として重賞制覇を成し遂げた事実を高く評価しているに違いない。

 

それにしても、小柄ながらバネのきいた走りは2歳馬離れした印象だ!

特に直線での伸びは圧巻。

すぐに「クラシック云々」とまでは言えないが、それでも、かなりの活躍が見込めると思う。

 

ゴールドシップ産駒が熱い!

そして、強調すべきは優勝したブラックホール、そして2着サトノゴールドが、共にゴールドシップ産駒だったという点だろう。

現役時代には【宝塚記念】の2連覇など、G1・6勝を挙げた誰もが認める歴史的名馬。

当然、種牡馬としても活躍するとは見ていた。

だが、悔しいが、率直に言って今回の舞台である札幌芝1800Mで産駒が活躍するシーンは想像できなかった。

 

注目は札幌芝1800Mという舞台

では、どうして私がそのように考えていたか?

それは

札幌芝1800Mはスピード型種牡馬が有利

というデータがあったからだ。

 

そのあたりについては、レース前の段階で公開していた「札幌2歳ステークスの狙い」でも触れた。

該当部分だけを転載してみよう。

今回の【札幌2歳ステークス】に関しては、血統に注目したい。

その理由は、札幌芝1800Mというコースにある。

札幌=洋芝・パワー型の馬が活躍する

とお考えの方が多いとは思うが、必ずしもそうではない。実は札幌にはアップダウンが殆どなく、むしろスピード面が大事だったりする。

 

参考までに、札幌競馬場の断面図と、詳細データ画像(いずれもJRA公式サイトより)をご覧いただこう。

札幌競馬場のデータ詳細

 

実際に、有力種牡馬の産駒成績を比較するとわかりやすい。(直近5年)

現役時代はオールマイティーな走りをしたが、産駒に伝える能力などを含め「本質的にはマイラー寄り」と言われることの多いディープインパクトが素晴らしい数字を残している。

一方で、スタミナ・タフさの象徴のようなステイゴールドが大苦戦。

札幌芝1800M 2頭の種牡馬を比較(2014年以降)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 11- 6- 9-31/57 19.3% 29.8% 45.6%
ステイゴールド 4- 9- 4-43/60 6.7% 21.7% 28.3%

 

札幌芝には様々は距離のレースがあるが、ここまで傾向がハッキリしているのは1800Mくらいだ。だからこそ、今回は血統に注目した。

 

ということで、期待するのは

スピード型種牡馬の産駒!

 

札幌芝1800Mで苦戦していたゴールドシップ産駒の中でも代表格と言えるのがゴールドシップ。

だから、簡単な戦いにはならないと考えていた。

 

恐るべし!種牡馬ゴールドシップ

データは、近5年分が対象。つまり、それなりの数を集計したものだから、それ自体が大きく間違っていたとは決して思えない。

実際に、近いところでは同じ札幌芝1800Mで行われた重賞【クイーンS】でディープインパクト産駒・ミッキーチャームが優勝している。

 

だとすれば、答えは極めて単純。

恐るべし!種牡馬ゴールドシップ

ということだろう。

 

単純にステイゴールドの後継という程度に考えていたら痛い目に遭うだろう。

スピード、スタミナなど、あらゆる面を高いレベルで産駒に伝えられる種牡馬になりそうだ!

2大種牡馬が急逝した日本競馬界、ひょっとしたら次のエース候補はこの馬かも?

要注目!

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

2着・サトノゴールド

予想をする上で(特に2歳戦)において私が大事するのは

上がり3ハロンの順位

だ。

「着順や時計は展開次第で力以上のものを残せる可能性があるが、上がりの順位だけは、そのまま能力が反映されやすい

というのが、長年の経験から得た私の考え方。

したがって、上がり最速をマークしたサトノゴールドは、単に2着でゴールした事実以上に期待が持てると考えている。これからが楽しみだ。

【札幌2歳ステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ブラックホール(石川裕紀人騎手)
「前走はレースの前に落鉄してぎこちない競馬でしたが、勝ってくれて、重賞でもやれる勝ち方でした。自信を持って今日は乗りました。小柄な馬ですが、バネのきいた走りをする馬です。これから一つ一つ覚えて大きなところへ向かえるといいと思います。ゴールドシップの初年度産駒で成長することに期待したいです。僕自身あまり北海道で勝てなかったのですが、最後に勝つことができてすごく嬉しいです」

3着 ダーリントンホール(池添謙一騎手)
「二戦目でテンションが少し高かったのですが、レースでは落ち着いて走ってくれました。勝負どころで前の馬が下がってスムーズに捌ききれませんでした。それでも3着になり、力はある馬です。もったいなかったです」

6着 ゴルコンダ(C.ルメール騎手)
「スタートで躓きました。後ろの脚の蹄鉄がズレていました。大きな馬で今日の馬場は合わず、もっと軽い馬場の方が走れます。3~4コーナーではあまり反応が無く、4コーナーで少し動いたぐらいでした。大きな馬ですが、今日はプラス6kgで少し重たい感じでした」

7着 コンドゥクシオン(丸山元気騎手)
「のめっていました。道中走りづらそうで、良馬場ならもっと走れたと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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